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英語コーチ、英日翻訳者の門田直樹です。通訳翻訳ジャーナルのウェブサイトに通訳者長井鞠子さんの講演の概要が掲載されていました。長井鞠子さんが参加者からの質問に答える!講演会「通訳者に伝えたい『伝える極意』」|通訳翻訳ジャーナル今年の夏に行われた一般社団法人日本会議通訳者協会(JACI)主催「日本通訳フォーラム2023」の特別講演としtsuhon.jp私は長井鞠子さんの伝える極意は以前読みました。伝える極意(集英社新書)Amazon(アマゾン)
英語プロコーチの門田直樹です。このブログでも何度か会通訳者の第一人者の長井鞠子さんについてブログに書きましたが、プロフェッショナル仕事の流儀の流儀のホームページに長井さんの記事がありました。https://www.nhk.or.jp/professional/2014/0303/以前長井さんが書かれたこの本を読みましたが、同じことが書かれていました。伝える極意(集英社新書)Amazon(アマゾン)671円手書きの単語集を40年間作られて
隔日連載中の朝礼スピーチのコツシリーズ💬こんなカンジでお送りしています☝️ちょうど年度内に終われそうですコツ1暗い話も明るくシメるコツ2充分なイメトレで短くコツ3自分らしさを出すコツ4はしょらないコツ5複数の要素で話に深みをコツ6仕事に結びつけるコツ7「イイ面をとり上げる」コツ8「情報の出所を言う」コツ9「実演を入れる」コツ10「記念日を無理やり活用」今回はコツ11「問いかけてみる🧐」朝礼なのであんまりシリアスだったり答えが出るまで仕事が
皆様の応援が更新の励みになります。応援クリックよろしくお願いします。↓↓↓人気ブログランキングへにほんブログ村英語学習ではよく「言葉は伝われば良いのだ」と言われますが、「言葉を伝える」というのは本当に難しいです。例えば友人から「ちょっと遅れる」と言われたら、何分ぐらい遅れると思いますか?2,3分と思う人もいるでしょうし、5分、10分ぐらいという人もいれば30分ぐらいかなという人もいるかもしれません。「ちょっと」の解
先日、司会をさせて頂いた通訳・翻訳会社さんの新年懇親会でとっても素敵なサイトを教えて頂きました!通訳者、翻訳者の方そして、これから目指す方は必見の「通訳・翻訳ブック」です。世界の通訳事情から同時通訳術、翻訳者さんのコラムや訳文作成のヒント、そして、インタビューに健康講座まで充実の内容が盛りだくさん!!もちろん長井鞠子さんファンの私としてはまずこちらのインタビュー「プロとして学び、働き、生きていく」を読んでから、他の記事も熟読しました♪こんなに学びになる内容を無料で読
木曜日、いつもお世話になっている通訳・翻訳会社さんの新年懇親会で司会をさせて頂きました。今年は、遠隔同時通訳システムのご紹介コーナーがあり、なんと憧れの長井鞠子さんの生同時通訳を聞けるという夢のような時間も💕もう嬉しくってずっと前からワクワクしながらこの日を迎えました。長井鞠子さんは私にとって雲の上の存在。首脳会議やオリンピック招致など数々の通訳現場でご活躍されていて、長井さんご出演の"プロフェッショナル仕事の流儀"はTVの前で正座して何度も見てしまったほ
長井鞠子さんは「おわりに」で次のようにおっしゃっています。時々、そもそも、なぜ、人と人をつなげることにわたしが関わりたいと思うのか、考えることがあります。お節介な世話焼き好きだからという性格もあるのですが、基本は「世のため人のため」になりたい、という思いに尽きる様な気がします。自分の出来るささやかな事が世の中のためになる、なんて考える事はおこがましいかぎりですが、それでもこの世の中に生まれたからには、何か、人のためになる仕事がしたい、と子どもの頃から思っていました。有时候我会想,为什
最後の見出しは、最後に「相手の気持ちになる」ということです。そして、次のようにおっしゃっています。通訳という作業において「感情移入」が大切であることは、すでに書きました。この感情移入を、もう少し、「相手の気持になる」というところまで進めてみましょう。前面也已经提过,口译工作当中“移情”是相当重要的,让我们把这种移情作用再稍微推进到“设身处地”。Qiánmianyěyǐjīngtíguò,kǒuyìgōngzuòdāngzhōng“yíqíng”sh
長~い題名で失礼しました。しばらく休んでいた長井鞠子さんの『伝える極意』(でも、中国語。それも台湾で翻訳された翻訳本の名前は“口译人生(通訳人生)”ですが)から引き続きご紹介します。第五章言葉を伝えるための「五つのヒント」では、長井さんの考える「通訳」の作業の紹介があります。それは、ステップ①聞くステップ②理解するステップ③分析するステップ④翻訳するステップ⑤話す※参考:英語同時通訳者の近藤正臣氏の言語モデル。詳細は「通訳って何?」をご覧くださ
夏目漱石が“Iloveyou.”を「月が綺麗ですね」と訳したとか、二葉亭四迷が「わたし、死んでもいいわ」と訳したとか聞きますが、長井さんも次のようにおっしゃっています。“Iloveyou.”というのは英語ですが、日本人でも誰もがその意味はわかるでしょう。しかし、これにぴったりとはまる日本語はなかなか見当たりません。“love”だとか“life”といった単純な、人間の営みの根幹に関わる単語ほど、その解釈には文化の違いが関わってくるのです。そして、ある俳優の言葉として次を紹介
「通訳者は、あらゆる非難を受ける覚悟をしておけ」。“一个口译员必须要有接受各种责难的心理准备。”“Yígèkǒuyìyuánbìxūyàoyǒujiēshòugèzhǒngzénàndexīnlǐzhǔnbèi.”この言葉は、長井さんがジュネーブ大学で通訳を専門に研究している教授にレクチャーを受けた時に厳しく言われたことだとのことです。こんなことを書くと、通訳者になろうという人は減ってしまうかもしれませんが、私の経験でも通訳者はあらゆる非難を受けるもので
通訳の世界には正解がない。口译的世界里并没有正确答案。Kǒuyìdeshìjièlǐbìngméiyǒuzhèngquèdá'àn.長井鞠子さんはこの本で何度もおっしゃっているのがこの「通訳の世界には正解がない」ということ。長井さんがプロの通訳者になって数年がたち、仕事にも馴れてきた頃、小松達也氏に次のように言われたそうです。「最近、まわりにチヤホヤされて、いい気になっていないか?」“妳最近是不是有些得意忘形了?”“Nǐzuìjìnshìbùshi
小見出しは、佐藤栄作元首相の「善処します」前首相佐藤荣作“我会妥善处理”QiánshǒuxiàngZuǒténgRóngzuò“Wǒhuìtuǒshànchǔlǐ”です。日中関係で通訳が関係する話として、『迷惑事件』があります。添了麻煩(ティエンラ・マーファン)とは中国語で「迷惑をかけた」という意味の語である。1972年に田中角栄首相が中華人民共和国を訪問時に周恩来総理に「貴国に迷惑をかけた」と発言したのを翻訳したもの。これを聞いた周恩来が激怒した。
長井鞠子さんは、「話し手に感情移入できれば、巧い通訳ができる」“如果跟讲者能有共鸣,就能译得好。”“Rúguǒgēnjiǎngzhěnéngyǒugòngmíng,jiùnéngyìdehǎo.”とおっしゃいます。これは、たとえば通訳をする時、プロの通訳者でない人は、「(この方は)〇〇とおっしゃっています」“他刚才说……”“Tāgāngcáishuō……”といった訳し方をする。つまり、話し手と自分をべつの存在だと考えて、三人称
1964年の東京オリンピックの時にアルバイトで通訳をされた長井鞠子さん。ハイジャック犯人の通訳もされています。1977年に起きた「ダッカ日航機ハイジャック事件」で、飛行機を乗っ取った日本赤軍のメンバーたちと現地管制官のやりとりを衛星中継で同時通訳されたそうです。その時に次のような通訳をされたそうです。たとえば、“Givemewater.”というのを「水を持ってきてください」と訳しました。いま思えば、ハイジャック犯の言葉ですから「水を持ってこい!」ぐらいの強い調子で訳すべきだった
長井鞠子さんは「おしゃべり」がお好きだそうです。このことが通訳者として働いていることと無関係がないともおっしゃっています。そもそも、わたしは「お喋り」が好きなんです。其实,我本来就是个“长舌妇”。Qíshí,wǒběnláijiùshìgè“chángshéfù”.脳神経外科医の林成之先生によると、脳の言語中枢は女性の方が発達していて、女性は話すことでアイデアが出てくるらしいですから、長井さんが「おしゃべり」が好きだというのも女性だということが関係しているのか
音楽経験とヒアリング力音乐聆赏和英文能力聆賞ㄌㄧㄥˊㄕㄤˇlíngshǎng简聆赏聆聽欣賞(音樂、歌曲等)。聆赏ㄌㄧㄥˊㄕㄤˇlíngshǎng聆听、欣赏。聆赏Forpronunciationanddefinitionsof聆赏–see聆賞(“tolistento”).(Thisterm,聆赏,isthesimplifiedformof聆賞.)長井さんはよく人から、「どうやったら英語のヒアリング力が
長井さんは、設立されたばかりのサイマルでプロの通訳者としてデビューされました。プロの通訳者となって、最初の仕事はクライオジェニック(低温)工学の国際学会で、アメリカ人の科学者が英語でおこなう発表を、長井さんが日本語に通訳するというものだったといいます。この時、発表する内容が書かれたテキストが事前に渡されていたということで、当時はまだ通訳者として未熟だった長井さんは、発表者に、テキスト通りに喋るようにお願いしたといいます。その結果、発表者は発表の前に、「通訳者に原稿通りに話すように迫られ
長井鞠子さんは1964年の東京オリンピックで通訳のアルバイトをされました。その時「通訳の仕事はオイシイ」と思われたのですが、当時は、通訳ができる人は多くなく、貴重な存在だったのでしょう。その後、長井さんはある集会が終わった後、「今度、サイマルという会社を作ったからきみも通訳者にならないか」“我们打算成立一间叫Simul的公司,妳要不要也来当口译员?”“WǒmendǎsuanchénglìyījiānjiàoSimuldegōngsī,nǐyàobuyào
東京五輪と言っても2020年ではありません。1964年に行われたオリンピックです。この東京五輪で長井さんはアルバイトで通訳をされています。(大学二年の時)それまでも学生集会でも通訳をしていたと言いますが、東京五輪でのアルバイトについて、次のように言っています。東京五輪のアルバイトでは、当時、たとえば飲食店でウェイトレスをするのと比べれば約四倍ぐらいのお給料がもらえたと思います。しかも、日の丸のついたブレザーからスカート、バッグまでユニフォームを一式支給されて、いいことずくめでした。
前回、「長井鞠子さんの英語の学び方」では長井さんが中学校に入って本格的に英語を始めたことをご紹介しましたが、今回は、その後、交換留学生としてアメリカに留学した後、東京の国際基督教大学(ICU)に入学してからの状況を紹介されています。最初の一年間は「フレッシュマン・イングリッシュ」といってとにかく英語ばかりをやらされます。そうはいっても、大学生といえば生意気盛りの年代です。普通の大学なら一般教養課程で哲学や思想の授業も受講できるわけですから「大学に入ったら高校までとは違う“おとなの学問”
さて、長井鞠子さん。中学校で本格的に英語を学んだのですが、高校三年のとき、交換が留学でアメリカテキサス州ダラスに行かれました。「ケネディ大統領が暗殺された場所」“约翰·甘迺迪(甘乃迪)(JohnF.Kennedy)遭人暗杀的地点”“Yuēhàn・gān迺dí(gānnǎidí)(JohnF.Kennedy)zāorénànshādedìdiǎn”※ケネディの漢字での表記方法が、台湾と大陸では違います。台湾では“约翰·甘迺
小学校を卒業して、中学・高校は宮城学院に進まれた長井さん。英語はこの宮城学院で本格的に学ばれたそうです。私たち中国語の学習者にとって、とても参考になるのでご紹介します。さて、中学に入ってはじめて英語を本格的に学んだわけですが、宮城学院の英語の授業は特徴的なものでした。まず、中学一年の最初の学期は発音記号を徹底的に覚えさせられました。発音記号の読み方と、その正しい発音の仕方です。そのあとは、英語の詩の暗誦もよくやらされた記憶があります。詩を読むのはリズム感が大切ですから、発音記号
前回、「泣いて馬謖を斬る」という中国の故事成語を、日本語の通訳をしている時に必要な知識としてお伝えしました。今回は、長山さんの本職である、英語の世界の話です。「世界はわたしの牡蠣」英語では、"Theworldismineoyster."("Theworldismyoyster.")中国語では「~は(外でもない)…」と強く断定する表現なので“是”を使って、“世界是我的牡蛎。”“Shìjièshìwǒdemǔlì.”英語圏文化の
長井鞠子さんの『伝える極意』から。英語を理解するための「聖書」との出会い为了解英文而接触圣经WèiliǎojiěYīngwénérjiēchùShèngjīngという小見出しがあります。長井さんは宮城学院というミッション・スクールに行かれました。その学校には授業の科目として「聖書」があったとのこと。この事が後に通訳者になってからとても役に立っていると言います。いまでは「宮城学院には足を向けては寝られない」と思っています、というのは、プロの通訳者になってみると
長井さんが通訳という仕事にはじめて触れたのは大学二年のとき、一九六四年に開催された東京五輪でのアルバイトだったそうです。来年、二〇二〇年にはまた東京でオリンピック・パラリンピックが開催されますからこの時期に、長い鞠子さんのご著書を取り上げるのは何かご縁を感じます。一九六四年。私は一九六〇年生まれですから、私が四歳の時にすでに通訳をされていたのですね。そんな長山さんが、帰国子女が簡単に通訳者になれるわけではない并非归国侨民就能轻松当口译员Bìngfēiguīguóqiáo
会議での同時通訳の世界で、日本語を理解し、それを母語に通訳する通訳者はあまりいないということは近藤正臣氏も言っていますが、長井鞠子さんも次のように言っています。サミットのようなレベルで日本語の通訳ができる通訳者が欧米には少ないことは事実です。在欧美地区确实较难找到能够胜任高峰会等级的日文口译员。ZàiōuměidìqūquèshíjiàonánzhǎodàonénggòushèngrèngāofēnghuìděngjídeRìwénkǒuyìyuán.欧
バイリンガルと言う言葉があります。昔、キャロライン洋子というタレントがいて、英語と日本語のバイリンガルだったと思います。彼女は、次のようなことを言っていました。「話をしていて、英語の方が表現しやすければ英語を使い、日本語の方が使いやすければ日本語を使う」これも一つの定義でしょうが、『伝える極意』の長井鞠子さんの定義は以下です。「ニューヨーク・タイムズの社説が読めて書けて、日本経済新聞の社説が読めて書けること」が英語と日本語のバイリンガルの定義だと思っています。我自己认为如
長井鞠子さんの『伝える極意』から。通訳者の仕事。それは変化に富んでいます。通訳する単語も色んな業界があったりします。長井さんは次のように言います。まったくジャンルの異なるそれぞれの現場で、話し手の言葉を正確に理解し、通訳するためにはやはり「下準備」が欠かせません。在每一场不同领域的工作现场中,要正确理解讲者的语言进行口译,绝对不能缺少完善的“事前准备”。Zàiměiyīchǎngbùtónglǐngyùdegōngzuòxiànchǎngzhōng,y
長井さんは次のようにおっしゃっています。黙っていても相手がこちらの心を読み取ってくれる従来の日本社会とは対象的に、欧米の社会では、自分の意見を発信して、相手にしっかり伝えてコミュニケーションを図らなければ、トラブルが生じたり、不利益をこうむることにもなりかねません。以往日本社会总认为“心有灵犀一点通”,尽管自己保持沉默,对方也能了解自己的心境。相较之下,欧美社会则主张如果没有表达自己的意见,确实传递给对方以达到良好的沟通,就有可能产生纠纷、造成损失。YǐwǎngRìběnshèh