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このお話イスとお話テーブル、もう作ってから半世紀、およそ50年ほども経過しています。1970年というと、東京オリンピック(前々回の)の6〜7年後、今とは全く違う時代です。普通、木の家具だったとしても、50年も経てばかなり劣化してしまっている頃。しかし作りの良いものはまだまだ保ちます。ヨーロッパのアンティーク家具なんかがそうですよね。このテーブルと椅子は、おおよそ2歳から3歳くらいの子どもの体格にフィットするようにデザインしました。可愛
うちの商品の中でも人気の高かった「イスと丸テーブル」。北海道産のカツラ材で作ったかなり古いヴィンテージものを出品中です。イスと丸テーブルは、カツラ材が入手困難になったこと以上に、制作費がとても高くなってしまうために復刻生産できなくなった商品の一つです。何年も前に、ケヤキ材で復刻したのが最初で最後になってしまっています。リクエストも多く人気のある商品なので、また再生産したいのは山々なのですが...。シンプルですがしっかりと作っているため、本物の家具と同
2024年の元日は、アトリエに向かう電車の中で能登半島の地震のニュース。新年早々大変な年明けになりましたが、これからは良くなるばかり...となることを願います。恒例の、アトリエ裏の山にある神社で初詣してきました。こちらも恒例の、初夕陽に富士山です。旧年中は大変お世話になりました。今年もぜひよろしくお願いいたします。また福袋セールなども企画しようと思っています。乞うご期待。
2023年も残すところあとわずかになりました。今年も色々なおもちゃを子どもたちに届けることができました。うちのおもちゃで遊んだ記憶が、その子たちにとって、かけがえのない思い出になりますように。来年、2024年はどんな1年になるのでしょう。より良い年になることを願っています。それでは、来年もよろしくお願いいたします。
こちらも、とても貴重な作品で、展示会のために少数制作した「レンガ舞台」という作品です。学生時代に人形劇に夢中になっていた寺内定夫は、「舞台」をテーマに色々な作品を発表しています。のちにヒット作となった「おうちごっこ」にもつながっていきました。このようなパーツでレゴのように組んでいくおもちゃです。ダボでつなげているので、可動性があります。カツラの木を染色系の水性塗料でペイントして、レンガのような質感を出しました。ひとつひとつ手作業の、とても丁
弊社「寺内定夫の木のおもちゃてのひらえほん」で最も有名なおもちゃは汽車つみきですが、販売数が最も多いのはおそらくあかちゃんつみきです。赤ちゃんのために優しく角を丸めたつみきは、弊社のものが元祖です。以前はブナの木で作っていましたが、10数年前から国産の檜(ヒノキ)で作っています。檜はみんな一緒だろう、と思っている方が多いと思いますが、実は檜ほどピンキリの差がある材は他にないと思います。良い材に育てるためには、およそ50〜100年間、手間暇かけて管理し
1970年代に、岩手県庁から地産地消の木のプロダクトの制作を依頼され、いくつかの木のおもちゃを作りました。トンカチぐるまやどうぶついろはつみきなどは、すでにあった商品を岩手で作っただけですが、岩手県のためのオリジナル商品もデザイン、制作しています。その中で、当時結構話題になりよく売れた商品がこの「みどりっこ」という人形です。「てらうち」のブランド刻印が入っていないため(刻印するスペースがなかった)、寺内定夫の作品ということを知らずに保管している方がほとんどでは
うちのおもちゃで、人気商品でありながら比較的数の少ない貴重な「トンカチぐるま」を1台販売中です。中古品なのですが、あまり遊んだ形跡がなく、トンカチやペグの叩く面に打ちキズが多少見られる程度です。ワックスリペアしてかなりキレイになりました。この商品は1970年代に岩手県の地産地消の木のおもちゃとしても販売しました(岩手県のカツラ材)が、こちらは北海道のカツラで作ったものです。木工職人もそれぞれ別なのですが、どちらも今はいないほどの腕の良い職人さんでした。
前回の「みんなの町」に引き続き、こちらもまたレアな商品の紹介です。「船を持ち上げる大男」という、かなり物語性のあるバランスつみきの傑作です。と書くと、弊社寺内定夫デザインのおもちゃは傑作ばかり、というような感じになってしまいますが、手前味噌になりますがまさにその通りなんです。一番上の写真のように、大きなヨットを持ち上げてみたりこの写真のように、蒸気船を持ち上げてみたり。こんな風に、サーフィンで大波に挑戦したりとにかく
数年前に生産した、けやきままごとの新バージョンを、専用の収納箱に収めました。けやきままごとは、もともと収納箱付きで販売していましたが、価格が高くなりすぎてしまうためにかなり前からままごとのみの販売になっています。これは程度の良い中古の収納箱をリペアしたもの。ままごとはグレードアップされた新バージョンになり、お買い得なセットです。箱かなりキレイです。特にきになる傷もありません。トレーにもなる蓋の裏の一部に若干カケがある程度です。収納箱も
1965年度のグッドデザイン賞を受賞した「動物つみき」の原型がこの鳥つみきです。シンプルな形のつみきが、様々な鳥をイメージするフォルムに変身します。寺内定夫のおもちゃデザインは、初めのうちは子供のためというよりデザイン寄りでした。当時師事していた世界的なインテリア(プロダクト)デザイナーの剣持勇氏の影響もあったかもしれません。ブナの木で作ったこの作品は、もう60年ほど経過しています。展示発表会のために作ったものなので、ほとんど
弊社ではいくつかのメーカーとコラボで商品を作っています。10数年前には無印良品で、またファッションブランドのコムサデモード(ベビーコムサ)からも赤ちゃんのためのつみきを出していたことがあります。COOP(生協)からも20年以上前になりますが、イスとテーブルを(丸と角)をコラボしました。このラバーウッド材のイスはその時のもの。元々の「イスと丸テーブル」とまったく同じにはできないので少しデザインを変えました。また、無印良品と同様、価格の上限縛りがあるため、東南アジア原産のゴムの
汽車つみきは、日本の木製玩具の歴史の中で最も有名なおもちゃの一つです。1965年度、玩具全般から初めてグッドデザイン賞を受賞しました。今は希少になってしまった国産広葉樹のカツラの木を大量に使うため、20年ほど前からしばらく廃盤状態が続きましたが、10数年前から檜(ひのき)で復刻生産しています。子ども、特に男の子はみんな自動車や電車など、クルマが付いた乗り物が大好き。と言っても、いまの子どもは蒸気機関車は乗ったことも見たこともない子がほとんどですが、ちゃんと電車(汽
今販売中のさくらままごと未使用品に、まーるまるびなを乗っけて見ました。やっぱり、相性抜群ですね。さくらままごとの角の丸い作りと、まーるまるびなのまるっとしたフォルムがとてもしっくりきます。こんな風に、引き出しの中に収めておくことができます。まーるまるびなは、以前保育園用に「まーるまる」という丸い形のつみきを巾着袋にセットにした商品をアレンジして制作して見たものです。国産のブナ材で作っています。そろそろ、雛人形を飾る時期ですが、長くご
節分の日の昨日は、あかちゃんつみきの磨き作業をしました。角を大きめに丸めた、優しい手触りの赤ちゃんのためのつみきは、うちが元祖です。ひょんなきっかけで、銀座歌舞伎座の檜舞台新設の際に出た端材を、諸戸林業さんから安く分けていただいてから10年以上、諸戸百年檜で赤ちゃんつみきを作っています。今は、端材ではなく通常の材として仕入れさせてもらっているので、木のつみきとしては仕入れ値がかなり高価になっています。節約のために、塗装はせず白木のまま工場に作ってもらい、植物性油脂原料塗料での塗装
早くも2月になりました。来月はひな祭りの節句です。うちでは、節句のおもちゃは何年か前に「まーるまるびな」という商品を作りましたが、この「さくらままごと」もひな祭りのイメージのある商品なんです。国産のブナの木で作った2段のひきだしの箱に、桜材のおままごとが収まっています。おわん、お皿、コップがそれぞれ2セット。手作業のろくろ旋盤でムクの桜材から削り出して作りました。素朴で温かみのあるままごとです。スプーンとフォークはブナ材で、どちらも白木の無塗
今まで、弊社では福袋という商品をやったことがありませんでしたが、今年は都心のオフィスの引越しを考えているため、断捨離的な意味もあって、保存していたおもちゃの放出を兼ねた福袋をいくつか販売することにしました。中には今までほとんど販売したことがないだけではなく、展示しかしたことのない貴重な作品も含まれています。Aセット。ごっこのひきだしとサーカスの男たち、動物つみき(諸戸百年檜)。ひきだしは15〜20年くらい前に作った在庫品で、ひめひきだしと同じ、ベテランの職人さんが組み立ててい
もうすっかり年の瀬になり、今年も残すところあと10日ほどになってきました。さて、木のおもちゃって「おもちゃ」と付くからには子どものためのもの、と思うのが一般的ですが、うちの商品は大人でも楽しむことができます。それは本来おもちゃには使わないような、トップランクの木材を使っているから。こちらはうちの代表的な商品の一つ「あかちゃんつみき」。以前は国産のブナ材で作っていましたが、今は檜(ヒノキ)で作っています。あまり知られていませんが、一口にヒノキと言っても品質には
しばらくの間在庫切れだった「サーカスの男たち」最新ロット分を販売中です。きな臭い社会情勢や、未だに収束しないコロナ禍など、ストレスの溜まる今日この頃になっています。このサーカスの男たちは、子ども向けのおもちゃではもちろんあるのですが、大人の方でもちょっとした空き時間などに時間を忘れて夢中になれる木のおもちゃなんです。サーカス団の男たち4人の他に、四角や円柱など全部で11個のパーツがあります。ただ積み上げていくバランスつみきは他メーカーからもたくさん出ていますが
しばらくの間在庫切れになっていたバランスつみき「サーカスの男たち」、お待たせしていましたが最新版を販売開始しました。サーカス団の男たち4人と、つみきパーツ7個の構成は同じですが、木の種類が少し変わっています。今回もメインはけやきです。男(大、中)と丸棒がけやき、男(小)がナラです。黒っぽい色の立方体と平べったい板はウォールナット、円柱がビーチです。ウォールナットとビーチ(ブナ)は洋材になります。今回も、積みやすく滑りにくいように白木無塗装仕上げです。
区の図書館の貸し出しおもちゃに選ばれるなど、人気のごっこの鏡台。およそ30年くらい前に製作した、古い未使用の秘蔵品を2台販売中です。両方ともほとんど同じようなコンディションです。外に飾ったりしていたので、外気に触れ良い感じにエイジングが進んできています。当時のごっこの鏡台は、赤と黄色(オレンジ)の組み合わせでした。復刻した現行のものとはミラーの形などが若干違います。北海道産の広葉樹、センの木をむくで使って作っています。エイジングしたセンの木目
およそ40年前に制作したヴィンテージのお料理ごっこを販売中です。1980年代前半頃に作ったものですが、大切にされていたために非常にきれいなコンディションです。お料理ごっこの中古品はシンク部分に打ちキズが多かったりするのですが、こちらはかなりキレイです。また、40年くらいたっているのにレンジが緩くなっておらず、カチッと閉まります(ここは大抵緩くなってきます)。多少のキズはありますがほとんど気にならないレベルだと思います。エイジングしてきたカ
オフィスで秘蔵していたでんわのおやこを出品しました。もったいなくてずっと売りに出さないでいたものです。30年くらい前に制作したものだと思いますが、もちろん新品未使用品です。手作業のろくろ旋盤で、この受話器の加工が難しく、もうこのレベルで手作りできる人はほとんどいないのではないかと思います。いくらになっても良い、というなら話は別ですが...。子機と親機をそれぞれ手に持った写真です。子機は可愛いサイズですが、親はかなり大きいです。受話器のカーブの
常に時代の先頭を走っていた寺内定夫のおもちゃデザインですが、このひもつみきもかなりユニークで、寺内定夫らしさがよく出ている木製玩具です。グッドデザイン賞をいただいた動物つみきなどもそうですが、初期の作品は子どものためのおもちゃでありながら、デザイン性が先行していたものが結構あり、このひもつみきもその一つです。ひもつみきはこの「ひと」の他に、鳥や魚、ビルなどがありますが、量産して販売したのは「ひと」だけです。上の写真、右の大きな方が展示会用に少数作ったプロトタイプ的なもので、
弊社、「有限会社てらうち」のオフィスは東京都心の品川にあるのですが(本業が別にありSOHOスタイルです)、基本的に発送作業を行ったり、寺内定夫の住まい兼書斎でもあるアトリエは都下の静かな街にあります。都心からJR、私鉄と乗り換えて1時間半くらいです。遠くに諸戸百年檜の森のある丹沢や、富士山の山並みが望め、やはり静かなだけでなく空気感が違う気がします。実際、冬は2〜3度寒く、夏はほんの少し涼しいかもしれません。アトリエの庭には多くの木が植わっていて、この家の
寺内定夫は学生時代に人形劇にはまっていた時期があります。かなり本格的にやっていて、当時は今よりずっと人形劇が盛んな時代ですが、有名な劇団からスカウトされたほどです。こころの舞台は、芝居の両袖をイメージしてデザインしました。紙芝居の枠のように一体化していないため、舞台の大きさが自由自在に変えられます。自分自身が舞台の中に立っているかのように、空想して遊ぶことができるんです。これは人気商品になった「おうちごっこ」と同じコンセプトです。おうちごっこも
ご存知のように、檜(ひのき)は日本で最も多く生えている木の一つ。他には杉や、竹なども多いですよね。また、ほぼ日本固有の木でもあります。この、ひのきで作られたおもちゃやつみきはたくさんありますが、実はひのきは品質にとても差があり、文字通りピンからキリまで、と言える木材なんです。弊社のあかちゃんつみきは、角を大きく丸めて磨いた赤ちゃんに優しいつみきの元祖であるのはもちろん、使っているひのきも「諸戸百年檜」という最高級ブランドのもの。目の細かい詰まった
今年2月に、雑誌CASABrutusの「こどもとデザイン100」選に掲載されましたが、数日前にWeb版でも掲載されています。こどももオトナも楽しめる、デザインや品質の良い木の乗り物おもちゃ6点に選ばれました。子どももオトナも楽しめる、というのはまさにうちの作品にふさわしいテーマです。この、仲よし車トラックは、1965年度に玩具として初めて(木製玩具ではなく、玩具全般)グッドデザイン賞をいただいています。当時はカツラの木で作っていました
半年くらい在庫切れになっているサーカスの男たちですが、来月中には再販できる予定です。今回の材の種類はまだ決めていませんが、前回のようにメインはけやきで、なるべくコントラストのある組み合わせにしたいと考えています。古いけやきままごとと並べてみたプロトタイプのサーカスの男たち。20年くらい前に試作したもの。今回もざっくりと素朴な雰囲気で仕上げる予定です。糸鋸でただ切り抜くのは簡単ですが、さらにふた手間くらいかかります。寺内定
けやきの木は、森林大国日本を代表する木の一つに数えられます。かってはお城の建築などにも用いられていたようです。また、希少になってしまったカツラと違い、けやきは広葉樹の中でも比較的入手しやすい木材です。弊社でも40年以上前からけやきの木でおままごとを作っています。10年くらい前にたくさん作ったロットの分の在庫がなくなってきたので、数年前に新たに作ったのですが、その際に工場も変わり、イチから作り直しをしました。上の写真、お椀、フライパン、お皿が3つずつですが左上が旧