世の中で恵比寿と称して大国様と同じように福の神として祀るのは、大己貴命の息子である事代主命のことであろう。この神は日本で忠孝の極みの神である。昔高皇産霊尊から大己貴命元に経津主神と建御雷之男神二柱の神は使いとしてやってきて、その国を差し上げるようにと言ったところ、大己貴命は自分の子供に聞いてから答えると言って帰って行った。饒速日命という使いを熊野の両手に船を載せて、事代主の命は出雲の国の三穂という所で釣りをしているところに行かせた。その旨を伝えて、さあどうしましょうかと仰った。事代主は父の使いに