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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問4(3)(気象庁HP:知識・解説>天気予報等で用いる用語>天気予報等で用いる用語>1日の時間細分図より)まず、問題文の冒頭では、上越市の大雪警報の発表基準は、「6時間降雪量30cm」とありますので、これと前問の(4)①の解答を基に、予想される6時間ごとの降雪量を見ていきます。6時~12時にかけては、10+16=26(cm)ですので、大雪警報の発表基準には達しないことがわかります。次に
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問4(3)まず、図13の四角枠で囲っている上越市の予想範囲について、3時間降水量の最大値を図の凡例にある数値を用いて、例えば橙色のときは30mm、赤色は50mm、紫色は50mm以上として読み取って解答表に埋めてみます。9時〜12時では最大が黄色の部分で先ほどの凡例の読み方に従いますと20mm、12時〜15時では、最大が橙色で30mm、15時〜18時では最大が青色で10mm、18時〜21時では最大が青色で1
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問4(2)まず、雪水比について少し触れておきますと、問題文にありますように、雪水比=降雪量(cm)/降水量(mm)で表されるわけですが、これは、同じ地点で同じ期間に観測された降雪量の降水量に対する比率のことを「雪水比」とよんでいます。そこで、図12より高田における8日9時までの前6時間、すなわち4時から9時にかけての降雪量と降水量をそれぞれ積算してみます。降雪量:2+2.5+4.5+2+4+
こんばんは。今回は、高田における8日9時までの前6時間での平均的な雪水比を求めよ、という内容の問題です。「雪水比」につきましては、専門知識、実技試験において何度か採り上げられていますが、この「雪水比」とは何かも含めて次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問4(2)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問3「みぞれ」とは雪と雨が同時に降る現象のことをいいます。主に「雨から雪」または、「雪から雨」に変わる時にみられます。今回の問題では、「雪から雨」への遷移過程にある「みぞれ」の判定条件を「0.5℃≦気温≦1.5℃」かつ「0≦雪水比<1」とするとき、図13の時系列図から推定される「みぞれ」の期間の長さを1時間刻みで求めよ、ということで考えてみます。まずは、気温に着目した方がわかりやすそうで
こんばんは。今回から北海道の阿寒湖畔における8日~9日の気象経過について、今回の(4)①と次々回の(4)②で実技試験1の問題は締めくくっていますのでがんばっていきましょう。(4)①では「みぞれ」の判定条件を問題文中のように定義するとき、その「みぞれ」だった期間の長さを求める、という問題になります。問題の終盤でのわずかな残り時間の中で解答を急ぎたい状況かもしれませんが、落ち着いて問題文を読み、図を読み取って対応できるよう日頃の問題演習から意識しておきたいところです。次回一緒に考えてみたい
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4(5)今回は、水戸において、30日0時から雪に変わり、気温がほぼ0℃で推移し、9時にかけて雪が降り続くという予想で、この時間帯での雪水比を0.7としたときの予想される降雪量の最大値を求めよ、という問題です。まず、前問の問4(5)①において図7(下)より29日21時から30日9時にかけての12時間降水量の最大値が20mmという結果がわかったのですが、29日21時から29日24時にかけては設問の時間帯の対象外と
こんばんは。今回は、専門の続きで、水戸では30日0時から9時まで雪が降り続くと予想されていることについて、この時間帯の雪水比を0.7としたときの予想される降雪量の最大値を求めよ、という計算問題です。少し問題の指示がややこしいですが、複雑な計算がもとめられているわけではありません。さて水戸での降雪量はどれだけか、次回一緒に考えてみたいと思います。」第54回試験・実技1・問4(5)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。16
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4天気予報などでご承知の通り、ある地点において観測された降水量はmm(ミリメートル)単位、降雪量はcm(センチメートル)単位で表されます。問題文では、雪水比について、「ある期間の降雪量の合計(cm)の降水量(mm)に対する比」と説明されています。すなわち雪水比は、雪水比=降雪量(cm)/降水量(mm)と表わされます。なお、単位をcmかmmのどちらかに揃える必要はありません。この雪水比
こんばんは。今回は、図12(下)、長野における気温・降水量・降雪の深さに時系列図を用いて、15時に1℃を下回ってから概ね雪が降っていることを受け、29日の観測値を用いて15時~24時の雪水比を求めよ、という問題です。専門知識でも学習しますが、この「雪水比」を算出することで何が分かるのかも含めて実際に計算しながら次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考
「気象予報士だいたい3分ラーニング」(50)雪水比:学科専門(局地予報)雪水比を知らないと、試験に雪の事例が出題されたときお手上げですよね。勉強したから知っている、という方も復習のために観てみてください。約3分で学べる気象予報士学科試験向けの学習動画。奥田純代講師の解説です。実技の学習には「拝啓、予報官X様」をどうぞ。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・専門知識(a)(第37回試験・専門知識・問11より)降雪量とは、ある時間内に地表面に積もった雪の深さのことをいいます。降雪の予報において降雪量を直接予測することは難しいですので、初めに降水量を予測して、それを降雪の深さに変換するという方法がとられています。厳密には、図のように、地上の気温と雪水比(降雪量の降水量に対する比率)の関係から降雪量の予測値を求めることができますが、簡易的に変換する方法とし
こんばんは。今回は、長崎の気象観測値の時系列図と注意報発表基準の表を用いて、①では24日12時における前12時間積算の降雪の深さと、前12時間積算降水量を読み取って、雪水比を求める計算問題、②では図12のような気象状況が予想される場合、表1の長崎市の発表されるすべての注意報を挙げなさい、という問題です。「雪水比」とは何か、また気象庁で発表される注意報についての知識が問われていますので、まだ知識が曖昧だなと思われている方は、この機会に、固めておきましょう。考察編で一緒に考えてみたいと思
こんばんは。前回は与えられた雪水比を用いて、表の各降水量から降雪量を計算する問題でした。精神的に落ち着いている状況ですと、簡単な計算問題に感じても、試験の終盤の時間のない状況ですと慌ててしまいそうな、僕も受験時代に終盤のこんな感じの問題を経験しましたが、ちょっと「イラッ」としましたね。さて今回はその求めた各時間帯の予想降雪量に基づいて12時間降雪量を基準とする仙台市東部の大雪注意報・大雪警報に達すると予想される時間帯を日付と時間細分の用語で解答する問題です。問4(1)の復習も兼ねて一
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問4(2)雪水比とは同じ地点で同じ期間に観測された降雪量の降水量に対する比率のことです。すなわち、雪水比=降雪量(cm)/降水量(mm)・・・①ということになります。ただ、雪水比は地上の気温によって変わってくるため、問題のように、-0.5℃~0.5℃で0.7、0.5℃~1℃で0.3として求めなさい、という指示になっています。問題では降雪量を求めますので、①式より降雪量(cm)=雪水比×降水量
こんばんは。今回は降水量の各時間帯の3時間降水量の予想から雪水比を用いて降雪量に換算する問題です。ここでは気温の幅によって異なる雪水比を用いて計算するという、言わば作業的な問題ですが、改めて「雪水比」とは何かということを含めて一緒に考えてみたいと思います。問4(2)仙台市東部における3時間ごとの降雪量(cm)を,小数第1位を四捨五入して整数値で見積もり,解答用紙の表の空欄に記入せよ。ただし,雪水比(cm/mm)は気温-0.5℃〜0.5℃で0.7,0.5℃〜1℃で0
平日毎日更新の【気象専門STREAM.】水曜日は「拝啓、予報官X様」今回は前回と同じ2014年3月7日15時40分発表の短期予報解説資料から学びます。2014030700UTC(日本時間9時)の天気図を揃えてご覧ください。この冬も様々な雪の事例がありました。そしてまだ北日本では雪の降る日があります。そこで今回は降雪量予測の肝となる「雪水比」についてです。これを理解しないと雪の予測はできません。気象庁予報官が作成する短期予報解説資料をきょうこ先生&ザッキーのW女予報士がさらに噛み砕
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第37回試験までの過去問題では、簡単のため、雪の比重を0.1、すなわち、1cmの降雪量が1mmの降水量に相当するものとして換算させる問題が出題されていましたが、実際は地上の気温によって雪の密度が異なってくるため、厳密に正確ではありません。同じ降水量でも地上気温が低いほど密度が小さく乾いた雪となるため、降雪量が多くなります。この場合は降雪や一度積もった雪が風で吹き上げられる地ふぶきによって、視界不良による交通障害が考えられま
こんばんは。(気象庁HPより1月21日9時地上予想図)明日(21日)は冬型の気圧配置が強まり、西日本を中心に大雪や暴風雪となる予想です。吹雪による交通障害や暴風、高波、着雪、路面の凍結にご注意下さい。さて今回は雪に関連して「雪水比」というワードについて一緒に考えてみたいと思います。南岸低気圧の通過の際の雨雪判別や、湿った雪か乾いた雪かで着雪に注意が必要かどうかの目安にもなります。では具体的にどういう意味か、第37回試験・専門知識・問11からです。