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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問題では、静力学平衡の式がすでに与えられていますが、最終的に気圧差Δpを求めるにも、空気密度を表すρの値が与えられていません。そこで改めて問題を見ますと、「気層の気圧の平均値を500hPa」にあたるのがPであり、「乾燥空気の気体定数は287JK-1kg-1とする。」という、この値が気体定数を表すRだと分かれば、気体の状態方程式すなわち、P=ρRTを用いて空気密度ρを求めることができることがわかります。そこで各値を代入するわけですが
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第35回試験・一般知識実技試験においても層厚に関する問題が問われることがあります。層厚とはある2つの等圧面の間に挟まれた気層の厚さのことをいいます。気層の厚さが大きければ「層厚が大きい」、小さければ「層厚が小さい」と表現されます。上図では、その層厚の大きさについての概念を簡単な模式図にしてみました。上端700hPa面と下端850hPa面の等圧面に挟まれたある2つの気層、気層Aと気層Bがあるとします。両気層とも850
こんばんは。今回から試験直前にかけて、過去の学科試験の中から良問を選んで考えてみたいと思います。まず初めは、大気の力学から静力学平衡についての問題です。A、B、Cの3つの気柱があり、各気柱の条件の比較で250hPaにおける高度の大小関係はどうなるのかを考えてみましょう。第35回試験・一般知識・問7からです。第35回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識まず、図において、「破線は等温位面」であることに着目します。対流圏における一般的な温位の鉛直分布は高度につれて高くなります。もしも、上空に冷たく乾燥した空気が入り込む、もしくは、下層に暖かく湿った空気が入り込むといった理由で、下層において高温・湿潤な空気、上層で低温・乾燥な空気となって、温位が高度とともに低くなる気層の場合、その気層は不安定(対流不安定)な気層となります。すなわち、この問題の冒頭に「安定」とある
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験。一般知識今回は、本文を読みながら、下線部の正誤について考えてみます。まず、「傾度風平衡にあるこの低気圧においては(a)気圧傾度力がコリオリ力と遠心力の和と釣り合っている。」とあります。問題の図は低気圧の例ですが、等圧線が円形をなしている場合には風はどのような風が吹くかを考えてみますと、下の図で中心ほど周囲より気圧が低くなっている低気圧と、気圧が高くなっている高気圧の2通りがあり、風は等圧線に対して平行に吹くのです
こんばんは。今回の一般知識は、軸対称の気圧分布・風速分布を持つ低気圧の中心とその周辺の気温および気圧の分布を、高度1000mから2000mの範囲で模式的に示した図を使って、低気圧に伴う風と気圧について述べられた本文中の下線部の正誤を判断する内容の問題です。傾度風平衡および静力学平衡とは何か、問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。10月1日分の考察編は次回更
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識地球大気におけるある高度面の「気圧」とはその高度よりも上に存在する空気の重さを表しています。具体的に天気予報等で用いられている地上気圧とは、地上から大気上端までの単位底面積(1㎡)あたりの気柱内の空気の重さということになります。問題では、高度2000m、もしくは高度10000m付近の厚さ1000mの平均温度が1℃変化するとき、その気温差が空気密度にどのように影響し、空気密度の違いによって生じる気層の気圧差が地上
こんばんは。今回の一般知識は、大気の力学より、同じ緯度で標高が等しい地点A、B、C、Dにおいて、地上から大気上端までの気柱を考え、高度2000mもしくは高度10000m付近にある厚さ1000mの気層の平均気温が、1℃変化するとき、その気温差が気層の空気密度に与える影響および気層の空気密度の違いが地上気圧にどう影響するのか比較する内容の問題です。気圧についての基本的な考え方、温度と空気密度の関係などについて触れながら、次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第36回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、(a)〜(d)の空欄に当てはまる適切な語句を考えてみます。まず、「静力学平衡とは、重力による下向きの力と鉛直方向の(a)が釣り合っている状態のことである。」とあります。数値予報モデルで使用される基本方程式は、東西方向と南北方向の運動方程式、静力学平衡の式、連続の式、熱力学方程式、水蒸気の輸送方程式、気体の状態方程式の計7つの方程式を解くことで格子点の値を求めています。このうちの静力
こんばんは。今回の専門知識は、第36回試験より数値予報で使用する基本方程式の一つ、静力学平衡についての問題です。静力学平衡は一般知識の大気の力学で学習しましたが、専門知識では、数値予報で使用する基本方程式の一つとしてどのような計算がなされているのかを学習します。問題では、それをまとめた内容の本文があり、(a)~(d)に入る適切な語句を考える内容です。次回、一緒に考えてみたいと思います。第36回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂い
静力学平衡の式になぜマイナスがつくのかという話です。結論から言ってしまえばΔPの置き方の問題です。大気圧というのは高度が高くなればなるほど小さくなっていくものですから、ΔPは負の値です。式を見てみればρ、g、ΔZは全て正の値であるのでつじつまは合っています。科学の公式的なものはどの向きを正とするか、また文字の置き方によって正負が変わってくるので、最初突っかかることがよくあります。(私も最初なぜマイナスがあるのかよく分かりませんでした)ちなみにこの静力学平衡の話は浮力の考え方となんら
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第10回試験・一般知識今回は静力学平衡の基本的な問題で、海面付近で高さが50m高くなると、気圧はどのくらい減少するか、という問題です。まず、静力学平衡について簡単に振り返ってみたいと思います。われわれ日常的に目にする天気の移り変わりは、概ね上昇流や下降流といった大気の鉛直流によるところが大きいのですが、これは言わば地球大気を局所的に見た場合では大気は鉛直方向に激しく変化しているという考え方です。しかし、地球大気を巨視的に見た場合
こんばんは。今回は、大気の力学から最初に学習する「静力学平衡」の基本的な問題を採り上げてみました。試験直前で静力学平衡とはそもそも何だったか、問題を通して次回一緒に考えてみたいと思います。第10回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。16日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1(3)今回は地上天気図で沿海州北部の沿岸にある高気圧について、アムール川中流域の高気圧と異なり、850hPa面ではこれに対応する高気圧が見られないのはどういうことか、両者の高気圧の鉛直構造を比較した下の2行の文章の括弧にはいる適当な語句を穴埋めせよ、という内容の問題です。では問題文の下にある2行の文章を読みながら括弧の中に当てはまる語句は何か、考えてみることにします。「沿海州北部の沿岸にある
「気象予報士だいたい3分ラーニング」(53)静力学平衡・学科専門分野の数値予報の科目から約3分で気象予報士試験の学科の学習ができる無料動画です。講師がわかりやすく解説しますので、休憩時間や通勤通学時間などに気軽にご覧ください。再生リストには50本以上の無料動画が揃っています。https://www.youtube.com/playlist?list=PLt6he0lqMquSBRc7f88KlU3_PQLI4VNXd解説・奥田純代(TeamSABOTEN気象予報士スクール講師)
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第3回試験・専門知識(受験時代のノートより)今回は受験時代のノートから、これに付け加える形で考えてみます。今回の問題は一見すると難しい問題のように感じます。しかし、問題では周囲の空気と冷気プール(冷気ドーム)のそれぞれに静力学平衡が成り立っていることを考えますと解答へ導く道筋が見えてきます。まず、周囲の空気の静力学平衡の式を⊿p=-ρg⊿z冷気ドーム内の空気の静力学平衡の式を⊿pc=-ρc
平日毎日更新の【気象専門STREAM.】新動画「気象予報士だいたい3分ラーニング」再生リストをお気に入りに登録すると過去の動画が観やすくなりますhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLt6he0lqMquSBRc7f88KlU3_PQLI4VNXd毎週月曜日は約3分で気象予報士の試験勉強ができる学習動画。今回はTeamSABOTENスクール講師・佐々木恭子先生の解説です。通勤通学途中にスマホでもお手軽に勉強できますよ!気象予報士試験に挑戦中
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。今回の静力学平衡の問題の議論は3つの気柱において、異なる高度における等圧面間100hPaの灰色で示した気層の質量の大小関係を考えてみましょうということです。問題編でも少し書きましたが、実はこの問題を考えたときに④か⑤か迷いました。僕は④にしましたが⑤の方がよかったようです。どちらも正解ということで先に書いてしまいましたが、一体どういうことか改めて考えてみます。そもそも静力学平衡の式⊿p=-ρg⊿zは何を意味しているかと
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(a)本文を読みながら考えます。まず、「総観規模の大気現象では静力学平衡がよい近似で成り立つ。」とあります。「静力学平衡」とあるので、Δp=-gρΔzという式が真っ先に浮かんできます。この式は気圧傾度力と重力(重力加速度)とが平衡、つまりバランスしていることを表した式なんですが、一旦おいて続きを最後まで読んでみます。「静力学平衡では鉛直方向の運動方程式において鉛直加速度と鉛直気圧傾度力がバランスしている。」とあります。
こんばんは。今日は(一財)気象業務支援センターから第47回試験の試験要項が発表されました。1月の試験の大阪会場は例年通り大阪産業大学でしたね。受験申請の受付は1ヶ月後の11月14日(月)からということですが、受験予定の方は後で慌てないように写真などは事前に準備しておきましょう。(大阪会場:大阪産業大学)ということで、今回は大規模な大気現象についての問題ということですが、実際は大気の力学の基本的な知識が問われています。明日の考察編で一緒に考えてみたいと思います。第46