WBC世界バンタム級王者カルロス・サラテ(メキシコ)=55勝(54KO)1敗=の協栄ジム移籍話が浮上したのは、1979年春の事。メキシコ駐在のマック金平氏にサラテのマネジャー、クーヨ・エルナンデスから、「誰かサラテを日本で買うようなところはないか」と話が持ち掛けられた。マック氏は国際電話で叔父である協栄ジム金平正紀会長に報告。「それは本当か!」と驚いた金平会長だったが、「サラテのようなボクサーが日本に来るなら、日本の選手のレベルアップになる。あのボクシングは芸術品だ。ボクサーの手本になる」とゴー