ブログ記事2件
今年の秋は学会発表でオランダのデルフトに、ピアノリサイタルを聴きにパリへと飛び回っている間にもうクリスマスイヴ。ヒースロー空港ターミナル2で羽田便を待っている間にやっとブログを書く余裕ができた。取り敢えず、先にパリ市建築博物館アルセナル館について備忘録として残しておこうと思う。Pavillondel'Arsenalの場所はこちら。地下鉄Sully-Morland駅の直近、Bastilleからも徒歩7分。この博物館はパリ大都市圏の建築・都市計画に関わるアーカイブ、展示企画、コンペ実
今月のフォト「ソウル都市建築展示館」ソウル市庁向かい側、トクスグン(徳寿宮)のお隣にある新しい施設「ソウル都市建築展示館」旧国税庁別館の跡地が市民文化空間として造成されました。地下1-3階には韓国初の都市建築専門展示館がある他、2階である屋上は芝生広場になっていますその他の写真&スポット情報はこちら→https://bit.ly/2DUwgQ3
[表紙の写真]平成デフレーションの中で~その絶望を日々吸い上げ続けるようにして拡大していった渋谷。気にかかった文章今、見つかるのは、次のような言葉しかない。「このまま行ったら『日本』はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう~。」(三島由紀夫「果たし得ていない約束」-私の中の二十五年」1970年7月)自分たちの欲してきたも
千駄木の島薗邸を見学した。戦前の品のある洋館で、壁いっぱいの医学書や東陶のコーヒーカップなど什器・備品もあって、当時の暮らしを偲ぶことができた。意外に思ったのが、コンパクトさだった。元々は平屋の洋館で、医務室とダイニング、それに台所等といった間取りである。それぞれも十畳ほどでそんなに広くはない。そして拡張性。要件の変化に応じて、数次に亘る増築がなされていた。医務室が書斎になったとき、ダイニングとの間にサンルームが設けられたようだ。それから弟と同居するために、洋館に二階部分の和室が乗り、