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馬に与える薬が原因で無汗症になることがあるといいます。無汗症は抗ヒスタミン剤との関与が知られているのですが、薬が直接的原因なのか、それともアレルギー体質が無汗症になりやすく、抗ヒスタミン剤が必要なだけなのか、そのどっちなのか、今はハッキリしないとのことです。いずれにせよ、抗ヒスタミン剤を投与している場合は、気をつけた方が良いということになります。マクロライド系のお薬も無汗症を呼ぶと言われています。エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンといったマクロライド系の抗菌剤は、ロドコッ
治療法のない現状でのベストは、とにかく対象馬に涼しい環境を維持することで、要は暑さ(蒸し暑さ)に晒さないということです。発汗できないのだから、発汗しなければならない状況を作らないであげること。最良のストラタジーというのは対象馬の重症度と同様に湿度や朝晩の気温といったローカルの天候によって変わります。*影を用意し空気を滞留させない放牧場には日差しから避難するための十分な日陰があるよう配慮する。避難用の東屋を放牧場に置く場合は、空気が滞留しないように排気口をつけたり扇風機をつけたりして配慮する。
お待たせしました、無汗症を発見するための兆候と初期症状についてです。人間の熱中症の初期症状と共通する部分もありますが、馬に特有の兆候もあります。EQUUSの2018年8月号に出ていた、無汗症の5つの兆候をご紹介します。*発汗パターンの変化無汗症を発症した初期の馬は、部分的に発汗を続けていることがあります:耳の後ろ、鬣の下、サドルパッド(ゼッケン)の下、肘と脇腹。でも体の広範囲ではうっすら湿っているか、全く湿気がないかです。そして皮膚は熱く乾燥しています。*発熱初期症状の一つに、運動30
無汗症の馬は体内に蓄積される熱を逃がせないことから熱中症のリスクがとても高いです。発汗という機能を本来持つ動物は、浅く速い呼吸で喘ぐだけでは充分には熱は逃がせません。そして発汗したとしても、それを蒸発させられない限り、体内に蓄積される熱は簡単に危険レベルまで上昇してしまいます。完全に発汗できない馬が最大の健康リスクに直面する一方で、軽症の馬においても夏期の運動においてはそのパフォーマンスに打撃を与えることはあり得ます。無汗症の発症の原因は未だ解明されておりません。血流に乗って循環するエピネフ