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♡【栞《しおり》】ショートストーリー栞はいつも凛として胸を張る。いや、身体のことではない。心の中の背筋とでも言うのだろうか。かといっても、今までずっと心の背筋を張る生き方かといえば、皆がそうであるように多かれ少なかれ複雑さを伴うことはあったかもしれぬ。要するに、栞はいつも凛としていたいのである。真っ直ぐ目的に向かうためには、心の背筋を伸ばして行かなければ向かうことなど出来やせぬ。己の道は己が決めたのである。誰が決めたわけではあるまい。とはいえ、栞自身が我が道を貫くタイプだと
詩【手招きする夜と朝】朝焼けが戻り来る僅かな時間の中間追いやられる夜が向こう側に手を振り行き交う空の下に静けさを伴いつつ声絡みする無言の手招き会話でまだ夜明けは来ぬと、人の世の窓で…………夜明け前と真夜中の中間何処か人の世とかけ離れたような不思議さを醸し出すようでもあり朝焼けと夜が手招きしながら無言の会話を秘めやかにしているふと、そんな気がして静けさに身を置けば時折、車の騒音が海鳴りごとき詩【手招きする夜と朝】【作成日】【2019年2月17日《日
詩【夢暦】【抱く《いだく》恋暦】♡【夢暦】音鳴らしの風が雪の花びら拾い集めて夢暦をまわりくねり芽は出でて私の身体をくすぐるので心だけが先まわりして動いているとそろりと動く季節時計が早送り夢枕…………気がつけば、梅花が咲くや春は遠からず近からず夢暦三月の夢咲き春枕♡【抱く《いだく》恋暦】君とありし春暦、君とありし恋暦恋暦を胸に梅花ほのり紅色に染まり君とありし春暦、君とありし恋暦いだく恋暦は胸にあり君と重なりて我をくすぐりて心いだけば季節問わ
詩【新たな絵図】貴方と生きる新たな早春絵図小さき春の花が心に咲いては浮かべし匂ひをまとわりつかせ道は二人で築き上げる未来絵画早春の時計は二人暦の音鳴らし詩【新たな絵図】【作成日】【2019年2月16日《土》】【作者名】【詩人/鏡乃琴禰】【別名/樹霧《きぎり》】◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩【早春の誕生日】忘れていたもうすぐ三月だということをもうすぐ地上の何処かで蓮華草があちらこちらに咲くだろう忘れていたあと半月も過ぎれば我が誕生日だということを本当の誕生日は知らずとも紙の上には誕生日が決められているその我が誕生日となる日には地上の何処かで小さなフキノトウが芽吹き粉雪から、ボタン雪に変わり雪をいだいた芽が囁きかけるそんな早春の草花が咲くような季節から誕生日の贈り物がささやかに届けられるようで季節からの贈り物は素敵で早春の傍らで小さな川の
詩【贈り物】買い求めた贈り物も良いのでしょうけれども最愛の貴方への贈り物を差し上げるとしたら透明だけれども素敵な箱を作ってラップして私の心の中にある色々なものを集めて色々な声の粒子すらも集めてこの私自身の身体と私の心の全てを集めて貴方へ贈ったら貴方は喜んでくださるかしらその中に一つだけ空箱を入れておくわ何故かって?それはね貴方自身の心の粒子を集めてそして破れそうになる心の粒子をその空箱に詰めていつか私に贈ってほしいのそうしたら、今度は私が貴方の心
詩【無題/二作品】壁際に窓硝子からの隙間を縫うように光は当たり、その周囲を取り囲むように影はあり、けれども窓硝子には布地のカーテンがかかっている布地の糸が繊細な織物であるにもかかわらず、微かな粒子の隙間を見つけて、布地を通した薄光は微妙な中間位置を示すかのように当たるのだから、光と影の中間はどちらにも属していないとさえ思える光はどちらに属しているのだろう影色の位置か、太陽の光側の位置か確かに太陽があればこそ光は当たり生まれるけれども太陽光は布地を通した光である光の差し込んだ
詩【風送りの季節時計】薄曇りの空が微かな早春の空模様を呼び込めば冬の風送りの時計が素知らぬ顔をするあゝ誰もが足早で冬の曇り空の中を我はひとりで人より遅い足取りで歩く動きの悪い脚が付いていけぬと悲鳴あげて早春は遠からず近からず行き戻りながらゆっくりと季節は向かうなれば、この私の脚が人より遅い足取りだとしても良いではないかおや?風送りの時計が動き始めたようだそれを見られただけでも脚の遅さに穏やかさを生む不健康体の脚は片足が短くてましてや動き悪さも伴
詩【故郷と決めた場所】ここが、私の故郷ここが、私が故郷と決めた場所死ぬときも生きるときも、ここでここが私の故郷であると我が心に決めた場所生まれついた時の故郷なんて私は知らない見たことすらない知りたくもないまた、行きたくもない我が心の中で故郷であると決めた場所には、春には桜が咲き、ゆったりと大きな川が流れており、大勢の若い知人らが住み暮らしていて、笑いながら私を呼ぶ中には、かつて私が救った少年少女らが何処かの場所で、会わずとも暮らしているだろう私の友人すらも会わなくな
詩【この胸の中に心がある】人の心は自由であるだが、時として人としての道を外れて心を傾ければ人間としての迷路に突入するさながら、あてなき道であるあてなき道には未来の中で心の破壊へと繋がりかねない心の中に繋がれた鎖はその人の心の手で切るしかないのだこの胸の中に自由を得た日、気がつけば窓硝子の布を素通しした向こう側に、空が垣間見えているだが、それは胸の中だけに存在する広々とした空模様だったなんと広々としているのだろう我が心は自由だった目の前にあるはずの窓硝子の布が微か
詩【幻想フィルター】《幻想の透明箱の住人》ゆわえ付けられたような大きな壁に全身を映し出すような、人の姿を映し出す鏡があって、それはまるで、世の常とは無関係さを装いながら、透明な壁の中でありえない光景を創るためにあるのだろう誰かが壁にあつらえてある全身の鏡に向かい、また幻想フィルターを通して創り出している色煌びやかな一つのフィルターが幾重にも重なるかのように不思議な光景を創り出されまるで、一つだけのものが幻想的に作成されていく一つだけのものが幾つにも枝分かれするかのよう
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【一輪の薔薇への花手紙】【短詩】三行詩、四行詩、五行詩【短詩/全100作品】【特別編を含む全101作品】完了【作者名】【詩人/鏡乃琴禰】《かがみの・ことね》*************詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】〜【一輪の薔薇への花手紙】〜♥︎全101作品の詩集ですが、この短詩の文章の中に刻まれた『花手紙』の心が届きましたでしょうか?これは花びら101枚の花手紙なのです。あなたに愛のうたが
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【一輪の薔薇への花手紙】【最終章の特別編】幻想の物語詩作品【橋のたもと/夢散歩者】《貴方へ贈る特別編》月夜の晩なれども橋の上には誰もが行かぬ真夜中の夢散歩道月夜の晩に何処ぞで目隠しされて手を取り合う夢散歩者が出逢うと言ふそれらを橋のたもとで語りかけるのは雨知らずのまま草地から出でたる小さき草花の眠り草一輪夢散歩者が出逢う合図の証は宇宙の星欠片と流星の欠片が一つづつ組み合わせる時に一つの星になりしその欠片同士が偶
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【100】【心の視線】【100】生まれ出るのは君の横かもしれない君の真後ろや、真上かもしれないいつも繊細に視線を放つ先で見える心の視線を張り巡らせていれば真実という愛の糸車は繋がれるもの*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【99】【愛の糸車】【99】愛は壊れやすいというけれども壊れやすいのは、君が真実という秘めやかに隠された形の愛の糸車を見ようとはしないからさ幾重にも重なる糸の中に愛の絆はある*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【98】【愛の絆】【98】真実という糸で繋がれた愛の絆は決して切れることはない愛の絆は繊細な形で入り組むからいつも、それらの細い糸を見つめて大切に扱う先で、愛の絆が繋がれる*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【97】【信じることの意味】【97】君が信じるというのは誰を信じるの?相手を信じる事と、自分を信じる事とそれは信じる事の意味が違うのさ恋愛の先で、その意味が複雑な形でそっと笑って離れていくよ*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【96】【独りよがりの愛】【96】恋愛とは相手ありきで成り立つから相手の幸せを心底から願うこともなく表面上だけのものではダメなのさ一方的な想いでは成り立たないもの独りよがりの愛ではダメなのさ*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【95】【分かち合う先で】【95】幸せも分かち合い悲しみも分かち合い楽しみも分かち合い苦楽を分かち合う全てを分かち合う先で一番大切なものが、ひょっこりと笑って顔を出してくるのさ*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【94】【分け合える幸せ】【94】楽しい旅をしても美味しい食事をしても宝石や素敵な家があっても一人だけでは楽しくもないよ分け合えるから楽しく幸せなんだよね*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【93】【愛という宝もの②】【93】沢山の宝ものを抱えるには長い両腕が必要なんだよね短い両腕の私には、そんなに沢山の宝ものがあっても持ちきれない私には愛という宝ものだけでいいよ*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【92】【愛という宝もの①】【92】宝ものは一つだけでいい沢山の宝ものがあっても私の両腕に抱えきれないから私の両腕は小さくて短いの宝ものは愛という貴方だけでいい*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【91】【貴方という人②】【91】貴方は私の命そのものなんだよ貴方がいればそれだけでいいその代わり、私のたった一つの宝ものを誰にもとられたくないの私の命が、そこにあるんだもの*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【90】【貴方という人①】【90】貴方が幸せなら、私も幸せなんだ何故かって?貴方は私の命そのものだから貴方がいればそれだけで何もいらない貴方が私の傍にいるだけでいいんだよ*************【作成日/2018年6月】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【89】【上記の写真撮影者/鏡乃琴禰】【美しき裸木②】【89】細い枝を自由に伸ばした先で風に揺れた、ありのままの冬の裸木はその木に咲く花の美しさと変わらず君の裸木は素晴らしく美しいさ私は誰に聞かれてもそう言うだろう*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【88】【美しき裸木①】【88】裸木の肌色に魅せられて冬の日差しの柔らかな色に染まる君を見つめればあまりの美しさに心を奪われた日いつかの裸木に想いを馳せる梅雨時恥ずかしげに揺れて細い枝を見せる*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆【上記の写真撮影者/鏡乃琴禰】◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【87】【その愛と命と共に】【87】君の愛と命と共に我は生きよう重なり合う愛と心は君の中にあるからどんな行き先すらも君とならば向かい風すらも恐れずにいるだろう重なる愛とは、そういうものだから*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【86】【愛は重なる】【86】君よ、何処に愛があると探すなかれ我が心の全ての隅々までも君への愛があると、染まる愛の色はいつでも視線の先にあると我は伝える我が心を預ける君の愛の中に重なりて*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【85】【我が心に愛がある】【85】その人がいると心の安定感があるから愛したわけではないその人を心底から愛しただけ繊細に愛する人の心を見つめた先で得られた、真の心の安定感だっただけ*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】【84】【二人の暦】【84】これからもよろしくね二人が築き上げた暦を手にしてはこれからも続く、新たな暦に真っ白な1ページを大切にプラス君との1ページの暦に心をのせる*************【作成日/2018年6月】詩集【愛を紡ぐうた/一輪の薔薇】全100編◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆