ブログ記事18件
(康宏鋼の沸かし)鍛造刃物を作る場合、ナイフだろうと包丁だろうと日本刀だろうと鏨だろうと、熱処理について冶金学の基礎を知っていないと話にならない。これは、今は解体して存在しない私が作った専用鍛冶炉にて鍛造、火造、熱処理をした。
フィンランドプーコの製作動画。油焼き入れの時には長めの火箸を使うほうが良い。理由はこうなるから。油焼き入れは冷却油を80℃程まで加熱する必要があるが、灼熱の刀身を入れるので引火点をすぐに超えて発火する。短い火箸で刀身を挟んでいると火傷する。かつて、私が油で焼き入れする時も長めの火箸を使っていた。短いタイプ。他にも多くの種類の火箸を使う。なお、油焼き入れは80℃あたりまで油を熱しないと焼きがうまく入らない。また、水を使う場合、30℃以上に熱すると焼きは入らない。
七輪を鍛造炉として使って刃物が作れるのか。答えは、作れる。ただし、炭は小さ目に親指の先ほどの長さに「炭切り」したほうが熱にムラが無くて良い。突っ込み加熱方式は刃先が溶けやすいので注意を要する。平坦に刀身を沈める形の炉のほうが均等に焼ける。七輪は「しちりん」が正しい日本語の発音だが、東京人の中でも旧江戸区域育ちの人間は「し」と発音できずに「ひ」となる。七輪は「ひちりん」であり、七人は「ひちにん」と発音する。昔、歌手で「七人」をひちにんと発音していた女性がいたが、
沸かし用と焼入れ用は通常別な炉を使うが、刀鍛冶ではない一般人の自主鍛造では沸かしと折り返し工程が無いので、一つの簡易炉でも焼入れと焼戻しが可能だ。ただし、冶金の基礎は知っていないと熱処理は不能。A1変態点~A3変態点の温度と意味を知悉していないと炭素鋼の熱処理はできない。解っていれば、鍛造という鍛えが無く火造して成形した原体を焼入れ焼戻しするだけなので、作業自体は間違った事をしない限り案外簡単だ。磁石などは使わないほうがよい。磁性の減退はキュリー点よりも大幅な
火床(ほど)、金床(かなしき)、鎚、火造箸、燃料(炭等)、鋼、鉄、硼砂と鋼粉があれば鍛造刃物は作れる。全鋼の場合には鍛接材の硼砂は要らない。火床には送風装置が必須で、それはブロアーやドライヤーでも代用できる。小物の場合には火吹き棒でもできる。気を付けなければならないのは送風管と火口(ほぐち)の部分を繋ぐ金属パイプで、これに亜鉛メッキ管やステンレス管などを使うと化学変化で炭素鋼に悪影響を及ぼす。焼き物や土管が最適だが火床の耐火煉瓦に四角い小さな隙間を作って利用す
鍛冶師は鍛造の手技だけで火造(ひづくり)で鎬線まで出してくる。鋼材削り出しと違い、鍛造刃物は材料内部がさらに密になり切れ味と堅牢性が格段に増す。私は小物を作る時は、小柄小刀といえども、加熱鍛造以外に冷鍛の空打ちを相当する。そこで薄くなった鋼に亀裂が入ったら、その個体はまた材料にリセットさせる。冷鍛は炉に点火の時のように鋼を火口(ほくち)に寄せれば火がつくほどに加熱するまで鍛打する。これをやらないと、小物の場合に斬鉄剣は出来ない。ただ炭素量が高いだけの鋼だと
ほんのちょい前まで、佐治さんの作品にみられるように、和式鍛造刃物はこのような適正価格だった。私が持っていた佐治武士作七寸長の剣鉈でさえ1万数千円で購入できた。佐治さんが亡くなってから市場は高騰し、かつ一気に作品が市場から消えるは必定。私が持っていたのと同タイプの剣鉈が今でさえ7万円以上で取引されている。佐治さんだけでなく、おりからのキャンプブームとやらの影響か、他の製作者の和式鍛造刃物も法外な値段になった。和式刃物というのは日本のプーコみたいなもので、廉
先日上野方面に行きました際に、御徒町でナイフを一本調達してまいりました(^_^)って、趣味でナイフを集めているのではなく、使うことになりそうな予定がありますので熟考の結果調達するかと(・_・)...こんな感じです(^_^;)...って、上の方が今回購入したナイフです。シース(鞘)に入れた状態です。下の方はこれまで山に行く際にザックに入れて携行していたナイフであります。シースから出しますとこんな感じであります(^_^)なんとなくではありますが、買った本人でもちょっ
おはようございます。銀座ブレードショウが終わった翌日の勉強会は楽しく充実してた!こんな風に毎日平和な日々が過ごせる事を願ってます!画像拝借byhttps://www.facebook.com/daisukesaku彼は日本の九州熊本県在住の包丁とナイフの鍛冶職人!地金と鋼を併せ本来の鍛造技術を持って刃物造りに勤しんでいます。現代では利器材を使った、言わば鍛造風の刃物が横行してる中、伝統的な技を取得した貴重な鍛冶職人です。
午前中はニッパーの試作で追われナイフ製作は午後の僅かな時間で終わりました。指を守るガード!ヒルトを作ってスパインは全体の”様子”からピカピカに磨かずこんな風にしました。
「サルキリ」という名の刃物ネットで初めて見たのは3年ほど前だった。小型の鉈のような、中華包丁のような…普通の刃だけでなく、垂直に立った部分も刃が付いていて、ノミのような使い方に対応する。『お鷹ぽっぽ』という木像を作るときに使われるようだと分かったのは、結構後だった。作者の方にお願いして、自家用のサルキリをお借りし、その魅力に見せられ、オーダーをお願いしようと思った。しかし、その作者は忙しく、また、「サルキリ」を載せたブログが評判を呼び、新規の「サルキリ」のオーダーは受けないこととなっ
ワークラッシュに突入しています。前が見えません(笑)。ゲリラ豪雨の中突っ走ってます。もう無心でいきますよ。ではワークです。未完成の菜切り包丁。まずはハンドルを滑らかにします。滑らかになったらしっかり磨いて漆を塗ります。こちらは革包丁。滑らかにしてしっかり磨いて漆を塗ります。しばらく乾燥させたら仕上げます。まだまだやることだらけなので、モチベーションを下げないようにやっていきます。Seeyou!
最近、何故刃物メイカーになったのですか?と聞かれることがよくあります。確かに、普通に考えれば想像しにくいですよね…。何故…か…。分かりません!成り行きです(笑)。ただ、若い頃から興味を持っていたという事は全く無いです。アウトドアの趣味もなかったですし。到底辿り着かない位置に居たはずです。でも、運命とは不思議なもので、たまたま職場にていきなり刃物担当にさせられ悪戦苦闘の中、突如1本だけナイフを作るきっかけがやってきまして。その体験は想像を遥かに越えていました。これが初めて作った3インチセ
いよいよ7月になりましたね。個人的にはこの7月が一番忙しい月になります。あまりにもやることが多すぎて、ホントに一歩間違えれば全てがボロボロになるレベルですからね…。仕事をする上での基本「段取り8割」を念頭に置いて、多少のトラブルが起きてもクリア出来る段取りを構築しないと乗り切れません。改めて数えましたが、フルカスタム包丁9本、包丁ブランク材12本、包丁未完成品2本、革包丁5本、その他オーダーカスタム多数という状況で、7/14は銀座ブレードショー、その後すぐに雑誌取材と合羽橋納品という前代未
さて、焼き上がって来ました。この9本が揃ったところで7月に手掛ける物を改めて総チェック。これはかなり凄い量ですね…。いけるかな…。まあ、やるしかないのでやります!Seeyou!
今日は暑い日でしたね。それにしてもなんとか滑り込みセーフでした。無事9本焼き入れ便に間に合いました。と言っても、ホントならもっと番手を上げて磨いてから出すべきなので、これは戻ってきてからツケを払う形ですね…致し方なし。ただ、今日出さなければ1週間予定が遅れることになるので、それだけは阻止したかったのでとりあえずは良しとします。さて。焼き上がるのは金曜日ですから、この間に他のワークを進めてしまいます。まずはこの捻カスタムですね。頑張りますよ。Seeyou!
今日は職人用革包丁製作をしました。基本的には、私が製作する革包丁はハンドルを派手にカスタマイズしますので、どうしても見た目が先行します。しかし当然の事ながら「道具」としてしっかりと機能しなければいけません。私も初めは職人用革包丁としてシンプルな造りの革包丁を手掛けていました。今回、このシンプルな職人用革包丁を横浜レザーブランド様向けに仕込んでいきます。まずは刃鋼のカット。黄紙3号3.2mm厚です。刃鋼に開先を作ります。両端に開先を作りました。こうすることで2本取り出来るようになり