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24-4-15(月)上智大学の正門から四谷駅にかけての土手の散歩道を歩きながら、霜山徳爾先生が「この桜を来年も見ることが出来るだろうか?」とおっしゃったのを覚えている。あの時霜山先生は60代の後半であった。私もその年齢に近づいてきて、先生のお言葉の意味がいくらか解るようになった。昨日、逗子教会で礼拝が終わった後、大船駅に出て、鎌倉女子大に向かう川沿いの桜を見た。すでに葉桜となっている木もあって、「今年の桜ももう見納めだな」と思った。私は多分来年もまた同じように桜を見るだろう。しかし、
たぶん2015年ころのブログです*徳爾さんの『素足の心理療法』(1989・みすず書房)を再読しました。この本もものすごく久しぶりになってしまい、おそらく10年ぶりくらいです(霜山さん、ごめんなさい)。いい本で、何度も読む価値のある本なのですが…。まったくの勉強不足です。とても中身の重い本ですので、軽々しくは読めない思いで、読むときには姿勢をただして読もうと思っているうちに年月がたってしまいました。今回はボランティアでおじゃまをしているデイケアで、自
24-3-9(土)大船の巷からまた一軒、本屋が撤退するらしい。ルミネ・ウイング(大船駅の駅ビル)の6階にあるアニールという本屋が今月いっぱい(今年度いっぱい)で閉店する。アニールは一見雑誌置き場のようであるが、一応岩波文庫なども売っていて(私の中では未だ岩波文庫を売っている店は高級、という偏見がある)本屋のていをなしている。私が20年前鎌倉市に家を買って、大船の巷で買い物をするようになって以来、本屋がどんどん潰れて行った。最初に潰れたのは海福(寿司屋)の隣にあった古本屋である。ここは私が
V・E・フランクル『夜と霧』みすず書房霜山徳爾訳(1947年原著刊、1956年初刊)、池田香代子訳(1977年原新版刊、2002年初刊)戦後11年、日本人に、かつての同盟国ナチスドイツの蛮行をしろ示し、今もロングセラーとなっている『夜と霧』。自らナチスに捕らわれ、アウシュビッツ、ダッハウの強制収容所で、過酷な環境のもと強制労働に着いていた、精神科医フランクルが、人間が、逃れられない虐待の下でどのような心理になるか、自らの体験を、専門家の目で綴った。原題は「強制収容所における一心
あれよあれよという間に神無月実は初夏にはじめた針仕事がありまして季節はめぐり秋めいて、ようやく仕上がりました。不器用な私にとっての針仕事は余裕があるときのお楽しみ。その延長で気軽にお針子の本を手にしたらあまりの別世界に楽しい気持ちで針を持てなくなったのでした。『アウシュヴィッツのお針子』ルーシー・アドリントン著宇丹貴代実訳2022年5月刊アウシュヴィッツの中でナチス上層部と家族のために高級ファッションサロンが経営されていたという驚くような史実
23-8-5(土)1月ほど前、永田良昭先生にメールを打ったが、その後お返事をいただけていない。これと言って内容のあるメールでもなく、この3年間の間に父を亡くし、母が一人では暮らせなくなったので老人ホームに入ったという報告のメールであった。先生は現在メールを送受信できない環境におられるのか心配している。永田良昭先生は恐らく私が出会った中で最も頭のいい人の1人であろう。そして私の人生への影響力も強かったのではないかな?私は高校時代に明治・大正時代の文学書の読みすぎの悪影響で、大学にはいった
【通読】2冊の『夜と霧』『夜と霧』は、第二次世界大戦中ナチスの強制収容所に収容された作者ヴィクトリー•E•フランクル(精神科医)が自ら味わった過酷な経験を綴った内容の本です。みすず書房の新刊『夜と霧』とNHK100分de名著の『夜と霧』の2冊は、同じタイトルですが内容的には視点が違います。みすず書房の新刊『夜と霧』では、精神科医として収容所に収監されたフランクル氏自身が、収容所生活の中で人々の精神状態がどのように変化していったかについて書かれた作品です。『NHK
23-3-22(水)現在午前4時。相変わらず夜良く眠れず、早朝覚醒(朝早くに起きてしまって、その後眠れなくなる、うつ病の初期に見られる症状)で苦しんでいる。午後9時に寝て、朝5時に起きるのが理想なのであるが、それが全く出来ない。昨晩などはいろいろ考え事があって、深夜0時を過ぎて午前1時にようやっと眠りについた。こう書くと、「心配事があって、思い煩って夜眠れないのだろう」などとあちらさんは喜ぶかもしれないが、実際には昼寝をするので、睡眠過多と言えるほど良く寝ている。昨日は春分の日(旗日)
22-9-6(火)日本中にいくつ4年制大学があり、短期大学や専門学校がどれくらいあるのか知らない。4年制大学と短大をあわせただけでも(最近は短期大学はあまり人気がないので、4年制に改編してしまうところが多い。学習院女子大学、東洋英和女学院大学、活水女子大学等)200校は超えるのではないかと思う。霜山徳爾先生が、「かつて日本で後期高等教育を受けられるのは人口の3%しかいなかった」と嘆いておられたが、今では高校を卒業しさえしていればどこかの専門学校には入学出来るだろう。私はこれは大変良い時代
22-7-9(土)現在、午前4時半。今朝は午前1時と朝早く起きたお陰で聖書の勉強が進んだ。(昨晩は午後8時に寝ているので、睡眠時間は十分足りている。そしてやはり早朝のこの時間は”神の霊が働く時間帯“であるらしく、霊的水準の高い本は深夜か早朝に読むに限る。)若干興奮状態にあるのは、2か月続けていたルカ文書(『ルカによる福音書』『使徒言行録』)を読了したためであろう。前も書いたので繰り返しになるが、一応解説しておくと、「ルカ文書」というのはルカという人(医者?でかなりのインテリ。ローマ帝国
22-5-4(水)私は初対面の人に会うと、その人の学歴が気になる。というか日本人は皆、学歴の話しが大好きである。ただ、私の場合、その「気になり方」というのが普通の人とは若干違うようである。話しはそれるが、明後日は父の誕生日で、今度92歳になる、生きていればの話しであるが。「死んだ子の年を数える」ならぬ「死んだ父の年」を数えている。相変わらず母の介護と実家の片付けで週の半分は横浜、あとの半分は鎌倉にいる、この連休は弟が実家に帰ってくれているはずである。この間、父の遺品を整理したら面
22-2-7(月)東京都感染者9,800人今や大学は空前の「教養学部ブーム」である。私は新設の大学の中では「国際教養大学」に注目している。(内容面ではもう国際基督教大学を抜いているのではないか?)。埼玉大学の教養学部も内容は良いようである。確か放送大学(教養学部のみの小さな大学であるが)の謡い文句は「教養は力なり」(ホッブスの「知は力なり」の真似か?)であるようだ。私の経験からしても、教養のない人は教養のある人には(社会生活においても人生の質においても)絶対に勝てない。私の知っているあ
秋田市のカフェメリッサで1月のメリッサ読書会が開催されました📖今日は幾分お天気がいいけど☀️それにしても風が冷たくてサムいな🌬今年は来年の3倍の雪が降って、毎日の雪寄せでカラダが痛いし、なんだか大変な年になったけど☃️道路は凍結してなかったので助かったな❄️まだまだ大寒を過ぎたばかりなので、冬本番の真っ只中といったところだけど真冬の寒ーいお天気の中、ちまたでは、オミクロン株の新型コロナが猛威を振るってるので心配ではあるけど、ディスタンスをなるべく取って、コロ
21-11-21(日)昨日の記事に書いたように、最近私がここで書く(預言する)ことはことごとく現実になっているので、これはあまり書きたくないのであるが、今週の『カムカムエブリバデイ』には悪い予感がする。これまで3週間のあらすじを一応書いておくと、安子(上白石萌音)は英会話がきっかけで稔(松村北斗)と知り合い、ラジオで英会話の勉強を始め、大阪の大学で学んでいる稔と文通を始める。少しづつこころを寄せ合っていく2人、しかし、大きな会社の社長の御曹司である稔と小さなお菓子屋の娘安子との間には身分
おのれの貧しさを晒し、限りなく人を受容ししかもそれを当然のこととする「度量」と「なさけ」。それこそ人としての「信頼」の核にあるものだ霜山徳爾(しもやまとくじ)貧しさを晒す大事なことだと思いました。本日もよろしくおねがいいたします。
21-11-8(月)報告がだいぶ遅れてしまったが、10月30日に公認心理師試験の合格発表があって、北鎌倉心理相談室からは研修生のNNさん(正看護師さん)が見事一発で合格した。これまで北鎌倉心理相談室の研修生は全員、公認心理師試験、臨床心理士試験に合格している。私はろくな指導をしていないのに、どうしてここまで合格率がいいのか、実は不思議に思っている。多分私が極端に癖が強く、多分にアスペルガーの傾向がある(これは明星大学の石井雄吉先生が指摘されたことで、多分その通りだろうと思う。ちなみに石井
21-10-14(木)昨晩は午後5時頃夕食を食べて、急に眠気に襲われて5時間くらい仮眠(?)をとった。午前0時頃、電話がかかってきたので起こされた。さすがにこれだけ長く仮眠をとってしまうと慢性嗜眠症の私と言えど再度寝るのは難しいので、このままおきていて、やれる範囲の仕事を片付けてしまうことにした。眞子様のご結婚の破談に向けてブログを書き続けるのは、ほとんど私は召命として、日本国の将来のために、義憤にかられてやっている。もっとも今のところ書くべきことは大体書いてしまったので、後は小室親子の
21-9-15(水)一昨年の10月に母が大腸がんで倒れて2年になる。この2年間の介護はほとんど私がやっていたと言っても過言ではない。特に去年の3月頃、コロナ禍が本格化して以来、実家と鎌倉を行ったり来たりして大変である。そういう私を見て、「親孝行であり、母とは仲が良い」と思い込んでいる人が多いらしいが事実は真逆で、私と母の仲はきわめて険悪であった。母は私が進んだ臨床心理学の道には何の関心もなく、霜山徳爾先生がお亡くなりになったのを日本経済新聞で読んで知った時も、「霜山先生って臨床心理学が専
みすず書房夜と霧とはユダヤ人一家が、夜の間に霧のように消えてしまうことこの本は人として1度は読むべきものです。みすず書房の霜山徳爾さんの訳が本家です。まず、この本の構成が素晴らしい。最初に出版社による序そして解説と続きそのふたつの部分に現れる『怒り』が我々の心を襲う。それから本編。実際にユダヤ人というだけで強制収容所に収容されたフランクルの詩のような文学的な文章が続く。『怒り』に満たされた我々の心が、『怒り』で、失った何かを取り戻す。元々、この収容所の目的は『身体を
菅内閣が誕生していよいよ始動を始めるらしい。最初はこの内閣にはあまり期待しておらず、短命で終わる「中継ぎ内閣」になるだろうくらいに思っていたが、必ずしもそうではないようである。菅総理大臣の年齢から見て長期政権になるとは考えにくいが、「ひょっとして名称軍として将来名を残すかもしれない」と期待している。菅氏は就任以来ことあるごとに「コロナとの戦い」と「携帯電話の料金の値下げ」に言及している。『宇宙戦争』は長期化しており、ひょっとして前回のスペイン風邪との戦い(1918~20)のように長期化するか
新型コロナ・ウイルスは安倍晋三総理、小池百合子都知事など愚かな政治家の無為・無策のため、日本中に蔓延してしまい、とどまることを知らない。安倍晋三は私が前回書いたブログを読んで(?)反省したのか、辞任する意向を固めている。自分では手に負えないと思ったら、いささか無責任かもしれないが後任者に道を譲るのは『老子』にも書いてあるように「天の道」であり、ある意味潔い。あとはあの厚化粧のババア都知事が辞任して、吉村さんのような優秀な人に道を譲れば、ウイルスとの戦いの戦局はいくらか有利になってくるであろう。
今日、山手線で「高輪ゲートウエイ」という新しい駅がオープンしたそうである。品川と田町の間であるそうだ。新しい設備の揃った“21世紀型”の駅であって、実は私も行ってみたいと思っていた。というのは慶応大学の三田キャンパスへのアクセスが良くなるのではないかと期待していたのである。もしそうならば「慶応大学前」という駅名でも良かったとすら思っていたが、今地図で見ると慶応大学とは似ても似つかぬ方向でありがっかりした。私の土地鑑では慶応大学は品川と田町の間にあるとばかり思っていたが、単なる勘違いであったよう
3が日の最後の日は、やはり生まれた街の散策、そして序に鎌倉うちを散歩した。午後3時頃相談室に戻ってくると、賀状が何枚か届いていた。これからまだあと2~3日は賀状が届くであろう。そうしたら本格的に寒中見舞い作戦を開始しなければならない。かつて精神病院に勤務していた頃親しかった若い看護婦さんから賀状が来ていた。私と彼女は恋人同士であったことは一度もない。それでもよく一緒にご飯を食べに行ったりお茶を飲んだりした。そういう「絶対にお互いを恋人同士と考えない」という暗黙の了解があったからこそ、細
昨日は第2回・公認心理師国家試験の合格発表日であった。今年の合格率は5割を切っていて、最終的には8千人弱の人しか合格しなかった。昨年の合格率は8割くらいであったので、この数字はやや寂しい。しかしこれは予想されたことでもあった。「第一回国家試験!」の時には、その分野では当然合格するであろう精鋭部隊とでもいうべき人たちが一斉に受けるので、合格率は高く出るものである。上智大学霜山門下に関して言えば、司令塔の山崎久美子博士を始めとして、私の知っている範囲の人は全員合格した。今の心理臨床家と言われる人た
今晩はこれから台風が関東地方に来るらしく、鎌倉でも避難勧告が出されている。うちの相談室はマンションの5階で、今日は仮眠室に泊まり込むので、ここからは動かない方がいいであろう。今年の夏はかなり応えた。夏から秋への季節の変り目には体調不良を起こす人が多いので、気をつけた方がいい。真夏のものすごく暑い時期ではなく、その疲れが出始める秋にお亡くなりになる方は多い。霜山徳爾先生(上智大学名誉教授)の命日も近づいてきた。霜山先生の死因は何だろう?恐らくは老衰なのだと思う、確認はしていないが。霜山先生が
7月最後の日、凄い暑さだ。皆さんはクーラーを使っていらっしゃるであろうか?一昨日の月曜日に鎌倉ではようやく梅雨明けして、これから10日間、一年中で一番暑い日々が続くらしい。去年は猛暑であったらしいが、私にはそれほどにも思わなかったのは、公認心理師試験のことが頭にあったかもしれない。試験を受けるからにはそれなりの節制をしなければならず、そうした生活の目標のようなものがあると、多少の暑さは乗り切れるらしい。話しを戻すと、昨年、第一相談室の空調システムを最新鋭のものに取り換え、さらに今年はクーラ
いろいろ確認をとったが、今年(2019年、平成31年)の4月で、北鎌倉心理相談室は開設15周年を迎えていたようである。開設15周年は間違って昨年祝ってしまったので、もう面倒なことは何もやらない。開設15周年がいつになるのか良く解らなかった理由の一つに、相談室での最初の1年は、10年間勤務した精神科病院との二足わらじを履いていたことがあげられる。北鎌倉心理相談室に週3日、積善会曽我病院(小田原にある、病床400くらいの中規模精神科病院)の方も週に3日通っていた。残り1日は研修日として、当時学習院