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(2)反省会糸島のタテカエが終った翌日、神霊捜査課の反省会という名目の飲み会が玉の井で行われた。「五島先生、私は今回のことでよく解りました。深く反省しています。」と、雫がしおらしい弁を述べた。「五島先輩、今回の事件を私達に解りやすく説明していただけませんか?」と、本郷課長が尋ねた。「どこから説明したものかな?先ず初めの間違いは、さっき雫ちゃんが反省していた通り、浮遊霊とか、自縛霊を徐霊で、済ませようとしたことからが間違っていたのだね。本当は、徐霊はそこから退けて外の所に追いや
第三章元遷り(1)事件発生二人の刑事が京都の奥嵯峨に入った翌日、雫は胸騒ぎを覚えていた。神霊捜査課の固定電話が鳴った。雫が受話器を取った。「はい、シンレイ課。あっ!課長ですか?はい雫です。えっ・・・・。鈴ちゃんが?それで容態は?はい、そうですか、すぐ行きます。ハイ。解りました。ありがとうございました。」雫の電話の様子を聞いていた江崎課長補佐が尋ねた。「どうした?糸島で何かあったのか?」「はい。鈴ちゃんが・・・・私の交通安全課の親友が、車に
(2)神霊捜査課会議10日後、五島が北海道神業から帰宅した。雫は早速本郷課長に頼んで捜査会議を開いて貰った。今度は五島を長住支署に招いての会議となった。会議開始前に、全員で、神宮に向かって、二礼三拍手一礼して挨拶した。「それでは、今から、糸島六字道、妖怪事件についての捜査会議を始めます。先ず今までのいきさつを改めて始めから話してくれないか、真ちゃん。」「解りました。」と、真が手短に要領よく説明した。「雫ちゃん、その後は、糸島中央署からは何か連絡はあったかい?」と課長が雫に
(2)意見交換会雫の話を聞いた課長は五島に電話をした。「五島先輩、ご苦労様ですが、捜査会議に出て頂きたいのですが。」「明日は夕方まで、月に一度の私の持病の診療日でねー。夜なら明いているけど、捜査会議等と言わずに、玉の井で意見交換会というのはどうですか?」「いいですね、また先輩の話を聴かせて下さい。では、明日の夜7時から玉の井でということで、よろしくお願いします。」電話がを切って、本郷課長は全員に向かって言った。「明日の夜7時から玉の井で意見交換会をするから、全員参加のこと。い