高校生、たしか三年生、1人で住んでいた時期がある。東京郊外の家。庭つきテラスハウス式、といえば聞こえがいいが鉄筋コンクリートの長屋みたいな団地、二階建てで当時はかなりよい方だった。2階の部屋で寝ていた。寝て間も無く、夢を見た。その2階のベランダの手すりを超えて何者かが侵入しようとしている。私は動こうとしたが、動けなかった。声を出そうとしても出なかった。喉の奥から声を絞り出そうとしても無駄だった。叫ぼうとしたのだが、どれくらいの間かわからない。雷が鳴って、雨が叩きつけるように降っていた。誰かが窓ガ