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火怨上北の燿星アテルイ(講談社文庫)作者:高橋克彦講談社Amazon火怨下北の燿星アテルイ(講談社文庫)作者:高橋克彦講談社Amazon気になったところ、心に響いたところ。774年、蝦夷が桃生城を攻撃。ここから蝦夷の大和朝廷との防衛戦争が始まる。いわゆる38年戦争。続いて、伊治城の伊治呰麻呂が反乱を起こす(780年)。阿弖流為が登場するのはここから。物部が後ろ盾となる。上巻ページ98。母礼
小説『火怨』の中で描かれている、蝦夷たちの拠点地域・東和にある丹内山神社。👆一の鳥居👆👆二の鳥居👆👆三の鳥居👆👆相殿(観音堂)👆右側手前から👆神楽殿八幡神社四の鳥居👆👆加茂神社と八幡神社👆狛犬くん👆👇と四の鳥居👆手塚治のマンガに出てきそうな狛犬君👆神門👆👆神紋は「三つ巴=シャンバラ」。神門の社名額👆👆本殿👆《参照》『火怨(下)』高橋克彦(講談社)《2/3》【丹内山神社での占い】本殿
《2/3》より【戦の終焉】「そなたらは勝利を得たぞ」阿弖流為は誇らしげに宣言した。「この二十二年の間、我ら蝦夷軍は一度たりとて敵に敗れはしなかった。それゆえにこそ敵は我らを恐れ、和賀や志和の仲間らを受け入れたのだ。もはやこの地に戦はなくなった。明日は堂々と胸を張って己の里へ戻るがいい。死ぬ覚悟で立ち向かったからこその勝利。明日からはその覚悟で生きよ。生きて蝦夷の範となれ。民らはそなたらを抱きしめて迎えてくれよう。そなたらこそ蝦夷の守り神だ」野が兵らの喜びの声で満たされた。
《1/3》より【和議を探る坂之上田村麻呂】「十万の兵をただ阿弖流為らに見せるだけにして和議の道を探るという方策もあろう。・・・(中略)・・・。恭順の礼を取らせるだけで、あとは互いに軍を解体するばかりだ。我らも伊治城以北にはいっさい手出しせぬと約束する。それ以上のことを求めては蝦夷らも頷くまい」(p.229)「民らは大事に扱えと兵らに申し伝えよ。それが後々の恭順にも関わって参ろう」(p.249)和議を望んでいたのは、蝦夷の側も同じだった。戦の最中にあっても、遺恨を残さぬように蝦夷
《上巻》より【欲が深すぎるぞ。こんな都を持ちながら】都にやって来ていた蝦夷のリーダーたちの会話「市は物で溢れかえっておる。食い物から絹や刀まで、ないものを思いつく方がむずかしい。かほどに満たされていながら、なにゆえ陸奥に固執する?攻め取りたいのは我らの方だ。そこがどうにもわからんな」「黄金だ」「そりゃ承知だが------」伊佐西古は母礼と向き合って、「仏像を造る以外にさして役立たぬ物。我ら蝦夷には無縁のものではないか。礼を尽くして、くれと言うたら考えぬでもない。そ
朝廷によって翻弄され続けた蝦夷(えみし)たちの22年間にわたる戦の物語。(上・下)2巻で千頁を超える長編小説だけれど、僅か2日で読み終え、何度も慟哭してしまった。20年以上前に出された本書を、2024年の今になって読むことになった理由が分かったような気がする。新生日本の復活は、“弥生から縄文への回帰”と認識している人々は多いはずだけれど、別な言い方をするならそれは“天系から地系へ戻す”ことに相当するはず。本書は、地系の民である蝦夷たちの無念が認められた書籍である。阿弖流為(アテルイ)
何のために本を読むのか、、暇つぶしの読書はするなと言った人がいるが、、、ぼくはひたすら暇つぶし。。2024年2月に買った本新型コロナ7つの謎:最新免疫学からわかった病原体の正体(宮坂昌之:ブルーバックス)コロナ漂流録(海堂尊:宝島社文庫)コロナ黙示録:2020年災厄の襲来(海堂尊:宝島社文庫)コロナ狂騒録:2021年五輪の饗宴(海堂尊:宝島社文庫)2024年2月に読んだ本コロナ漂流録(海堂尊:宝島社文庫)コロナ黙示録:2020年災厄の襲来(海堂尊:宝島社文
東博で金色堂展があり、ブーム到来!?平泉特集の雑誌「時空旅人」買いました前九年の役、後三年の役のあたりはそれなりに本を読んでいるはずだが分かりやすい本に出会えず、理解できていなかった「時空旅人」のおかげで理解深まりました✨なかなか東博には行けないので本を読むまで、邪鬼が持国天に踏みつけられているの気づかなかった!(邪鬼はどこか可愛らしく、グッズ化されるのも納得)仏像も一つ一つ全くお顔が違いますね高橋克彦さんの「炎立つ」も何度かチャレンジしているのですが1〜3巻は安倍一族等覚え
高橋克彦さんの長編小説陰陽師:弓削是雄を主人公にした「鬼」シリーズ最新作高橋克彦さんの新作、長い間読めなかったので読めるの嬉しかった。本作の敵役は、大物中の大物ということもあって従来のシリーズとはまたちょっとちがう終わり方をしたのだけど、これもまた歴史の見方について、東北・蝦夷の視点で物語を書いてきた高橋克彦さんらしいと思いました。高橋克彦さんの作品、新作を読みたいシリーズがいくつもあります。ライフワーク「総門谷シリーズ」、塔馬双太郎シリーズ、個人的には長い間でていな
12月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2568ナイス数:354ヒトリシズカ(双葉文庫)の感想ある殺人事件に家出した伊東課長の娘静加が関わっていた。☆レイプ被害女性の彼氏が殺人を告白し自殺した。彼氏にレイプの事実を告げた女の名は伊東静加。☆捜索依頼されてた娘静加が白骨遺体で発見?身長の違いに気づく探偵青木だが罠に陥る。☆静加8歳時の犯罪と秘密。☆ヤクザの南原が自宅を襲撃され殺された。南原の娘・澪がアキという女に連れ去られるのだが、事故を起こした逃走車に残された血痕から二人
竜の柩シリーズ最終章。横浜の中華街を牛耳る龍海峯。龍の勢力を狙う上海の黄延介から孫娘・明鈴を守りパリまで無事に送り届ける条件で、彼から渡英の支援を受ける。霊との接触を求め、ロンドンにたどり着いた九鬼虹人たち。到着後は船中知り合った英国紳士ゲイリーの邸宅に招かれる。霊媒師ベントレーを通じて、遂に鹿角の霊と繋がった。イシュタルの手配も得られ、いよいよ元の時代に戻ろうと意気込む九鬼たちだが、若きヒトラーの訃報を知り、世界が変わってしまっている事に気付き愕然とする。迷い込んだ
タイムカプセルで現代へ戻った九鬼・南波・東・純の4人。ところは十和田湖近辺。だが、そこは出発した時代では無く、大正の世であった。時代設定に使ったハレー彗星の周期を一つ間違えていたのか。途方に暮れる4人はまずは馴染みの東京へ向かう。東北で聞いた神とのコンタクトを得たという自称預言者の宮崎虎之助を訪ねる。宮崎は交信した霊たちこそが神だという。霊媒師を通じで神であるイシュタルと接点を持てないか。そう考えた彼らは心霊研修の本場イギリスを目指す。☆彡若かりし宮沢賢治と江戸川乱歩
九鬼・南波・東・純・鹿角の5人は、龍の一族イシュタルの導きで日本を訪れる。そこで四千年前にタイムトラベルしたことを確信した。ムー大陸に栄華を築いた神(宇宙人)たち。だが大陸の水没と共に、海底に住んだ龍の一族と月に潜んだ牡牛の一族とに別れ両者は対立するようになっていた。九鬼たちはシュメールに攻めて来た牡牛の一族と戦い、敵の幹部を捕らえる。その者はブトー。何と須佐之男命なのであった。日本の歴史にも大いに関わるスサノオノミコト、九鬼は和解の道を模索する。決着を付けた彼らは一
九鬼・南波・東・純、そして鹿角の5人を飲み込み飛び立った龍。彼らは選ばれし者たちなのか。宇宙旅行の末にたどり着いたのは砂の惑星。そこには人間同様のヒューマノイドが住み。牡牛・龍を神と崇める種族が対立していた。まるで古代シュメール語を使う聖書の世界であった。そして神と崇められる宇宙人と思われるイシュタルと接触し、ここが四千年前の地球であることを知る。
図書館、図書情報システムの更新で12/25~1/14まで休館。借りた本「女坂」円地文子「不惑剣」高橋克彦今回は2冊。女坂は、書庫の本でした。昭和33年出版の本で、古い年末年始、面白そうなテレビ番組がなさそうなので次回は4~5冊借りる予定。懸賞の当選品のソース。火曜の特売で、トマト1個98円購入。大きめなので2人分で1個で足りるかと鶏のひき肉とナスを別に炒めて、パスタと絡めてバジルが効いていて、美味しかった
この間久々に買った新刊の文庫本もう上巻読み終わってしまう!と慌てて下巻を買いに行きましたこの本の作者は万城目学私この人の作品を読むのは初めてだったんですよねー新刊紹介の新聞広告を見て、面白そう!と思ってすぐ買いに行ったんですが、もしつまらなかったらどうしよう…と上巻しか買わなかったのです一緒に下巻も買っておけば良かったよ!これ、ジャンルはなんなんですかね?冒険もの、ファンタジー、何?この作家さん、いつもこんな感じなんでしょうか?シュメールとかジッグラトとかいう単語が出てきて、大
かつてアララト山でノアの方舟発掘隊が謎の雪崩事故で全滅した。ノアの方舟こそUFOではないか?発見を阻み事実を隠蔽しようとしているのはキリスト教を守るヴァチカン法王庁。その仮説に立って九鬼虹人らアクト・ナインのメンバーは中東へ向かう。パキスタンのモヘンジョダロ遺跡、トルコのカッパドキア遺跡を辿るにつれて龍神=宇宙人説を増々確信してゆく。その一方、ヴァチカン法王庁の手先・鹿角らが執拗に九鬼たちの行く手を阻む。九鬼は過去の発掘隊スポンサーであるマローン財団を味方につけ、とうとうアラ
藤枝梅安シリーズ終えて、竜の柩シリーズに突入しました。11月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2088ナイス数:356竜の柩(1)(講談社文庫)の感想九鬼虹人らTV番組制作チーム「アクト・ナイン」による日本神話に基づく龍の調査。ボスの宗像さんの指示。それを執拗に追跡する謎の団体。津軽、諏訪、出雲と調査を進める中、龍とは古代に地上に降りた宇宙からのロケットではないか、と確信していく九鬼たち。そして謎の団体の正体はアメリカ大使館?龍を巡る攻防は戦闘に発展するのか?ヴァチ
九鬼虹人らTV番組制作チーム「アクト・ナイン」による日本神話に基づく龍の調査。ボスの宗像さんの指示。それを執拗に追跡する謎の団体。津軽、諏訪、出雲と調査を進める中、龍とは古代に地上に降りた宇宙からのロケットではないか、と確信していく九鬼たち。そして謎の団体の正体はアメリカ大使館?龍を巡る攻防は戦闘に発展するのか?ヴァチカン法王庁の関与が明らかになり、龍の伝説は中国インド東南アジアとドラゴンロードへ思いを馳せる。そしてトルコアララト山のノアの方舟伝説に繋がる。☆彡読んでい
図書館へ借りた本「米百俵」島宏「いじん幽霊」高橋克彦電子書籍「源氏物語3」紫式部與謝野晶子訳「砂の家」常場瞬一靴が古くなったので、新しい物を購入。今日はかなり歩きました
大分前のことですが、夏休みの日記的な感じで。3泊4日の岩手&青森旅行に行ってきました。岩手も青森も行くのは初です。岩手の目的地は、平泉。平泉といえば、奥州藤原家。行く前に歴史小説「炎立つ」を読んで奥州藤原氏のおさらいをして、平泉に臨みました!炎立つ壱北の埋み火(講談社文庫)Amazon(アマゾン)高橋克彦の東北シリーズは大好きで、蝦夷の中央から蔑まれ、中央と戦った切ない歴史が胸を突きます。平安時代、奥六郡を支配していたのは
温暖化もここまで来たか。昔の秋らしい秋はぐっと短くなった。そしてすぐ冬がやってくる。今日は大雨、雷、強風注意報が出ている。庭にあった色々な物が、朝起きると飛んでいってた。東京国立博物館がクラウドファンディングをしたら9億円が早々と集まったとか。まともな人間がちゃんといることを知り心があたたかくなる。ふむふむコーナー(原来如此)しなくてはいけない事がある時に限って、別の事をしたくなるもの。高橋克彦の「北斎殺人事件」を読んでいる。(1986年)前作の「写楽殺人事
高橋克彦「憤怒鬼」読み始めたら何か続きもののような感じ。調べたら「鬼シリーズ」というものの第7巻目だということでした。主人公は陰陽師の弓削是雄。そして彼を取り巻く面々、しゃれこうべだけで宙に浮く髑髏鬼とか、笑えてきます。楽しそうで自己肯定的な表現は「妖怪アパート」のような雰囲気も感じました。今回の敵は首だけの大きな鬼。その正体を探るべく蝦夷の地へ。東北の歴史については高橋克彦さんの得意分野と言えます。さて、その鬼の正体とは。。。登場するあちらの世界の方々はすごい。。。
夏に読みたいホラー系家が呼ぶ物件ホラー傑作選(ちくま文庫あー64-1)[朝宮運河]楽天市場内容紹介(出版社より)ホラーファンにとって永遠のテーマの一つといえる「こわい家」。屋敷やマンション等をモチーフとした逃亡不可能な恐怖が襲う珠玉のアンソロジー!・目次若竹七海「影」三津田信三「ルームシェアの怪」小池壮彦「住んではいけない!」中島らも「はなびえ」高橋克彦「幽霊屋敷」小松左京「くだんのはは」平山夢明「倅解体」皆川博子「UBuMe」日影丈吉「ひこばえ」小池真理子
ドールズ、完結編。少女・怜の体の中に憑いた江戸の天才人形師目吉。「箱神」との最後の戦いが始まろうとする中、仲間と共に時空を越える穴を超えて江戸時代へ戻ることとなる。ドールズ最終章夜の誘い(角川文庫)Amazon(アマゾン)最終章、ようやくの読了です。ちょっとした幽霊の解決ものホラーから、なんという壮大なSFファンタジーへと辿り着いたのか。前作「月下天使」で登場した箱神との最終決戦。なぜ目吉センセーが現代へと現れたのか。その理由が明らかに。江戸時代へとタイムスリップ
ここしばらくの読書のことです。相変わらず新書ばかり読んでいますがその合間に小説も読んでいます。【図書館の本。】あさのあつこさんのおいち不思議がたりシリーズ6冊目「渦の中へ」PHPあさのあつこさんお得意の江戸事件解決物です。二十歳になったおいちが少しずつ大人の女性へと変わってゆく瑞々しい感じがよかったです。前作の「星に祈る」と今回の「渦の中へ」は、女性としてどう生きるか、自立とは何か、を考えさせられる物語だと思いました。江戸と現代、時代は違えども人生をどう生きる
高橋克彦「水壁」読んだ。「火炎」や「炎立つ」のような胸熱展開を期待していたので、ちょい物足りない。これまでの東北小説と比べると、阿弖流為と母礼や飛良手、経清様と阿部貞任のような熱い人間ドラマを読んで涙した自分としては、あっさりしているなぁという感じ。自分のうっすらした記憶から、「炎立つ」で十三湊の繁栄の様子が出てきていたような気がするけれど、天日子たちがその基を作り上げたのだなぁ・・・と、そんなことを思いました。断じて面白くないという訳ではないので
私の、非結核性抗酸菌症治療記録についてお読みになる場合は、コチラ↓のまとめブログからどうぞ♡非結核性抗酸菌症治療記録〜まとめ〜☆☆☆☆〜〜〜☆☆☆☆〜〜〜☆☆☆☆久しぶりに本の紹介です。今年は今村翔吾さんを読もうと思っているのですが、たまたま今村さんの本を待っている間に繋ぎで読める何かないかな~と図書館へ。何人か読んでみたい作家さんをピックアップしていた中のお一人が高橋克彦さんでした。書架に並んでいる文庫本の中からたまたま手に取ったのがこの本でした。
私の中で今、東北がアツいです。ええと、突然なのですが「蝦夷」ってことば、覚えてますか?私は今、ただいま絶賛「蝦夷」ブームです。あ、今日は完全にマニアックな歴史の話です!興味ない方はここで閉じちゃってください!w蝦夷って東北や北海道に昔から住んでた人たちのこと。小学校の歴史の教科書にちらっと載ってたざっくりと、アイヌの人たちの祖先、と言って良いと思います。ただ、私の中での蝦夷イメージ↓まさにねぶた祭りのような、戦うイメージ今、直木賞作家・高橋克彦さんの本で、東北の歴史…