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2023年NHK大河ドラマ『どうする家康』の制作決定後に執筆を開始したという中公新書からは実に60年近く発行されていなかった徳川家康の評伝です。著者は2010年に『定本徳川家康』を上梓したこともあり、本書においてはそれ以降の研究の成果を盛り込みつつ、大河ドラマに合わせて家康の「人生のターニングポイント」に焦点を合わせて執筆されています。10章+終章からなる本書の1章ごとがそのターニングポイントで、ひとつづつ挙げていくと桶狭間の合戦、三河一向一揆、三方ヶ原の合戦、嫡男信康の処
ブロ友のお母さまが気になる記事を書かれていたのでリブログします↓ひさぺーがこれまでに心から尊敬の念を「先生」と呼ばせていただいているのはやはり、学生時代の恩師林先生になるかと思います。始めての授業では「なんだろう、この教授は」と思ったのが正直な感想。専攻(日本近世史)から林先生の授業を多く受けるようになり先生のお人柄学問研究に対する姿勢に感銘を受けることが増え先生の下で研究をすることにしました。先生の直接の恩師は
今回は歴史を自国の近世史を基礎に学習する方法の有効性を述べることとします。今回の評論内容どの国のどの時代を勉強するにしても自国の近世史を基礎とすべきです。そうすれば自国の近世史を基準にすることによって、あらゆる国のあらゆる時代が理解できると考えます。なぜなら、どの国も近世で「国の個性」が固まり、それまで築きあげてきた文化のいい部分を結集することによって「国の伝統文化」が完成したからです。そして「国」そのものが完成したからです。また記録に対する感覚が現代の我々と一緒になったからでもあります
有馬哲夫早稲田教授は、早稲田文学部英文科を経て、東北大学の近代史の研究を大学院でされ。早稲田大学社会科学部の教授に就く。保守の近世史の大御所。百田尚樹氏は作家であるので、歴史文書の一次資料に接していないで、歴史研究者の著作から引用をしているものが多いということだろう。有馬哲夫教授は、メディア論まで論じているが、お二人のポジションが異なるので、保守派の対立は、何の意味もない。
中公新書が誇る「乱」シリーズでも最も年代が新しいであろう乱である大塩平八郎の乱の真相に迫った一冊です。元大坂町奉行所の与力という役人で陽明学者の大塩平八郎が武装蜂起するという江戸時代を通じても類を見ない事件ですが、大塩が決起に至った理由として決起の際の檄文に書かれた「救民」が事実なのか、大塩の生い立ちや残した檄文、新出史料から探っていこうとしています。大塩は「救民」を掲げて蜂起したにもかかわらず市外戦で街を焼き、結果的に「窮民」を増やしたことで大塩嫌いと大塩贔屓が共存する、毀誉褒貶が
【動画配信】竹内睦泰の超速!日本史の流れシリーズ全26巻コンプリートセットご購入は宇宙歴史自然研究機構<UCNO>→竹内睦泰の超速!日本史の流れシリーズ全26巻コンプリートセット2005年~2006年に収録した受験生向けの授業風景(全巻90~120分超の大作)マンモスから小泉政権まで。時代を感じる板書、白墨の音、また、毎回、中国王朝史や歴代天皇名を唱えるところが見どころ。脱線や個人的珍エピソードは、元カノのお話から子供時代に起こした事件、プロレスの話、ダイエット中だったことなど笑い
岸本美緒著『東アジアの「近世」』を読んで●東アジアの「近世」近世から近代への世界史の中で、中国をはじめとした東アジアの「近世」をどうとらえたらよいのか?大塚久雄がイギリスの独立自営農民と毛織物マニュファクチュアを主眼に叙述したような「発展段階論」でも、川北稔がカリブ諸島の砂糖プランテーションと奴隷貿易から叙述した「世界システム論」でも、今ひとつうまく説明しにくいのが、東アジアの「近世史」ではないだろうか?この問題に斬新な視点で挑戦したのが岸本美緒の『東アジアの「近世」』(山川世
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今日からいよいよ近世史です。【動画配信】竹内睦泰の超速!日本史の流れシリーズ全26巻コンプリートセットご購入は宇宙歴史自然研究機構<UCNO>→竹内睦泰の超速!日本史の流れシリーズ全26巻コンプリートセット2005年~2006年に収録した受験生向けの授業風景(全巻90~120分超の大作)マンモスから小泉政権まで。時代を感じる板書、白墨の音、また、毎回、中国王朝史や歴代天皇名を唱えるところが見どころ。脱線や個人的珍エピソードは、元カノのお話から子供時代に起こした事件、プロレスの話、
この親であれば、あの名奉行が出てくるのも道理かもと思わせれくれる有能な幕府官僚である。名字で分かる通り、「金さん」こと遠山景元の実父。文武に優れて、将軍の威光に敬服しつつ職務を忠実にこなし、東奔西走した幕臣としては遅咲きの人物といえる。東奔西走と書いたが、蝦夷地に3回、長崎へ2回、対馬へ2回わたっている。それも安穏とした太平の時代から、幕末への対外的に緊張の時期へと入るころで、務めた長崎奉行を以前に任じられた松平康英はナポレオン戦争のあおりを食ったフェートン号事件で自害しているし、そうした
おはようございます。いちゃもんの道化師、トリです(僅かなスキを突いて、いちゃもんをつけます)。ある自称日本近世史研究者のもとに、本が送られてきた。テレビにもたまに出てくる日本近世史家、屋豚浴衣氏(仮名)の近著である。屋豚氏の特徴は、主に弟子の業績を流用し、あたかも自分が発見したことのように書く所である。よく漫画やテレビドラマなどで、大学教授が、助手だか講師だかの書いた論文を見て、「これを、私の名前で発表してはどうかね?」などと言うシーンがある。そんな奴おらんやろ、と思
屋上屋を重ねるものとは違い、「歴史的人間」の概念を提示した上で存在意義を詳かにしていく。時代が要請してその構造を理解したうえでの人間像が「歴史的人間」なのだそうだが、戦国の時代の要請の一つには、平和の希求というより荘園の耕作者からの税の二重取りされる事の解消だったという。それに真摯に向き合った(道で寝ていた百姓に対するエピソードにそれが見てとれる)信長は歴史的人間の代表者であり、近年その凡庸さをクローズアップされる事が多いがやはり稀代の大人物だったことは間違いない。信長に限らず全般的の
最近家でゆっくりと新聞を捲る機会がめっきり減って仕舞いましたが、久し振りに火曜日の読売新聞夕刊の紙面を捲っていると、5面《史書を訪ねて》の連載で《難波戦記》(なにわせんき)を採り上げていました。記事の注釈によると、難波戦記というのは1611(慶長16)年3月の秀頼上洛から1615(慶長20)年5月の大坂夏の陣終戦迄を描いた軍記物で、大阪の陣の原因、経過、結果を詳細に描いているのだとか。AnazonにKindle版があったので内容を確認してみたところ、30巻もありました真田信繁が《真田幸村
毎年恒例!センター試験の日本史の問題を解く行事。今年は、73点去年から小幅UP(https://ameblo.jp/kumasense/entry-12429408457.html)平均点は61.51点で、平均点自体も去年よりも少しダウンしています。第1問地名に関する通史(13点/16点)前年比↑第2問古代史(10点/16点)前年比↓第3問中世史(13点/16点)前年比↑第4問近世史(7点/16点)前年比↓第5問明治史(9点/12点)前年比↑第6問現代史(21
アーカイブズ・カレッジに通っている、と言っているわりに、私は日本史の素養がほとんどありません。まったくといっていいほどわかっていない。実は中高時代、きちんと時代を追って日本史を習ったことがないのです。ちょっと変わった学校で、まず選任に日本史というか社会科教員がいなかったような気がする。したがって、非常勤講師の先生が教えてくださっていましたが、皆さんなぜかご自分のご専門のところのみを教える。中3のときは近現代史ご専門の先生に、明治維新以降(でも第二次大戦まではいかな
『徳川家臣団の謎』を読みました。著者の菊地浩之さんは、企業集団・企業構成の研究者です。その菊地さんの視点が活かされた切り口で書かれた徳川家臣団の成立史です。具体的には、後に江戸幕府の政治の中心となる譜代大名・旗本となる家臣団が構成されていく過程をそれぞれの出身地域から辿っています。徳川家臣団の成立にとって重要な家康の長男・信康の謀反事件に対するアプローチは今一つでしたが、あくまでも著者である黒田さんの視点で書くことが貫かれてます。ですから、徳川家臣団の成立史としては、とてもわかりやすい内容にな
飯田市歴史研究所地域史講座(No.54)飯田市市民向け講座「伊賀良村の満洲移民~渡満者の少なかった村を見る~」.飯田・下伊那の歴史・文化を題材に、最新の地域史研究の成果を、飯田市歴史研究所...歴史エンターテインメント楽しも!10月28日は、今年最後の『源平nightin赤間神宮』関門の歴史が凝縮された舞台劇を、ライトアップされた赤間神宮の階段を舞台に繰り広げます。開催日10...韓国に残る旧日本軍の施設、放置され続け荒れ果てる=韓国ネット「支配された過
『徳川家康』を読みました。と言っても、山岡荘八さんの名著ではありません。最新の研究成果に基づいて、柴裕之さんが書かれた名著です。徳川家康が、三河国の国衆から、どのようにして、天下人までのし上がったのか、家康のルーツをさぐるところからわかりやすく解説しています。不思議なんですが、最近の研究成果を見ていると、山岡荘八さんが書かれた家康像に近づいている気がしています。山岡荘八さんは戦時中、報道班員として、しかも戦争末期には人間爆弾と言われた桜花部隊の身近にいて死ぬより辛い思いをした
『真田信繁』を読みました。昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』の時代考証を担当されていた平山優先生が書かれているだけにこのドラマの前半で描かれた武田氏滅亡後の天正壬午の乱の様子がわかりやすく具体的に説明されています。その他にも真田信繁の年齢の問題、関ヶ原の合戦の際の第二次上田合戦、大坂の陣に対する解釈なども書かれていています。特に江戸幕府が開かれた後、大坂の陣が起こるまで、豊臣政権が幕府と同等の力を持っていたり、徳川家康が、大阪落城の寸前まで豊臣家を残そうとしていたことなど
上野の西洋美術館のシャセリオ―展を見に行った。一人で行くのもあれだから由美を誘ってみた。由美「今日は関西の家に早めに帰るつもりだから」。「見たら新幹線でそのまま帰るけどいいわよ」。由美は単身赴任してる。奥さんが単身赴任してるというのはあまり聞かないと思うが。旦那と子供たちは千葉にいる。お母さんは子供たちになくてはならないもので。やっぱり子供たちにはお母さんがわかるものらしい。本能的にわかるもので。よし君とおばあちゃんが面倒見ても泣いたりするらしい。泣くにもい
御経塚遺跡で縄文時代後期~晩期初頭の祭祀具(さいしぐ)の一種「石刀(せきとう)」が発見された。同じものや製作途中のものが桜町遺跡(富山県小矢部市)で出土しており、同地で作られたものと思われるという。[富山新聞]郷土史事典石川県(1980年)/昌平社¥1,365Amazon.co.jp