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こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。私たちは生きている中で、「どうしてまた同じことでつまづくんだろう」「気をつけているのに、また同じ反応をしてしまった」と感じる瞬間があります。そんなとき、多くの人は自分を責めたり、「直さなきゃ」と力を入れてしまいがちです。けれど、本当に必要なのは“改善”ではなく、“理解してあげること”。繰り返してしまう行動や感情のパターンには、心の深いところからのメッセージが隠れています。今日はそんなお話です。繰り返すパターンは「
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。「心がいつも安心で、リラックスしていられたらいいのに」と思ったことはありませんか?そして、どうすれば安心を得られるのだろう…と、“安心探し”をしてきた方もいるかもしれません。けれど本当は、安心は外から得るものではなく、もともと心の奥にあるもの。今日はそんなお話をします。「安心できない自分」を責めないでいい理由適応障害の方がまず抱えやすいのが、「安心できない自分はおかしいのでは」という不安です。まるで
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。周りの人から頼まれごとが続き、気づけばぐったりしてしまった経験はありませんか?そしてそんな時、「どうして私ばかりに頼むのだろう?」と相手に怒りが湧いてきたことはないでしょうか。また、適応障害の方の中には「どうして断れないんだろう」と自分を責めてしまう人もいます。でもその背景には、“いい人でいようとする自分”や“役割を演じる自分”が存在していることがあります。今日は、そんなお話です。「いい人」でいようとするほど
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。心が疲れているとき、私たちは物事を“ひとつの角度”からしか見られなくなることがあります。気づけば自分を責めてしまったり、「どうせ私なんて」と落ち込んでしまったり…。そんなふうに心が固まってしまうときこそ、そっと視点をゆるめてあげることが大切です。今日はそのための小さなヒントとして、リフレーミング(見え方を変える心の習慣)についてお話ししたいと思います。心が疲れているとき、世界はひとつの角度でしか見えなくなる
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。冬になると、気分が沈んだり、やる気が出なくなったり、眠気やだるさが増してくる方は少なくありません。特に適応障害のときは、心が環境の変化に影響を受けやすい状態にあるため、季節の変わり目や寒さによるストレスを強く感じやすくなります。今日は、「冬が心に与える影響」についてお話しします。日照時間の減少がもたらす“心の冬時間”冬は日照時間が短くなるため、体内時計を整える役割を持つ「セロトニン」が低下しやすくな
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。気づいたら、いつも“理想の自分”を追いかけている。もっと前向きに、もっと強く、もっとちゃんと。そう励ましているつもりなのに、心の奥ではなぜか苦しさが増していく・・・・。適応障害の方の中には、そんな感覚を抱えている方も少なくありません。中には、これまで長いあいだ頑張り続け、もう限界が来ているのに、さらに頑張ろうとしてしまう方もいます。今日は、そんなお話です。自分が変われば幸せになれる——そう信じてしまう心
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。誰もが「幸せになりたい」という願いを持っていると思います。でも、「幸せになりたい」と思うとき、その前提には“今は幸せではない”という思い込みが潜んでいることに気づいているでしょうか。今が満たされていないから、今より幸せになりたい。○○を手に入れれば幸せになれる——。多くの人がそう信じています。しかし、幸せは本来、何かを達成してたどり着く場所ではなく、「今、幸せだと感じた瞬間にその場で満ちてくるもの」です。幸せと
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。先日、ある女優さんが髄膜炎で緊急入院されたというニュースを目にしました。意識がもうろうとする中でも「明日は撮影があるから行かなきゃ」と思い、医師に「明日撮影に行けるようにしてください」と伝えたそうです。そのとき医師はこう言われたといいます。「仕事はまた頑張れば信頼を取り戻せる。でもあなたの体はひとつしかないのよ。無理をして取り返しがつかなくなったら、もう戻れない。自分を大切にしなさい。」仕事を頑張ることは、果たして“
こんばんは、適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。休むことへの後ろめたさや、誰かに迷惑をかけている気がして胸が重くなる…。そんな声を、日々たくさん耳にします。多くの方が悩まれる「罪悪感」、けれど罪悪感はあなたの弱さではなく、これまで精一杯頑張ってきた証でもあります。今日は、そんなお話です。「休んでいる自分が悪い」と感じてしまう心のしくみ適応障害の方は、とても頑張り屋さんが多いです。だからこそ、心身が限界で休む必要があるときも、「自分だけ休んで申し
私たちは言葉を使って生活しています。そしてその言葉には、時に“心のクセ”がそのまま表れます。心理学を学ぶと、自分を大切にできない人は、人からも大切にされにくいということがわかります。人間関係は、自分の心の在り方を投影するからです。だからこそ、自分を雑に扱ってしまう人は、自分の心を見つめることと同時に、日々の言葉づかいを意識することがとても大切になります。今日は、そんなお話をしたいと思います。自分を下げる言葉に潜む“思い込み”私たちが日常で何気なく口にしている言葉
こんばんは、適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。人に何かを言われて深く傷ついた経験は、誰にでもあると思います。でも、同じ言葉を聞いても大きく揺さぶられる人と、あまり気に留めない人がいるのはどうしてでしょうか。今日は、その理由についてお話しします。心が疲れていると、言葉が直接ぶつかってくる「ほんの一言に、なぜこんなに揺れてしまうんだろう」そんなふうに感じるとき、自分の感受性が高すぎるせいだと思い込む方も多いですが、実はそれだけが理由ではありません。心が疲
こんばんは、適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。「友達がたくさんいる人は明るい」「ひとりでいる人は寂しい」・・・・そんな言葉を耳にしたことはありませんか?適応障害の方の中には、この価値観に苦しんで、しんどい時も無理に明るく振る舞ったり、合わない人にも必死に合わせて“ひとりに見えないように”頑張ってしまった方がいるかもしれません。かつての「友達100人できるかな?」というCMが象徴するように、友達が多い=良いこと、という空気が世の中には確かにありました。でも、本当に友達
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。悩みを抱えている方の中には、「自分を責める声が頭から離れない」とお話しされる方が多くいらっしゃいます。その声は強くて、しつこくて、まるで人生のすべてを否定してくるかのように感じられると思います。でも、実はその“自己否定の声”は、あなた自身の声ではありません。今日はそんなお話です。自己否定の声は、心にコピーされた「昔の価値観」適応障害の方は特に、落ち込みや疲れが重なると、否定的な声が強まりやすい傾向があります。
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。「嫌なのに笑ってしまう」「気がつけばまた引き受けてしまった」そんな“断れない自分”を責めてしまう方は、とても多いものです。でも実は、それは性格でも弱さでもなく、心が“安全”を守るために身につけた学習された反応。長い時間をかけて形成されたものなので、意志の力だけで変えようとすると苦しくなってしまうことがあります。今日は、この“断れなさ”の裏側にある心のしくみを、そっと紐解いていきます。「断る=危険」
こんばんは、適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。日々の中で「気づけばまた無理をしていた」「止めたいのに頑張り続けてしまう」と感じることはありませんか?表面では前向きに見えていても、内側では不安や怖れが静かに動いている・・・・そんな心のしくみに気づくことで、少しだけ肩の力が抜けることがあります。今日は、多くの方が共通して抱えている“頑張りすぎてしまう理由”について、お話ししたいと思います。努力家に見えるのに、心はいつも張りつめている理由一生懸命で、まわり
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。人にやさしくしすぎて、気づけば自分だけがすり減っている…そんな経験はありませんか?一見すると“思いやりのある人”“優しい人”と見られるけれど、その裏側で無理をしていたり、心がひそかに疲れていたり。じつは、誰にも知られないところで静かに苦しんでいる方が本当にたくさんいらっしゃいます。今日は、やさしさが苦しさに変わってしまう背景と、その心のしくみについてお話ししたいと思います。やさしさの裏に潜む「自分を
こんばんは、適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。生きていると、いろいろなことが起こります。精神的に限界を迎えたとき、仕事中心の生き方を振り返り、生き方そのものを問い直すことがあります。こうした心の揺らぎを「創造の病」と名付けた方がおられます。今日はそんなお話です。なぜ「創造の病」は苦しいのか──心が深く組み替えられる時期“創造の病(CreativeIllness)”とは、心理学者アンリ・エレンベルガーが紹介した概念で、人生の大きな転換期に
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。子どもの頃、安心できない環境で育つと、心が成長する過程で“生きづらさにつながる心のクセ”を抱えることがあります。では、「安心する」とは一体どういう状態なのでしょうか?今日はそんなお話です。「安心していいのに安心できない」気持ち周りから「もう大丈夫だよ」「安心してね」と言われても、なぜか身体の奥のほうが緊張したまま……。そんな経験はありませんか?頭では「安心していいはず」と理解しているのに、胸のあたりが
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。適応障害の方の中には、不安を抱えやすい方が多いと思います。もちろん、適応障害でなくても、人は誰しも不安を感じるようにできています。不安は抱えすぎると生きづらさにつながりますが、もともとは危険を察知して身を守るための大切な反応でした。大昔、森の中で生活していた私たちのご先祖は、不安を感じることで、いち早く危険から逃れ生き延びてきました。「何か危ない気がする」という感覚は、私たちの命を守るセンサーだったのです。今日は、そ
こんばんは、適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。適応障害の方の中には、何か起こったときに、まず自分を責めてしまう…そんな傾向をお持ちの方が少なくありません。今日は、「自分を責めるクセ」がどこから生まれるのか、その心のメカニズムについてお話ししたいと思います。すぐ自分を責めてしまうのは悪いこと?ほんの小さなミスでも、「ああ、またやってしまった…」と胸がざわつく。人前でうまく話せなかった日、思わず言葉をきつく返してしまった瞬間など、気づけば自動的に自分を責めてしま
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。虐待や親のけんかが絶えない家庭、常に緊張が漂う環境で育ってきた方。あるいは大人になってからも家庭内暴力や職場の厳しい人間関係の中で、ずっと緊張を抱えて過ごしている方。そのような方の中には、自分でも気づかないうちに“心の鎧(よろい)”を身につけて生活している場合があります。ほとんどの人が無意識のうちに身につけてしまう「心の鎧」。今日は、そんなお話です。心の鎧は、気づかないうちに身につけてしまう「心の鎧」と聞くと、
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。お悩みを抱えている方とお話しすると、「出来事そのもの」よりも「自分の解釈」に心が疲れてしまっている方がとても多いと感じます。そして現代社会そのものが、この“解釈グセ”を強めてしまう方向に動いていることも、見逃せないポイントです。今日はそんな“心のしくみ”のお話をしたいと思います。私たちは“出来事”ではなく“解釈”に振り回されている誰かの言葉、表情、ネットのニュース…。それらは本来「ただ起こった出来事」にすぎないの
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。毎年同じ季節になると気持ちが沈む。特定の日が近づくと、理由もなくソワソワする。「また調子が悪くなってしまった…」と、自分を責めてしまう方はとても多いです。でもそれは、あなたが弱いからではありません。心と身体が“あなたを守ろうとしている反応”かもしれません。今日は、そんなお話です。記念日症候群とは、心の奥にある“思い出された反応”記念日症候群とは、過去に経験したストレスやつらさが、同じ季節や日付をきっかけにふ
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。適応障害の方の中には、「家族にどう頼ればいいかわからない」「迷惑をかけている気がしてつらい」そう話される方がとても多くいます。適応障害の時期、家族との距離感は大きなテーマになります。近すぎても苦しく、遠すぎても不安になる。そんな揺れやすい時期だからこそ大切にしてほしいのが、“自分のペースを守る距離感”です。今日はそんなお話です。“頼られる側”から“頼る側”になったときの戸惑い適応障害になると、
こんばんは、適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。「やる気が出ない」と言われる方はとても多くいらっしゃいます。そして、そんな方は周りから見ると、ただダラダラしているように見えるかもしれません。何もしていないように見えるから、「もっと頑張れ」と言われてしまう。それが本人をさらに追い詰めてしまうこともあります。でも、やる気というのは“頑張って出すもの”ではなく、自然に湧いてくるものです。その自然なエネルギーが湧いてこないのには、必ず心の理由があります。今日は、「や
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。悩みを抱えておられる方の中には、「恐れが急に強くなる日がある」「昨日は平気だったのに、今日は不安が止まらない」と話される方が少なくありません。心の状態には波があり、その波は決して“ダメな日”のお知らせではありません。むしろ、あなたの心があなたを守ろうとするときに自然に起こる、とても大切なサインなのです。今日はそんなお話です。心に波があるのは、弱いからではありません私たちの心は、海のように日々ゆれなが
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。心のしくみを学ぶ中で、私自身とても大切だと感じている“無意識の反応”について、今日はお話ししたいと思います。そのひとつが、私が「心のパターン疲労」と呼んでいる状態です。無意識の反応が積み重なる「心のパターン疲労」私たちの心は、日常の多くを無意識の反応に任せています。「嫌われないように」「失敗しないように」「迷惑をかけないように」。こうした思いは一見すると良い心がけのようですが、実は過去の体験から身についた“心
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。あなたは「外見は、その人の意識がつくっている」という言葉を聞いたことがありますか?ここで言う外見とは、美しさや若さではなく、姿勢・表情・目線・ふとした仕草・・・・それらに滲み出る“心の在り方”のことです。心理学を学ぶ中で、私は何度も「人の外見は、意識の積み重ねそのもの」だと感じる瞬間がありました。今日はその「心と外見の深い関係」についてお話ししたいと思います。意識は姿勢と表情にあらわれる人は心が
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。悩みを抱えている方の中には、「なぜ同じような出来事が繰り返し起こるのだろう」「どうして私はいつもこうなるのだろう」と感じている方が多くいらっしゃると思います。そんなときに役立つのが、交流分析で語られる“人生脚本”という考え方です。今日はそのお話をします。人生脚本とは?「人生脚本」という言葉をご存じでしょうか。1950年代、アメリカの精神分析医エリック・バーンが提唱したTA交流分析では、人生をひとつのドラ
こんばんは。適応障害専門カウンセラーの森川由美子です。私たちは、良い出来事よりも、少しの不安や違和感に強く反応しがちです。うれしいことがあっても、心はどこかで「でも…」と悪いほうへ考えてしまう。そんな自分に気づき、「どうして私はこんなにネガティブなんだろう」と落ち込む方は少なくありません。でも実は、悪いほうに考えてしまうのは、性格の問題でも弱さでもなく、心があなたを守ろうとして働く“自然なしくみ”なのです。今日は、この「悪いほうへ意識が向いてしまう心のクセ」との上手