今日は「小春おばさん」の「僕の大好きな貸本屋のある田舎町」の部分に着目してみたい。貸本屋は今は全く見ることがないので、そんな商売があったのか調べてみると、戦後に急増し娯楽小説や漫画などの単行本、雑誌などを貸出しする所として1960年代初頭まで日本全国にたくさんあったようだ。しかし1950年代後半からは図書館ができたこと、また雑誌が月刊誌から庶民でも安く購入できる週刊誌へ移行した事により急速に減少し、1960年代にはほぼ消滅したとのこと。従って陽水の幼少時代には貸本屋はあちこちにあったことになる。