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トータルペインという言葉を聞いたことはありますか?トータルペインとは、身体の苦痛だけではなく、精神的、心理的、社会的な苦痛の総称です。痛みとは、実は主観的なものなのです。つまり、同じ痛みでも、横にいる誰かが同じように感じるとは限りません。身体的な痛みは、そのほかの苦痛と複雑に絡み合って起こります。大切なのは、痛みをその症状だけで捉えず、総合してみることです。例えば、がんの患者さんの場合。がんそのものの影響や治療によって身体的な苦痛が起こります。でも、つらいのは身体だけでしょうか。がん
お知らせです。品川区医師会のしながわ多職種勉強会にて、医療における音楽療法とボニー式音楽イメージ療法(GIM)の話をさせていただきます。80分の短い時間なのですが、少しだけ音楽イメージ療法の体験も入れたいと思います。お近くの方で、ご興味のある方はどうぞお出かけください。詳細のリンクを添付します。日時:2018年12月7日、午後7時半〜9時場所:品川区医師会3階ホール詳細:http://care-shinagawa.org/wp-content/uploads
(毎度のお願いです。クライエントさんの許可をいただいてブログを掲載しています。どうぞ、無断での転載はご遠慮ください。リンクを貼りたい方はご連絡ください。)ボニー式音楽イメージ療法の詳細はHPhttp://musicure-mt.com/gim/もしくは、過去のブログhttps://ameblo.jp/musictherapynotes/entry-12300390954.htmlをご覧ください♪もしご自分の子どもが突然、不登校になったら、どう感じますか?
私の人生の音楽を振り返る時、どうしても外せないグループがいます。それが『ケツメイシ』。昨日、今年唯一のライブに行ってきました!セットリストが素晴らしくて、笑ったり泣いたり歌ったり踊ったり、心から楽しめました♪どうして好きなのか。別に特に歌もうまいわけではない、おっさんのグループの音楽(本人談)が、実は、私を救ってくれたと言っても過言ではありません。ケツメイシがいたから、今の私がいます。アメリカの大学に留学した当初、私はまだ英語をそこまで話せませんでした。加えての南部訛り。授業はつい
アメリカのトランプ政権が「トランスジェンダーを行政上認めない」などと言う、時代に逆行するような事を検討していると報じられて、物議を醸しています。アメリカでは、およそ140万人もの人が行政上認められないことになってしまいます。こういう差別は、性のことだけでなく、個人の個性を潰してしまいそうで、私は、正面から反対します。もちろん、性的マイノリティーと一括りにされている方たちにも、多様性があります。もしかしたら、分かりにくい言葉なのかもしれないので、『トランスジェンダー』と『シスジェンダー』に
(クライエントさんの許可をいただいて、掲載しています。無断での転載は、どうぞご遠慮ください。)喪失体験は繰り返すと言われています。例えば、パートナーが亡くなった場合、亡くなった日、誕生日、結婚記念日、旅行に行った先など、故人が思い出される折に触れて、喪失感が戻ってくるのです。喪失は長い時の間に形を変えて行きます。その変化に気付きながら、向き合っていくことが大切です。また、喪失は、時に、意図せずに個人のアイデンティティとなる事があります。そうすると、喪失を手放す事が怖くなってし
(クライエントさんに許可をいただいてご紹介させていただいています。無断での転載などは、どうぞご遠慮ください。)「喪失」は、生きていれば誰にでも起こりうる事です。英語でロス(Loss)とも言い、その後に起こる悲しみ(grief)と合わせてグリーフ・ロスと耳にすることも多いかと思います。例えば、大切な方が亡くなったり、大事にしてきたペットが死んでしまったりした時に、人は喪失を体験します。死別の他、離婚、転居、失恋などでも喪失は起こります。また、喪失は外にある存在を失った時だけに起
*クライエントさんの大切な体験です。どうぞ無断での転載はご遠慮ください。お願いいたします。個人が持っている、自分の力や支えとなる何かを「リソース」と呼びます。経済用語でも資源などと訳されたりしますが、心理学でも大切なリソース。必ず自分の内側にあるリソースですが、様々な原因で時に人はそれが見えなくなります。彼女も、そうでした。両親は既に他界し、頼れる人がいない。まだ幼い子どもがいる。夫はいるけれど、家庭にも子育てにも無関心。そんな中で、彼女はリソースが見つからずに苦し
「虐待」には、いろんな種類があります。身体的、性的、精神的(心理的)、ネグレクト・・・幼い頃に受けた方も、成人してから受けた方もいらっしゃいます。たくさんのクライエントさんとワークさせていただいていますが、その中から一つ。このお話は、幼い頃から父親に身体的虐待を受けた男性の体験です。子どもの頃に虐待を受けると、どんな影響があるでしょう。何をしても自信が持てない。常にビクビクしてしまう。人を信頼することが難しいか、人とのバウンダリーが緩くなる。依存しがちになる方もいます
8月は、実は苦手な月なんです。まぁ、暑さと湿気が苦手というのがもちろんあるんですが、8月に亡くなった方が多くて。父方の祖父も、祖母も、大事な友人の小さな娘も、大切な友達も、8月に亡くなっています。小さな友達が亡くなったのは、祖父が亡くなった直後でした。幼稚園を始めた祖父だったので、面倒をみてあげてねと、お願いしたのを覚えてます。祖母が亡くなって一年。一周忌を済ませたところです。祖母は、私がアメリカから帰ってくるのをまるで待っていたようでした。「おばあちゃん、待
(このブログは、クライエントさんの許可を得て掲載しています。直接ブログへのリンクではない転載はご遠慮ください。)流産の経験をした人は、意外に多く、そして意外と身近にいます。そして、それぞれが違う苦しみを抱えてる。「また次がある」「またできるよ」「泣いてもしょうがない」「切り替えて!」そんな言葉は、どんなに残酷だろうと思うのです。5回。このクライエントさんは、最初の妊娠は赤ちゃんが健康ではなく、自分で決めて妊娠を止めないといけなかった。それから、4回
口を開くと暑い〜💦しか出てきません。夏が苦手なんですが、今年は夏に体重を減らさないように頑張りたい・・・。一ヶ月前くらいに「おっさんずラブ」というドラマを観まして、その世界観が良いなぁと思ったところから、色々と思ったことをつらつらと書いてみます。何が良いなぁと思ったかというと、その世界観なんです。もちろん、細かいところまで気を使っていて、俳優さんたちがすごく演技上手!なんてのもあるんですが、一番響いたのが、マイノリティーについて偏見を持っている人がいない職場のお話だっ
こんにちは。雨が降ったり、風が吹いたり、突然暑くなったり、落ち着かない毎日ですね・・・。7月13日(金)、東邦音大エクステンションセンターにて、GIMの体験も交えた講義をさせていただきます。体験ワークショップで学ぶ音楽療法のシリーズの一つになります。これは、GIMのトレーニングではありませんが、GIMを知っていただくのに良い機会かなぁと思います。ご興味のある方は、ぜひ!https://www.toho-music.ac.jp/extension/course/
トランスジェンダーのクライエントさんと、何名か続けてGIMをさせていただいたので、ちょっと書いてみようかと思いました。アメリカだと、LGBTQIと男女の2択の性の価値観を持っていない方(の中にも違いがあります)を総称して呼びます。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クイアーインターセックス、ですね。ここからも更に続いていきます。私には、ゲイの親友がいます。彼が初めて、自分のセクシャルアイデンティティーの事について話してくれた事を、もう15年くらい前になる
アイドルグループメンバーのアルコール摂取に絡んだ問題がワイドショーなどでも取り上げられているようなので、ちょろっと書いてみようかと思いました。私のお師匠さん。ジム・ボーリングの教えも混ぜてお話しします。まず、アルコール依存症(どんな依存症もですが)、自分の意志の力で治せるものではありません。治せるなら、きっと依存していないんです。長期間の摂取により、体の仕組みが変わり、そもそも自分でコントロールできない状態になっています。でも、アルコール依存は、体の病気ではありませ
久しぶりすぎるブログ更新で、いつまで続くやらわかりませんが、GIMの事をもうすこし書いてみようと思い立ちました。ボニー式GIMは、正式にはtheBonnyMethodofGuidedImageryandMusicと呼ばれていて、BMGIMと約されたり、ボニー式とも呼ばれています。ヘレン・ボニー博士が、自身の経験、音楽療法士としての経験、そしてメリーランド精神医学研究所における研究の中から作り出した、音楽を用いる心理療法です。1970年台頃から確立されていきました。