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NHKの大河ドラマが「麒麟が来る」が始まりました。明智光秀公が主人公ですが、この人は謎が多い武家とされています。主人を殺した極悪人とか、いやいやそうではなく頭脳明晰で善政を施した名君であったとか、さまざまな推理がなされているのです。このドラマがどういう切り口で展開するのか楽しみですが、昨秋、琵琶湖西部の西教寺を参詣したときに光秀公の辞世を見つけました。その時にブログで紹介示したが、ここに再掲したいと思います。この漢詩は仄起こり五言絶句であり、韻目「元」の中の「門、源、元
この漢詩の平仄式(起句)●○○●●○◎(承句)●●●○○●◎(転句)○●○○○●●(結句)○○●●●○◎平成から令和に改元されて約半年、このたび「即位礼正殿の儀」が厳粛に挙行されました。この日に出来上がった漢詩です。この詩は平起こり七言絶句で作っています。押韻は上平声四支の韻目から(儀、怡、披)の三文字を用いています。次にこの漢詩を再掲しておきます・即位礼正殿儀(起句)雨敲幡幟粛荘儀(承
・七言絶句の各句の呼び方と平仄の配置七言絶句は七文字四行の詩ですね。ご存じのとおり第一行目から順に起句、承句、転句、結句と呼びます。この式は七言絶句のうち、仄起こり式を表しています。起承転結の各句は平字と仄字で組み合わされ七文字ずつ配置されます。記号は白丸が平字を表し黒丸が仄字を表していて、三角の記号は平仄はどちらでも構わないということを示しているのです。では、なぜこの式が仄起こり式かと言えば、起句の二字目に注目していただきたいと思います。平仄式は起句の二字目で決
近藤勇の漢詩・起句この世の中の変化を憂いているが、それも止むを得ないであろうとの心境を吐露している起句は、二字、二字、三字の熟語からなっています。漢詩の文節構成はこのように二字、二字、三字という形を取ります。すなわち、他に靡くという言葉は仄・平(●〇)となり、次の今日は平・仄(〇●)となっています。三字熟語の復何言の平仄は、仄・平・平(●〇◎)となり、、七言絶句の平仄式にうまく合っていることが分かりました。したがって、漢詩の作り方の要点としては、はじめに平起こり式
読み方しゅんかいせいこうびだんそうばいあらたなりいっぺんのじょうかいじざいのひとさんけいやふうかんしょくさりほうしんうごかんとほっしてすでにはるをしょうず平起こり七言絶句の平仄と押韻この詩の韻目は上平声十一真です。韻目というのは一句、二句および四句の末尾に押韻知る際の韻のグループのことをいいます。ここでは上平声十五に分けられた韻目のうち、十一番目の「真」という韻目に属する文字を使わなくてはならないのです。韻目
七言絶句の平仄式押韻の説明七言絶句の漢詩は起承転結の各句をつなげた四行詩ですが、その内容には細かい規則が適用されているのです。まず七言絶句の漢詩がどの平仄式で作られているかの確認を行って、押韻の使われている文字を調べていきます。この場合、同じ韻目(韻字のグループ)から選ばれていることが必須条件となります。さらに公式による平仄が各々適合しているかを見ていくのです。そのような手順の説明はテキスト本のみでは、かなり分かりづらい
漢詩の平仄はどうすれば覚えられるのでしょうか。上の数字では赤が平字、黒が仄字と分類されています。これをみると数字のほとんどは仄字ということが分かりますね。厳密に言えば漢和辞典で確認するしかないと答えるのですが、いくつかの便宜法の使える場合があるのです。身近なところのものを取り上げて検証してみたいと思います。始めに数字は最も分かりやすいので取り上げることにしました。これは割りに覚えやすいと思います。一から十の数字では、三が平字(○)というだけで、残り
フクツチキに平字無し漢詩は熟語、すなわち詩語を組み合わせて作っていくのです。また、漢詩は中国語のアクセントである四声を巧みに組み合わせることで、きれいな抑揚を醸し出す工夫がされています。抑揚のない平坦な発音の平声(ひょうしょう)を基本として、アクセントに変化があるものを仄声(そくせい)といいますが、それらを上手にコラボレーションしていると考えられるのです。先に、ある文字の発音だけでは、それが平字であるか仄字であるかは分からず、正確には漢
前回は仄字の「美」という文字を対象に前熟語と後熟語を考えました。今度は平字の文字を使ってみましょう。「流」という字の韻目(韻のグループ)は「尤」(ユウ)となりました。この字の前熟語と後熟語をいくつか上げてみましたのでご覧下さい。どの言葉も見慣れた文字ですね。実際、この文字も漢詩の詩語としてはよく使われると思います。
二字の平字例えば、気象を表した二字の熟語は、漢詩の規則でいう平字でしょうか。仄字でしょうか。平字を○、仄字を●で示してみます。雲煙(○○)、晴雲(○○)、晩霞(●○)、夜涼(●○)この例のように、二字目が平字(○)の場合は、すべて平字の詩語に分類されるのです。以下に説明しておきます。漢詩の七言絶句の文字区切りは、二字、二字、三字となります。五言絶句の場合では、二字、三字という形になります。句の終りの三字の熟語も分解すれば、ほとんどは二字プ
押韻の確認西郷隆盛の漢詩の押韻を確認してみましょう。韻を踏む(押韻)個所は、第一、二、四句の最後の七文字目となるのです。第三句の転句は押韻せず、最後の文字は必ず仄字と決まっているのです。この詩では、起句の三文字「後先無し」の「先」、承句の三文字「再生の縁」の「縁」、そして結句の三文字「墓前に哭す」の「前」という文字が韻字ということになります。
漢詩が完成すればそれぞれの規則の当てはまっているかを検証しなければなりません。いわゆる推敲ですね。規則の間違いがないかを確認することと、併せて、詩の内容が意図したようになっているかの点検を兼ねることになります。そこで、標題「一天鶴鳴」の押韻と平仄を検討します。起句の二字目「脈」が仄字であるので、この詩は仄起こり七言絶句ということになるのです。その公式は次のとおり。○は平字、●は仄字、△▲は平仄はどちらでもいいもの、◎は押韻個所の平字で表します
「鶴の恩返し」の結句を作ります。起承転結の最後の句を考えます。鶴の姿を見られたつうは、名残惜しいけれどこの家から去る決心をするのです。そして元の大空に帰って行くという悲しいストーリーです。始めの二字は、「惜別」(せきべつ・●●)、「愛別」(あいべつ・●●)、「牽袂」(たもとをひく・○●)が候補とし、最後の「牽袂」を選んだのです。次の二字は「天高」(てんたかく・○○)、「飛鳴」(ひめい・○○)の中から後者を採りました。三字の詩語は、「飛去消」(飛
「鶴の恩返し」の承句起句の続き!起承転結の第二句目の承句を作ります。命を助けられた恩義のある与ひょうの嫁いだつうは、与ひょうのために価値ある織物を作ることにしました。織っている姿を絶対見ないように頼んで、機織り(はたおり)を続けました。実はつうは自分の羽を抜いてきれいな布を作っていたのです。もちろん、与ひょうはそんなことは露ほども知りません。以上の内容を承句に当てることにしました。承句の平仄は次のとおりです。○は平字、●は仄字、◎は押
鶴の恩返しの漢詩創作オペラ「夕鶴」のストーリーに基づいて漢詩を作ります。先ず第一句である起句を検討していきます。過去に命を助けられたことがある鶴は、人の姿になって恩人の与ひょうの妻となりました。それは大雪の日に傷を負って動けないところを与ひょうが見つけ、手当てをして山に返してくれたからです。起句は命を助けられたことを、つうが回想する場面としました。この漢詩は仄起こり七言絶句の公式を使います。文字の区切りは原則、二字、二字、三字で考えます。
完成した後半の浦島伝説の漢詩・押韻最も重要な規則の押韻の文字は、下平声七陽の韻目の中から選びました。・平仄二四不同は完璧でした。二六対に外れた転句は、「挟み平」の特例により二六対より優先されるのでこれも許されました。・挟み平この詩は挟み平の特例を用いた漢詩となりました。・孤平の禁七言絶句の漢詩では四字目の平字が仄字に挟まれることは許されないので、変更方法を考えました。「戻」は仄字●なので、平字の「帰」を使って、孤平の禁をクリアしたのです。・書き下し文
○平仄間違い○韻目間違いこの詩の起句に注目して、二字目「遊」の平仄を調べると平字であることが分かりました。したがって、この詩は平起こり七言絶句の公式を用います。その公式に照らし合わせて平仄を検討したところ、赤丸の処の文字の平仄が違っているのです。すなわち、平字で指定された個所が仄字になり、仄字で指定された個所が平字になっているのです。次に押韻を調べてみましょう。起句、承句、結句の末尾の文字「情」、「契」、「成」の韻目が同じグループの文字を使う必要があるのです
この漢詩(?)で起句の二字目は「昔日」の「日」ですね。ここの個所の文字の平仄によって、七言絶句の漢詩の公式が決まるのです。二字目が仄字ですから、この公式は仄起こり七言絶句ということになり、次の公式により文字を当てはめて行く訳です。〇は平字、●は仄字、△▲はどちらでもかまわないということですから、それにより検討してみます。赤印部分の文字の平仄が誤っていることが分かりました。その個所の言葉を探し、平仄を公式に合致させる必要が生じました。次に青印の部分、
漢詩では同じ韻目内にある文字は押韻以外には使ってはいけない漢詩を作る場合、押韻(もしくは韻を踏むという)する文字は、同じ韻目(韻のグループ)の中から選ぶことが大事なのです。漢字を音読みしたときの響きが同じだからといって、むやみには用いることができないのです。韻目の分類はあくまで中国語の発音によって決められたものだからなのです。七言絶句の場合、第一句、第二句および第四句の末尾に押韻するということでした。ここで使った韻目(韻のグループ)の文字は、漢詩を詠むときのリズム感を考慮して配
漢詩における押韻は、最も基本にして最も重要な規則であるいつか京都の寺田屋を見学させて貰ったとき、勤王の志士などの手紙や掛け軸が展示されていたことを思い出しました。掛け軸には漢詩が書いてあり幕末の志士たちの心情が綴られていました。その場合、まず書いてある詩の文字数を数えて、28字なら七言絶句、20字なら五言絶句と分かります。次に漢字は起承転結ごとに行転換せず、続けて書かれているので、七言絶句なら7の倍数の末尾、五言絶句なら5の倍数の末尾の文字に注目します。なぜなら、そこが押韻個所だ
漢詩を作る場合、押韻(もしくは韻を踏むという)する文字は、同じ韻目(韻のグループ)の中から選ぶことが大事なのです。漢字を音読みしたときの響きが同じだからといって、むやみには用いることができないのです。韻目の分類はあくまで中国語の発音によって決められたものだからなのです。七言絶句の場合、第一句、第二句および第四句の末尾に押韻するということでした。ここで使った韻目(韻のグループ)の文字は、漢詩を詠むときのリズム感を考慮して配置されたものです..
漢詩を簡単に作りたいがそんな方法はあるのでしょうか漢詩を簡単に作る方法はあるのかと問われれば、「ある」と答えることができます。まず、最も基本的に事柄は決められた規則が守られているのかという点が注目されます。例えば、スポーツでもルール無視は許されませんね。100m競争でスタートラインが曖昧であったり、フライングがあってもかまわないとか、子供と大人や男女が混合して走っても良いとかすれば支離滅裂になりますよね。また、俳句や短歌の文字数など自由にしてよろしいとなれば、きれいな句
押韻は漢詩の絶対条件五言絶句や七言絶句の四行詩の文字数は、それぞれ二十文字、二十八文字です。そのような少ない文字によって自己の心情や感慨を表現する訳ですが、必ず守らなければならない約束事があります。押韻と呼ばれる文字を決められた箇所に置くことが求められるのです。韻を踏むと表現することもあります。五言絶句では二行目と四行目の最後の箇所に同じ響きをもつ文字を置くのです。それも同じ種類のグループ(韻目といいます。)の中から選ばなくてはならないのです。七言絶句では一行
親字の平仄を知る方法いま手元にある漢和辞典を使って親字を選んでみます。三省堂の「全訳漢辞海」第四版を活用して選びたいと思います。ちょうど今の時期は春暖の機構ですから「春」という文字を例にして辞書を引きたいと思います。まず、春という親字が大きな字で出てきます。その直後に韻目が平字されています。この場合は韻目「真」の文字が四角で囲まれています。その四角の左下隅に三角の印が付けられているのです。漢辞海では三角が黒く塗りつぶされていますが、辞典によっては縁取りだけで塗りつぶして
押韻を含む三文字の言葉はじめの富士の二文字は仄字でした。続いての峻険(●●)も仄字となりますから、この組み合わせは使えません。二文字目が平字の熟語を探すと、険しいという意味では、懸崖(けんがい・〇〇)や嶙峋(りんじゅん・〇〇)という熟語が考えられます。また、靄(もや)がかかっているという「雲烟」(うんえん・〇〇)もいいかなと思います。富士山の裾野一杯に靄がかかり深遠な情景を表したものです。さて、起句の最後の三文字ですが、「眠樹陰」としてはどうかなと思います。平仄と読みは次
仄起こり七言絶句の平仄式同じように仄起こり七言絶句の平仄式を一三五不論を加味して表すと次のようになります。△●△○△●◎△○△●●○◎△○△●△○●△●△○△●◎起句(第一句)の二文字目が仄字のため、この平仄式は仄起こり七言絶句と分かります。起句と結句が同じ平仄式であることも理解できますね。転句(第三句)のみ韻を踏まず(押韻せず)に、末尾が仄字であることも判別できます。そして自由度を増すことができる一三五不論も挿入した平仄式のできあがりです。前回に表した平起
自由度を増した平仄式ということは、逆に考えると一、三、五文字目はの平仄は指定されていませんから、規則に縛られず自由にしてよいということになります。このことは一三五不論といって束縛から解放される部分でもあります。たとえば、平起こり式の二句目の承句を示すと次のような平仄式でした。(○を平字、●を仄字とし、平字の韻字を◎の記号で表示)●●○○●●◎二四不同、二六対という規則には合っていますね。ここに自由度を増す一三五不論を加えると、この句は次のように表すことができます。(平仄を自由
熟語の平仄を知る漢詩を作る際は文字の平仄に応じた配置が必要と述べました。漢字で表す言葉は熟語がひとつの単位となりますね。基本的には熟語がいくつか組み合わさって句を作り、その句がいくつか組み合わさって詩ができます。それら全体のリズムというものが、平仄の配置と押韻なのです。それでは、最も基本的な熟語の平仄を考えてみましょう。ここで思い出していただきたいことは、二四不同、二六対という規則です。七言絶句の一句は七文字でできています。すなわち、二文字目と四文字目の平仄は同じにするこ
漢和辞典で調べることが王道である以上のように日本語における音読みの発音というものは、漢詩の平仄とは関係ないとは言えないまでも、全面的に信用すれば危険ということもお分かりいただけたと思います。では、どうして文字の平仄を判定すればいいのでしょうか。その答えは簡単です。漢和辞典で調べることです。と言えば当然すぎてつまらない答えになってしまいます。しかし、本当のことなのです。漢和辞典を紐解けば答えははっきりします。辞書を引くことが結構面倒と思われる方には、便利な電子辞書があり大幅に調査
音読み文字の響きの類似性平声三十韻の一番はじめに出てくる韻目は、既に述べた上平声一東です。この一番目の「東」グループの文字は、東、空、虹、桐、功……と大変たくさんの韻字があります。そして漢字の読みは東(トウ)、空(クウ)、虹(コウ)、桐(トウ)、功(コウ)……とどことなく似た発音です。ところがです。二冬のグループでは、冬(トウ)、松(ショウ)、溶(ヨウ)、封(フウ)、濃(ノウ)……と一東のグループと発音が似ています。また、三江のグループでも、江(コウ)、窓(ソウ)、邦(