ブログ記事8件
残りの1冊。「オクトローグ酉島伝法作品集成」酉島伝法SF短篇集、全8篇。「創元SF短編賞」を受賞した作品『皆勤の徒』は知っていましたが、(ハードルが高そうなのもあり)あまり興味がない作家だったんですよね。ですが、ちょっと前に公開された映画『大怪獣のあとしまつ』みたいな話の『痕の祀り(あとのまつり)』が気になったので読んでみました。まずは簡単な感想から。読み始めて思ったのは「見慣れない漢字を使用した独
(画像はAmazonの商品ページからお借りしています)初見の作家さんです。元々それぞれ別に発表した4篇を繋がりのある1作品としてまとめた作品です。本作品で多数の賞やランキングで1位になられたようです。物語の世界は作者が想像し設定したまったくイマジネーションであり、作中に使われている言葉にも多くの造語がある為に下手な翻訳の海外小説よりも読むのに手こずりました。400ページ弱の本作を読み終えるのにほぼ半月かかりました。そんな場合大概どこかで嫌になり
宇宙と言われて私が思い描くのはSF小説。例えば、大好きな『闇の左手』や『万華鏡』でも、宇宙ってそれだけじゃないんだなぁと思わせてくれたアンソロジーです。『短編宇宙』集英社文庫編集部編加納朋子/南の十字に会いに行く/寺地はるな/惑星マスコ/深緑野分/空へ昇る/酉島伝法/惑い星/雪舟えま/アンテュルディエン?宮澤伊織/キリング・ベクトル/川端裕人/小さな家と生き物の木以上7編の作品が収められています。特にお気にいりの作品の感想をば♪加納朋
今年は全部で151冊読みました。まず特筆すべきは9月にはじまった伊坂幸太郎ブームですね。伊坂幸太郎さんは文庫化にあたって加筆・修正がかなり多い作家さんなんで、文庫だけで読んでいこうと決めてるんですが、現在文庫化されてる作品34作のうち31作まで読みました。今イチかなと思ったのは3作だけで、ここまでハズレのない作家さんはなかなかいないですね。今年初めて知った作家で印象に残っているのはSFの酉島伝法さんと純文学の小山田浩子さんです。特に酉島伝法さんは衝撃でしたね。読んだのは短編集の「皆
〇よく行くコンビニのイートインスペースに、かなり以前から、ある地元画家のこんなアート?が10枚近く展示されている。アトリエの住所や電話も掲示されている。芸術は自由だし、評価も人それぞれだとは思うが、少なくともおれは見るたびに陰鬱な気分になっている。○懐中電灯というのは腰のあたりで持つものだと思っていたが、近頃のドラマとかって、懐中電灯を逆手に持って頭の横に構えるのが主流じゃないですか?光源が高い方がいいことあるのだろうか?腕が疲れるだけのような気が。何となくカッコいいから?
【高さ100メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上とそれを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、日々の勤めは平穏ではない―第2回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全4編。奇怪な造語に彩られた異形の未来が読者の前に立ち現れる。日本SF大賞受賞作、待望の文庫化。(「BOOK」データベースより)】初読みの作家さんです。予備知識まったくなしで2013年の「SFが読みたい!」で1位に輝いた作品というこ
倉田タカシさんの撰ぶ90首目、酉島伝法さんの撰ぶ91首目、でました。箱[いぬいぬ](倉田タカシ)@deadpop高山羽根子(@HighMt_HNK)さんに回していただいた#令和版百人一首リレー、90首めは…放火して歩く夢でも私たち手をつないでた失ってばかり増田静(歌集「ぴりんぱらん」)つぎは酉島伝法さん(…https://t.co/aH0abcSfNT2020年03月17日20:53放火して歩く夢でも私たち手をつないでた失ってばかり増田静酉
8月18日心斎橋アセンス「アウラの部屋」で行われたトークイベント、「円城塔『文字渦』刊行記念対談」に行ってきました。円城さんの漢字に纏わる短編集『文字渦』をメインに、『皆勤の徒』の著者でイラストレーターでもある酉島伝法さんとの対談。この対談の場で購入しようと思っていたので、実際どんな内容かはあらすじのみ知っている状態で、中島敦さんの『文字禍』を読み直したくらい。ついていけるかな?と多少の不安が。マイクを通してではあるのですが、お二人ともとても静かなトーンで。けれどザクやらピチュウやらピ