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2025年12月11日の東南アジア大会予選で、タイの19歳プリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)のアジア歴代3位の好記録をマークしました。ブーンソンのレース展開は、スタートで大きく出遅れて後半凄まじい勢いで追い上げるという、100mに本格参戦する前のノア・ライルズのようなレース展開をする選手というイメージを持っている方も多いと思います。事実100m本格参戦前のノア・ライルズのスタイルに近い選手だと思います。100m本格参戦前のライルズベストレースのひとつに2019年DL上海
よく聞かれるのが、どういう練習をすればピッチアップを身に着けられますか?という事です。以前までは、練習の流し等の時からピッチアップを意識して体に染み込ませて、試合では無意識でピッチアップ出来るのが理想と答えていましたが、特に冬季練習においてピッチアップを身に着ける練習方法を紹介したいと思います。今回紹介する練習は1.ピッチアップを体に染み込ませ、出来るだけトップスピードを後ろに持って来れるようにする2.スピードレベルが全力疾走より遅いので、フォームも意識できる3.フ
東京世界陸上男子100mはジャマイカの2強の前評判が高く、怪我で出遅れていたライルズが調子を上げて二人に絡んで行けるかという予想が多かったと思います。ただし、優勝候補のキシェイン・トンプソンもオブリク・セビルは少なからず決勝でのパフォーマンス発揮に苦しんでいて、悲願の金メダルを獲得するためには決勝で自身の力を発揮することが必要でした。そして、今回その課題を克服したのはセビルの方でした。セビルは、予選でリアクションタイム0.286秒ながら9秒93を記録し、3位通過だったために一般
うちの宿に泊まってインターハイ高校陸上を応援に通ったお客さんが感動の瞬間を。高校新記録100m新記録桐生君の記録を12年振りに塗り替えた清水空跳くん。おめでとうございます㊗️エフケーテックほったらかし宿には様々な地域から様々な目的を持った方々が泊まったり何も考えたくないから田舎に来たり様々です。でも宿って記憶に残るんだよ。私も世界色々行くけど同じ所へ何度も泊まっても毎回違うんだよ。うちのほったらかし宿も少しは役に立ってるみたい。今日の天気も最高。こっち方面に来る機会があったら
走るスピードは「ピッチ×ストライド」で決まるので、ストライドの目安となるレース中の歩数に注目するのは誰しもが経験してきたことだと思います。今のピッチで歩数を1歩減らせることが出来れば、0.2秒はタイムを短縮できるはず…そんな事を考えたことがある方は非常に多いのではないでしょうか?歩数は結果であって、目的ではないというのが筆者の考えです。皆さんが目指すのはタイムの短縮です。タイムを短縮するために最優先で考えなければいけないのは、トップスピードの向上と、トップスピードの出現地
前回の記事で二次加速をする時にボルトのように前傾が終わってからピッチアップするやり方と、グリーンのように前傾区間を延長して前傾終盤でピッチアップするやり方を紹介しました。これまでの各指標は・1~16歩・16~21歩・歩数・前傾後のピッチ・中盤以降のピッチの5つを計測(計算)し、ブログやX(Twitter)上で発表してきました。グリーン式を考えると、前傾後のピッチという表現は避けた方がより分かりやすいと考え、これからは「二次加速のピッチ」という名称に変更
ウサイン・ボルトは前傾が終了してからピッチアップを行っています。頭が起きてからピッチアップするのは苦手だという選手には、モーリス・グリーンのやり方が選択肢に上がると思います。モーリス・グリーンはボルト以上にピッチアップが大きく、中盤以降のピッチもプラスで走ります。ボルトは16~21歩がピッチアップ区間ですが、グリーンは16~23歩がピッチアップ区間になります。2歩ボルトよりも多くピッチアップしているところが中盤以降のピッチがプラスに繋がっています。上の動画でグリーン
陸上100m走において、一次加速、二次加速という用語はよく聞くと思います。そして、使用している人それぞれで定義が違っていたりします。筆者は一次加速、二次加速、三次加速と最高速に至るまでに三段階の加速を提唱しています。一次加速は前傾区間で1~16歩を指します。この区間は、大きな動きでダイナミックに体を動かすことを推奨しています。二次加速でピッチを上げて行くので、必然的に大きく入る必要が出てきます。大きく入っても、それほどタイムロスはなく、燃費もピッチ重視に比べる
少年女子A準決勝1組で高校歴代4位、5位、6位タイが乱れ飛ぶかつてないハイレベルなレースのあとの3組で、インターハイチャンピオンの小針陽葉選手は隣の選手が動いた影響を受けてスタートで大きく遅れてリアクションタイム0.242秒というあまりにも遅い反応時間を記録しました。しかし、追い風1.1mの中で11秒54の高校歴代6位タイ記録をマークし圧倒的な力を感じさせました。小針選手の決勝の反応時間は0.166秒です。もし、いつも通りの反応時間で0.08秒速くスタートできていれば11秒48
鈴木一葉選手のYoutubeチャンネルに埼玉栄高校の清田先生が出演し、日本人短距離選手の限界について語っています。詳しい話は動画を見ていただくとして、現状の日本人の限界は男子が10秒0、女子が11秒3と語っており、これは日本人の将来に渡っての限界ではなく、日本人指導者×日本人選手の組み合わせによる現状の限界がそのタイムになっているとしています。この限界を突破するには、サニブラウン選手や勝瀬選手などが強く主張している海外に身を置いて新しい知見を得る事を清田先生も推奨しています。
グランプリファイナル前最後の大会となるダイヤモンドリーグチューリッヒ大会。女子100m、男子200mともにパリ五輪金・銀メダリストが揃った注目度の高い大会となりました。女子100mは金メダリストのアルフレッドが五輪決勝に近い走りが出来るかに注目していました。五輪決勝以外のアルフレッドは前傾後のピッチアップのない走りで、五輪決勝だけ前傾後のピッチが上がって快勝しています。10秒88(+0.1)RT0.1731~16歩3秒1816~21歩1秒06歩数48.9歩前傾
🥈🥉🥉🥉🥉深夜だけどやっぱり見たいよね~ってことで寝不足な日々再び頑張って選手の活躍を見届けるよ~ブラインドサッカー世界ランキングを3位まで上げて迎えたパリでしたがランキングで下回るコロンビアに0-1で黒星スタート後半は17歳の平林選手のドリブルからいくつもチャンスを作ったけど得点できず・・・日本のいいところも出ていたのであと2戦勝利して準決勝に進めますようそれにしても前半のコロンビアの1点は本当に見事なゴールだったな車いすラグビーやりま
パリ五輪100mから4週間弱、4×400mリレーからは3週間弱経った8月30日に行われたダイヤモンドリーグローマ大会100m。パリ五輪で最も忙しくトラックを走り回った一人のボツワナのレツィーレ・テボゴですが、4週間弱で11レース目となると疲労や五輪後のピークアウトで調子を落とすのが普通ですが(しかもテボゴは五輪後に母国凱旋パレードも行っていて休む暇がない)、五輪決勝を上回るパフォーマンスを見せて圧勝しました。パリ五輪直前に行われたロンドン大会のレビュー記事で、テボゴはまだスタートで伸
パリ五輪は公式発表で、10m区間ごとの各選手のタイムが発表されていました。しかし、東田選手の組のようにとんでもなくデタラメな発表もあれば、納得の組もありました。一番注目を集める決勝は、補正できないほどデタラメというわけではないものの、かといって矛盾点がない納得の発表というわけでもありませんでした。よって、矛盾点や違和感を指摘しながら決勝レースの各区間タイムを補正していきたいと思います。公式発表とリアクションタイムもつけて、見やすくした表です。各10m区間を見る時
昨年打ち立てられた中学記録に並んでいた小寺慎之助選手が、+0.1と風のアシストを受けずに従来の中学記録を0.08秒も更新する10秒46を関東中学総体決勝で打ち立てました。筆者は中学生を大袈裟に取り上げることに対しては慎重派ではありますが、中学生に限らず多くの短距離選手が見習うべき点も多いので、個別記事で取り上げます。小寺選手のレースで筆者がデータを取っているのは下記の通りです。身長はそれほど大きくなく、華奢な体にも関わらず、中学記録時の歩数は46.7歩とかなり大きなストライドで爆発的な
2ヵ月前にフレッド・カーリーが五輪で銅メダルを取ると想像できた陸上ファンがどれだけいたでしょうか?今シーズン前半絶不調にあえぎ、アメリカ代表にさえなることさえ無理だろうと思われていた2022年オレゴン世界陸上覇者のフレッド・カーリーが自身が取れる最良の手を打って大逆転での連続五輪メダルを獲得しました。このブログではしつこいくらい触れているので、またあの話かと思われるかもしれませんが、初めてご覧になる読者もいると思いますので経緯を説明します。2021年の東京五輪銀メダル、2022年オレゴン世
今シーズン大ブレークしたジャマイカのキシェイン・トンプソン。スタートを大きく入って急激にピッチアップする昨年とはガラリと変わった走りが、シーズン初戦のジャマイカ選手権で全世界に衝撃を与えました。トンプソンの懸念点は五輪を経験したことがないどころか、世界陸上にも出場経験がないことによる安定したパフォーマンスを出せるかでした。準決勝までは順調に見えたトンプソンも、決勝では風を考慮すると準決勝よりもパフォーマンスを0.02秒落としてライルズに0.005秒差の僅差で涙をのむことになりました。昨年
室内で自己記録を大きく更新する60m6秒43を叩き出し、昨年までのライルズよりも60mまでが明確に速く、パリ五輪ではどのくらいのタイムが出るのか大きな期待が持たれたノア・ライルズ。屋外シーズンでは7月20日のダイヤモンドリーグロンドン大会で9秒81(-0.3)(60m通過6秒47)と室内のパフォーマンスに近づいて来ていたので、室内の調子を超えて来ることを筆者は期待していました。しかし、予選のライルズの走りは非常に低調なパフォーマンスで、自己最高パフォーマンスを狙うどころではない状況に見えまし
きょうの午前9:50~11:30、フジテレビと四国地方などのフジテレビ系の放送局で放送の月曜「ノンストップ!」に、ちりさんのスタジオレギュラーゲスト出演があります。それで内容は、『パリ五輪①世界最速は陸上100m②柔道混合団体死闘の末銀』と番組サイトや”テレビ王国"に載っていました。そして内容についてさらにもう少し詳しくは、以下のようになど、ありました。『パリ五輪①世界最速は陸上100m②柔道混合団体死闘の末銀メダル③卓球早田ひな(選手)涙の銅④激闘の末思い溢れる・・・敗戦の弁△
昨年のブダペスト世界陸上では、アメリカのS.リチャードソンが10秒65(-0.1)の好タイムで優勝し、リチャードソン時代が始まるのかと思われました。今年のリチャードソンは昨年ほどの勢いはなく、戦前の予想では昨年よりも0.1秒ほどパフォーマンスが落ちているのではと考えていました。しかし、それでも優勝するには十分で、準決勝が終わった後でも、決勝ではタイムを大きく上げて10秒75付近でまとめてアルフレッドを最後差し切って金メダルを獲得すると予想していました。リチャードソンの誤算はスタ
柔道の混合団体の試合を見ながらBSで陸上の100mも見ていました。陸上男子100メートルの予選で、日本代表サニブラウン選手が着順で準決勝進出となりました。是非決勝進出して、決勝でも頑張って、上位に入ってほしいです。期待しています。
高校生ナンバー1決定戦と言えばインターハイです。風に邪魔されてタイムが伸び悩むことも多い大会ですが、今季ハイパフォーマンスを続けていた西岡尚輝選手が高校歴代2位となる10秒11を準決勝で記録し、桐生祥秀選手が持っていた大会記録を更新しました。決勝でも向かい風1.5mの悪条件の中で10秒26と無風換算では10秒1台のハイパフォーマンスを決勝でも見せて完璧な勝利を収めました。西岡選手のレース展開はパリ五輪代表で今年の日本選手権覇者でもある坂井隆一郎選手に似ています。西岡選
今年2月17日に300mで30秒69の世界記録を叩き出したレツィーレ・テボゴ。5月上旬の世界リレーではマイルで爆走し、ボツワナの五輪出場権獲得に大きく貢献しました。ロングスプリントから入っている影響で、5/18の100m初戦は10.13(+0.6)と100m用のトップスピードが不足していました。6月下旬のアフリカ選手権の4継でトップスピードを取り戻しつつあると感じていた中で、7/9ハンガリーで9秒99(-0.6)、そして今回のDLロンドン大会では9秒88(-0.3)と急激に調子
今季好調の南アフリカのアカニ・シンビネ。7月9日のハンガリーでの大会ではキシェイン・トンプソンに0.10秒も差をつけられる10秒01(-0.6)で完敗でしたが、ダイヤモンドリーグロンドン大会では前回の反省を生かして9秒86(-0.3)と無風換算自己最速パフォーマンスを見せてロンドンに乗り込みます。シンビネの持ち味は後半のトップスピードの高さと持続力です。60~70mで0.83秒を記録しており、この0.83秒という数値は9秒7台選手でも出るかどうかの高い数値です。ライル
パリ五輪前最後のダイヤモンドリーグとなったロンドン大会。2023年100&200王者のノア・ライルズが向かい風0.3mの条件の中で自己ベストを0.02秒更新する9秒81で優勝しました。昨年の世陸決勝とダイヤモンドリーグファイナルの区間タイムの比較をすると、リアクションタイムで0.01~0.02秒遅れているので10mはリアクションタイムの分だけ遅れています。40~50m区間で0.84秒に達し、去年よりもトップスピード付近に達するのに要する距離が短くなっている結果となっています
五輪の借りは五輪で返す。地元東京五輪でバトンが渡らなかった悪夢から3年。パリ五輪で、日本代表は37秒40を設定タイムとして金メダルを目指すと宣言しました。日本記録は2019年ドーハ世界陸上でマークした37秒43です。当時よりも走力という点では今回の日本代表の方が上です。ならば、日本記録はかなりの高確率で出るのでは?と思う国民も多いと思いますが、この日本記録にはからくりがあります。ドーハ世界陸上では、送風機を使ってホームストレートもバックストレートも追い風になる
無料計測をした時によく聞かれるのが、前傾後のピッチアップの練習はどうすれば良いですか?というものです。数ヵ月前から答えているのが、40mSDで前傾後のピッチアップを体に徹底的に染み込ませることを勧めています。短距離のスタートダッシュの定番と言えば、30mSDだと思います。30mと60m、もしくは30mと50mのSDをしている選手がほとんどで、こちらが勧めている40mSDを行っている競技者は見たことがありません。何故、30mSDではなく、40mSDなのか。30mSDだ
昨年のジャマイカ選手権ですい星のように登場し、予選だけ走って準決勝以降は棄権するというミステリアスな印象を与えたキシェイン・トンプソン。今年はジャマイカ選手権までレースを走っておらず、今季初戦がパリ五輪選考会になりました。そして、予選から衝撃を与えます。流しながら9秒82(+1.0)と昨年からさらにパワーアップした姿を見せつけました。決勝でさえも少し流しながら走って9秒77(+0.9)と今季世界最高を記録してライルズとやり合える力を十二分に示しました。走りのデータか
福岡大学1年生の山形愛羽選手が、土井杏南選手が持っていた11秒43(+1.8)を更新する11秒41(+1.7)を学生個人選手権で樹立しました。昨年のインターハイ・国体覇者で昨年は11秒50(+1.4)がベスト、今年は4月に11秒46(+1.5)に自己ベストを更新し、そして今回今年2回目の自己ベスト更新でU20日本記録となりました。山形選手のデータを取ると、良い時と今ひとつの時が一目瞭然になっています。昨年までは、1~16歩を3秒を切る高速ピッチを最初から最後までほぼ同じリズムで
ダイヤモンドリーグオスロ大会は日本人にとっては何と言ってもサニブラウン選手が9秒99を記録してパリ五輪を内定させたことが一番の出来事だと思います。これによって日本選手権にピークを合わせる必要もなく、五輪に全集中出来る環境が整いました。映像を見て分かるように中盤までは明確にトップで、スタートからの加速、頭が起きてからの加速も良く、後半型のシンビネにかわされてしまったものの非常に手応えのあるレースだったと思います。9秒99(+0.4)RT0.1471~16歩3秒28