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よくあることとは言い凹みます先日からご来院されている患者さんが、通院中の眼科で検査結果を受け取っていないということでしたので、もし頂けたなら見せて下さいとお願いしていました。この患者さんは中心性漿液性脈絡網膜症でしたので、OCT画像で浮腫が観察されるはずでした。<当院の鍼灸症例>そもそも検査結果を患者さんが保存すること自体は何ら問題がないのですから、プリントアウトする手間さえ厭わなければ、それほど揉める案件ではないはずです。ところが今回は、患者さんがそれを鍼灸院(弊院
症例数が多いほど冷静な判断がしやすいしっかりと分析をしているという前提でですが、治療家の経験値が高く症例数を多く経験しているほど過大評価や過小評価をしにくく、逆に経験値が低く症例数が少ないほど過大評価や過小評価をしやすい傾向があります。例えば、過去に緑内障の症例を数多く経験していれば、目の前の患者さんが適応疾患(状態)であるかどうかは、ある程度正確に分かります。ところが過去に緑内障を施術したことがなければ、それが適応状態であるか否かも分かりませんし、どの程度の期間でどういった
既存患者をしっかり施術するために先日からお伝えしていた通り、5月1日(水)より暫くの間は新規患者さんのご予約を休止させて頂きます。<当院HPのお知らせ>進行性の眼科疾患を防ぐために定期的にご来院されている患者さんの治療頻度を守る為には、不定期に入る新規予約を制限するしかないからです。折角長年進行を防げているのに、新患枠を取る為に治療頻度を変えることは、患者さんにとって大きなストレスになります。「月に〇〇回来院していれば安心して生活出来る。」という安心感を失う
2023年のニュースレター一覧です現在当院にご来院されている方はご存じでしょうが、当院では毎月1日にニュースレターを発行しています。今年1年のニュースレターの内容を、お知らせ以外に限ってタイトルのみご紹介します。<ニュースレター2023年1月号>【1月号】<新年特別企画女性のからだ>・女性ホルモンが作られる場所は・卵子と卵胞の違いは・卵胞とは・卵胞はダイナミックに変化する・月経のことを知りましょう・エストロゲンと更年期・エストロゲンは男性ホルモンから
昨日はInstagramであげた通り、清荒神に行っていたのですが、自宅に帰って休憩していると、スマホを見ていた妻が、「日本橋でホテル火事やってんな。」その話を聞きながら、確かに治療所のある大阪日本橋は、ホテルが非常に沢山あって、その内のどこかが火事かと思っていたのですが、それに続けて、「2丁目って治療所と同じ違う?」そこで慌ててニュースを見たところ、【速報】大阪・ミナミのホテルで火災大勢の客が避難|FNNプライムオンライン5日未明、大阪・ミナミのホテル
国民の約2%がビジュアルスノー症候群?皆さんはビジュアルスノー症候群(VSS)という病気をご存知ですか?厳密に言うと、現段階では病気ではなく症候群ではあるのですが、脳や神経系の器質的問題があるのかもしれないと言われています。VSSとは、視界の中にまるで雪が降るかのような模様が見えたり、景色がドット状に見えたりする現象です。また耳鳴りや羞明などの現象も同時に現れますが、実はこのような症状を同時発生的に訴える患者さんは、当院にも多く来院されます。またVSSの患者さんに
最近、夜最後の時間帯だけ、どうしても予約が取れない方の為に3台目のベッドを稼働しています。元々役所の届出でも3台のベッドを申請している為、それ自体は予定通りなのですが、実際にはかなり大変であることは間違いありません。受付もいない状態で3台のベッドを稼働させる為には、用意や片付けを省くしかありませんので、予め用意した1台を使い切る形で、最後の時間帯のみとなっています。工夫すればもっと人数を診れるのかもしれませんが、50過ぎの私にはその体力も気力も…。取り敢えずベッドの移動がしやすいように
来院前に是非読んで下さい網膜や視神経の障害により視野欠損や視野狭窄が出現した場合、機能低下から始まり徐々に器質的変化に移行していきます。つまり最初の内は、ただ単に視野の一部が見えないだけで、網膜や視神経の細胞自体が死滅したわけではありませんが、やがて時間経過と共に細胞自体が死滅してしまうということです。一旦死滅した神経細胞は元に戻りませんので、そうなる前に細胞死を防がなくてはいけません。では次の図を見て下さい。一番左の軽度視野狭窄では、一番外側のグレーの部分
まぁ確かに裕福ではありませんが…あまり記憶が定かではないのですが、未だ1年も経たない頃でしょうか…とある『匿名電話』がありました。内容としては、「あなたは不幸な生い立ちだ。」「そのため幸せな人が大嫌いなはずだ。」「だから私のような裕福な生い立ちの人間はそこに行けない。」といったものでした。電話口でただ茫然としてしまったのですが、こうした内容を一人芝居の台詞のように女性が喋っていました。そのまま電話が切れたため、特に気にもしていなかったのですが、先日もまた同
鍼灸の目的は完治だけではない少し古い話ですが、神戸新聞でとあるSNSを取り上げた次のような記事がありました。「緑内障が完治することはない」緑内障の鍼灸治療に警鐘を鳴らす投稿が話題「緑内障が完治することはない」緑内障の鍼灸治療に警鐘を鳴らす投稿が話題「緑内障が完治することはない」。緑内障の鍼灸治療に警鐘を鳴らす投稿がSNS上で大きな注目を集めている。「緑内障末期でwww.kobe-np.co.jpこの記事の中では、患者を鍼灸師に不当に奪われた医師がSNSに投稿した内容を取り
羞明を訴える人が増えてきた?最近ご来院される患者さんの傾向として、何故か羞明(しゅうめい)を訴える方が増えてきています。羞明は光を眩しく感じる症状で、最初は戸外でサングラスを外せないという症状から、酷くなれば室内でもサングラスを外せなくなり、遂には室内でも灯りを点けることが出来なくなります。昼夜問わずに遮光カーテンを閉めて過ごすようになり、社会生活が送れないほどになる方もいらっしゃいます。当院にはそれほど重症化した方は来院されませんが、(戸外に出られない為)
専門治療院の強みは経験と実績最近ご来院頂く方にお話を伺うと、『眼科鍼灸の専門だということで来た。』という方が殆どでした。ご来院される方はほとんどがGoogle検索で来院されますが、恐らく複数ワードで検索された後、表示される一覧の中で1番眼科疾患に詳しそうなところや、眼科疾患の鍼灸治療で実績があるところを選んでいるのでしょう。実際に当院が1番実績があるかは分かりませんが、日々臨床数が増えていることは確かです。何せ今や来院患者さんのほぼ95%は、何らか
おススメの温灸商品今朝は今季一番の冷え込みだそうで、確かにワンチャンの散歩の時には、いつもより冷え込みを感じました。そこでこれからの時期に活躍する、「お灸(温灸)」についてお話したいと思います。お灸は古来から民間療法の中心的な存在で、多くの人に利用されてきました。その頃に行われていたのは、艾を直接肌に付けて燃やす直接灸でしたが、ここ最近は誰にでも手軽にできる温灸タイプが一般的です。また、その代表とも言えるのが千年灸です。【送料無料の3個セット
網膜色素変性症患者の一例から眼科疾患の方にしっかりと鍼灸治療を受けて頂くためには、先ずは自覚を促すことが大事だと考えています。眼科を受診するならまだしも、鍼灸治療に根気強く通って頂くためには、・なぜ今治療の必要があるのか・なぜ鍼灸治療である必要があるのか・なぜ当院である必要があるのかを理解して頂かなくてはいけません。今でなくても良いのなら、鍼灸治療でなくても良いのなら、当院でなくても良いのなら、時間やお金をかけてまで、鍼灸ひより堂に今来て頂かなくて
血圧と眼圧の気になる関係緑内障の方の中には、『血圧が上がると眼圧も上がる』と考える方が多いですが、実際にはそうとも言えないようです。むしろ血圧が低い方に緑内障を発病する方が多く、これは血液を圧し出す力が弱いために、視神経や網膜を栄養する血管に血液が上手く循環せず、結果的に視神経や網膜が脆弱になるせいだと言われています。但し血圧が高い人に見られる動脈硬化などは、他の眼科疾患リスクになり得るため、血圧が高いことも良いことでないことは確かです。またこれとは別に
朝は毎日が戦場?一人治療院として開業すると、基本的に何から何まで自分でやることになります。日々施術時間の合間や施術が終わってからも、業務としてやることは多いのですが、何よりもOPEN前の時間帯は業務が多くなります。ざっと書いて見ると、1.閉院後室内に干しておいた洗濯物を取り入れる2.タオル類は畳んでそれぞれの場所に設置する3.治療着は一つずつコロコロで綿くずを取る4.治療着を畳んでバックヤードに仕舞う5.治療所全体に掃除機をかける6.各治療室に治療着やシ
犯人は交感神経の緊張だったのかひと昔前の健康番組では、「血液がドロドロの人は玉ねぎを食べましょう!」なんて放送をよくしていました。そのせいで『健康のためには玉ねぎ』ということから、猫も杓子もオニオンスライスを食べたものです。ところがこうした食生活以上にも、ごく短時間で血液をドロドロにする原因があります。それがストレスです。ストレスは交感神経を緊張させることで、ごく短時間に血液の粘調度を変化させます。これは元々生体防御の仕組みで、外敵と
本当のこと色々書いちゃいます私が治療院の業界に足を踏み入れたのは、まだトレーナーの学生時代の19歳の時。(現在は51歳)教員の紹介で治療院を訪ね、見学や実習を受け入れて頂きました。ただただ高校陸上選手の脚をオイルでマッサージするだけの、非常に単調な作業でした。その先生の整体の講習会に通いながら、高校生の部活でトレーナー兼コーチとして経験を積み、卒業と同時に病院の理学療法室に就職しました。その後、治療院や病院を渡り歩きながら、長い時間をかけて鍼灸師や柔
今一度生活を見直す時期つい先日、季節の変わり目のお話をここで書きました。『季節の変わり目での持病の悪化に注意を』春と秋は持病悪化のリスクが上がる昔から季節の変わり目は、「体調の変化に注意を」と言われます。その中でも、夏から秋への変わり目と冬から春への変わり目は、特…ameblo.jpその中では眼科疾患も悪化することがあると書きましたが、実際に先日から悪化される方が多くて困っています。悪化される方の殆どは、症状が良くなったことで頻度をぐっと減らした方です。
脳神経はストレスに反応しやすいことも鍼灸の学生時代に、国試対策授業での一コマの中で、顔面神経麻痺についての出題を解いている時に、聴覚過敏の話がありました。「顔面神経麻痺の症状である聴覚過敏はなぜ起こるか?」という出題でした。答えとしては、顔面神経の枝である鼓索神経があぶみ骨筋を支配するため、鼓膜の振動を制御することが出来ず、聴覚過敏が起こるというものでした。あぶみ骨は3つある耳小骨の一つで、鼓膜の振動を伝える役割があります。あぶみ骨筋は、筋収
緑内障の鍼灸治療で気付いたこと3つ色々なタイプの緑内障患者さんが日々来院されますが、そんな臨床の日々で分かってきたことや気付いたことを、少しだけご紹介します。中には十分なエビデンスが無い内容もありますが、眼科疾患を専門的に施術する鍼灸師の正直な感想です。1.最初にかかった医師で予後が大きく変わるこれは緑内障に限ったことではありませんが、一般的には最初から眼科をはしご受診する方は少なく、最初にかかった眼科で治療を受けることになります。最近の眼科はかなり専門化
昨日の記事で、眼科疾患が首の痛みを伴うことが多く、その予兆としても、首の痛みが出ることがあるとご紹介しました。実は首の痛みに対して行う鍼灸治療は、そのまま眼科疾患の治療としても利用出来ます。首の周囲にある経穴に対して施術すると、頚部の筋肉が緩むだけではなく、目の周囲の血流増加も同時に起こるため、様々な眼科症状に有効なのです。主な経穴としては、天柱、風池、寛骨、えい風、人迎などを使い、しっかりと筋肉が緩むのを確認します。こうした局所治療比較的即効性があり、首の凝りや痛
緑内障だからと諦めることはない先日ご来院された患者さんは、とある眼科疾患のために使用したステロイドがきっかけで、約1年半前にステロイド性の緑内障を発病しました。ステロイドの使用は中止となりましたが、緑内障に対しては眼圧を下げるしかない為、その他の治療法を求めて鍼灸治療を選択されました。鍼灸治療を開始する前の時点では、視野検査において視野欠損が見られ、徐々に進行している状態でした。その時の視野検査がこちらです。中央右下に見える黒い盲点は生理的なもので
一般的な眼科疾患のための鍼灸治療ては、私は低周波によるパルス通電はあまり行いません。眼科鍼灸の特徴の1つである眼底部の血流改善が目的であれば、特にパルス通電は行う必要が無いからです。ただ一部の眼科疾患ではパルス通電は効果的であるため、効果と副反応を比べて、効果の方が高ければパルス通電を行います。例えば急性の視神経炎や視神経萎縮、視神経症の回復期ではパルス通電は効果的です。また後頚部や背部の筋緊張が強い場合には、パルス通電が非常によく効くことがあります。その一方
西洋医学から東洋医学につい先日こちらのブログで、腎機能と網膜疾患の関係について書いたのですが、昨日ご来院された患者さんからも同様のお話をお伺いしました。『腎機能と網膜疾患の関係【全身状態と眼科疾患】』腎臓と目には密接な関係が腎臓は体内の水分やNaの濃度を調節し、血圧に大きな影響を与える臓器です。腎機能が低下して水分やNaの濃度を調節出来なくなると、体…ameblo.jpその患者さんは70代の女性で、血液検査の数値上ではCKD(慢性腎臓病)が疑われる患者さんで、まだ
半年~1年は回復のチャンスが大きい網膜上の黄斑に出来た浮腫が、鍼灸治療により後遺症を残さずに回復する一つの目安は、発病から半年~1年ではないかと思います。これは初発の場合ですから、2回目や3回目の発病であれば、以前の後遺症が無い場合にのみ、近い感じになると思います。様々な原因により黄斑部に出来た浮腫は、時間と共に網膜の変性を不可逆的な後遺症にしてしまうため、鍼灸治療により浮腫が無くなっても、網膜自体が完全に回復しない為、視野の歪みや色付きなどを後遺症として残
選穴方法の一例をご紹介します眼科疾患の治療をする際には、似たような働きをする経穴の中から、よりベターな経穴を探して選穴することが必要です。そうしないと鍼を刺す経穴がどんどん増えてしまい、患者さんにとっては体への負担が大きくなり、術者にとっては時間やコストが負担となります。「眼に良いツボ」などというのは非常に沢山あり、患者さんからも、「〇〇は使わないのですか?」と聞かれることもあるくらい、健康知識として普及しているものもあります。例えば、
腎臓と目には密接な関係が腎臓は体内の水分やNaの濃度を調節し、血圧に大きな影響を与える臓器です。腎機能が低下して水分やNaの濃度を調節出来なくなると、体内の血液量が増えることで血圧が上昇してしまいます。血圧が上がると尿量を増やして血圧を下げようとして、腎臓からレニンというホルモンが分泌されますが、レニンには血圧を挙げる作用があるため、更に腎臓の毛細血管に負担を掛けることになります。血圧が高くなって負担が掛かるのは、腎臓の中にある毛細血管だけではありません
元の場所に戻ってもらうだけ先日、患者さんからこんなご質問を頂きました。「注射をしなくても浮腫が無くなることはあるんですか?」ここで言う注射とは、新生血管に対して行われる抗VEGF薬の眼内注射のことで、脈絡膜新生血管に対して行われるものです。脈絡膜新生血管が出来ると、そこから血漿成分が漏れ出すことで黄斑部に浮腫を作り、変視症を起こす原因になります。また新生血管から出血をすると、視野に欠損部分が出来ることになりますし、やがて黄斑変性に移行する原因にもな
空いて無いようで空いている時があります当院では予約の取り方が複数選択出来ますが、ここのところ自動予約サイトからご予約の方が増えています。それに伴って、自動予約サイトでの予約の取り方について、患者さんから問い合わせを頂くことも増えてきました。当院が利用している予約システムでは、一つの時間帯に重ねて予約を取ることを制限しています。また治療時間を1時間に設定しているため、朝一番の10時に予約が入ると、自動的に10時半のご予約を取ることが出来なくなります。とこ