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『LEDドライバーの謎は解けるのか』で電圧と電流を測ることにしましたが、電圧の測り方と電流の測り方は大きく異なります。それを回路図で見ていきましょう。電圧は「その部品の」電圧を測りますから、今回の場合はLEDの両端に電圧計を当てて測ります。ここまでは簡単です。問題は電流の測り方。電流は「回路の一部分の」電流を測りますから、電子回路を切断して、切断した部分の両端に電流計を当てます。例えばLEDの両端に電流計を当てても、「分流の法則」がはたらくので、正確な電流は測れ
もう自由研究の宿題には間に合わないかもしれませんが、IchigoJamから扇風機を回すのに使ったトランジスターについてまとめます。・IchigoJamは3.3Vの電圧を出力することができる。しかし電流が弱いため、扇風機を回すことができない。・そこで別に乾電池を2本用意して、乾電池の電流を利用して扇風機を回すことにする。IchigoJamのOUT端子から電気が出力したときに、乾電池の電流が流れるようにする。・そのために使うのがトランジスター。トランジスターのコレクタとエミッ
(『トランジスターにつなげる抵抗器の抵抗値に対する疑問』の続き)では実際に測ってみましょう。まず回路図の抵抗器の部分を可変抵抗器にします。回路図を元にして、ブレッドボードの抵抗器を半可変抵抗器に置き換えます。半可変抵抗器とトランジスター間の電流を測りやすくするため、トランジスター側にピンヘッダを差し込みます。前回ではベースに流したい電流は0.00125A(1.25mA)としました。これぐらい弱い電流はテスターで測れるのですが・・・。1mA前後では扇風機はビクとも動きませんでした。半可
「IchigoJamから扇風機を回す」方法について書いてきましたが、トランジスターのベースにつなげる抵抗器の抵抗値で挫折しました。結局IchigoJamのOUT1端子とベースを直につなげたのですが・・・。直につなげたとき何が起こっていたかというと、ベースに流れる電流と増幅率をかければ分かります。データシートによるとは2SC2655L-Yの場合、「120-240」とあります。最低値の120とすると、モーターに流れる電流=ベースに流れる電流×増幅率=0.004×
それでは扇風機に配線しましょう。このタイプの扇風機は配線に分解が必要ですが、分解や組み立ては簡単そうです。まず扇風機の電源をOFFにします。次に電池の入れ方を見ます。下の写真を見てみると、右側(裏返したときは左側)にプラスの電気を流せばいいことが分かります。電池を入れるふたを外した後、2カ所あるネジを外します。まずモーターの端子に、セラミックコンデンサーをはんだ付けします(できそうになければ、無理しなくてもいいです)。次にコードをはんだ付けします。裏返したので、左側の電極に
部品がそろったので、ブレッドボードに配線していきましょう。今回は温度センサー側と扇風機動作側でブレッドボードを分けます。温度センサー側の配線は『電子工作マガジン2018年夏号』のP39を参照して配線します。一方扇風機動作側は、この回路図を元に配線します。配線するとこんな感じになります。写真ですと見づらいので、文章で説明します。電池ボックスには電池を入れないでください。ブレッドボードには、まず主役のトランジスターから差し込んでいきます。トランジスターは平らな面を手前に向けると、ピ
7月26日に『トランジスターをスイッチに使う際、ベースにつなげる抵抗値の求め方』という記事を書きました。フィジカルコンピューティングではトランジスターをスイッチとしてよく使いますからね。しかし、疑問が浮かびます。トランジスターをスイッチとして使うだけなら、なぜわざわざ抵抗器が必要なのでしょう?しかも抵抗値まで計算しなければならないのでしょう?それは、トランジスターには「スイッチ機能」だけではなく「増幅作用」も持っているからです。フィジカルコンピューティングの場合、トランジスターの
『電子工作マガジン2018夏号』のソーラーチャージャーを作るための部品を買ってきました。その中でも異彩を放つのが、LEDドライバーの「CL0116」です。『電子工作マガジン』をお持ちの方は65ページを、そうでない方はこちらを見ていただきたいのですが、LEDを使うのに不可欠の抵抗器がありません。電流の調節は必要ないのでしょうか?それから本文には「LEDは(中略)赤や青など他の色でもかまいません」とあるのですが、LEDは色によって使う電圧(順方向電圧降下)が違います。例えば記事で使う
フィジカル・コンピューティングではトランジスタをスイッチとして使うことが多くあります。例えば白色LEDを光らせるときなど。そのときに悩むのがベースにつなげる抵抗器の抵抗値です。なぜなら本によって見解がまちまちだからです。トランジスタ技術2018年8月号を読んでいたら、その抵抗値の求め方が書いてあったので、これで抵抗値を決めることにしました。数式は、引き算と割り算だけです。抵抗値=(IchigoJamの電圧-ベース・エミッタ間飽和電圧)÷(流したい電流÷(増幅率の最低値÷2))今回
IchigoJamでハンディ扇風機を回すために必要なものを買ってきました。部品を紹介します。・温度センサーLM61CIZ安い方を選びましたが、自由研究などで使う分には問題ないと思われます(通販コード:I-11160)。・トランジスター2SC2655L-Y扇風機のモーターには、ある程度大きな電流を流せるトランジスターが必要です。『電子工作パーフェクトガイド』(誠文堂新光社)の中で見つけたものです(通販コード:I-08746)。・ダイオード1N4148扇風機のモーターにはコ
『電子工作マガジン夏号』(電波新聞社)の37ページに「IchigoJamのプログラムで扇風機を制御しよう!」という記事がありますが、「予算/7000円」とあってびっくり。「原因は扇風機をつなぐ、電源タップじゃないか?」と思い部品表を見たところ、確かに電源タップにしてはお値打ちのする3730円でした。USB機器に連動してタップの電源が入る、という商品なので、どうしてもこの価格になってしまう様子。電子工作マガジン2018年08月号[雑誌]1,296円Amazonしかし!記
さてさて、今回は私が小学校高学年~高校生あたりまで熱心に読んでいた雑誌について書かせていただきます皆さん、マニアック過ぎて呆れると思います。え?もう慣れた!?ありがとうございますでも、なるべく皆さんが楽しめる内容にしましたので、お楽しみに私が小学校4年生頃、家から自転車で20分くらいの場所に「上新電機」がオープンしました。その2階がパソコン専門のフロアでした当時の私は「ファミコン少年」だったので、初めて見たパソコンは衝撃的でした確か「PC6601mk-ⅡSR」だったかと思いますが、ち
10日以上も待たせてしまい、申し訳ないです。体調を崩して、ネットどころではありませんでした。そうなるとネタは貯まる一方なので、今後載せる予定のネタをご紹介。●電子工作関連雑誌のレビュー年4回発行の『電子工作マガジン』6月発売号、『トランジスタ技術』7月号・8月号から、IchigoJam関連の記事を紹介。●RaspberryPiZeroをイギリスから輸入!EU離脱前だったのでポンドの相場が高かったですが、それでも「RaspberryPiA+」よりも安か