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イキって本を読んでみようと思い33冊目に入りました。今回読んでみたのは「隻眼の少女」(麻耶雄嵩作)。最近ミステリーがわかるようになってきた気がしていましたが、やっぱりわかっていなかったようです。難しいよぉーーー!それでは感想を書き散らかしていこうと思います。適当なあらすじ主人公の種田静馬は死に場所を探して山奥の村、栖苅村(すがるむら)にたどり着いた。栖苅村では代々、琴折(ことさき)家の女性がスガル様という女神として村を治めていた。ある日、次期スガル様の女の子が殺される事件が起き
麻耶雄嵩の作品です。日本ミステリ大賞を受賞しています。意外な犯人でしたが、動機が『えぇ~💧そこかぁ…』という感想でした。生き神様として、娘に代々『スガル』を引き継いでいる旧家で、連続殺人が起きる。狙われるのは、スガルを受け継いだ娘ばかり。探偵としてやってきたのは片目が義眼の少女。彼女も母親から『みかげ』の名を受け継いでいた。温泉旅行に来ていた静馬も巻き込まれて…。
本日は、最近読んでおもしろかった書物です。・麻耶雄嵩(まや・ゆたか)「隻眼の少女」(文春文庫,2013)なんで手に取ったかというと、表カバーと目が合ったから。著者は1969年三重県出身、京大在学中から探偵小説を書き始めて1991年デビュー。本作は2010年に単行本初出で、2011年日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞したそう。2017年4月クールにフジテレビ月9でドラマ化された「貴族探偵」(相葉雅紀/武井咲)も、この方の代表作のひと
雨が凄かった。前が見えないくらい。戻ってきたら原稿がディスクの上に山積みになっているから、投げちゃって本読み~!だ~れも、私を止められない~、かな?【隻眼の少女】(痲耶雄嵩、文藝春秋、2010.9.30、1900円)この人の作品はデビュー作「翼ある闇メルカトル鮎最後の事件」(1991年)以来、読むこともしないでいた。特に必要もない作家の一人だと思っていた。読んでみて、まあ、この先も読まないだろうな、という思いだ。二部構成。第1部「1985年・冬」、第2部「2003年・冬」
隻眼の少女Amazon(アマゾン)776円話は2部構成ある事件があり、その18年後に同じ場所で同じような事件が起こる。ミステリーと言うか、ホラーな感じ。横溝テイストが盛り込まれています。かなりトリッキーで後味もどうなの?って感じですが、嫌いではありません。先入観を持たずに読んだ方が楽しいかも。私は楽しめました。本屋に棚積みされていてポップアップもあったので、最近の小説家と思いきや、2013年の作品でした。
【山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版。(「BOOK」データベースより)】2010年の作品です。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞し、各ミステリーランキングにもベスト10内(本格ミステリ・ベスト10では1位)に入った作品です。た
自分はこの作家の作品を初めて読みました。読み終わって「ぶっ飛んだ」という感想を持ったのは、久しぶりの体験です。―――決して後味の良いハズがない(?)とも思えるのですが、自分はある種の快感さえ覚えてしまいました。山深き寒村の大家族の旧家で、大学生の種田静馬は少女の首切り事件に巻き込まれる。―――犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ・・・。その後、殺された少女の三つ子の妹たち二人も、無残にも首を切られて殺害される。―――みかげは父・山科
麻耶雄嵩さんのミステリなら、一筋縄ではいかないんだろうな…と思いつつ、『隻眼の少女』(文春文庫)を読みましたメルカトル鮎のシリーズも、貴族探偵も、なかなかに癖が強い探偵が登場しますが、こちらの探偵役は隻眼で水干姿の17歳美少女・御陵みかげそれも先代である母から隻眼と探偵の能力と、コードネームを引き継いだ…という、それだけを取り出してみれば、ゲームやアニメのキャラクターのよう。ところが、内容はかなりダークで、面白かったけれど読んでいて結構疲れました自殺する場所を求め寒村の温泉宿を訪
ミステリーの大ファンの方はとっくにご存知だと思います。例のドンでん返しの件です(但し、ミステリー以外の全ての本にも映像にも人生にもドンでん返しはある)。残りのページ数でドンでん返し&大ドンでん返しがあるかどうか判る。と云う判断基準。解決を見たのにまだ残りページが50ページ位ある場合はドンデン返しはある。大ドンデン返しもあるかもしれない。このドンデン返しがあると思われるページが残っている場合、読者にとってヤルセナイ出来事も書かれる恐れがあります。例えばヒロイン、探偵が殺害される
隻眼の少女(文春文庫)/文藝春秋¥740Amazon.co.jp麻耶雄嵩さんは、1969年生まれのミステリー作家。綾辻行人さんや法月綸太郎さんと同じく、京都大学の推理小説研究会に所属、在学中の1991年にデビューしました。いわゆる「新本格」の作家なのですが、綾辻・法月よりもさらに先端的な作風で、「夏と冬の奏鳴曲」などは本格ミステリーの構造自体を自ら破壊するような強烈な作品でした。この「隻眼の少女」は、2010年に刊行された作品。これまでミステリーマ