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小説老人と性里坊さくら苑20話さくら19歳、母親の浴衣、振り袖を着て祇園祭宵山、成人式へさくらが京都看護大学に入学と同時に爺ちゃんの恋人の泰子ママが居酒屋を店仕舞して毎日のように爺ちゃんとさくらの夕飯を作りに来てくれた。そして毎日のように3人は楽しい夕食を食べていた。泰子ママの料理はいわゆる「おふくろの味」という居酒屋風料理で爺ちゃんの口にもさくらの口にも合った。さくらは大いに感謝して使った食材や爺ちゃんの飲む焼酎、掃除洗濯などの消耗品などは領収書もいらないから私に請求してほしいという
小説老人と性里坊さくら苑19話女性教諭まりえの大学時代・教え子さくらに愛の調教まりえがこのレズビアン初体験の洗礼を受けたのはやはり今まりえが愛撫しているさくらと同じ18歳で京都教育大学に入学してすぐに2年先輩の憧れの姫の海野美子に誘われてというよりまりえの方から視線ビームを発射していた。まりえは自分がレズビアンの気があると気づいたのは中学1年の頃で学校内でも男の子に大人気の3年生の理恵先輩を好きになっていた。この理恵とは仲が良かったが、理恵はそんなレズの匂いさえ感じないまま卒業していた
小説老人と性里坊さくら苑17話身勝手な男は大嫌い・さくらと女性教諭の禁断の恋さくらがまりえ先生の家に招待されるのは初めてだが、高校に入学したころ先生は伏見区伏見稲荷大社の近くに2LDKのマンションを買って引っ越しをしたことがある。さくらはこの引っ越しの手伝いを先生に申し入れたが、なぜか?、先生はそれをやんわり断っていた。これにさくらは傷ついてしばら連絡を取らなかった。それに気遣って先生はさくらに伏見稲荷のお山を一回りするハイキングに誘っていた。さくらは喜び得意の料理でお弁当を作り待
小説老人と性里坊さくら苑16話境遇は自分でしか変えられない・里井さくら京都看護大学に入学さくらは高校3年になり担任の教師から里井さんの成績だと公立の京都大学でも府立大学に市立大学でも可能で教師は京大の受験を勧めていた。さくらの将来の進路は看護師になるともう4歳で決めていたので教師には京都市立病院付属京都看護大学を受験すると答えていた。そのさくらの4歳の時には母親の尚美が行きつけのカラオケスナックのマスターとの不倫の現場をマスターの妻に見られたという想定外の出来事に陥り頭の中の混乱から
小説老人と性里坊さくら苑2002年タクシーの規制緩和は悪質なタクシー会社を増やすだけ・さくら高校へさくらは市立朱雀高校に入学して部活はパソコン部と陸上部でやはり一年生ながらパソコン部ではリーダー的存在になっていた。さくらが企画立案した「満点タクシー」の企画相談役も辞退して無報酬の顧問で会に一応籍を置いていた。一方の静香は京大法学部を卒業して京大大学院に進学して在学中に司法試験を受ける予定だった。この静香も会の法律顧問を辞退して会の無報酬の顧問として籍を置いていた。さくらの祖父の和博は
小説老人と性里坊さくら苑14話里井さくらスーパー少女、企画力爆発、京都観光ガイドブック3冊出版9月20日(1999年)にNPO法人「サービス満点・京都観光個人タクシー倶楽部」(略称・満点タクシー)が正式に発足した。それと同時に満点タクシーのホームページで秋の観光シーズン(10月、11月、12月)の予約を受け付けたが、すぐに一流ホテルと提携している大手旅行会社で約半分は押さえられていた。それから数時間で15台の予約はすべて完了になり、冬の観光(1月2月)の予約は11月1日からのお知ら
小説老人と性里坊さくら苑13話NPO法人京都観光障害者車椅子高齢者誘致及びバリアフリー化促進事業認可さくらの夏休みも後5日になり新聞やテレビの満点タクシーの取材はこの間にすべて終えていた。このニュースを見た全国の小学校や中学校に続々パソコン部が開設されてその数も増えてこの分野の取材がさくらの朱雀中学にも取材依頼が数社ありまだまだマスコミにホットな話題を提供していた。一方、京大法学部の静香は同じ法学部の仲間とともに満点タクシーの法人化の研究をしていたが、果たして満点タクシーが非営利
小説老人と性里坊さくら苑12話MKタクシー値下げの陰5人間は嫉妬と妬みでできているさくらと爺ちゃんは全国紙の毎朝新聞を2部買って新聞配達所の前で爺ちゃんのタクシーの中で読んでいた。大きな見出しには「13歳の少女と京大女子学生が個人タクシー救う」。小見出し2つには「MKタクシー値下げの陰」と「祖父に育てられた中一少女、パソコンで恩返し」の記事で写真は「個人タクシー5台と運転手5名勢揃い」と「接客サービスと京都観光」勉強会の様子、さらに「さくらと静香」の写真などで紙面の約半分を使う特大
小説老人と性里坊さくら苑11話MKタクシー値下げの陰4サービス満点・京都観光個人タクシー倶楽部発足里井は昨日孫娘のさくらと洋服の青山で買ったばかりのスーツとワイシャツとネクタイ、それにピカピカの靴で京都駅の八条口で客待ちをしていた。そして簡易の灰皿を手に持ちタバコを吸っていると顔なじみの個人タクシーの運転手が数名集まってきた。その運転手から、「里井さん~えらいパリッとして観光の客の予約が入っているの?」「いゃいゃ、これからMKに勝とうと思ったらまずカッコウから入れと孫のさくらか
小説老人と性里坊さくら苑10話MKタクシー値下げの陰3・さくら13歳でNPO法人設立へさくらは爺ちゃんからディスクパソコンと複合コピー器を買って貰って大手旅行会社の京都観光案内のホームページをくまなく閲覧していた。そして京都のタクシー会社のホームページを探したが、まだMKタクシーのホームページしかなかった。そのホームページにはおそらくプロのカメラマンが撮影したと思われる京都観光スポットの四季の写真が溢れていた。そして京都観光案内をするドライバーは社内の京都観光の講習会で優秀な成績ばか
小説老人と性里坊さくら苑9話MKタクシー値下げの陰2・爺ちゃんさくらにMK打倒秘策を教わるさらに小林記者は続けて、「京都のタクシー運転手さんが最も多く所属している京都労働会館の全自労京都本部の前川末吉執行委員長に取材したか、前川委員長も京都タクシー協会とまったく同じように京都のタクシー運転手で最低賃金以下や残業代未払いの運転手はただの1人もいないと前置きした上で私達全自労は革新党と協力協同の関係で革新党の幸田賢ニ衆議院議員にもし京都のタクシー運転手の生活と権利が侵害されたら直ちに
小説老人と性里坊さくら苑8話さくら初潮、大文字駅伝入賞・MKタクシー値下げの陰、失踪、自己破産、自殺続出和博が個人タクシーの営業が終わった午後6時過ぎに家に帰ると珍しく姉の和美の長女とその娘、つまり、和美の孫の中学生三年の真希が来ていた。それに姉の愛子でお客様は女性ばかり4人でテーブルの上にはお赤飯とデコレーションケーキにさくらが大好きな豪華版のちらし寿司が並んでいた。さくらは6年生になったばかりだが、さくらの誕生日は3月3日でもう終わっていた。和博は孫のさくらが顔を赤く染めているのと
小説老人と性里坊さくら苑7話夫の浮気は妻にも責任があるというが…・さくら小学一年生にさくらの母親が浮気相手の男性と駆け落ちしてからまだ4歳のさくらと爺ちゃんと二人きりの生活が始まって一ヶ月になるが、さくらは爺ちゃんに母親が家にいないことを聞くのは何故か?遠慮していた。ただ、爺ちゃんの姉二人が交代で昼間は毎日家にきて爺ちゃんに料理や洗濯、掃除など家事を教えている。さくらは姉の70歳の和美と気が合うようで土曜日の夜は宇治の姉の家に泊まりに行っていた。さくらと姉は年の差66歳もあるが、そこは
小説老人と性里坊さくら苑6話さくら大きくなったら看護師さんになって爺ちゃんのお熱を…個人里井タクシーの運転手の里井和博は61歳になっていた。娘の尚美に4歳の孫のさくらを午後4時に保育園に迎えに行くように言われていたためにタクシーを保育園から少し離れた場所に停めて保育園に行った。保育士は和博の顔を見ると同時に、「さくらちゃん、お爺ちゃんのお迎えよ~と~」叫ぶとさくらは満面の笑顔で和博に飛びついてきた。それもそのはずでお爺ちゃんのお迎えの時は必ず帰りには大手スーパーのゲームコーナーに
小説老人と性里坊さくら苑5話さくら4歳で母親に捨てられる尚美は日頃のストレス解消にスーパーの同じバツイチの同僚らと週一で飲み会、二次会はカラオケスナック「貴婦人」で歌うことでなんとか身体の芯から湧いてくる欲求不満を誤魔化していたが、この店のマスターの直樹に誘惑されて一度だけ関係を持っていた。元々尚美はこのマスターのことは素敵なおじさま程度で年も尚美は25歳、マスターは50歳と倍は離れていて愛とか恋の対象ではなかった。それにマスターには妻と中学生と高校生の息子の4人家族で店に近い分譲
小説老人ホーム里坊さくら苑4話夜は魔物が支配している・さくらの幼少時代さくらが産まれると同時に両親が離婚してさくらは母親の里井尚美の実家に母子ともに引き取られていた。実家のさくらの祖父の和博は京都市中京区で建売りの住宅を個人タクシーの営業所にして個人里井タクシーの運転手をしていた。さくらの祖母は母親の尚美が中学生の時に若い男と浮気してそれが理由で離婚していた。その中学生の尚美を男手一人で育てたのは父親の和博であった。そのころのタクシーは高度経済成長の真っ最中でタクシーの景気は良くて
小説老人ホーム里坊さくら苑3話女のパンツ屋が女かぶれしたと京都経済会から批判さくらはフラワー本社の玄関で京都商工会議所新頭取が出てくるのを待つ間に塚山誠一を最初にさくらのタクシーに乗せた12年前のことを思い出していた。その塚山は30名ほどの会社幹部とともに正面玄関を出てきたが、そこにはテレビ局のカメラクルーが一斉にカメラを回している。これは塚山が悲願をしていた京都商工会議所の会頭に12年前に立候補していたが、京都経済界からの猛烈なパッシングから諦めた経緯から12年振りに京都経済界からの
小説老人ホーム里坊さくら苑2話さくらお年寄り専門のセックスカウンセラーにこうしてランチが終わった後に大手ランジェリーメーカーの創業者で会長の塚山誠一を乗せてさくらのタクシーは南禅寺の隠れ里に向かっていた。百万遍から東大路を南下して平安神宮の赤い大鳥居をくぐり抜けて南禅寺の参道から山門の前を左折して日本家屋の豪邸が建ち並ぶエリアに入った、ここで塚山が、「このお屋敷はたしか元総理の細川護煕さんの別荘で総理になられる前には佐川急便の会長など京都政財界の面々と会食を2回ほどしたことがあるが
小説老人ホーム「里坊さくら苑」1話さくら老人ホーム設立アドバイザーに里井さくら、元看護師で現在は個人タクシー7年目で「さくらタクシー」の女性ドライバーをしている。さくらはもう42歳にはなってはいるが、色白で小顔のせいか30歳中半でも通用するほどのチャーミングな美人でさくらのタクシーの常連客の老人からは孫娘のように可愛がられていた。そのさくらは浄真宗総本山華山寺貫主の松島常臣に華山寺の寺務所に来るようにとLINEがあり、さくらは寺務所にいた。その寺務所にはさくらの顔なじみの大手ゼネコ