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先日は大動脈弁置換術後の再手術、Redo大動脈基部置換術(Bentall手術)でした。患者様は炎症性疾患をお持ちのため、上行大動脈も低体温循環停止法で人工血管に置換。体温を25度まで冷やし、全身の循環を止めて血管を縫う方法で時間との勝負です。さらに再手術の基部手術もあり手術難易度はMaxでしたが午後には無事終了。今週のミニレクチャーは心不全時の胸水に対する胸腔穿刺は必要か。ヨーロッパ心臓学会での報告です。結果は胸腔穿刺を行っても予後に差はありませんで
先日は80歳台の高齢の患者様に対するMICS-僧帽弁置換手術・三尖弁形成術でした。MICS手術のため侵襲リスクは従来より小さく、やはり高齢の患者様には可能であればMICSだなと感じました。当院では2か月に一度、ハートチーム通信を作成し近医先生方にお送りしています。ハートチーム通信には最近の論文から治療トレンドの紹介と、当院のプチ紹介をしています。今回のハートチーム通信はこちらです。今回は急性大動脈解離後のステントグラフト治療についてです。当院はステント
先日は日中に大動脈瘤術後の患者様が吐血ありとのことで搬送あり。よくよく調べてみると喀血で、他院で人工血管置換術後の仮性瘤が肺と接して出血しているようでした。午後から緊急手術へ。下行大動脈の仮性瘤を人工血管に置換する手術を行いました。本日は急性大動脈解離術後の患者様で残っている解離の部分が大きくなったため人工血管置換術を施行。矢印の部分が拡大した部分で診断は解離性大動脈瘤です。破裂の危険性があるため部分的に人工血管に置換します。大動脈解離におい
先日は夜間に腹部大動脈瘤破裂の患者様が搬送されてきました。なんと出血の影響でヘモグロビン値は4台(通常は11以上)、血圧も不安定で手術室へ。今回の瘤もかなり大きかったです。本日は12年前に変えた僧帽弁の人工弁機能不全(弁が劣化した)。弁を切除し、新しい人工弁を留置。無事終了しました。※当院では冠動脈バイパス手術の多くをMICS-バイパス手術で行っています。2枝バイパス以上にも対応しており、埼玉では唯一MICS-CABGを行っている施設
先日の日中、腹部大動脈瘤破裂の患者様が搬送されてきました。大動脈瘤はほとんど自覚症状の出ない病気で見つかりません。また大きくなるにつれて破裂率が高くなります。一般的に50mm超えると手術適応です。矢印が破裂している大動脈瘤です。痛みは前日の午前中からとのこと。破裂したまま我慢していたようです。来院時、昇圧剤を使用しても血圧80程度のショック状態。何とかたどり着き、手術は無事終わりました。手術時間90分。本日お元気に抜管。※当院
本日は大動脈弁逆流症に対する自己弁温存大動脈基部置換術(デービット手術)でした。患者様はマルファン症候群の疑いがあり、漏斗胸といい胸骨が凹んでいる胸をしていました。マルファン症候群はコラーゲンの病気で、関節過伸展や胸郭の異常を合わせ持ちます。当院はハートセンターのため、漏斗胸の手術は出来ないため、葉山ハートセンターの飯田先生をお招きし、心臓手術を当院医師が行った後に漏斗胸の手術を行って頂きました。飯田先生は通常行われているプレートを使用した術式ではなく、肋軟骨を切
本日は木曜日、TAVIの日です。当院では大動脈弁狭窄症に対しカテーテル治療のTAVIを行っております。『第28症例目〜いろいろなTAVI;タビ〜』先日はTAVI;タビでした。TAVIは以前にもご紹介した、大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療です。『第17症例目〜TAVI(タビ;大動脈弁狭窄症に…ameblo.jp『第17症例目〜TAVI(タビ;大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療)〜』先日は大動脈弁狭窄症に対するTAVIというカテーテル治療でした。大
今週のミニレクチャーです。ミニレクチャーは2階の階段脇に貼られており、ほとんどの職員が見れます。急性心不全にステロイド40mgを使用した研究。2024年ヨーロッパ心臓学会での報告です。急性心不全でのIL-6等のサイトカイン抑制にステロイドが効く可能性があるとのことでした。急性心不全は心臓に何らかのストレスがかかり、心臓のポンプ機能が低下し発症します。原因は心筋梗塞等の有名なものからストレスまで多岐にわたります。急性心不全を発症すると悪循環に入った場合は1日程
先日は正中切開による冠動脈バイパス手術でした。当院ではバイパス手術の8割をMICSで行っておりますが、リスクが多い場合通常の正中切開でバイパスを行っております。『第4症例目〜MICS手術(ミックス手術)〜』当院では胸の真ん中を切る正中切開でも可能な限り傷を小さくしている事は前回の記事で書きましたが、今回はさらに小さな傷で行うMICS手術について書いていきます。…ameblo.jp『第5症例目〜MICS-バイパス手術〜』当院ではMICS手術を多く行っております
8月の心臓手術症例数が発表されました。グレーのグラフが前年の症例数です。7-8月は例年通り心臓の手術は少な目で、今年の8月は例年割れでした。疾患別に見ていくと、弁膜症症例は8月は9例、うち6例はMICSでした。冠動脈バイパス症例は2例と寂しく、すべてMICSでした。急性大動脈解離は例年並みでした。2月の大動脈解離手術数やばいですね。年末に向けて日々頑張ります。※当院では弁膜症,狭心症などの心臓手術の多くをMICS手術(肋骨の間から小
本日は珍しく手術もなく、まったりしています。当院の副院長である佐藤先生が主催の心不全学会の総会が来月開催されます。心不全とは、心臓が何らかのストレスにさらされた後にパンクした状態です。正常に血液を全身に送れなくなり、肺に水分が溜まることにより息切れや足のむくみが生じます。急性の場合は危険な転化をたどり、1日で亡くなる場合もあります。心雑音や息切れがある場合は是非当院を受診して下さい。※当院では弁膜症,狭心症などの心臓手術の多くをMICS手術(肋骨の
先日は狭心症に対するMICS-冠動脈バイパス手術でした。狭心症とは、歩いたり階段を昇ったときに胸がキューっと痛くなる病気です。ほっておくと心機能が低下し心不全を発症したり、心筋梗塞になったりします。白いのが内胸動脈です。超音波メスを使い採取します。MICS-冠動脈でも中枢側吻合は可能です。こちらが左内胸動脈を前下行枝に吻合したところです。MICSの場合、吻合部が近いです。すべてオフポンプで終了。手術時間は4時間00分当院は2名のMI
先日は僧帽弁逆流に対するMICS-僧帽弁形成術でした。オレンジとブルーのモザイクになっている所が逆流です。僧帽弁形成術には人工の引き締めリングを使用します。逆流テストは問題なく手術は終了しました。手術時間は3時間00分当院は2名のMICS認定医がおります。※当院では弁膜症,狭心症などの心臓手術の多くをMICS手術(肋骨の間から小さな傷で行う心臓手術)で行っています。またカテーテル治療(大動脈弁狭窄症に対するTAVI、僧帽弁閉鎖不全症に対
先日は狭心症患者様に対する冠動脈バイパス手術でした。今回は諸事情により正中切開を選択。内胸動脈2本、大伏在静脈2本を使用した4枝バイパス手術、オフポンプで行いました。上行大動脈の性状が悪く、ハートストリングを使用し、SVGをpiggybackで吻合。右内胸動脈は太く長いため、回旋枝領域にin-situで吻合しました。手術時間は3時間45分※当院では弁膜症,狭心症などの心臓手術の多くをMICS手術(肋骨の間から小さな傷で行う心臓手術)で行っています
心臓血管通信9・10月号当院では多くの手術をMICS(ミックス)手術で行っています。『第4症例目〜MICS手術(ミックス手術)〜』当院では胸の真ん中を切る正中切開でも可能な限り傷を小さくしている事は前回の記事で書きましたが、今回はさらに小さな傷で行うMICS手術について書いていきます。…ameblo.jp『第12症例目〜MICS-CABG学会発表〜』先日はMICS-CABGについて学会発表でした。以前MICS-CABGのメリットについてはブログでも書きました
先日は80歳台、透析患者様の大動脈弁逆流。大動脈弁置換術と冠動脈バイパス手術×3枝でした。透析患者様ですので生体弁はマグナ25mm。左内胸動脈を前下行枝へ吻合。他2枝は大伏在静脈を使用。7年目の先生に左内胸動脈を採取してもらったので時間がかかりましたが手術時間4時間30分で終了。ちなみに術中に救急外来に腹部大動脈瘤破裂の患者様が。ハイブリッド室はTAVIで使用中のためやむを得ずカテーテル室を使い手術。そちらも無事終了。※当院では弁膜症
週末は大動脈解離が3件搬送。2件はB型で入院高圧治療、1件はA型で緊急人工血管置換術となりました。本日は大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁置換術でした。大動脈弁狭窄症は高齢の患者様に多く、当院では80歳以上をTAVIで、75歳以下を手術で、その間は内科と相談して治療法を決定します。今回はMICSアプローチで手術開始。今回はSuturelessValveを使用するため、左手はポートではなく小切開。大動脈弁は3尖で石灰化著明。パーシバルというS
先日は定例の胸部大動脈瘤に対する全弓部大動脈置換術でした。やはり10時ころ遠方より急性大動脈解離の搬送依頼。先日も定例と緊急で2部屋同時心臓手術となりました。急性大動脈解離も全弓部大動脈置換術となりました。(上図)外来でMICS-バイパス術後3か月の患者様の創部を撮影させていただきました。創部はかなり薄くなっており、ほとんど目立ちません。またシャツを着れば隠れてしまいます。この患者様は心室内血栓も伴っており、その摘出手術も同時に行いまし。
先日は定例のMICS-僧帽弁形成術。MICS-僧帽弁形成術は右の肋骨の間から手術を行います。当院はその手術を完全内視鏡といい、3D映像を見ながら手術を行っています。創部は4cm、他に穴が3か所あけるだけで直接眼で見る事はありません。埼玉県で完全内視鏡で手術を行っているのは当院のみだと思います。『第18症例目〜MICS-MVP(ミックス-エムブイピー;右小開胸僧帽弁形成手術〜』先日はMICS-MVPでした。MICS手術は何度も登場していますが、肋骨の間から
先日はMICS-バイパス手術でした。MICS-バイパス手術は左の肋骨の間から行うバイパス手術です。小さな傷で行うため早期の社会復帰や、胸骨を切らないため骨髄炎にならない等の利点があります。『第4症例目〜MICS手術(ミックス手術)〜』当院では胸の真ん中を切る正中切開でも可能な限り傷を小さくしている事は前回の記事で書きましたが、今回はさらに小さな傷で行うMICS手術について書いていきます。…ameblo.jp『第5症例目〜MICS-バイパス手術〜』当院で
先日はTAVI;タビでした。TAVIは以前にもご紹介した、大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療です。『第17症例目〜TAVI(タビ;大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療)〜』先日は大動脈弁狭窄症に対するTAVIというカテーテル治療でした。大動脈弁狭窄症は高齢の患者様に多いです。通常の心臓を止めて行う大動脈弁置換手術は万能です…ameblo.jp通常は大腿動脈という、股の血管から挿入するのですが今回の患者様は石灰化が強く難しいとのこと。しかしTAVIは心
先日夕方に心室中隔穿孔の患者様のご紹介。心室中隔穿孔は急性心筋梗塞の合併症で以前ブログでもご紹介しました。孔が開いて血流が確認できます。『第14症例目〜VSP;心室中隔穿孔〜』先日は緊急で心室中隔穿孔の手術でした。心室中隔穿孔は急性心筋梗塞の3-5日後に起こる事があります。発生率は高くありませんが起こると心不全になります。…ameblo.jp患者様はQp/Qsが3.0を超えており、孔のせいで通常の3倍(通常Qp/Qsは1.0)の血
先日は腹部大動脈瘤へのステントグラフト内装術でした。腹部大動脈は自覚症状がなく、5cmを超えると年間の破裂率が10%程度になる怖い病気です。破裂した場合は出血により多くの患者様は亡くなります。幸運な事に病院へ搬送されても手術死亡率は20%を超えます。破裂を予防するための治療は2種類あり、お腹を切って行う人工血管置換術。もう一つは血管の中に折りたたんだ人工血管を持っていき広げるステントグラフト手術です。ステントグラフト手術はハイブリッド手術室で行わ
本日は陳旧性心筋梗塞・大動脈弁逆流・僧帽弁逆流に対する大動脈弁置換術、僧帽弁形成術・三尖弁形成術・冠動脈バイパス手術でした。さらにステントグラフトも並列で行っているところに他院から急性大動脈解離のご紹介。お受けする形で2件目のステントグラフトは明日へずらしました。当院ではハートチーム通信というものを毎月ご紹介して頂ける先生方へ郵送しております。今回の話題はウォッチマンというデバイスです。心房細動がある患者様では、左心耳という洞穴に血栓が生じ、それが脳
当院心臓血管外科では2か月に一度心臓血管外科通信を作成し、いつもご紹介して頂く病院や開業医の先生へ郵送しております。今回の話題は大動脈解離です。大動脈解離は急に発症し、大動脈が破裂したり、他の血管を巻き込んだりして亡くなります。近年搬送患者様も増えてきており、昨年は手術が必要なA型大動脈解離が100例を超えました。血圧管理で対応可能なB型も80例と増加しています。埼玉県で1番大動脈解離の手術を行った施設となりました。※当院
先日はMICS-バイパス手術でした。通常バイパス手術は心臓に3本ある冠動脈(心臓を栄養する血管)の全て、もしくは2本がダメな時に用いられます。今回の患者様は特殊で、右冠動脈の入口に石灰化を伴う高度狭窄があり2度のPCIを行いましたが狭心症が再発。そのためご本人と相談しMICS-バイパス手術となりました。患者様は高齢であり、バイパスも1本のためMICSで行いました。長期のグラフト開存を得るため、右内胸動脈にnotouch大伏在静脈をコンポジットする事に
先日外来にMICS-バイパス手術1年後の患者様が来院されました。冠動脈CTを撮影、3本つないだバイパスはすべて開存しておりました。興味があったため創部を拝見、了承を得て写真を撮影いたしました。MICS-バイパス手術は左の肋骨の間から手術を行います。傷口が消えてなくなる事はありませんが、Tシャツを着ても傷は見えません。また両側内胸動脈のみや、カテーテル治療と組み合わせる事で上のような傷のみで治療が可能です。MICS-バイパス手術は胸骨を切らないた
7月の月間症例数です。7月の心臓血管手術+胸部ステントグラフト数は23例でした。内訳は定例手術が14例、緊急手術が9例でした。症例別の数は以下の通りです。各症例においても軒並み減少しました。今年は猛暑の影響もあるのか7月の症例数は夏枯れ中です。寒くなると調子を落とす患者様が多くなるため今のうちに休んでおきましょう。※当院では弁膜症に対するカテーテル治療(大動脈弁狭窄症に対するTAVI、僧帽弁閉鎖不全症に対するM
本日は定例の胸部大動脈瘤に対する人工血管置換術。心房細動をお持ちであったため、肺静脈隔離術+左心耳切除術も追加。9時入室で手術中に他院から急性大動脈解離の搬送依頼あり、お受けしました。以前お伝えした通り、当院は外科の手術室が1番、ステントグラフト治療や内科のTAVIが出来るハイブリッド手術室が2番と、心臓血管手術が2部屋同時に行えます。『第13症例目〜手術室〜』当院には手術室、ハイブリッド手術室(手術もしくはカテーテルで使用)、カテーテル室×3があります。
医療ドラマなどでよく耳にするICUIntensiveCareUnit(インテンシブケアユニット)の逆後で集中治療室という意味です。当院も急性期病院かつハートセンターであるため、7床のICUベッドがあります。ICUには様々な高度急性期治療が必要な方が入室され、日々治療されます。例えばこちらの患者様ですと、3つの医療機器が装着されています。①Impella(インペラ);心臓の保護、全身の血流補助『第14症例目〜VSP;心室中隔穿孔〜』先日は緊