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茶の湯にどっぷりと浸かっていると始めた頃の新鮮さを忘れてしまうことがあるそんな時に参考にするのは森下典子著日々是好日お弟子さんの気持ちがなかなか茶事に向かないそうだあの本には茶事のことは書いてあっただろうかと思い紐解いてみたやはり書いてあった少し引用させて頂きます年内いっぱいでやめると決めた私は、先生に打ち明けないまま、残り少ない数回のお稽古に通っていた。そんなある日、先生が言った。「今度、『お茶事』の稽古をします」「茶事」とは「茶会」のことだと思う方も多いだろう。しか
林屋先生の追善茶会へお弟子さんたちと一緒に亭主の手伝いが多く一緒に茶会に行くことは少ないのですがお弟子さんと同じ物を見て共有することは大切なことだと思いご一緒しました個人的に林屋先生とゆっくり話をしたことはないのですが若宗匠とは非常に親しくされていて遠くからお姿は拝見していました師弟のような友人のようなお二人の追善茶会はどのようなのか非常に興味深かったのです若宗匠は正客に先生が居ますがごとくされていました写真を飾りお好きな茶碗でお供えをして一服差し上げて亡くなった方を偲ぶ
4月は茶事稽古の月今年は季節ごとの茶事稽古にしました炉の名残釣り釜の室礼になります参加の人数が少ないので私も客にもなり亭主側と両方を拝見できました稽古とはいえ小間でお弟子さんと一緒に席に入り懐石やお茶を一緒に頂くのもいいことでした振り返ると亭主側にかなり寄っていたかなと思い客の作法だけではなく連客との会話なども楽しめたような気がします次は7月早めに亭主、客組を決めて亭主とは道具の相談や案内の書き方なども含めて進めていきたいと思います手間はかかりますが手間をかけず
ちょっと前から稽古を振り返って見ると三月末には利休忌に合わせて利休饅頭の成形と蒸してみました鎌倉の片瀬にあるお菓子屋さんの一菓さんに饅頭の種と餡をわけて頂いて稽古の前に成形して蒸し立てを頂きましたみんなで饅頭タネを丸めて餡を包んで蒸します熱々は美味しいですねちょっと形が歪んでいても自分で作ったものなので美味しく頂きましたお花をたくさん頂きましたそんな日はみんなでお花を入れてみます好きな花入を選んでそれぞれ好きな花を入れてみます入れ方を色々とはいいません自分のよいと思
鎌倉山ロータリーへ続く道は桜が多い朝日に照らされた満開花の中を進んで行く稽古場は歴史的建造物に指定されてもいいような建物母屋は吉村順三茶室は中村外二吉村順三が手掛けた住宅を中村好文が改修したギャラリー「inkgallery」でモダニズムと和の様式美を体感日本とアメリカを行き来し、日本の建築文化をアメリカに伝えた建築家・吉村順三。帝国ホテルの建設にあたって、フランク・ロイド・ライトとともに来日したアントニン・レーモンドに師事。モダニズム建築の父とも呼ば...hash-casa.com
台湾には2ヶ月に一度来て稽古をしているほぼ毎回あるのが茶事稽古先日茶事に客として招かれた時に亭主自らの手で懐石を作られていた自分の家でも茶事をする時一番手間の掛かるのが懐石台湾でも自分たちで調理してくれている台湾は外食文化なのであまり家でご飯を作ることがないらしい懐石といっても献立はさまざま何を作ってもよいとしているただし刺激の強いもの、香りの強いものなどその後のお茶に響くものは外してもらっているどのようなものでも作ろうと思う気持ちが大切形式を整える必要はない濃茶の前の
3月28日は利休忌大徳寺聚光院で法要が行われる毎月28日行われるが今日は祥月命日毎年のことなのだがいつもと違う日になるこの日は私の入門の日でもあるもう何年になるのだろう改めてあの日のことを思い出す暗くて迷路のような茶室先輩に導かれてお参りした利休堂には厳しい顔の利休像がありこれからの修業の無事をお祈りした奥の仏間でチンと座っている年寄りだと思った家元は血気盛んでついていけないほどパワフル腹を立てているか腹を空かせているかそんな人聚光院の住職に挨拶をした時にとにかく忍
このところ更新がお休みでした今年の花粉症はひどく細い目のくせに花粉だけは入るようでさらに目が開かなくなっていますそんな季節ですが春になり茶の湯にはいい季節です先日千葉の野田に行ってきましたキッコーマンのお膝元ですここに茶事でお呼ばれでした(茶事なので写真がありませんタンクの中で茶事をした訳ではありません)お弟子さんに茶事稽古での亭主役をしてもらうことはあっても私が全くのお客になってのお呼ばれはなかなかありませんそれだけでも嬉しいものです今回は亭主は5人の連合軍ほぼ何十
3月に入り茶事が3回初回の亭主はお世話になっている茶道具商の方2回目は他流の学者の先生3回目はこれから伺うのですが私の古い社中が何人か集まって初めて茶事をしてお客で呼んでくれましたどの茶事もそれぞれ嬉しいです嬉しい方向性がそれぞれ違いますその人の茶の湯のカタチが1番わかりやすいのが茶事だと思います日頃の稽古は茶事の割稽古です点前はお茶を点てる手段その手段を使ってどう客を迎えるのかそれが茶の湯ですさて今日はどんな茶事になるのか楽しみ楽しみ
先日茶会のお手伝いをした長い付き合いの茶道具商の方が亭主だったこの茶会はある茶道具商が主催しているその茶道具商で修行した人が持ち回りで亭主となっている茶会自分が修行した場で茶席の亭主をするなんとも重い茶会自分の先輩、後輩たちも客としてやってくる主催者の茶道具商は先代が亡くなりその息子さんが新たな当主となっている今回席主を務めた茶道具商は自分が教えを乞うた師匠に晴れの舞台を見てもらうことはできなかった残念な気持ちはあるだろうがもし先代の主人がいたら感極まって亭主が務められた
移動の多い仕事柄関西に行く時もできるだけ飛行機で移動したいかえって時間がかかるのだがアンポンタンな移動と言われるが普通に考えるとその通り馬鹿な移動方法だと私も思うこれは移動ではなく趣味の結果移動しているのだ趣味と実益を兼ねていると言ってもいい茶席は非日常といわれるしかし私にとっては日常の場私にとっての非日常を探していますそれこそが飛行機の中なのだ修業中に師匠がよく飛行機の中が1番落ち着く誰からも連絡が来ないから色んな心配をする必要がないと良く言っていたことを思い出
熱海、MOA美術館にてこれから準備落ち着かないので朝早く家を出て集合の2時間前に着いてしまった珈琲を一服して展示を見るもこれからの茶会が気になりただ見ているだけ入ってこない外は雨松林図のような曖昧な景色を見ながらの珈琲師匠のなかではこの茶会日露戦争から関ヶ原の戦に変わったらしい今日からいよいよ関ヶ原の合戦だぞ!と朝から電話が来た関ヶ原なら地元みたいなもの熱海も慣れた地さて関ヶ原の戦いだと誰の役になるのかなとりあえず無事に生き延びよう笑
光琳茶会が来週に迫ってきました去年の光琳茶会の折家元がMOA美術館館長に自分が元気なうちにここで釜を掛けたいMOA創始者の岡田家と武者小路千家の関係を知らせていくために掛けたいと直訴したこの茶会は美術館が主催ではなく東西の茶道具商が光琳茶会世話人会という組織を作りそこが主催となっている世話人会の役員会で早速議題になりでは来年に若宗匠とご一緒に掛けて頂きましょうということになったその時からこの茶会はお前に任せると言われお手伝いのお願い宿や食事の手配、美術館との相談、茶
先日あるところでの初釜でした私の力ではまず揃えられない道具組みでした茶席を整えるとはよくいいますが整うとどう感じるのかが実感できました非常に心地よい空間ですそこで点前をするのですがこれもまた心地よい借り物とはいえ非常に心地よい茶道具は使うものです形が整っていてもそれだけではいけません使いやすい、扱いやすいものそれが茶道具してのいいものこの日の茶碗は樂の古いものでしたがお茶がよく錬れました勝手にお茶が錬れていくそんな茶碗でした形は優美かつ繊細私は樂茶碗にこのように
稽古とは一より習い十を知り十よりかえる元のその一利休百首の中の有名な一首です先日の稽古いつもならこの時期は長板総飾紹鴎棚台目棚など重めの取り合わせでの稽古なのですが今月は盆点前にしました私は普段は点前の流れを重視していますですので特に点前の始めの頃は言いたくないのです流れが切れるのが嫌なのですなので点前の動作の許す範囲が広めなのですしかし今回は盆点前で許容範囲をごく狭くしました盆点前は点前の骨格なのでこの点前が基本中の基本です歩く、座る、割稽古の部分などいつも言
昨日は立春昔の暦ではこの日から新しい年が始まります前の日の節分が歳の最後の日になります家元に修業中の時には節分の夜には吉田神社にお参りに行きます古いお札をお返しして新しいお札を頂きますこの神社には大元宮といい日本諸国の神社を集めたお宮がありますご縁のある国のお社にお参りをしますそうするとその国のなかのお宮全てにお参りしたことになるようですそして温かいお蕎麦を食べてるとそれが年越し蕎麦です御神酒も頂いてしっかりと温まって帰路に着きます長老の先生が吉田神社のお札を表具して
鎌倉にある稽古場の長老が考えて自ら作ってくれた立礼卓がある一緒に稽古をしている人が足を痛めて正座ができなくなったためお点前ができなくなったそれでも稽古に来てくれるのだがやはり寂しいそこでこの長老は自分で考えて椅子でも畳と変わらず点前ができるようにしたいとの思いで作ってくれたいつもこのお爺には頭が下がりますたまたまその稽古に台湾の人が遊びに行ってその棚を見た時にとても感激した台湾で茶の湯の稽古を始めるにはとても勇気がいる正座をしなければいけない正座をしたことのない台湾の人に
台湾に来ています今日は稽古の合間に盆点前と立礼の資格審査試験武者小路千家では入門をしていなくても盆点前と立礼の点前には修了証をお出ししますしかしそのためには審査を受けて合格する必要があります今回は高校生の男の子とそのお母さん、去年の秋に茶会をさせていただいた施設の女性3人の盆点前の審査と高校生の男の子は立礼の審査も受けてくれました思い起こせばもう30年以上前大学2年の頃私も盆点前の審査を受けましたお茶をしたことがなかった私にはハードルは高かったですがお世話をいてくれた方
京都の初釜を終えて久しぶりに家に帰ると二通の便りが来ていたそのうちの一通今年初めに終えた初釜のお礼の便りでした果し状か?!と思いましたが巻紙に綺麗な毛筆でしたためた手紙でした私は色々とお弟子さんには言わない方だと思っていますあんなに細々と言ってるのに?!と思っている方もいるかもしれませんが。。。できれば自分で気が付いて欲しいのですやろう!と思ったときその時がその人のいいタイミングだと思っていますそれを待っていますだからできるだけ長い茶の湯のお付き合いがしたいのです
今年の雅茗会の初釜は濃茶を飲み回しています久々に主茶碗で濃茶を練りました5名前後の濃茶を練りそのまま飲み回すのは久しぶりですあの茶筅から指に伝わるお茶の感触香ってくる香ばしいお茶の香練れてきた時の少しずつ重くなる抵抗お茶の艶が出た光沢お茶を差し上げる醍醐味ですまた点て際を見てとろっとしたお茶が薄くついている茶碗を見た時の安堵この上ない充実感ですお客が美味しそうに飲んでくれているのを見るのは嬉しいものですほぼ一年に一度の皆さんの前での点前です丁寧に懸命に練ります美味しいお
茶の湯の要素は茶事に全て詰まっているその要は濃茶この一服のために全てはあるただ濃いお茶を飲むだけではない一碗を飲み回して分け合うことで連帯感を持って一座建立するそれで亭主と客が一つになる茶事だと連客がわかった上で招かれるので抵抗感は少ないが大寄せだとどうだろう今茶の湯の世界では飲み回しがほぼなくなっているコロナ禍によって飲み回しがよくないとされたから世の中がコロナ以前にほぼ戻っても飲み回しは戻っていない点ててみても1人分の濃茶はなかなか美味しく点てにくいトロッとした
今年の雅茗会の目標を『一碗を大切に』としましたこれは年末に私のお弟子さんではありますが年長であり人生経験豊富な尊敬すべき爺が言ってくれました「新しい人が入ってくる。一年や二年黙ってお茶を飲んでもらってもいいと思うそうするとたくさんの物事が見えてくる点前はそれからでいいのではないか」「この一碗のお茶を飲む。このことに集中することが大事じゃないのか」その通りだと思います昔は一年お茶を頂くだけという稽古場もあったでしょう今でもあると思いますしかし私の今の稽古ではそのようなことは
明けましておめでとうございます今年もよろしくお願いしますと例年はおめでたい言葉で始まる新年ですが年明け早々に能登で地震が起こり羽田空港では航空機事故が起こりどんよりとした気分で始まる新年になってしまいましたしかし時はそれでも進みます予定していた初釜が始まりました今日は岐阜稽古場での初釜でした先代家元夫人の澄子先生の陶額でお出迎えです私はあだ名が『ぐじ』でした魚のプリンスらしいです笑亡くなったもうすぐ20年になるでしょうか今でも変わらない存在感ですみんなが集まって色んな
今日は茶事稽古初風炉での茶事稽古は広間で懐石、炭点前運び点前で濃茶初の野点で薄茶今月は碌々斎好の旅箪笥を使って稽古をしているので野点をしたい!と思っていたのですが稽古ではちょっと難しいので茶事の薄茶にしましたそもそも風炉の旅箪笥は珍しいです先日の大垣での新緑茶会も野点をしたかったのですが弱気になって手堅く始めから屋内にしていたので雨に降られたのかなと思っていました実際はそんなこと全く関係ないのでしょうが今回も晴れれば野点でしますと参加者にはお知らせしたのですが見事
久しぶりの投稿ですこれからはこちらでも茶の湯のことをアップしていこうと思います先日岐阜、大垣赤坂御茶屋屋敷跡にて武者小路千家雅茗会の新緑茶会を行いました久しぶりにうちうちの茶会です雅茗会の会長をして頂いている矢橋さんのお宅です牡丹園もあり今年は花が早く咲いたので4月の半ばから賑わったことでしょう茶会の日は芍薬が見頃でした度々こちらでは茶会をさせて頂いていますがコロナもあって6年振りになります岐阜の稽古はこちらのお家のおかげでさせて頂いています感謝に堪えません今回は内輪の
2024年になりました2023年を振り返ると地道に茶の湯を積み重ねて広げてきたように思いますものを作りました茶碗作りガラスの花入作りみんなで味わいましたびおらさんにお願いをして後藤加寿子先生の煮えばなのご飯を食べる会久しぶりに献茶の副席を担当しました変わらず茶事稽古も続けています台湾では私は不在でしたが茶会の中の一席を担当しましたこちらにはアップできませんでしたが色々なことがあった一年でした今年はこちらからアップしていきたいと思います武者小路千家雅茗会は平成9年
いつもは28日の利休忌ですが12月は第2土曜日流石に年末はお寺も忙しい珍しく天気もよく穏やかな朝利休さんのお墓にお参りをする利休忌の後は研究会がある昨日はその準備いつもはその日の朝に来るのだが珍しく1日家元で準備のお手伝い久しぶりに茶室の雑巾掛け修業中は毎日毎日していたが京都の家元は懐かしく修業のことを思い出す今でもまだまだ修業中ですが無心に畳を拭くのも気持ちがいい師弟の関係は何年経っても変わらないもの今だに教わることも多い
今月も半ばになりましたこちらは今年初めてとなります今年もよろしくお願いいたします会の初釜はほぼこれからですが家元の京都の初釜は無事に終えることが出来ました久しぶりにお会いする方も多く控えめではありましたが新年の賑わいがまた少し戻ってきたような嬉しい気持ちになりました来週末は東京での家元初釜となります世の中が騒がしくなって来ています決して楽観視はできませんが感染対策と人としての楽しみが両立できるようにしていけるといいと思っています私の会も同じことが言えると思いますできる
今日は利休忌京都、大徳寺の聚光院にて利休さんの月忌法要に参列毎月28日に行われる利休忌ですが12月だけは繰り上げての法要となります三千家で休みなく毎月行われる利休忌千家にとっては祖の法要は基本中の基本の行事であろう私も出入禁止期間を除いては参列をしています家元への入門も3月28日の祥月命日の日に利休堂にお参りをして入門を許されています積み重ねは大切なことで一度途切れると元に戻すのは難しいです茶の湯の伝統の重なりの象徴です今日は利休忌の後、家元では研究会がありました最近
点前のこと毎回の稽古ではお点前をしてもらいます多くの方はお茶のお稽古=お点前と思っているでしょう茶の湯の稽古は点前だけではありませんとはいえできるようになりたいですねではどうすればできるようになるでしょうか日頃から思っていることを書いてみます1、精神状態の安定2、短期間のうちに復習3、できることを確実に積み重ねて行く主にこの3点を気をつけましょう1は他の人の点前を見ているとわかるけれど自分が点前をするとできないそんなことありませんか見ている時にわかるのは覚えては