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2011年3月11日13回忌。丸12年。2011年5月、ボランティアに参加して、被災地を訪れた。1995年の阪神大震災に続き、あまりの衝撃の大きさに、どうしていいかわからず、悶々としていたが、しのごの言わず、ただ、必要とされている労働をしに参加した。可能な限り、毎月気仙沼に赴いた。初めは、被災した現地の方達に声をかけることも怖くて、ただ黙々と瓦礫を撤去し、田んぼの泥水を掻き出し、海岸を清掃しながら流れついた遺骨や遺留品を探す。そのうちに現地の人たちとも様々な会話を重ね、
幽霊の話だけど大真面目、100円書斎Love。金菱清(ゼミナール)呼び覚まされる霊性の震災学刊行の後に大変に話題になった真面目に幽霊を取材したはなしが含まれます。東北学院大学の金菱ゼミの学生の卒業論文集です。震災学と名づけていますが、災害地での被災者の心というか気持ちというかを研究した論文集でした。幽霊の話はその一部です。幽霊の存在をどうこうというものではなく、なぜ幽霊を見たのかということが大事らしい。取材採集した一次資料なんでそれが貴重なり。こういうものが積み重なっていってひ
結局、金菱教授の言ってることが一番的を射ているように思う。(は?)今問題になってる芥川賞候補作の話。その作品『美しい顔』がモチーフとして拝借していた被災者の手記集『3.11慟哭の記録71人が体感した大津波・原発・巨大地震』(新曜社)を編集した金菱氏の言葉が一番しっくりくる。盗作とか剽窃とか以前に、人としての倫理の問題と思うのだ。『美しい顔』を読んで「圧倒された」という人が多いそうだが、そんなのはある意味当たり前なのではないか?被災者が文字通り慟哭の中で、言葉にならないほどの思
東日本大震災の後に暮らす人々と、震災で亡くなった人々との邂逅の形を丹念に調べた、東北学院大学生の卒業研究。亡くなった人とどれだけ会いたくても、現世では会えません。急なお別れに気持ちがついていかないまま時間は流れ、生き残った人々の心はまるで取り残されたようにも思えます。学生さんたちは、震災後から時々大切な人の夢を見るという多くの方の話を、丹念に聞き取ってまとめています。夢は現世とあの世をつなぐチャンネルなのだろうと思いました。科学的にどうなのかとか、本当はどうなのかとか、わからない
さて、いつも木曜日は一風変わった都市伝説をお届けしていますが、本日も少し趣向を凝らした内容をお届けしたいと思いますあと、ひと月ほどで7年目になる東日本大震災2万人近い犠牲者を出した、まだまだ記憶に新しい震災だが、近年この震災がらみの怪奇現象が流布されているのをご存じだろうか?沿岸部で夜になると人の行列ができ、近くを通る運転手から人を引いてしまったと通報があるが、実際には轢かれた形跡がなかったり、何度も同じ建物に入っていく物影を見かけたりなど、数々の怪奇・心霊現象が起きているようだその中で
悲しみには…過ぎゆくものと過ぎゆかないものがある東北学院大学/河北新報社主催シンポジウム震災と霊性ー亡き人の声を感じ、生きるという力ーにて批評家・随筆家若松英輔さんから発せられた言葉。東日本大震災からまもなく6年。毎月11日や毎年3月11日が近づくと必ずメディアで取り上げる被災地での現状。未だ牛歩状態ではあるが震災が起こった当時や数年経った頃に比べてみると随分と復興も進んでいるとも感じ取れる。しかし、震災で愛する人を失った方々にとってはどの状態のことを復興と呼べるのか、いつ