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海に沈む夕陽のきらきらした光で赤く染まるウンスの肌にチェヨンは触れる透明な温泉の水面に身悶えしているウンスの表情が美しく映ったチェヨンは逸る己をなだめながらウンスとゆっくり溶け合ったぐったりとしたウンスをチェヨンは抱き上げて湯船を出ると薄いソッチマ(下着)をウンスに羽織らせたウンスはすっかり動けないようでタンの隣に寝転んで乱れた息を整えているウンスの髪の毛から温泉水がしたたるのをチェヨンは優しく手ぬぐいで拭き取るされるがままのウンスは目を閉じたま
ヘジャはソクテを目の前にして固まっていたどどどどうして?こっここに?思わず声が上ずる悲鳴をあげそうになるのをヘジャはこらえたヘジャの目には刀傷だらけの鍛えあげられた逞しいソクテの裸が映ったがっちりとした二の腕贅肉のない腹筋男の人のこういう姿を初めて見たヘジャは目のやり場に困りくるり後ろを向いてそれきり黙ってしまった心臓が飛び出しそうなくらいどきどきしているソクテもまた困惑したようにヘジャから視線を外したボルムタル村の温泉宿に来る数日前に
祝賀の儀から数日後判事(パンサ)たちの悪事も大方露見し一息ついたチェヨンはまとまった暇をもらい約束の温泉へと出掛けることにしたそこは以前タンを授かった離れがある何度か行き慣れた都近くの温泉宿ではなく海沿いの温泉宿だったウンスとタンそしてヘジャとソクテを連れ立って朝も明けぬうちに屋敷を出立した一行は輿と船を使って昼過ぎにやっと宿に着いた都からは少し離れたこの温泉宿はパク家の馴染みの宿だとパク・インギュが勧めた宿で海に面した岬の突端にあったチェ家が泊
昨日の満月綺麗だったわね満月よりも綺麗な妻ウンスがチェヨンに微笑んだそうだな一緒に閨の窓から月を眺めて紅い月に酔いそれから紅く上気したその肌にチェヨンは酔った甘い練り香水の余韻がからだから香るそして甘い香りは練り香水のせいだけではないと朝の膳を見たチェヨンは気がついたこれはいつぞやの?うんパンケーキよ朝から頑張っちゃったわうふふ腕の中からすり抜けて珍しく一足先に起きたウンスが朝からガタゴトやっていたのはこれだったのか?とチェヨンは思ったソクテ
祝賀の儀の翌日前夜の余韻を互いの身体に残しチェヨンは兵舎へウンスは典医寺へといつも通りに出仕した久しぶりの兵舎で鍛錬に汗を流すチェヨンが汗を拭うために開いた胸元には紅色の斑点がポツポツ見えたトクマンはうっかり何か言いそうになって慌てて口を押さえた余計なことを言ってこれ以上鬼の鍛錬になっては大変だトクマンにも学習と言う機能は備わって来たようだ隊員たちがチェヨンのそばを通ると櫻の良い匂いがふんわり香ったどこかウンスを連想させる花の香しかしどこでついた
後は任せた俺に仲人を頼むくらいだ俺のことは良く知っておろう妻と息子が俺の迎えを待っておるから行かねばならんチェヨンはパク・インギュに反論させる隙も与えずに執務室から風のように消えたいくらあなた様が政は嫌だと言っても高麗はあなた様を必要としているのですパク・インギュは消え去る背中に言葉を投げかけるがチェヨンの答えはなかった明日からはもうこの部屋には来ないと強い意思表示のようにチェヨンの荷物は一切運び出されているチェヨンは荷物や書類をテマンに兵舎に届け
王宮が西日に照らさる頃市は終わりを告げ育児園の子供たちもたくさんの思い出を作って帰っていった後片付けに忙しい店の主人達スリバンのマンボ兄妹もジホやシウルを使ってせわしなく片づけをしているヘジャやソクテ達は一足先に屋敷に帰り王妃様達と引き上げたウンスはタンとともにミレ公主にお祝いのお目通りタンは久しぶりに会うミレ公主を口をへの字に結んでじっと見ていたミレ公主は王妃様に抱かれゆったりとタンを見つめ返すその様子を王様と王妃様が幸せそうに見つめていたチェヨン
診療室の診察台に寝ているソクテと二人きりでヘジャはなんだか落ち着かなかずあれこれ尋ね始めた顔見知りの人ってのが奥様を襲おうとしたってわけ?一体誰なんだい?ああいっとき俺が仕えた屋敷で一緒だった男さ私兵としてやっていくにはそいつも俺もそろそろ年も取りすぎたろ?先々のことも不安だったんだろうよそれでつい魔がさしたんだろうな魔がさすってそれでもし奥様がお怪我でもしたらヘジャはぶるっと身震いをして言った何もなくて良かったそれにしてもお仕えするご主人様次第
典医寺はいつになく静けさに包まれていた祝賀の宴を陰から覗いて典医寺に戻ってみれば王妃様からミレ公主の誕生に尽力してくれたと祝いの膳が典医寺の者達にまで届けられ皆喜々として我が家へと急いだサラもお目にかかれない王宮の料理を自分の親に届けるのだと早々に帰宅した休診で患者もいない育児室から赤ん坊の泣き声もしないチェ侍医は少し物足りないような気になりながら帰り支度をしていた薬剤室にはまだトギがいるチェ侍医は先ほど目に焼き付けたウンスの晴れ姿を思
マンボの出店に着いたウンス達はそこでも甲斐甲斐しく働くヘジャを見つけたやだヘジャったら今日はお客さんでしょう?うふふウンスが笑う奥様!もうお越しでしたかあら?ソクテは?一緒じゃないの?事情を知らないウンスは呑気に尋ねた何かあったようだが詳細を知らないヘジャもまた首をひねるちょっと出て来るとまあヘジャを放って駄目ねぇヨンちゃんとソクテに言い含めてねヘジャを悲しませることは許さないってななぜに?俺が?たじたじのチェヨンを見てマンボ兄妹がせせ
康安殿にいるチュンソクのもとにテマンが着いたのはチェヨンが市の会場に向かってすぐのことであった元のタンサガンはすでに王宮を出た後で王妃様はウンスが言う所の庶民の暮らしを楽しみにしておられた王様まことに申し訳ありませぬが大護軍からの知らせでお迎えする準備に今しばらくかかるとの旨準備などいらぬそのままありのままの民の市を楽しみにしているのじゃ王様より先に王妃様がそう答え王様は苦笑したなれど一切を大護軍に任せてあるのだその大護軍が待てというからに
ウンスがミレ公主と壇上に上がった頃ソクテは柵の向こうをじっと見る目つきの悪い男二人が気になっていたヘジャの側を離れてすっと近づくと耳をそばだてたあれがチェヨンの奥方か?ああ抜かるなよ二人の男は頷き合う一人には見覚えがあったソクテは若い頃私兵としてあちらこちらを渡り歩いたがその男は以前私兵にと誘われた屋敷にいた男だった屋敷の主人は王宮の高官という触れ込みだったが刺客のような汚れ仕事もさせられそうになり命がけでお仕えするに値しない主人だとすぐに
武閣氏に守られて典医寺に急ぐとちょうど宴を陰から見物して戻って来たチェ侍医やサラトギそれに典医寺の面々と出くわした医仙様!近くで見るとまた一段と美しいですサラがほうっとため息をついたうふふありがとうもうびっくりしちゃったわまさか公主様のお披露目に立ち会うなんてしかもこんなに着飾ってウンスは肩をすくめた医仙様こそ適任でしょう妊娠にも出産にもその後の公主様のご養育にもそれはそれは力を尽くされたのですから・・・チェ侍医が美しいウンスを眩しそうに見つ
王宮に着いた輿を降りる前にチェヨンは一度首を回したあら?珍しいわね肩こり?ウンスは片手でタンを抱き片手を伸ばすとチェヨンの肩に触れたほどよく引き締まった肩の筋肉さして凝ったようにも思えない大丈夫だ朝からまた不毛な打ち合わせがあるゆえ公主様の?ああよほどスリバンにでも任せた方が無駄なく動くと言うものを文官とは面倒なものだなうふふさすがのチェヨンも弱気なの?いいじゃないの言わせたい奴には言わせておけば・・・私は誰も味方がいなくなってもヨンの味方よヨ