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今、NHKニュースを見ていた。こちらの記事には、「エチレングリコール」が書いてあるが、4歳次女中毒死事件検出の向精神薬母親がふだんから服用か|NHK【NHK】都内に住む夫婦が4歳の次女に有害な化学物質などを摂取させて殺害したとして逮捕された事件で、次女の体内から検出された向精神…www3.nhk.or.jp19時のニュースでは、エチレングリコールのエの字も登場せず、オランザピンを容疑者が購入していた云々しか報道されていなかった。これを見て、日頃当事者が服用している向精神薬に疑問を
12月の生活記録評価前月より、夜の家事の遂行率が少し下がった前月より起床と入眠時間が、30分後ろにずれた前月より過眠日数が少し増えた前月より少しだけ調子下がり気味だけど、去年に比べたらめちゃくちゃQOLは良い状態(去年が不調すぎた!!)生活状況冬うつ対策として、起床後支度したら陽の光を浴びに公園に行く猫散歩と買い出しは夕方過ぎ~夜部屋を20度に目指して、寒すぎないようにする遠出する時、電車酔い(特に帰り)(人酔い)するの
精神科の外来患者さんでは時々聴く希望である。一方、入院患者さんにも同じような希望があるが、昔と今ではかなり頻度が異なる。かつて定型抗精神病薬全盛の頃は、用量的にも今よりずっ多かったし、副作用的にも重かったので、入院中の人たちの薬を減らしてほしいと言う訴えがよくあった。もともと、長期入院の統合失調症と躁うつ病は、当時の抗精神病薬では症状がまとまらない患者さんも少なからずいたし、容易に薬の減量などできない現実があった。当時、外勤(アルバイト)先の病院は酷いもので、院長はほとんど病棟に入り
2部に分けて投稿しています本文はこちらです⭐️終末期がん患者の緩和ケア痛み以外の症状の緩和❶睡眠障害、精神症状:せん妄の薬剤療法❷ごく軽度のせん妄の場合・夜間のみ、寝ぼけたようなごく軽度のせん妄の場合には、睡眠薬で十分な睡眠が得られるだけで問題が解決することが多くみられます。・また睡眠薬が逆にせん妄を悪化させることもあるので(特に超短期作用型の睡眠薬)その場合にはすぐに睡眠薬を中止して抗精神病薬に変更します。❸軽度〜中等度〜重症の場合
土曜日22時53分。仕事の日。お昼頃までは雨が降ったり止んだりだったが、だんだん止んでいった。仕事から帰ってきてなんだかハイテンション。夫に「大丈夫か??」と聞かれる。ラツーダを飲んだ後は落ち着いてる。正確には夕食後には落ち着いた。ラツーダは私のテンションの上下を抑えてる感じ。ほんとかどうかわからない。この所の気圧が変化していた毎日から解放されたからか?ラツーダにはアカシジアの副作用がある。私はしっかり副作用がでてる。そこでビペリデン。病気で薬を飲んで副作用が出るから薬を
セロクエル(一般名クエチアピン)を服用されている方はご注意ください。早めに主治医とご相談を!詳しい医師なら、ピプレッソ(一般名クエチアピン徐放剤)の裏技を知っているかも?
毎月、月初めはレセプトのチェックで忙しい。長期間、同じ医師がレセプトをチェックしているようであるが、たまに交代する。交代の度に査定のされ方が少し変わることが多い。人が変わると、精神科医が特に疑問に思わないものも査定されることに驚く。以下に例を挙げる。〇リスペリドンとアリピプラゾールの併用について査定。この理由が笑えるのだが、「リスペリドンはD2遮断薬であり、アリピプラゾールはD2部分アゴニストなので併用は意味がない」と言うもの。この人は、ひょっとしたら学生か、本来他科の医師で最近精神科医
今回はジプレキサ(オランザピン)とセロクエル(クエチアピン)の併用処方の話。ジプレキサ、セロクエル、シクレスト、クロザリルの4剤はMARTAとも呼ばれ様々なレセプターに関与する非定型抗精神病薬である。これらの日本での処方箋数の多さは、順にセロクエル>ジプレキサ>シクレスト>クロザリルくらいだと思う。この順位ではジェネリックの処方箋数は先発品に含めている。近年、ジプレキサとセロクエルは併用されるケースが増加していると思う。ジプレキサとセロクエルが発売された当初は、同じMARTA系なので
ここで言う裏目とは、その薬で「副作用が出ること」は含まない。副作用を含めてしまうと、全ての薬は副作用が出現しうるので裏目があることになる。『リスパダール』一般名:リスペリドン日本で初めて発売されたSDA。ヤンセンファーマにより開発されている。長く世界で売り上げ1位であったが、現在は売り上げではジプレキサ、セロク…ameblo.jpこのリンクカードの中から抜粋。リスパダールが発売された当初、最も驚いたのは、これを服用した時に悪化する人が随分といたことである。それまで精神科薬物を服用し
またしても、ブログにUPする前に処方が来てしまいまして。私が担当した訳ではなかったですけどね。遅れましたが、6月11日、新規非定型抗精神病薬のラツーダが発売されました。(ClinicalCloud)https://diweb.medipal.jp/diweb/new_release/detail/1588292748(日経DI)https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/202007/566332.html
こんばんは。前回の記事はこちら。↓今回は双極性障害について書きたいと思います。まず、躁(そう)病について。躁病とは、うつ病の逆の症状が出る病気です。気分が異様に高まり、行動的で社交的、万能感や優越感などを伴います。睡眠が十分にとれなくても気にならず、多弁になり、一つのことに集中できません。また、衝動買いや、多額の借金をしてまで浪費してしまうこともあります。一方で、思い通りにならないとイライラしたり、暴言を吐いたり、中には辞表を提出したり、離婚をしま
日本で発売されている抗精神病薬では感覚的にはロナセンが最も体重増加が起りにくい。エビリファイ(アリピプラゾール)も体重増加が起りにくい薬であるが、ロナセンほどではない。比較的体重増加が起りにくい非定型抗精神病薬として、ロナセン、エビリファイ、ルーラン、レキサルティが挙げられる。それに対し体重増加が起りやすい薬は、ジプレキサ、クロザリル、セロクエル、リスパダールであるが、これらの中でも体重増加の程度は異なる。セロクエル、リスパダールはそれほど体重が増えない人もいるが個人差が大きい。
2019年5月1日、ようやくレキサルティの投与制限が解除され14日を超えて処方可能になる。これまで1か月に1回通院で、処方変更を躊躇していた人もいたと思う。いったいどのくらい処方できるかというと、慣習的、あるいはレセプト的には3か月くらいまでである。ここが抗うつ剤及び精神病薬とベンゾジアゼピン系眠剤の大きな相違だと思う。抗精神病薬は投与期間制限が解除されるといきなり1か月を超えて処方できるのである。一方、ほとんどのベンゾジアゼピン系眠剤は古い薬でも1か月までしか投与できない。(抗てん
この4月で、気分が落ち着いてきてから丸2年になる。殆ど上がりもしないし、落ちることもない。だが、僕の主治医は寛解という言葉は使わない。言ったとしても「最近は気分が安定してきたね。」だ。僕の状態は寛解と言わないのかもしれないが、加藤先生のこの資料によると、寛解期が占める期間は約50%である。意外と長いのだなと思ったりする。気分が落ち着いてきたからと言って、健康時の状態そのままかと言ったら、若干違う気がする。加齢によるものかもしれないが、記憶力は落ちている。判断力も鈍っている。たまに母に会う時は
今日も帰宅してから鬼嫁と一緒に子守りでした。かわいいんだな、本当に。子供は天使ですね。子供から僕は多くの元気をもらいます。未来ある子供たちを大切にしたいものです。話変わって「うつ病がある方の就職活動~人事・採用担当者の本音、採用ポイントとは?~」という記事を見つけました。うつ病の方の再就職を想定して書かれていますが、双極性障害でも当てはまると思います。僕は再就職したことはありませんし、休職したことさえありませんが、どうすれば仕事を続けられるか=気分を安定させるか、ということを考えた時にその
みなさん、こんにちはお正月もあけ、早くも1月下旬。ブログもほぼ更新せずに過ぎましたところで昨年4月に大塚製薬から発売された新しい抗精神病薬レキサルティ19日に和歌山でレキサルティの有用性ということで講演して来ました。和歌山って大阪から特急で1時間程度で意外に近いですね。レキサルティはエビリファイの後継薬という位置づけでの発売ですが、いわゆる第二世代の抗精神病薬である非定型抗精神病薬が発売されて20年ほど。初めての非定型抗精神病薬がリスパダールでした。10年ほど前に発売
新しい非定型抗精神病薬が、今年承認申請の方針だそうです。大日本住友製薬は、次期の国内成長戦略品として期待する新規の非定型抗精神病薬ルラシドン(一般名、海外名ラツーダ)について、統合失調症と双極性障害うつを予定適応に2019年度上期(4~9月)に承認申請する方針であると明らかにした。大日本住友非定型抗精神病薬ルラシドン、19年度上期に承認申請方針成長戦略品⏬ストール精神薬理学エセンシャルズ第4版掲載のルラシドンの受容体に対しての薬理学特性
対人恐怖は、“対人場面において発症し、対人場面の中において改善してゆく”という大原則があります。それに基づいた治療方針とは、何らかの方法(薬物療法・精神療法など)によって不安や恐怖を軽減しながら、対人場面に勇気をもって突入し、少しずつ自信をつけてゆく(慣れていく)ということです。対人場面を回避して、引きこもったままでは、いくら薬を服用しても、どのような精神療法を受けても、改善は望めないんです。患者さんには、<ちょっと厳しい言い方ですが、対人恐怖(社交不安障害)は、回避している苦手な状況に勇気を
対人恐怖症(社交不安障害)の患者さんの治療を行う場合、私が意識している診断分類は、笠原他(1972)が病気の重さという観点から4段階に分類したものです。①平均者(健常者)の青春期という発達段階において一時的に見られるもの。②純粋に恐怖段階にとどまるもの。③関係妄想性をはじめから帯びているもの(重症対人恐怖症)。④前統合失調症状として、ないしは統合失調症の回復期の症状としてみられるもの。前回は②についてお話しましたが、今回は③についてお話します
女性週刊誌の代表格で、山口達也の報道もよく行っていた女性セブンも最近は、すっかり山口問題では鳴りを潜め、後藤久美子の映画「男はつらいよ」への23年振りの復帰記事などで、お茶を濁している。しかし、アマゾン・プライム・ビデオでは、ゴクミ出演の「男はつらいよ」や「ママはアイドル」を欠かさず見、「ゴクミ語録」や写真集などは、実家に帰れば置いてある、ゴクミファンの僕としては、これらの記事も嬉しく、コンビニで立ち読みしていると、山口達也の時とは異なり、鬼嫁から猛烈な嫉妬攻撃を受ける。「いつまでも若いわねぇ
精神科に通院していて、主治医から追加処方された薬の中に、「あれ、これは何の薬?」と思われるものがあったら、それは“非定型抗精神病薬”と呼ばれているものかもしれません。抗精神病薬は、統合失調症の治療薬として開発されたものです。抗精神病薬には定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬という2種類があります。おじいちゃん先生が精神科医になったころは、非定型抗精神病薬なるものは存在しなかったのですが、1996年リスパダールが日本で発売されて以降、以下のような非定型抗精神病薬が次々と発売されてきました。
今日は少し、全10章の内の最初の2章(序論と疫学に関して)だけですが、CANMAT(カナダ気分・不安治療ネットワーク)とISBD(国際双極性障害学会)合同の双極性障害治療ガイドライン2018年版を読んでいました。英語版はここ。章立ての前の”前書き”では、急性躁病の治療薬の第一選択肢として、リチウム(リーマス)、クエチアピン(ビブレッソ、セロクエル)ジババルプロエクステン、アセナピン(シクレスト)、アリピプラゾール(エビリファイ)、パリペリドン(インヴェガ、ゼブリオン)、リスペリドン(リスパダ
一般に、抗精神病薬は用量の増加により線形に効果が発現する。しかし一定の量を超えると、もはや効果の上昇は望めず副作用が増えるだけになる。このようなことから少量域で線形だが、大量域では頭打ちになるので完全な線形にはなってはいない。これは定型抗精神病薬でよくみられる。非定型抗精神病薬のうちレセプターにタイトに結びつくタイプ、リスパダールなども概ねこのパターンである。しかし、エビリファイはそうなっていない。エビリファイは必ずしも用量増加に線形に効果が強くなるとは言えない。エビリファイはドパミ