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あんまり辛辣なことを言いたくはないですが、ちょっと今のネットは口汚い人が多すぎると思います。少し前、炎上していたチョコレートプラネット松尾さんの「素人はSNSをやるな!」という発言も、極論ではありますが、あながちズレた意見でもないのではと思ってしまうこともしばしば。自分の意見に根拠のない自信を抱く人が多いというか、個人の感想に強い力があると信じすぎている人、個人の感想がその場の流れと合致していないといけないと思っている人が増えすぎると、この世はどんどん窮屈になるのではと、素人ながら心配になって
毎週テーマに合わせて短編作品を5つセレクトする短編集報、本日はハロウィンまで間もなくと言うことで、仮装をテーマに作品を選んでみたいと思います。仮装と一口に言っても、例えば子どもがそれこそハロウィンでお化けの格好になったり、何かのキャラクターのコスプレをしてみたり、様々なものがあるかと思います。今回は可能な限り、教義を広くとって行いたいと思います。どうぞお付き合いください。鷲掴み-①「きつねしばい」大庭賢哉『一日一短編No.462「きつねしばい」大庭賢哉』大庭賢哉先
自分が読んだ作品を少しでも忘れないために、と思い始めたこのブログも直に500話の大台に乗ろうとしています。仕事や、逆に遊びの都合などで更新をさぼってしまう時も多々ありますが、何だかんだ楽しく続けさせていただいています。閲覧してくださる方には頭を下げても下げきれません。いつもは殺風景に書評とも言い難い感想文を延々連ねているだけのこのブログですが、一つここで遊びの要素を付け加えようかなと思い、週に一度でちょっとしたまとめ記事を作ろうと思い立ちました。短編週報と題しまして、自分のこれまでの記
忘れられない思い出があります。それは中学時代の、修学旅行の班決めをする際の思い出なのですが、これがもう地獄というにふさわしいほど凄惨な光景でした。性別以外はすべて自由で、クラスの垣根も越えて誰とでも組んでいいという一見夢のようなルールだったのですが、唯一、一班5人という人数の制限がありました。これが普段6人以上でつるんでいる大所帯のグループを大いに苦しめたのです。いえ、6人というよりは6人目というのが正しいでしょうか。班決めを行う体育館は、泣き出すはみ出し者たちであふれる地獄絵図と化してしま
怖いもの見たさと聞くと思い出すのは、お化け屋敷です。僕はホラーは無類に好きなのですが、反対にびっくりするのが嫌いで、お化け屋敷は好き嫌いの甲乙が非常につけがたいものになっております。そのため、僕は遊園地に行ってもお化け屋敷に入ることはまずありませんが、そのくせその門構えだけは必ず拝みに行っていました。僕はそもそもホラーが好きなので当てはまるかどうかは分かりませんが、この行為も怖いもの見たさから来るものではないでしょうか。今回取り上げる作品はご存じ『空が灰色だから』の一編で、病的なまでに怖い
昨日に引き続き、インターネットで無料で見れる短編作品を取り上げたいと思います。安易な方法で記事を書いて申し訳ないですが、出先のブックオフにて新たな短編集を発掘できたので、ネットの力に頼るのは今回までです。ご容赦ください。というわけで今回取り上げる作品は『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるほどしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』という陰気臭い上に長い、色々凄いタイトルのオムニバス連載の一話です。秋田書店の電子型サイト、マンガクロスにて連載されていた本作ですが、既に全二巻で単行本が
滅茶苦茶好きなオムニバス作品として度々話題に出していたくせに何だかんだ未だ3話くらいしか取り上げていなかった阿部共実先生の『空が灰色だから』から「初めましてさようなら」を取り上げます。基本一話完結のオムニバス作品ながら、ホラーなのかバッドエンドなのか…はたまた単なる(と言えば失礼ですが)癖が強いコメディなのか…最後の1ページをめくるまで油断できない構成や、思春期の人間模様をえぐるように突いたストーリーがとにかく魅力の漫画です。今までとんでもないバッドエンド作品、コメディ作品、そして阿部作品
阿部共実先生のデビュー連載であり、カルト的な人気を放っていたオムニバス漫画『空が灰色だから』から一編「イチゴズオブディスティニー」を取り上げます。『空が灰色だから』はこのブログ内でも何回か取り扱っていますが、とにかく独創的な描写と毒のあるストーリーが魅力的だったり、恐ろしかったりします。早い話がダメな人にはとことんダメだけど、イケる人にはとことんイケちゃう、そんな漫画です。かくいう私も好きな話とそうでない話の振れ幅がでっかいです。全部で50話以上あるので、各々お気に入りのお話を見つけていた
*初めての方は、こちらをご覧下さい。どうも、どんべえです。もうすぐ大学生の次男。住む場所が決まったので、妻と次男は家電を買いに。出掛けようとした妻が声を掛けてきた。「イイ?ヘージツ」「え?何?平日?」「クルマ、ニモツ、ケートラデナクテ」「ケートラ?ああ、軽トラでなくてOKって事ね」次男の引っ越しの時、荷物が多いようなら軽トラでも借りようと話してあった。きっと、その事を言ってるんだろう。
今まで『空が灰色だから』ばかり取り上げてきましたが、今回は別のオムニバス連載『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるほどしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』、通称「死に日々」から「7759」です。「死に日々」はチャンピオンクロスにて、電子媒体で連載されていたのですが、全2巻で打ち切られてしまいました。サイト内に挙げられたものの未だ単行本として世に出ていないものを除くと、今回取り上げる「7759」は実質的な「死に日々」最終回にあたる作品になります。前作『空が灰色だから』で描いた日常をベー
本ブログで2回目になる阿部共実先生の短編作品です。2度目なので『空が灰色だから』以外を取り上げたほうがいいのではとも思いましたが、続けてれば何度もお世話になるであろう先生の為、深くはこだわらず再び「空灰」から「少女の異常な普通」です。前回取り上げた「名のる名もない」があまりにも救いのない話だったのに対し、本作は比較的コメディテイストの作品で気を重くせずみることができます。しかしコメディの中にも思春期女子たちの不安定な心理を曝け出す形で描いていて、なかなかの読み応えです。マジョリティの強さ、多数
阿部共実氏が少年チャンピオンで連載していたオムニバス・ショート作品『空が灰色だから』はどうにもうまくいかない学生やフリーターを対象にした青春作品です。阿部共実はこの作品で連載を獲得してから、現在に至るまで休みなく作品を生み出し続けています。中学生の時分、この作品を見つけて絵柄と内容にドはまりしてから私はサブカルの道を歩むようになった所謂、原点ともいうべき作品です。今は若干サブカルもアングラも胸焼けしてくる年になったのですが、それでも心を打つ名作が多い本作です。その中でも「名乗る名もない」は
潮が舞い子が舞い阿部共実海辺の町の高校生たちの青春群像漫画🌊🎣✨お試し読みhttps://mangacross.jp/comics/shiomai/1笹塚漫画喫茶100は地域に愛される居心地のいい空間を目指して毎日営業しておりますのでよろしくお願いします話題の作品はもちろん、漫画喫茶らしくない隠れた名作を捜して揃えていきたいと思います笹塚、幡ヶ谷、西原、初台、代田橋、新代田、永福町、松原、南台、方南町、中野新橋、中野富士見町、下北沢、大原、代々木上原
分譲マンションを買って数年経つ。ぼくはこの先、もうほとんど引っ越しをしないのだろうという思い込みのせいかぼくの部屋はどんどんと北朝鮮のカレンダーが増えて行き、壁はいっぱいでもう今日が何年何月何日かよくわからなくなっている。「あなたの仕事は何ですか」「北朝鮮は好きですか」という、自分の名前も名乗らない人から唐突なメッセージをもらい戸惑い、これは失礼なメッセージであると判断し黙殺することを決めた今、グルバングル・ベルディムハメドフの肖像画と目が合った。大塚を歩いた。駅を中心に放射状に
ごきげんよう。本日の空灰ブログは「黒」です。このストーリーはブラックアウトした場面から始まります。どこか遠くから人の声が聞こえると意識を取り戻した少女。しかし辺りは真っ暗で狭いところに閉じ込められたような状態になっているらしい。果たして自分はどうしてここにいるのか??というのを少しずつ思い出していく様を描いたお話です。主人公は彼氏募集中の女子中学生。何があったか少しずつ思い返していくと、好きな人に彼女がいるのが分かってお父さんのお酒を勝手に拝借してヤケ酒していたら楽しくなってきてそ
ごきげんよう。今日も元気に空灰感想いってみよー!今回は「信じていた」です。この話は結構後味悪い漫画に取り上げられたりすることがあるのでこれだけ見たことあるという方もいるかも知れません。ストーリーは1人の少年が野球部の練習風景を見つめる場面から始まります。「おい!また野球部さぼってんのか涼!」少年の名は涼。涼にそんな風に不躾に声を掛けてきたのは若葉という少女でした。涼はどうやら元々野球部で1年生にしてエースとして活躍するほどピッチャーとしての才能があったようなのですが、去年の夏甲子
皆さまごきげんよう。本日の空灰感想ブログのテーマは「こわいものみたさ」です。皆さんにもありませんか??怖いけど見たいという矛盾した心理が。因みに私にはめちゃくちゃあります!!そもそも「空が灰色だから」を読み始めたのもそれがキッカケというくらい(笑)今回は若干ホラーっぽい回なので、苦手な方はスルー推奨です。さてこの話は女子中学生の前園さんと冬花ちゃんのもとに怖いチェーンメールが回ってくるところから始まります。チェーンメールというとLINEが主流の今ではピンと来ない人もいるかもしれま