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半分まで彫り進みました。彫っていて楽しい書体、そうで無い書体が有りますが、空蝉は楽しい^_^そう言えば、長禄も楽しかった。オリジナル書体を最初に作ろうとした時に、この空蝉の様な書体にしたいと思いましたが、イメージが湧かず断念しました。駒字としての好き嫌いはあれど、こう言う独創的なのにバランスが良くて、伸び伸びした文字は、なかなか書けません。くねくねも、苦なく彫れます。途中、他の駒の仕上げなど挟みつつ進めますのでしばらくお待ち下さい。いつまで駒作りが出来るか分かりませんが、180作く
新年が始まりました。私も、2日からぼちぼちと駒作りを始めました。今年は、駒作り7年目。生涯作数は、200は作りたいと思っています。ペースも落ちると思いますし、あと10年か長くて13年位の駒師生活になるかと思いますが、兎に角丁寧に作ることをだけ考えて頑張って行こうと思います。今年の初彫り。最新のオリジナル書体『薄明光(はくめいこう)』の根付けからスタートです。毎年、年始で考えて居なかった何らかの新しい出来事がありました。今年は、何が起こるか楽しみです😊いろいろとやりたい事が有りま
駒作りを始めて、この年末で丸6年になりました。今年を一言で言えば、『外向開始の年』でした。一人でも多くの方に、手作りの将棋駒を『見たり、触れたり、作ったり』して頂ける様な活動が増えました。まず、駒作りの方は18作でした。夜も残業して作ることを始めて、ほんの少し増えました。イベント参加の増加やレンタルもやり始め、駒作りが出来ない時間も増えましたが、その時間分もカバー出来たと言う感じです。作数18作内訳彫り駒14作彫り埋3作盛り上げ1作内オリジナル書体9作。ト
次作に取り掛かりました。第82作は、空蝉の彫り駒です。空蝉は、良尊師のオリジナル書体で初めて作ります。私は、字母紙を良尊師がら購入しましたが、駒作りを楽しむ会の書体コンテスト優秀賞作品ですので、本来は自由に作れる書体の様です。木地は、自身成形の中国黄楊の赤柾。12月中頃に成形して準備してました。急に寒くなってしまいましたので、暖かめな日を狙って成形。中国黄楊の原木も残り少ない様で、2年掛かって揃えて頂いた板材です。ありがとうございました。恒例の、はじめの一歩比較的新しい書体は、
錦旗の彫り埋め駒が完成しました。作数としては、81作目。年齢ならば、『盤寿』ですので、『盤作』とでも言いましょうか。半分の40作位までは、結構な時間が掛かった気がしますが、81作は、作って見ればあっという間に感じます。龍山の駒から字母を取った錦旗です。錦旗は、6作目ですが、私が作らせて頂いた錦旗は、この龍山字母の錦旗が多く、何故か影水の錦旗は作った事が無いです。木地は、島黄楊の柾目。面取りは、最近小さ目になっていますが、これが標準になりつつあります。今年最後の作品になります。年末
駒作りの字母用紙として、タイプライター用紙を使う方が多いと思います。しかし、そのうち生産が終了しそうですし、その代用となる紙をどうするかと言う問題も有ります。実際は、普通紙でも大丈夫なのですが、出来れば薄く(彫りの太さがそのままになる)丈夫な紙が良いので、現時点ではタイプ用紙がコストの面からも1番良いと考えています。最近、ダイソーに、似た様な紙があり、試しに一袋購入してみました。トレーシングペーパー15枚入りで110円(税込)袋から出してみた所、薄さは良い感じ。丈夫そうでは有ります
続いて、オリジナル書体『海燕(かいえん)』の彫り駒です。海燕は、6作目。第80作となります。木地は、島黄楊虎杢。この様な木地は、使い込まれて良い木地に育ちますので、楽しみな木地です。私の書体の中では、かなり独特ですが、見やすい書体になって居ます。面取りは、やや小さめで、漆は艶消し。少し光沢が出た方です。三玉木地のそれぞれ裏には、ご家族のお名前を海燕の書体で彫って有ります。オリジナル書体で作らせて頂きありがとうございました。喜んでいただけたら幸いです。
第79作になります、オリジナル書体『行雲(こううん)』の彫り埋め駒が完成しました。目が赤い島黄楊柾目。3年ほど前に、赤系の柾目が欲しいとお願いして厚めに成形して頂いたお気に入りのものです。いつか、オリジナル書体で制作したいと思っておりましたが、今回ご縁がありました。ありがとうございます。柾目の盤に合わせると、とても良い感じになると思います。面取りは、やや小さめにしてみました。オリジナル書体行雲は、5作目。スッキリした書体がお好きな方には良い書体と思います。漆は、黒呂色と生漆を半
今年最後の駒研の例会に行って来ました。今回は、ゆったり目の例会で、駒を見てゆっくりと話しも出来た感じだったと思います。彫り駒体験教室の参加者も、当初の予想に反して少なめ。(と言うか、初めての方はお一人でした。)某さんが親子で参加してくれました。娘さんは、なかなか筋が良くて私の始めてに比べたらかなりお上手でした。少しまとまった時間が無いといけませんが、この年末年始の長期のお休みに、少し腰を据えて皆さんも駒作りでも如何でしょうか?作ったら、駒研に持って来ていただけたら、もう少し具体的なア
第2回立川立飛杯達人戦が、12月3日、4日の2日間、東京都立川ステージガーデンにて行われ、ねこまど様への協力という形で、将棋駒研究会も参加させて頂きました。丸山九段優勝おめでとうございます!第2回となる本大会は、新しい方法の公開対局で、解説はホール外のホワイエで行い、無線のイヤホンを付けて、その解説を聞きながら見る事が出来ます。解説動画は、会場内の大きなスクリーンに映り、広いホール内には、駒音と棋譜の読み上げのみが聞こえるとても静粛な空間でした。イヤホン無しで、その場の空気感を楽し
彫り埋め駒となる錦旗(龍山の駒からの字母)を彫り終えました。正確さを心掛けましたがどうなりますか。彫り埋めの場合、研ぎ出す量が増えますので、若干太めに。駒作りの始めた当初は、錆漆で滲みが抑えられず苦労して居ましたが、最近は、作り方(配合)も決まり滲みは抑えられます。ただし、錆漆を入れる時に、もう少し丁寧にする工夫が必要かもと思って居ます。今年最後の完成品となる予定ですので、早速目止めに入ります。10月にオープンした新将棋会館の『棋の音カフェ』の駒もなかに、オリジナル書体『風彩(ふうさ
半分まで彫り進みました。龍山の駒から字母を取った錦旗です。彫り埋めにしますので、彫り跡内は余り気を使わなくて良いのですが、筆の流れを意識して。輪郭が重要な要素ですので、かなり気を使ってます。今年の最後の方は、彫り埋めが多くて、前作の初代光匠書、行雲、一つ彫駒を挟んで、この錦旗。途中、彫り埋めの修正も挟みます。彫り埋め駒は、兎に角字母の善し悪しと輪郭。字母を正確に再現出来る事が求められます。彫り、埋め、盛り上げのどの駒が一番難しいかと言われますが、それぞれ違う難しさが有りますので、
次作に取り掛かりました。第81作は、龍山字母の錦旗で、彫り埋めになります。今年中に完成する予定の駒としては、これが最後になります。一年は本当に早いですね💦木地は、島黄楊の柾目。色も良く揃ってます。彫り埋めにしますので、印刷時の輪郭線をやや太めにしてます。錦旗は、6作目になります。龍山の錦旗は、2作目。同一書体名での作数では、巻菱湖書、流水に次ぐ、3位タイです。恒例のはじめの一歩。錦旗は、良くオーソドックスな書体と言われますが、私が思うにとても特徴的な書体です。確かに、筆の
完成しました。大振りの島黄楊柾目木地に初代光匠書の彫り埋め駒です。今回は、細めの文字を選んで頂きました。一字書体と言えば、NHK杯でもお馴染みのこの書体ですね。数多く一字書体が有りますが、ダントツの定番。なんと言っても、王や飛、歩の真ん中の太い縦線が良いです。だいたい一字書体になりますと、木地に対して字が細くなるのですが、太い線がアクセントになっています。魚龍一字もそうですが、二文字を一字にしたものでは無く、一字書体専用として作られて居るのも素晴らしいです。龍王も、『龍』では無く『
海燕を彫り終えました。先週は、少しも進まず、ちょっと時間が掛かりました💦字母紙の上からも、木地の模様がうっすら見えると思います。色濃い硬い杢が有ります。木地が硬いと、彫って居る時に、カリカリと言う音が聞こえます。本当は、無音で彫りたいのですが、なかなかそうは行きません。そう言う音がする場所は、印刀を前傾させても谷線や薬研の壁が荒れた感じになります。印刀の研ぎが上手く無く、切れが悪い事も有るかも知れません。まだまだ修行が足りないですね。。。知人からメールが来まして、そこに添付され
駒研の例会に行って参りました。今回の例会も、彫り駒体験教室に多くの方に参加頂きました。本当にお疲れ様でした。写真お借りしました。6名は、前回に引き続き参加頂き、4名の方が初めての方でした。初めては、なかなか上手く行かず、集中してとても疲れると思いますが、最初は皆さんそこからです。これも、数をこなして行けば、徐々にコツを掴み、上手く彫れれば面白くなって、良い循環に入って行きますので、そこまで行って頂けると良いなと思います。そんな体験2回目参加者に、私と同じく赤羽と書いて、“あかはね”
第80作の海燕は、半分まで彫り進みました。駒作りを初めて、80作も作る事になるとは思っても居ませんでしたが本当に有り難いです。しばらくは、詰め過ぎた予定をこなす忙しい毎日です。こなすとは言え、手は抜きませんのでご安心ください。来年の早い段階で遅れは解消すると思います。お待たせして、大変申し訳有りませんが、お待ち頂ければ幸いです。この海燕は、オリジナル書体としては、3つ目に作りました。有る方の彫り駒を参考に作らせて頂いた書体です。表面は、新しく作りましたが、成り面とかけ離れた意匠をな
次作に取り掛かりました。第80作は、オリジナル書体『海燕』の彫り駒です。自身作の海燕は6作目。オリジナル書体は、これで26作目になりますので、3作に1作程度、オリジナル書体を作らせて頂いております。本当に有り難い事です。木地は、島黄楊の虎杢。色が濃いです。因みに、根の部分から取れる虎模様を虎杢と言い、幹の部分の虎模様は虎斑と言いますが、私は、フォログラフの様に見る方向でキラキラと大きく色が変わる所は斑、余り色が変わらない所を杢と認識しておりました。私の認識していた杢は、硬く締まって
彫埋めにする行雲を彫り終えました。着手から、時間が掛かりました。一つ終わる毎に、カレンダーを確認しますが、もう、今年も終わりですね💦本当に早いです。彫り埋めの彫りは、どうしても余計に木地を削りますので太めに彫りました。輪郭を丁寧に彫りましたが、果たして、どうなるでしょうか。行雲は、見やすい書体ですので、きっと対局なども違和感無く指せると思います。前回の駒研の例会から、彫りを教えていますが、どう教えたら良いのか悩ましいです。自分はどうやって来たのか。。。案外、道具に頼って来た所も
行雲の彫り埋め、半分まで彫り進んでいます。オリジナル書体『行雲』。手前味噌ですが、見易くて良いと言っていただく事が多いです。オリジナル書体を作ったのは、この行雲が最初です。その後、必要が有っていろいろな字母を作り、どうせなら集められるだけ集めようと、字母収集(最終140書体)をして行く内に、オリジナル書体もいろいろなタイプを作りました。書体の好みは、本当に人それぞれです。線の太さ、楷書系か行書、草書かそれ以外か。珍しい方が良いのか、オーソドックスな方が良いのか。勢いか柔らかさか。
完成致しました。第77作オリジナル書体『古今』(こきん)です。古今は2作目。古い書き駒の意匠がベースですが、その中にも現代風の新しさも有る書体です。木地は、持ち込み木地の島黄楊虎斑。天然木なので、良い光沢(派手過ぎませんが)になりました。漆は、ご要望の艶の有る黒呂色。普段、艶消しを極薄くしてますので、光沢を上手く出すのが難しいです。漆を結構多めにしてみました。どれくらい多めかと言うと、普段の3倍くらい。谷線が光る様にしました。面取りは、普通ですが、なだらかな面取り。大変
山形県天童市にバスで移動し、将棋むらにて、書駒作りです。先ずは裏面に、聖子さんが描かれたイラストを。写し紙を真ん中に当て、描きます。よいしょ…ようやく輪郭を書き終わりそう。次に文字、輪郭を描き終わり。最終、こんな形。ま、そこそこ出来てきました。他の人の上手な作品達、写真失礼します🤗アッキーにプレゼント🎁した1品。お昼ご飯を書駒後に食べて…芋煮が、これ。山形名物、芋煮。皆で大鍋も良かったな。でも、コロナ禍を経て、ようやくのツアー。無理でしたよね…。2024.5.11.12
次作に取り掛かりました。第79作は、オリジナル書体『行雲』の彫埋めです。珍しく、彫埋めが2作続きました。木地は、冬目の濃い島黄楊柾目。厚さをやや厚くして成形して頂いたもの。赤味を強いくと要望して、とても揃い良くお譲り頂きました。恒例のはじめの一歩行雲は、一番最初に作った書体で、自筆に近いものです。依頼品作成の合間に、根付けを作る事が日常になりました。今週は、1日だけ、ゴルフの打ちっぱなしに行きました。クラブを握ったのは、バブルの頃以来約30年ぶり。直ぐに身体のあちこちが痛く
彫り上がりました。細字の初代光匠書です。細字と言っても一字書体ですし太いです。中を残す彫り方は、余り彫り工数削減にはなって無いかもと思いますが、無理無く彫れる事と、錆漆の乾燥に良いと思いやってます。兎に角、輪郭命。中を残す彫り方は、錆漆の食い付きと言う方も居ますね。彫り埋めの場合、ここからも漆やピンホール埋めなど気を使うので大変です。最近は、錆漆の調合にも慣れたので、滲みは出なくなりました。錆漆の乾燥には、念には念を入れて時間を掛けますので、今しばらくお待ち下さい。
半分以上彫り進みました。実は、香車も終わり、桂馬に取り掛かってます。彫り埋め用の彫りをして居ます。彫り埋めは、輪郭命。かなり気を使って彫ってます。それでも、一字書体と言う事も有り、進みは良いです。研ぎ出しで多く削る事になりますので、それを見込んで、キッチリ輪郭線の外側(輪郭線は、字母より0.15mm程外側)狙いです。細字の字母ですので、筆跡感も出せれば良いです。今日は、大谷さんの50-50達成しましたね。更に、51-51まで伸ばして本当に凄いです。もう、いい加減見飽きたよ。と
次作に取り掛かりました。第78作は、初代光匠書の彫り埋めです。初代書とも言われて居ますが、NHK杯で使われる駒と言えば、直ぐに分かります。必要が有って、太字、普通、細字と、3種類の字母を作っていて、過去にそれぞれ1作づつ作りました。今回は、細字を選んで頂きました。木地は、島黄楊柾目。恒例のはじめの一歩。彫り埋め用の彫りです。字母紙貼りが苦手な方もおりますが、私は好きな工程です。字母紙は、各木地師様の駒形もデータ化しておりまして、直ぐに入れ替えて印刷出来る様にして有ります。初め
風波が完成しました。第76作になります。オリジナル書体を多く作らせて頂き有り難いです。珍しい書体と言う事もあり、何かの取材を受ける度に風波を紹介する機会が沢山有りましたので、3作目と言う感覚がしません。実は、しばらく手持ちにして居た駒が風波でして全て同じ駒です。木地は、自身成形の薩摩黄楊縮杢。固く良く締まった木地です。艶消しの漆を使用しました。かなり攻めた書体です。このブログを見に来て頂いて居る方はご存知だと思いますが、『ぴよ将棋』様と『きのあ将棋』様に、この風波の一字書体を採
古今が彫り終わりました。もう少し早く彫れたら良いのでしょうが、私にしたら良いペースで進みました。書体の雰囲気は、作りや配置も有りますが、線の強弱で決まる所も多いです。そう言う観点で見ると、古今は強弱が強め。それが、書き駒の雰囲気を出して居る一つの要因でも有ります。奇しくも、今回あげた素彫りは、香車を除き元の書き駒には無かった文字で、いろいろと参考にしながら追加しました。書き駒をベースにした書体ですので、彫るのは中々骨が折れます。彫りでその雰囲気が出せて居れば良いのですが、果たしてど
半分まで彫り進みました。オリジナル書体の『古今』です。いつもの様な彫り順番。歩兵を大量に彫ったあと、面倒な駒を先に彫ってます。古い書き駒がベースです。特に裏の成り面は、書き駒で無いと表現出来ない筆の運びが特徴です。彫り駒でどこまで再現出来るかが課題です。角行は、堂々として居ますね。どの書体でも、画数が少ないので、太字になりがちです。サラサラと書かれた龍馬。銀将は、表も裏も、繋がった横線の処理が難しいです。。。残り半分、集中して進めます。
初めて1組彫りましたと、ある方が写真を送ってくれました。1組を彫りあげるのは、とても大変な事です。それが、最初の1組ならば尚更です。そんな事も有って、久しぶりに初作の前に練習で彫った駒を引っ張り出して来ました。送って頂いた写真は、私が練習で彫った駒より数倍綺麗に彫れてました。しかし、私の練習の駒、酷い出来ですね😅最初は皆さんここからです!駒木地は、無名の古い書き駒を研ぎ出して練習木地にしています。5枚程度を彫って研ぎ出すを5回程繰り返しました。上手く出来なかった所を注意して彫る様に