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先輩:「旱魃も水害も蟲害もない。もう飢饉は起こらない。減反なんて言っても補助金は出る。すると農民は、次に何を求めると思うね?」後輩(主人公):「はい?」先輩:白米と娯楽をよこせってね。→卒業生が後輩をいじめて楽しむ。→いじめられっ子、なぜか主人公(転校生、すかしてるかもしれないが、何も悪くない。体格はひ弱。)に八つ当たりで刃物を振るう。送り火(文春文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}
【ピエール中野メディア情報】本日発売の文學界2023年12月号に高橋弘希氏とピエール中野の対談が掲載されています。https://books.bunshun.jp/ud/book/num/49100770712392023
初読みの作家であるが芥川賞受賞作家だけに、期待をして読んだ。短編集だった。表題作は、闇バイトで金持ちの宅に押し入り強盗をした若者が主人公。目を覚ますと被害者の老婆の前で素顔をさらして気を失っていて、強盗中に仲間に裏切られたことに気づく。素顔をみられた以上は、老婆を殺害しないと逮捕は必至のため、老婆を包丁で刺すか否か迷い続け、この強盗に至った経緯などを反芻する。結局、殺害したかどうかははっきり分からず、読者の想像力に委ねられる形で終了。モヤモヤが残る…。これがいわゆる
2018年発表の高橋弘希さんの小説で、第159回芥川賞受賞作。主人公は中学3年生の歩。親の仕事の都合で津軽の田舎に引っ越した転勤族で、高校生になったらまた関東に戻る予定である。つかの間の青森生活、空気を読んでなんとな~くなじめたかのように見えた学校で、ひたひたと獲物を狙うヘビのように忍び寄る理不尽な暴力…。たしかな観察眼と、濃密な描写と、いきいきとした津軽弁と、挟み込まれるエピソードがとても良い、のはわかる。だけど私はこの小説、残念ながら暴力のシーンが不快感しかなくて、あんまり人に薦められな
これは、去年の八月に出た小説。新刊のチェックもたまにしていて、ちょっと読みたいなと思っていた小説。図書館に行くたびに検索かけても出てこないから、図書館にはないんだな、と思っていたら。この間、行って検索かけたら出てきたし、「貸出できます」の文字。やったー!と思い、早速借りてきました。簡単に言うと、ロックバンドの話。幼馴染と組んだロックバンドで、細々とライブハウスでライブをしてるんだけど。ある時、大手レコード会社の人が視察に来るらしい、という噂が耳に入って。それなのに、そのラ
皆さんこんばんは。11月最後の夜も午前様でした。さて恒例の夜中の本紹介。「送り火」高橋弘希第159回芥川賞受賞作。さてどうでしょうか?主人公は春休み、東京から山間の町に引っ越した中学3年生の少年。新しい中学校は、クラスの人数も少なく、来年には統合されてしまう状況です。クラスの中心にいる少年は、花札を使って物事を決め、いつも負けてみんなのコーラを買ってくるいじめられっ子の役割の子も存在します。転校を繰り返してきた主人公は、力関係を機敏に察知して、
考えてみたら、青年期から現在に至るまで、ほとんど海外翻訳文学ばかり読んでいたから(と言っても量読しているわけじゃない)、最近は今さらながら少しずつ日本文学を読んでいる。『日曜日の人々』は高橋弘希という作家による小説だけど、帯の「尾崎世界観」がタイトルよりも大きいので、パッと見、尾崎世界観の著書に見えてしまいそうだ。尾崎世界観の名前が通ってるからって、いくら何でもやり過ぎではないか。(私が当事者ならちょっとは感じると思う。)それはさておき…このカバー写真は好きかも。マイ
文芸春秋買いました。みんなの回答を見る掲載の「首里の馬」と「破局」を読みました。
怖い。気持ち悪い。ほんの一押しで恐怖の底に突き落とされてしまう淵に立たされている。それなのにページをめくる手は一向に止まろうとしない。そんな小説だった。まず私が読んで感じたことを書く。舞台は青森県の廃れた集落。主人公の歩は、東京から集落に引っ越してきたいわゆる「よそもの」でありながら、晃、稔、内田、藤間、近野の同学年メンバーに馴染んでゆく。それは、転勤族である彼が身につけた、人を観察して、それぞれの集団の中での立ち位置を把握し、自分を最も適した位置に位置つける能力がなし得たことである。今
∂送り火高橋弘希送り火【電子書籍】[高橋弘希]1,324円楽天∂読者レビューから引用・加筆芥川賞を受賞した、高橋弘希さんの120ページ弱の中編小説。デビュー作『指の骨』指の骨(新潮文庫)[高橋弘希]440円楽天が印象に残っていたのでこの作品も読んだのですが、結論からいうと、震えました。∂物語は、中学三年生の主人公・歩が、青森の山間の集落に引越し、そこで廃校寸前かつ同級生が12人しかいない中学に転入し、晃という
読書ノートが4冊目になりましたダイソーのB6方眼ノート。インクはブラウンを使い切ったのでグリーンのカートリッジを入れました。青みがかった緑で綺麗な色です(万年筆はkakuno)そして100冊を達成しましたちょうど1年半。金額にして、税抜き119,112円。自分で購入した本ももちろんありますがほぼ図書館を利用したので、改めてありがたいなぁと思います。ちなみにNDCによる内訳はこんな感じ。0総記2冊1哲学1冊2
高橋弘希さんの『高橋弘希の徒然日記』を読んでみました【内容紹介】(デーリー東北新聞社HPより)十和田市生まれの芥川賞作家によるエッセイ集。弊誌掲載の同名連載を中心に収録。日々の暮らしや創作活動の裏話、青森にまつわるエピソードなどを軽妙な文体でつづる。味わい深いイラスト(一部除く)も著者本人による。【感想】エッセイはあまり読むことがないのですが高橋さんご本人に興味があり図書館で借りて読んでみました無駄のないすっきりとした文体はさすが落語のようにオチがあ
こんばんは。ニート中の目標1週間に2冊本を読む。今週も読んだのですが、更新していなかったので今回は2冊一緒に感想書こうと思います。題名:100回泣くこと著者:中村航出版:小学館読み出しは犬・彼女との出会い、結婚の練習がとても面白かったです。普通プロポーズされたら、結婚式の準備や入籍がくると思うのですが練習をしようという、彼女の発想に共感出来ました。スポーツでも練習試合とかあるのに結婚は練習もなく始まり、離婚したら人生に×(バツ)がつきます。めちゃめちゃリ
桜は散ってしまいましたが、菜の花が満開になっているのを通勤路で見かけます。お久しぶりです。鈴木です。繁忙期は私も文教大学さんに少しお手伝いに行ったりと、普段のお仕事以外のことにも触れる機会がありました。緊張する場面も多々ありましたが、どうにか乗り切れてホッとしています。来年の繁忙期にも役立つように記録しておきます。先日、文教大学の生涯学習セミナーの特別講演に参加してきました。文教大学卒業生の作家・高橋弘希さん『創作の日々』についての講演です。
今日、父母が静岡からの帰り道に我が家に立ち寄った。2時間ほど休憩して和歌山の家に帰って行った。明日、新元号が発表されますなぁ。平成、あと1ヶ月かぁ~。あんまり実感ないけど。図書館で借りた本は3冊。読みきれないのに、また欲張った。ようやくツバキ文具店を借りる事ができた。以前、ドラマを見たので本も呼んでみようと思っていた。・ツバキ文具店(小川糸)・朝顔の日(高橋弘希)・架空の犬と嘘をつく猫(寺地はるな)
今年も花粉症。パワーアップしてる気がして症状が酷いような…外から花粉を持ち込んでる可能性あり、室内の方が過敏に反応してそう。目がかゆい、くしゃみ、鼻水たらーっ、鼻づまり。一時、喉も痛くなり、風邪との境界線がわかりづらくなり…夜中でも目覚める事があり、体力的に辛い。図書館で借りた本は2冊。水曜日の手紙(森沢明夫)指の骨(高橋弘希)読めた本は読書メーターに記録していて、2月に読んだ本は4冊。記録を初め
前回は別の図書館で本を借りたけど、今回はいつも行っている図書館で本を借りた。送り火(高橋弘希)病気をしない暮らし(仲野徹)
ここのポイントがある久慈浜海岸では砂浜で地元の中、高生たちが日曜の午前中に良く、トレーニングをして居ます。多分?サッカー部や野球部。走り込みをしたり砂まみれになりながら、ボールを追ったり?一生懸命な姿は、見ているだけで心が洗われるようです。キラくんのお散歩をしながら横を通りかかった時コーチらしき方がご父兄達に話して居た事が耳に飛び込んで来ました!(スポーツが万能な人は、コーチには危険です!
スイミングスクール1,512円Amazonあらすじ:我が娘と紡ぐ他愛無い日々は、既に亡い母との、どこか繊細だった関係を想い起こさずにはいられない・・・・。母娘の奥深さを丁寧に描いた『スイミングスクール』ほか、短編『短冊流し』を収録。おすすめ:★★芥川賞系統の作家さんに若干の苦手意識があるんですが、食わず嫌いはいかんいかんてなことで、職場の図書コーナーにあったこれを読了。実は主人公の実家・・・我が町の割りとそば。土地勘あるんで結構イメージし易かっ
図書館で予約待ちして、やっと順番が回ってきた頃には何故、読もうと思ったのか思い出せず(笑)薄い本だというのになかなか進まない作品だった。東京から、地方に引っ越した中3の男の子、歩とクラスメイトの話。学年で男子は6人しかいない、廃校が決まっている学校。溶け込めるかが肝心。それはクリアしていたものの、その中で昔から続いている虐め。虐められっ子の稔。虐めるリーダーの晃。その他3人。虐めの話が出始めた辺りから不愉快になっていたのだけれど、最後があまりにもあり得な
こんにちは、今日は日曜日、スーパーへ行くともうとっくに恵方巻やらバレンタインのフェアをやっていますね。よもぎねこ先生は知らんぷりをして、トボトボほかの売り場をうろついていました。さて、話は変わりますが、高橋弘希という作家の芥川賞受賞作「送り火」という小説があり、昨年に読んだのですが、どうにもこうにも、読んだ内容のショックがずっと放れません。田舎の中学生のいじめやリンチが出てくるのですが、壮絶、凄絶で……。詳しい内容は省略しますが、大勢が見ている前で危険な遊戯をさせられて、周りから「マーストン
おはようございます。ちえ(@loverchiek)です(*゚▽゚)ノ今日は、送り火です。・歩…主人公。父親が商社勤めのため、転勤族。・晃…青森県(と思われる)の中学校の同級生。リーダー格・稔…同級生、晃に殴られた。精肉店の息子・内田…同級生・藤間…同級生、町医者の息子・近野…同級生・仁村…同じ中学校の卒業生。燕雀、彼岸様考えた。最後の20Pの展開が…。((((;゚Д゚)))))))歩が父親の仕事の都合で、平川(青森県と思われる)に引っ越して来ることから始まりま
送り火900円Amazonマンションから飛び降り、若くして自殺した女性漫画家・山田花子の「自殺直前日記・改」という本の中で山田花子がこんなことを書いていた。―言葉は催眠術、手品。世界は立体写真、だまし絵。なるほどな。いい表現だ。たかが言葉、されど言葉。言葉には言霊が宿っているが、同時にはったりや嘘もはらんでいるから恐ろしい。社員研修とは単なる旅行だ。「嘘も方便」と自慢げに語って悦に入る人間もいるが方便とはただの不正あるいは虚偽、誇張報告である。
都会育ちの主人公が、親の転勤で、やってきた青森の田舎町で暮らす日常が淡々と描かれていく感じからスタートして、中盤から田舎ならではって感じの無茶苦茶な人間関係になってきて、イジメも存在して、嫌な気分になってくる。そして、衝撃のラストが待っていて、ミステリーではないんですが、読んだ後、嫌な気持ちになるイヤミスみたいな作品でした。
「指の骨」高橋弘希著新潮文庫1979年生まれの作家が書いた戦争小説。戦争小説でありながら、激しい戦闘シーンはありません。ヒロイックなエピソードもありません。南洋の島での戦いで、ほとんど戦いらしき戦いのないうちに、人が一人一人死んで行きます。「こいつは絶対死なない、こいつといれば自分も死なない」と思っていた藤木は、友軍による誤射で最初に死にます。絵の上手い清水も、そして、カタコトの現地語を覚え現地人と仲良くなる陽気な眞田も、あっけなく死んで行きます。主人公は、遺骨である眞田の指の
高橋弘希著第159回芥川賞受賞作じわーっと、いや~な感じの残る本いじめを扱っているのだけど、"いじめの話"というカテゴリーには収まらない気がする主人公歩は、父の仕事の関係で、頻繁に引っ越し、転校を繰り返している歩は、中3の初めに、東京から、津軽地方の学校へ転校したおそらく、そこには一年しか住むことはないと親から聞いている片田舎の自然、ならわし、まつり、聞き取れない方言などを情景とし、歩の生活が描かれるその中学は、三年生は男子6名きり(女子も合わせて13名)翌春に
送り火少年たちは暴力の果てに何を見たのか?東京から山間の町へ引っ越した中学三年生の歩。級友とも、うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは―。第159回芥川賞受賞作(「BOOK」データベースより)今日紹介するのは芥川賞を受賞した高橋弘希氏の「送り火」です。春休み、東京から来年には統合されてしまう東北にある山間の町に引っ越した中3生の少年・歩は転校を繰り返していて、この土地でも場所に馴染み、学級に溶け込み、クラスの中心にいる晃でいつも負けるのは稔の役割であることを敏感に察知し、
2018年9月24日読了!送り火/高橋弘希さん☆☆内容☆引用※第159回芥川賞受賞作春休み、東京から山間の町に引っ越した中学3年生の少年・歩。新しい中学校は、クラスの人数も少なく、来年には統合されてしまうのだ。クラスの中心にいる晃は、花札を使って物事を決め、いつも負けてみんなのコーラを買ってくるのは稔の役割だ。転校を繰り返した歩は、この土地でも、場所に馴染み、学級に溶け込み、小さな集団に属することができた、と信じていた。夏休み、歩は家族で、ねぶた祭りを見に行った。晃からは、