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コンラッドを読むのは『密偵』に続いて2作目。『密偵』がなかなか味わいある世界観で、20世紀初頭のロンドンの下町など、私が知らない世界の日常風俗が描かれていたので、大変面白かったため、この作品にも期待していました。そのうえ、あの世界的に有名になった映画『地獄の黙示録』の原作ともなった作品だと聞いていたので、いつか読もうと思っていた作品でしたので、けっこう胸が高鳴っていました。読んだ感想をひとことでいうと、『意外』。そして、『挑戦的な筋書き構成』。まずなんと、この作品は主人公の語り、追
本の購入費と勉強代で私は破産するのではなかろうか?そのように、ずーーーーーーーっと思っておりましたが、なんだかんだで年収も着々と上がっております。よくよく考えると、本を購入したり勉強に使ったお金の分、上がっているような、そんな感じです。年収上げるにはどうすれば良いですか?と、訊かれることも多いのですが、本を読んで勉強して活かすことが一番ですね。技術系の仕事の人も知識を得ないことにはどうにもなりません。その手の仕事の人もやっぱり勉強です。小説も読んだ方が良いですよ。なぜなら
11月3日の記事『早稲田大学オープンカレッジ新講座「アメリカ映画を読む」開始〜❗』昨日の記事『早稲田大学オープンカレッジ「現代宇宙論の基礎入門」全4回終了〜❗』10月3日の記事『早稲田大学オープンカレッジ秋講座開講❗』9月3日の…ameblo.jp『早稲田大学オープンカレッジ講座「アメリカ映画を読む」第2回目❗』11月3日の記事『早稲田大学オープンカレッジ新講座「アメリカ映画を読む」開始〜❗』昨日の記事『早稲田大学オープンカレッジ「現代宇宙論の
EX(エックス)の話|たつろー三浦さんの過去仕事の紹介しようとはじめましたが、前回でいったん終了。とりあえず買ったレコードの紹介だったり、昔買ったものとかの紹介だったり不定期に気が向いたら紹介する事にしました。そんな訳で最初はEXについてです。EXは梅林茂さんと羽山伸也さんの二人で結成。74年ごろより博多でバンド活動を行い77年にデモテープ制作を開始、それが78年に内田裕也さんを…note.com■ミリオンレディオオールスターズ/400回目のハッピーエンド(下)-坂本
【注意喚起】いきなりステーキのランチメニューに隠された罠(msn.com)MSNwww.msn.comいつまでも変わらぬ愛を-織田哲郎織田哲郎、珠玉の名曲。youtu.beヌートリアは兎の肉みたいという。中国では海龍として、ヘルシージビエ食材として珍重される。ハクビシンも中国では高級食材だ。LindaRonstadt-What'sNew(OriginalVideo)What'sNewisa1983jazzalbumbyAmer
大昔、岩波で読んだがよく分からず、数年前に再読してよく分からず、古典新訳文庫ならと購入。やっぱりよく分からなかった。ただ、冒頭で語り手のマーロウが、ブリテン島もローマ人にとっては暗黒の地だったと述べていたことに、今回、初めて気付いた(p14-19光文社版はコンゴとテムズの地図を掲載していて類似性が一目瞭然)。本書は、ポスト・コロニアリズムの立場から批判があるという(解説p197)。しかし、当の欧州人が、かつて文明と非文明に分かれて収奪・被収奪関係にあったことを
アフリカ奥地の闇に囚われた、一人の男の熱情と魂を照らし出すジョゼフ・コンラッドは1857年ポーランドに生まれ、家族と共にロシアで流刑生活を送るなど過酷な体験をします。しかし幼い頃から文学研究者であった父の影響でシェイクスピアやディケンズなどの古典に親しみ、その後イギリスでの船員生活を経て英語を学びます。そして小説を書き始め、1895年にマレーシアを舞台にした小説『オルメイヤーの阿房宮』を発表し注目されます。さらにイギリス人女性と結婚後、99年に自身のアフリカ・コンゴでの船員体験を元にこの代表作
TheDawnWatch:JosephConradinaGlobalWorld(EnglishEdition)Amazon(アマゾン)1,487円闇の奥(新潮文庫)Amazon(アマゾン)544円JosephConradという作家がいた。もともとはポーランド生まれで英国に帰化した人物だ。HeartofDarkness「闇の奥」を書いた作家でもある。フランシス・コッポラの有名な映画「地獄の黙示録」の原作となった作品だ。この作品は過去に何度か読もう
《毎月一回行っている海馬文学会の読書会です。テーマ本は、近現代の国内外の古典や純文学、中間小説などの中から、同人・会員の推薦で決定(基本は文庫本)。他に芥川賞受賞作を年2回、同人誌「海馬」合評会を年1回実施。自由に感想や意見を述べ合う場ですので、老若男女どなたでもお気軽にご参加ください。丁寧に読むことを通じて、いろんな気付きや新たな発見があると思います。特に、小説を書いていたりこれから書きたいという方の参加は歓迎です》〇テーマ本ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』(新潮文庫)〈ジョゼフ・
音楽に魅せられて音楽を見失ってでもまた音楽に出会う...何かに身を捧げることの出来る人は強いな少しうらやましいTARターK.ブランシェットの映画は初めてみたけど((((゜д゜;))))💦彼女以外に今、ここまでなりきれる人はいるだろうか?個人的には圧倒的にアカデミー主演女優賞です(`_´)ゞキリッp.s.まさか「地獄の黙示録」(というかその原作の「闇の奥」(HeartofDarkness)ととらえるべき?)に出会えるとは思っていなかったなぁ((
凡庸な悪でも知られる政治思想家アレントは、筋金入りの人種差別者だった。「アレントは黒人差別主義者だったのか?」に従って、もういちどその著作に当たってみた。自分もなんとなく、その疑いは持っていた。「革命について」ではアメリカにおける創設の自由を魅力的に語るが、それが100年で5,600万人もの先住民を犠牲に奪った土地の上で成り立っていることには触れない。「人間の条件」では、ギリシアの公的領域を理想化して西洋の近代社会をそれを失ったと批判するが、非西洋の豊かな公的領域を備えた社会は全く考慮され
『あの人の最期の言葉を──生きる支えにしたいのです』彼女は小声で言った。Ridethesnake,ridethesnakeTothelake,theancientlake,babyThesnake,he’slong,sevenmilesRidethesnakeてっきり河のことだと思っていた、...否、そのあとで「長々と伸びた巨大な蛇に似ていた」とはあるけれど、「今俺はうんと古い時代のことを考えていた
藤井王将との七番勝負が決まったあとの記者とのやり取り羽生九段はいまの年齢(52歳)についてどう考えていますか。「もちろん年齢というのは気になるといえば気になることではあります。でもだからといって若返るわけではないので、いま置かれている状況の中で一生懸命やっていくしかないというところです。(以下略)」確かに✨殊更に若返ろうと努力している人には本当に気の毒なのだけれど💦一方、「年をとってみて、良いと思うことは何ですか」と質問されました。私はこの質問には絶句しました。なんと私は「年を
Ridethesnake,ridethesnakeTothelake,theancientlake,babyThesnake,he’slong,sevenmilesRidethesnakeてっきり河のことだと思っていた、...閑話休題年明け早々訃報がつづくね...学生時代のことだ、浅草寺へ初詣に行った際に、なんと偶然にもシーナ&鮎川誠さんに遭遇、そのまま本堂まで後ろについていった...そんなことも
"ApocalypseNowRedux"監督:フランシス・フォード・コッポラ脚本:ジョン・ミリアス他撮影:ヴィットリオ・ストラーロ主演:マーティン・シーン、マーロン・ブランド「地獄の黙示録」オリジナル版が劇場公開された当時中学生だった私は、映画マニアの級友やミリタリーマニアの級友らがを本作を象徴するヘリコプターでの襲撃シーンの凄さを口角泡を飛ばしながら語っていた姿をよく覚えているヒロイックなワーグナーの音楽をバックにまるで正義の使いが悪なる者を制裁するかのよ
監督:フランシス・フォード・コッポラキャストマーロン・ブランド(ウォルター・E・カーツ大佐)マーティン・シーン(ベンジャミン・L・ウィラード大尉)ロバート・デュバル(ビル・キルゴア中佐)************************************ベトナム戦争が激化する1960年代末。アメリカ陸軍のウィラード大尉は,軍上層部から特殊な任務を与えられる。それは,カンボジア奥地のジャングルで軍規を無視して自らの王国を築いているという,カーツ大佐を暗殺するというものだった
"Aguirre,derZornGottes"監督:ヴェルナー・ヘルツォーク脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク撮影:トーマス・マウフ主演:クラウス・キンスキースペイン人の征服者らが黄金郷発見のためにアマゾン奥地を目指したとする史実に基づきながらも、その行軍の過程において大密林の脅威やカニバリズムの習慣を持つ先住民への恐怖、食物不足による飢餓などが重なり、リーダー格の人物の言動が常軌を逸していくというストーリーにはジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥」の影響を強く窺わせる
先日アップした「第三の男」の映画レビュー欄でも少し触れたが、つい最近新潮文庫からジョゼフ・コンラッド作「闇の奥」の新訳が刊行されたので早速購入した。これまで、光文社古典新訳文庫版を繰り返し読んではきたものの、新たな訳と聞けばどうにも本の虫がザワザワと騒ぎ出し、気がつけば発売日当日に書店へと駆け込んでいたアフリカの未開地に文明をもたらすという、大国の利己主義的な理想のもとに原住民の教化を目的として「闇の奥」へと入ったものの、驕り高ぶった人間を嘲笑うかの如き大密林の持つ魔力に呑み込まれ
「第三の男」(1949)監督:キャロル・リード脚本:グレアム・グリーン撮影:ロバート・クラスカー主演:ジョセフ・コットン独特な世界観に心惹かれるものがあり、折りに触れジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥」を読み返しているが、つい最近新潮文庫からその新訳が刊行されたので早速買い求めた。私にとって巻末の解説を読むのも新訳版を手にする楽しみのひとつだが、そこで訳者の高見浩が個人的意見として「闇の奥」の影響が窺える作品に挙げていたのが、この「第三の男」だった本作を改めて観るのは
「闇の奥」の作者であったことが先だったか、或いはヒッチコック監督の「シークレットエージェント」の原作であったことが先であったか、今となってはどちらが理由であったかはっきりしないが、2020年の幕開けに「宇宙ヴァンパイアー」とのサイキック対決を苦戦の末に終えたあと、コンラッドの「密偵」を読んでいた。『タイトルとは裏腹。英国の気品漂うサイキックバトル「宇宙ヴァンパイアー」』2020年の始まりの読書は、地元の古本屋さんで購入したコリン・ウィルソンのSF小説「宇宙ヴァンパイアー」の新潮文庫初版本
以前回想したドストエフスキーの「白夜」の後、手に取ったのは、コンラッドの「闇の奥」であった。闇の奥(岩波文庫赤248-1)Amazon(アマゾン)50〜4,400円この作品はメジャーなので、古本で見かける機会が比較的多いとは思うが、私は隣県に出向いた際に、以前「1984年」を購入したお店と別の所で、考えに考えた末に購入したものである。150円の本を読むか読まないか、古本屋さんの岩波文庫コーナーに佇んだまま、しばらく考えていたのである。最終的に、せっかくここまで来
2022年6月21日火曜日20:30~22:15猫町俱楽部ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』読書会に参加。前回の駒井組ガエル・ファイユ「ちいさな国で」読書会から一日おいて月曜会の読書会ジョセフ・コンラッド「闇の奥」読書会に参加しました。今月はすでに3回参加しています。やはり猫町倶楽部からは私は離れられないようです。心境も変化しつつあり、聖書読書会で発生したタツヤさんこと山本多津也氏へのわだかまりも解消されつつあります。と言う事で今後は以前のように「タツヤさん
本日もご訪問ありがとうございます。昨日は初夏らしいからっと晴れた天気でしたね。5月19日(木)はオフ。最近はお天気が悪くてなかなか身動きが取れなかったので朝から元気に動きました。布団干しシーツなど大物を洗濯冬物のコート類をクリーニング店からピックアップ。コロナ中ずっと行けなかった近所の美味しいラーメン屋へさくっと訪問。このお店の特徴はいりこ出汁と鶏の上品なスープに細麺。女性人気は海老ワンタン入り。トッピングは細葱と檸檬でさっぱり仕上げているのに
ある川に船が浮かぶ。引き潮になるのを待っている船員、主人公がコンゴへ行く。そこで強制労働されている黒人達を見る。彼らは衰弱していて目もくれず黙々と働かされている。使えなくなった黒人は死を待つ。闇の奥へ行きクルツが死んでいないことを知る。つぎはぎを着ている変な青年がいる。クルツは痩せ細っていて象牙に取り憑かれている。マーローはクルツを連れて帰ろうとするがクルツは死ぬ。最後に彼はクルツは恐ろしい恐ろしいと言う。果たして何が恐ろしかったのか、クルツの女にはクルツの最期の言葉はあなたの名前ですと嘘をつ
←昨日、裏庭にて撮影した南天。何本もあるどの南天も真っ赤な実を生らしている。先月は、それまで読んできたウェイリー版源氏物語(日本語訳)を読了した虚脱感めいたものがあって、積ん読本の消化の印象が強い。それでも、年縞博物館を訪れ、関連書を手にしたり、それなりに充実してたかな。11月の読書メーター読んだ本の数:16読んだページ数:4169ナイス数:7511闇の奥(岩波文庫赤248-1)の感想今回読んで、傑出した作品だと実感した。「アフリカの奥地に象牙採集をする人々の上
←コンラッド著『闇の奥』(中野好夫訳岩波文庫)「アフリカの奥地に象牙採集をする人々の上に起こった事件を作者自身の体験にもとづいて書いた作品」「作者の原始に対する驚異と文明に対する呪詛とが熱病のような激しさであらわされている」コンラッド作の『闇の奥』を今朝未明読了。仕事の合間に車中で読むような本ではないのだが、自宅では読む本があるので已む無く。若いころ、二度、読んだ。その都度岩波文庫を買って。この度の再読も書庫に探したが見つからず、また買う羽目に。というのも、傑出した作品と
植民地時代、ある船乗りが語った恐怖とは。船乗りのマーロウは、ある日仲間たちに昔あった出来事を語る。当時貿易会社に勤めていたマーロウは象牙を大量に入荷する優秀な職員、クルツの救助のためアフリカ奥地へ川を渡り向かったのだが、そこで見たものとは…。闇の奥(光文社古典新訳文庫)Amazon(アマゾン)616円とある考察系ユーチューバーさんの「最後まで読めない恐怖の小説」として紹介されてました本。こういうあおりに引っかかってしまう私はいい客だと思います…。序盤は普通に冒
この本も,コンラッドの「闇の奥」を読むにあたって読んでみました。コッポラ監督の「地獄の黙示録」は何回も観てたのですが,その原作となったのが,コンラッドの「闇の奥」なのだそうですね。映画の舞台はメコン河上流ですが,「闇の奥」の舞台はコンゴ河です。原住民を支配してるのは,映画ではカーツ,「闇の奥」ではクルツ。綴りは,双方ともにKurtz。この本は,まず「地獄の黙示録」がなぜ分かりにくいのか,ということから始まります。その原因は,コンラッドの「闇の奥」にあると。コンラッドの「闇の奥」は,ヨーロッ
私たちは、二本マストのネリー号でテムズ河を下るため、潮が変わるのを待っていた。すると、ふいに現役船乗りであるチャーリー・マーロウが、自らの体験談を語りだした。それは、かつて蒸気船の雇われ船長として、[コンゴ河]を遡りアフリカの奥地へと向かったときの話だった。象牙交易で一番の業績を誇る出張所の責任者:クルツ氏が病気との噂があり、その真偽を確かめ救出するためだった。マーロウの口を通して、謎の人物:クルツ氏救出の顛末が語られるのですが、河を遡るにつれ、マーロウと共に、