会社に戻った夕方。関口と課長は、そのまま課長室へ入った。「関口、今回の件だが……」「課長」関口が遮った。「その前に、お願いがあります」「何だ?」関口は深く頭を下げた。「今回の処分は……どうか私の責任にしてください」「……」「私だけにしてください。お願いします」課長は黙って関口を見つめた。「関口。お前は本当にそれでいいのか?」「はい」「今回のミスをしたのは田島だぞ」「分かっています」「それでも、自分一人で処分を受けるのか?」関口は静かに頷いた。「はい」「なぜそこまで……」課長の問いに、関口は少しだ