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豊美の子、つまり夫の子をあやす百合恵。あまりにかわいくて、「いっそのこと、私の子にもらっちゃおうかしら」。*****子どもを連れて三千子に会いにきた豊美は、百合恵の人のよさに心を動かされていると話す。そんなことでは復讐できないではないとと三千子は言う。*****熱を出した子どもを徹夜で看病する豊美と百合恵。子どもが回復した頃、三千子がたずねてくるが、彼女は家の中には入らず、通りで豊美と話す。三千子を見て、彼女が慎太郎に詰め寄ったダンスホールでの出来事を思い出した百合恵は豊美に親しい友人
おばあちゃんではない北林谷栄と会うのは、おそらくこれが初めて!誰だかわからなかった。後楽園球場は前年に開場したばかり。同じ状況でも、現代では同じ結末を想像できないだろう。*****百合恵(竹久千恵子)と外出中、友人の太田(嵯峨善兵)と出合った慎太郎(高田稔)は彼女といったん別れて太田とビール。太田は早川(大川平八郎)は三千子(逢初夢子)と結婚したと話す。豊美(入江たか子)のことがあって、慎太郎は披露宴に招待されなかったのだ。一人で買い物の百合恵が入った洋品店では豊美が働いていた。三千子
達雄、三千子と湖畔に出かけた豊美だが、元気がなさそうな彼女を二人は心配する。*****豊美を不幸にしないのなら、結婚する意思があると慎太郎に言う百合恵。*****結婚準備について話し合う豊美と三千子。洋品店で、三千子はいつも和服の豊美に洋装をすすめるのだった。百合恵と東京を歩く慎太郎。彼女が洋服を見たいと言って入ろうとした店から出て行く豊美と三千子を見るのだった。豊美は帰京してから会っていない慎太郎に会いに行くと三千子に言って彼女と別れる。慎太郎は帰宅していなかった。最近は帰宅が遅い
船田豊美(入江たか子)を訪れた友人の滝沢三千子(逢初夢子)。豊美に皆川慎太郎(高田稔)を紹介したのは三千子で、彼女自身は早川達雄(大川平八郎)との結婚が決まっていた。外交官試験に合格した慎太郎と豊美のつき合いは遠慮がちなもので、また豊美の両親は、外交官の生活が派手で慎太郎の実家がかなり裕福なことから、二人の結婚にそれほど積極的ではなかった。しかし、豊美は慎太郎に会いたいと思うのだった。*****慎太郎の試験合格と卒業を祝ってくれる太田(嵯峨善兵)だが、慎太郎の表情は暗い。父からの手紙を彼に見
●港の日本娘(1933年)監督:清水宏主な出演:及川道子井上雪子江川宇礼雄澤蘭子逢初夢子斎藤達雄南條康雄横浜の外国人居留地にある女学校に通う黒川砂子(及川)とドラ・ケンネル(井上)は大の仲良しだった。しかし、砂子が恋焦がれるヘンリー(江川)という青年との交際が、彼女たちの人生を大きく狂わせる。遊び人のヘンリーは、シェリダン耀子(澤)という女とも深い関係にあった。そればかりか、ハマの与太者たちともつるんでいる。砂子のことを心配するドラはヘンリーをとっつかまえ、い
『隣の八重ちゃん』(『隣りの八重ちゃん』)映画松竹フォーン/オールトーキー77分白黒昭和九年(1934年)六月二十八日封切製作国大日本帝國製作言語日本語製作会社松竹蒲田撮影所配給松竹キネマ監督島津保次郎監督補豊田四郎吉村公三郎清補輔佐藤武撮影桑原昴撮影助手寺尾清木下惠介蟹文雄小峰正夫録音土橋晴夫橋本要録音助手神保幹雄西山整司作詞大木淳夫
戰前女學生の制服の変遷とかは、まあいくつか資料があっていつ頃セエラア服が流行り始めたか?とかいろいろ手持ちの資料でもわかるのですが……下着、となると何がなんだかわからない。わたくしの疑問を整理してみると――以下の3点にまとめることができるとおもいます。疑問①ブラジャーの着用率はどの程度だったのか?(ブラジャー・乳バンド、どちらの用語が一般的だったのか?という疑問も付随します)疑問②ズロースはどんなものであったのか?(これは家庭で自作するものなのか?またパンツという言
国民的ラジオドラマで、作品内容は知らなくても、「鐘が鳴りますキンコンカン」の部分はなんとなく聞いた事がある、という人も多いのでは詳細は『鐘の鳴る丘』でググると出てくるが、本作は製作時期が古すぎるせいか、多くの謎や矛盾が多い。まず一番の謎は第3部『クロの巻』で作品が完結していない事本編のラストに『第4部カラスの巻』に続くと出てくるのだが、実際には製作されてない。ビデオのラストに「本作は第4部が製作される予定でしたが製作状況が困難だったため、製作
目下、「古川ロッパ昭和日記・戦前篇」を読んでいるのですが、「全日記小津安二郎」と対照させて読んだところ、けっこうおもしろかったのでメモがわりに、この記事を書きます。はじめに書いておきますと――日記を読む限りでは小津安二郎と古川ロッパこの二人が会ったことはなさそうです。(あくまで戦前のはなし)会ったことがないだけではなく、「全日記小津安二郎」には古川ロッパの名前が出てこないし、「古川ロッパ昭和日記」には小津安二郎の名前が出てこない。お互いに関心ももっていなかったようで
はじめにうちのプリンス・ゆり坊の様子。お気に入りのぬいぐるみと一緒です。元気にしております。お次。プリンス・オブ・ハリウッド――ティモシー・シャラメっちです。わたくし、とにかく「デューン」一色です。映画はどうにも我慢できず非IMAXでもう一回みました。(IMAX上映がとっとと終わってしまったのである。日本国。もうすっかり後進国家の仲間入りであろうな)イーアスつくばのMOVIXというところでみたのですが、・薄暗いシーンが若干見にくい。(とかいって薄暗いシーンだらけなん
給料日だと言っても贅沢は出来ない気を引きしめて、質素に暮らすだが、刺身くらいは食べてもいいだろ寒ブリ久しぶりに今日の映画隣の八重ちゃん(昭和9年)主演逢初夢子ホームドラマの元祖的作品
「安城家の舞踏会」1947年吉村公三郎監督新藤兼人脚本出演原節子、逢初夢子、滝沢修、森雅之、清水将夫、神田隆●いやー面白かった。これは面白い映画ですね。なんでこんな面白い映画もっと有名じゃないんだろう?、と思ったら知らないのは私だけ第21回キネマ旬報ベスト・テン第1位だったそうな。知らない方がダメー。●吉村公三郎監督作品って「夜の蝶」しか知らなかったがあれ面白かったので期待して観たら「夜の蝶」よりこっちのほうが何倍も面白かった。なんでこんなに面白
林芙美子原作豊田四郎監督ずいぶん古い映画です。昭和13年(1938)製作の映画です。画像が綺麗じゃなくて・・・中程の綺麗な画像はお借りしました。啓吉(林文夫)啓吉の母・貞子(栗島すみ子)貞子は四人姉妹の長女だがこの姉妹はみんな貧しくとも活動的で前向きで揃って気が強い。しかし、その連れ合いなど登場する男たちは全員、生活力が無く女に頼りきっている。家の屋根の上を爆音を立てて軍用機が飛んだり灯火管制があったりと当時の暗い暮
島津保次郎監督久~しぶりに観ました。やっぱり、可愛い、面白い。お話。八重ちゃん(逢初夢子)高校生の八重ちゃんの家族はお父さんとお母さんとそれにお嫁に行ったお姉さん恵太郎さん(大日方伝)帝大生の恵太郎さんの家族はお父さんとお母さんと弟の精二さんこのふたつの家族の家が空き地をはさんで隣り同士に建ってます。昭和9年頃です。八重ちゃんの家恵太郎さんの家どちらもとっても立派なモダンな家で家族同士も仲がいい。八重ちゃんのお母さん(飯田蝶子)
「母を恋はずや」「浮草物語」の1934年――「全日記小津安二郎」をながめていると……六月二十八日(木)井上金太郎上京湯本福住に行く湯に這つて(トマス注:這入つて)ビールを呑み明け方近く就床まことに涼しいこの日ユニホームをきて野球練習をやる九月六日(木)朝所長から電話あり出社監督脚本部長宣伝部長ニウス部長庶務部長箱根湯本福住にて会議江川宇礼雄退社の件即決のち小田原春日に行く湯本福住ってあれですかね?僕が去年5月泊まった萬翠楼福住
詰め込み過ぎのタイトルですが……「母を恋はずや」(1934)は実はとんでもない傑作――小津作品史上、いや、……映画史上に残る傑作ではあるまいか?という珍説(笑)をこれからくり広げようとしております。□□□□□□□□小津安二郎が「塔」というモチーフをいかに描いてきたのか?ということを中心に小津作品をみてまいりましたが、この「母を恋はずや」完全な失敗作(←言っちゃってる)&――――冒頭と結末のプリントが存在しない……という理由でこれはパスしてさっさと「浮草物
リブログなるものをやってみますが――なんと‼4年前の記事では↓↓・小津安二郎=古典様式(クラシック)、塔がない。・清水宏=ゴシック、塔がある。などと書いてますね(笑)今、「塔の作家・小津安二郎」などと主張している真逆のことを――このことに対する言い訳・屁理屈(笑)を書きますと……小津→クラシック的清水→ゴシック的というのは間違ってないとおもう。これは多くの人の賛同が得られるでしょう。では、小津作品になぜかくも多数の「塔」が出現し、「塔」を中心に
隣の八重ちゃん監督:島津保次郎製作:松竹作年:1934年出演:大日方傳/逢初夢子/磯野秋雄/岡田嘉子/飯田蝶子電車の音が聞こえますから、この辺りも沿線開発の一画なのでしょう、見渡すと野放図な丘陵を押し開いたまだまだ藪に呑み込まれそうな風景にこじんまりとふたつの家が並び立っています。出入りは何かと庭先で済ませますから覗けるのは縁側に日本間ですが正面に廻るとなかなかモダンな洋風の造りをしています。(こういうところも人気分譲地
邦画の歴史に残るおすすめ映画女優185人をあげていく。ただし~1945年生まれ。ひとみにカルチャーショックを。あ行逢初夢子(あいぞめゆめこ1915-)エキゾチックな美人です。現SKD。松竹歌劇団の出身で、モダン・ガール、略してモガ。人気が出たのは昭和10年代。ナヌムの家「朴裕河無罪判決は反歴史的・反人権的な判決」TheHankyorehjapan(風刺記事)(プレスリリース)帝国の慰安婦』を通じて日本軍慰安婦被害者ハルモニ(おばあさん)たちの名誉を毀損の疑いで起
1934年、島津保次郎監督。学生時代、この映画をフィルムセンターで初めて見たとき、なぜ、この国が後10年もしないうちに、戦争に突入するのか理解できなかった。この明るい楽しさはいったい何なんだと思った。今でも理解できているとはとても言えないが、当時はファシズムの怖さについて、ほとんど何の実感もなかったのである。『淑女は何を忘れたか』でも有閑マダムたちが、フレドリック・マーチの名前を出していたが、この映画でも大日方傳が、フレドリック・マーチに似ているみたいな話が出てきておかしい。この映画、誰が見
『東海水滸伝』映画トーキー七巻白黒昭和二十年(1945年)七月十二日公開製作国大日本帝国製作言語日本語制作大映京都脚本八尋不二撮影石本秀雄宮川一夫美術角井平吉上里義三音楽西梧郎出演阪東妻三郎(清水次郎長)市川右太衛門(小松村七五郎)片岡千恵蔵(森の石松)逢初夢子(お蝶)花柳小菊(おりき)市川春代(お民)遠山満(都鳥吉兵衛)