ブログ記事8件
前の記事「今更ながら源氏物語」の続きです。六条御息所は光源氏の恋人の一人でしたが、もうすでに光の心は離れている。身分が高く、教養もある美貌の御息所ですから、あからさまに嫉妬するようなことはせず、自らを律するプライドを持ち合わせている。その葛藤がさらに御息所を苦しめる。その抑圧された感情や自我が生霊となり、光の正妻や恋人を祟る。当時は妻問い婚ですから、男性が一方的に女性のもとを訪ねるだけで、その逆はない。男性の心が変われば、女
(色々と書き連ねてはおりますが…)改めて…ですが、当ブログは、「お金の要らない社会(配給型社会(非決済型社会)」を提案・提唱するのを主旨としております。…これが、実は途方もなく、とんでもない事でもありまして、殆ど”この世界の全て…をひっくり返す(?)”ような、”丸ごと作り替えてしまう”ような作業(?)になってしまったワケです…。ご存知の通り…、長々と”ウィトゲンシュタイン経由”をしながらも、ここまで(?)試行錯誤を続けて参りました…。当ブログ謹製の「ウイルス論理学(寄生体論理学)」「インタラク
現代人がラクに生きれるヒント~進歩が「絶対善」という考えを一度疑ってみよう~ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00243/20230408190218107698////////////////////////////////////////////////////////////////nfalaboMCまーさんの「ここだけ!言いたい放題!」https://foomii.com/00243////////…foomii.comよろしければ、↓のどちらでも
出口汪さんの本でよく出てくる、「論理的な思考」とはなんぞやと、またまた出口汪繋がりで借りてきた本です。「出口汪の「日本の名作」がおもしろいほどわかる」です。夏目漱石「こころ」谷崎潤一郎「春琴抄」川端康成「伊豆の踊子」太宰治「女の決闘」三島由紀夫「憂国」の紹介がされています。伊豆の踊子以外まともに読んだ事がないです(^_^;)読書好きが泣きますね(;_;)女子高生のあいかちゃん(架空)との、会話形式で本の解説がされていました。夏目漱石『こころ』文学作品を読むには、
本日は書籍紹介をいたします。今回はこちら、柄谷行人『日本近代文学の起源』講談社文芸文庫、1988年筆者の柄谷行人さんは、現在存命の評論家の中では最も高名な一人と評しても過言ではなく、ご存知の方も多いかと思います。本書は元は『季刊藝術』そして『群像』という雑誌に1978年から1980年にかけて連載され、同じ1980年に単行本となって出版されたものです。「日本近代文学の起源」というタイトルからして、本書が何を問題にしているかは明らかなのですが、筆者自身が述懐するようにこれは
本日は書籍紹介をいたします。今回はこちら、ジャン・パウル『陽気なヴッツ先生他一篇』岩田行一訳、岩波文庫、1991年作者ジャン・パウルは、今でこそ本国ドイツですらほとんど読まれていないそうですが、生前は大衆的な人気を博し、同時代人であるゲーテを凌ぐほどだったとも言われるそうです。ドイツ文学を代表する古典的散文作家というわけですね。1763年に生まれ、1825年に亡くなるというのは、歴史的にはフランス革命とナポレオンの時代に当たり、ヨーロッパが一気に近代へと舵を切っていく時期、ジ
まあ親子が違う思想を持つのは当然(^^)反抗期の正体は実はコレで当然ぶつかり合いだって起きる。
本日は書籍紹介をいたします。今回はこちら、隅谷三喜男『日本の歴史22大日本帝国の試煉』中公文庫、1974年/2006年定評ある中公の「日本の歴史」シリーズ、本書はその第22巻です。明治維新以後、東アジアをめぐる国際情勢に翻弄されつつも、一応は国内の充実に努めてきた明治国家は、帝国主義時代の資本主義的発展の必然的帰結として海外進出を見据え、朝鮮半島をめぐって清やロシアと直接ぶつかることになります。日清・日露という近代日本の行く先を決定づけた二つの戦争と、それに伴う国際関係、また