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『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句辻桃子Tuji-Momoko虚子の忌の大浴場で泳ぐなり解説によれば、この句は、俳人・波多野爽波撥(はたのそうは)が絶賛したと言う。昭和56年の作品。キャンヂィーズ、ピンク・レディーが活躍していたころ。4月8日の句会旅行で、旅館の温泉浴場で泳ぐとは、あたかも、パリのエッフェル塔を背に、『エッフェル塔』ポーズをインスタグラムに入れるようなもの。まだまだ、昭和高度経済成長の中、『一億総中流』とも呼ばれ、国民の多くは豊か
登高の最後の巌を登りけり辻桃子/辻桃子の津軽歳時記青森県藤崎町(弘前市の隣町)の「唐糸御前史跡公園」に桃子先生の句碑がある。津軽の青空と岩木山を背景に、美しく聳え立っている。余計な修飾の言葉は一切使わずに、山頂に立った瞬間の清々しさを感じさせる一句である。現在、絶賛落ち込み中。まあ、いろいろあります。とりあえず、落ち込んでいるときは、とことん落ちていこうと思っている、今日この頃・・・
日曜日朝日新聞の俳句見ていますとてもわかりやすくて俳句初心の勉強になります季語を探すにもこの俳句歳時記は超便利!!『昭和生まれの人は無理?俳句』イケメンで紳士の日傘裏表糸乃こまり季語「日傘」この頃は男性も日傘を使っていますが昭和生まれの人は恥ずかしがりでは?『ギンギラギン俳句』風鈴もギンギ…ameblo.jp【中古】いちばんわかりやすい俳句歳時記現代の生活に即した四季折々の新旧七千季語を収録/辻桃子,安部元気【著】楽天市場${EVENT_LAB
梨食うてすつぱき芯に至りけり辻桃子句集「白桃抄」よりこの感覚は、丸ごとの梨にかぶりついて食べた時のものである。このところ、専らカットしてから食べていたが、久しぶりに丸ごと食べてみたくなった。うん?顎は大丈夫か?栃木市、久しぶり行ったがやはり良い町だった。巴波川(うずまがわ)「日光例幣使街道」とは、朝廷から日光東照宮への例幣使(勅使)が通った街道のことファミリーマートの看板やスターバックスも町の景観に沿ったものになっている。スターバックス昔からのお店(たな
泣いて泣いて鼻紙の山穂わた飛ぶ出典/辻桃子句集「白桃抄」「穂わた飛ぶ」秋、植物上五中七は、実にわかりやすい句。しかし、鼻紙の山から穂わたを連想・・・などという単純な句ではないと思う。作者か他の人物かはわからないが、つい先程まで、泣いて泣いていたのだろう。積み重ねた鼻紙の山をそのままにして外に出てみれば、目の前を穂わたが飛んでいる。がまの穂が弾けて飛んでいく様子に、作者は我慢に我慢を重ねた思いが爆発するような潔さ、清々しさを感じたのではないだろうか。鼻
まだまだ残暑・・・とは言っても、朝夕はずいぶんと涼しく、いや、爽やかさを感じるようになってきた。そう、「涼し」は夏の季語で「爽やか」は秋の季語。こんなことも、俳句を始めてから知ったのだけれど。先日の句会で、名誉主宰に、「俳人である以上、『爽やか』は秋の季語であることをきちんと認識して使うべきではないか」とご指導をいただいた。また、ある同人の方にも「『枯れる』というのは冬の季語、『花が枯れる』などと軽はずみに使うべきではないと思う」と、言われたことがある。確かに言葉は時代とともに変わってい
「俳句界」9月号に、「追悼辻桃子」という特集記事が掲載されている。岸本尚毅さん、青木亮人さん始め多くの方の追悼文を読んで、ああ、やはり辻桃子という俳人は、多くの人に愛されていたのだなあと嬉しくなった。私は桃子先生の句や俳句に対する考え方が大好きだったし、尊敬していたが、今の俳句界の流れからは少し離れたところを歩まれているような気がして、それをちょっと寂しく感じたこともある。しかし桃子先生は、やはり「童子」の句と「童子」の連衆を愛し、「童子」に全てを捧げ「童子」とともに生きた俳人なのだと
立秋過ぎだというのに、毎日暑い。それでも、なんやかやと自分の思いの中では忙しく過ごしている。22日(金)には、東武宇都宮のフライベントで踊ってきた。フラを始めてから8年くらい経つが、なかなか上手くならない。先生が送ってくださる当日動画を見ると、毎回がっかりする。まあ、フラダンサーを目指しているわけじゃないんだから、別にいいんだけど。週一回のフラのレッスンの後は、毎回お仲間とのランチ。いつもだいたい2時間近く居座っておしゃべりをしている。レッスンに行っているのか、ランチ
写真は、古河公方公園。童子元主宰、辻桃子先生に特選に選んでいただきました。桃子先生の選評も載せておきます。春、四十雀の高く囀る声を聞いている。四十雀の聞きなしはツピツピといい、ツピーツピーとも聞こえる。でも作者には、スキスキと聞こえたのだ。よく通る声で仲間を呼んでいるのか、いや、恋の相手への呼びかけだろう。この単純さが句の魅力だ。この号の編集後記に、今号で辻桃子先生の御選句が最後となる旨が記されています。桃子先生の最後の選で特選をいただけたこと、悲しいけれど嬉しいです。これからも、桃
「剪定の」の句には、選者である如月真菜新主宰からの選評もいただくことができました。誰かの仕事の働きぶりを、じっくり観察した句。感想を言わず、映像で見せるところがいい。古河公方公園で吟行したとき、ランチを取りながら庭師さんの仕事ぶりを見て作った句です。結構小さめの松だったんですよ😅三尺童子は自選欄なのですが、安部元気名誉主宰の「今月の注目句」に選ばれました。辻桃子主宰が急逝され、御息女である如月真菜さんを主宰として新しく歩み始めた「童子」ですが、誌面には、まだまだ「辻桃子」の香りが色濃く残
六月に辻桃子忌に犬の本糸乃こまり俳句を始めたのは今年の三月本の柴犬がとてもかわいくて読み始めたらとてもわかりやすくて俳句を詠むことを始めましたこの本のおかげですやさしい俳句入門17音で世界が変わる!心がおどる![辻桃子]楽天市場【中古】桃子のいろはに俳句やさしい俳句入門ー作りながら学ぶ五週間講座/辻桃子/ダイエックス出版[単行本]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】楽天市場
月童子/如月真菜選自選欄兼題「雪解」「童子」5月号には、辻桃子元主宰の80歳のお誕生日会の様子の記事が載っています。少しお痩せになっているものの、にこやかな笑顔の主宰のお写真。主宰がもういらっしゃらないなんて、未だにピンときません。俳句の出版社文學の森onInstagram:"辻桃子句集「白桃抄」辻桃子先生は童子主宰であり、弊社の代表寺田の俳句の師匠です。2023年夏ごろにギックリ腰になってから、骨折が続き、寺田の口からよく桃子先生への心配と先生のお人柄や素晴らしさを伺って
少し前になりますが、俳句界6月号の雑詠欄に掲載されました。「ここを直せば入選」というコーナーなので、入選ではありません。辻桃子先生は、私が所属している俳句結社「童子」の主宰で、去る6月11日にご逝去されました。「童子」の良いところは、主宰との距離が大変近いところだと思います。私のように地方住まいでなかなか中央句会に参加できなくても、それぞれの句会を通して、直接主宰の手書き添削をいただくことができました。ただこの2年ほど、主宰の体調が思わしくなくそのような機会がずいぶんと減ってきていました
3年ぶりの鑑賞です。今回はチケットを購入するのが遅かったので、二階席になってしまいました。でも舞台全体を見渡すことができて、それも面白かったです。以前見たときは、解説を萬斎さんがやっておられましたが、今回は石田幸雄さんでした。よく知らなかったのですが(今まで野村家三代しかよく知らなかった(;^_^A)万作の会ではかなり重鎮の方だそうです。話も分かりやすく、興味を持って舞台を鑑賞することができました。番組は(狂言では、演目のことを番組というのだそうです。)小舞「八島後」飯田豪能「八
現在の栃木県庁建て替えの際に、旧県庁の正面玄関部分を移転保存しました。それが、現在の昭和館です。平日は午前8時30分から午後5時15分まで、土日祝日は午前10時から午後5時15分まで無料で見学することができます。旧庁舎全館の模型この建物は、4代目の県庁舎で、昭和13年から平成15年までの65年間利用されてきました。県庁の中に入った記憶はほとんどないけれど、教員採用試験の願書提出のために入ったことがあります。教育委員会のあった部屋にコートを着たまま入ったら、「コートを脱いで入る
結社の句座始に初めて参加しました。吟行地は本郷界隈。頂いた周辺の地図を見ると、樋口一葉、宮沢賢治、坪内逍遥、石川啄木などの旧居跡が多く残っているのですが、2時間そこそこの吟行で、しかもとんでもない方向音痴先ずは、菊坂の樋口一葉住居跡を目指しましたが・・・事前の勉強、全然していなかったので頂いた地図と道路の案内板だけが便り火伏稲荷大明神明暦の大火の火元である日蓮宗徳栄山本妙寺はこの一帯である菊坂町の近くにあったそうです。旧伊勢屋質店貧しかった樋口一葉は、この
今年はさつまいもと南瓜が豊作で、嬉しいような困ったような。二人で食べる量なんて、たかが知れてるし、娘、息子はあまり貰ってくれないし煮物、天麩羅、コロッケ、ポタージュスープ、サラダ・・・いろいろと考えて調理はしているのですが、やはり飽きる先日、ふと、スイートポテトなるものを作ろうと思い立ちました。でも、実は・・・私、恥ずかしながら、スイートポテトをまともに食べたことがないのです。友人が作ったものを貰って食べたことは何回かありますが、正直言って、私には甘すぎたんですよねでも
こんばんは。ご訪問ありがとうございます。今日は第二例会の日でしたが、実に寒く、セーターを着てやってきた会員もいました。例会の結果は後日お知らせしたいと思います。今日は、『澁柿園』11月号(通巻567号)より鳴海顔回さんの「俳句で行くあおもり8」をご紹介します。顔回さんのことは度々同じご紹介をしているので、おわかりの方は飛ばしてください。顔回(がんかい)さんは渋柿園俳句会の会友です。元新聞記者で、俳句も詠まれます。顔回さんとはF句会で
コロナのワクチン接種を受けてきました。宇都宮市は個人接種(ファイザー)が中心なのですが、最近ようやく集団接種も増えてきました。初め個人接種の予約をしていたのですが、なかなか予約が取れなくて、定期通院している個人医院で、7月16日でした。義父がショートステイに通っていることもあり、できるだけ早く接種を受けたいと思っていたのですが、半分あきらめていました。ちなみに義父は2回の接種が終わっています。そんなところにLINEで「県の集団接種の予約可能」とのお知らせが。県の集団接種はモデルナ
おかげさまで、昨日、義父は無事退院しました。入院中は、精神的にかなり参っていた様子で、認知機能の低下を心配したのですが、昨日はずいぶんと穏やかで、安心しました。6月いっぱいは、いつもショートステイでお世話になっている施設にお願いして、様子を見ます。何はともあれ、一安心6月12日撮影つがの里の梅の実万緑や好きに生きたる父の墓/辻桃子童子2018年9月号「桃夭集」よりにほんブログ村
こんばんは。鈴之介です。今日は、「一面鏡」の中から一部ご紹介します。(「一面鏡」とは歴代の澁柿園代表が綴っているエッセイや俳論などの欄で、毎号巻末に掲載。)最新号(3月号)の「澁柿園」では、前代表・泥雪氏が、「枕流の俳句」と題してその前の代表藤田枕流氏(鬼籍に入られている)の句について論じています。朧夜へ帰つて行きし子の家族枕流(平成16年)大変うまいというか、嫁がせた吾子への愛惜に溢れた句である。自分の子の家族ではあるが、嫁がせると最早、朧の世
俳句の入門書『イチからの俳句入門』自分の俳句を見直すために、俳句の入門書をいろいろ読んでいます。最近のブログで、それらの何冊かを紹介しています。こんどは辻桃子・阿部元気『イチからの俳句入門』を読みました。これまで紹介してきた入門書はそれぞれ、少しむつかしすぎたり、初心者への心遣いが足りなかったりするところがありました。その点この本は、初心者に対して親切丁寧な記述が並んでおり、おすすめの一冊です。さらに中級の人にとっても、俳句の捉え方を考え直すきっかけを与えてくれる
黒田杏子『新版俳句、はじめてみませんか』先日、辻桃子の『俳句って、たのしい』と『あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか』を読んだ。今度は同じ女流の黒田杏子の入門書、『新版俳句、はじめてみませんか』を読むことにした。桃子のつぎも杏子(ももこ)である。この本の章立ては、1、あなたも俳句をつくりませんか(俳句の基本、季語、吟行と句会)2、添削による実作教室3、みなさんの秀句と杏子のひとこと4、名句を読む5、知
辻桃子『俳句って、たのしい』先日、辻桃子『あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか』(朝日新聞社)を読んで面白かったので、もう1冊と思って、『俳句って、たのしい』を読んだ。この本はかつて話題になっていた本であり、1988年に書かれたもので、かなり前の本である。これは俳句をベースにした随筆である。「仲間がいたらもっと楽しい」、「吟行にでれば、さらにたのしい」、「歴史をたどれば、またたのしい」など6章からなっている。読めば、辻桃子というのはどういう俳人であるかがよくわかる本で
辻桃子『あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか』俳人・辻桃子の名前はずいぶん前から知っていたが、はじめて著書を読んだ。『あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか』である。タイトルが面白かったのと、自分の俳句にもう少し力をつけようと思っていたからである。もっと前衛的な人かと思っていたが、それは若いころの一時期だけで、その後は伝統俳句を基本としていることがわかった。略歴をみると、波多野爽波、楠本健吉を師としており、俳句結社『童子』主宰、1945年生まれであった。もっと若い人だと思って
まいにちの季語Amazon(アマゾン)1,568円童子主宰と副主宰の共著「まいにちの季語」が出版されました。私の句も、1句掲載されています。しやぼん玉草には緑宙に青/葉音1日1つの季語に3句ずつ・・・・「石鹸玉」の句は、松本たかしと杉田久女と私です。ちょっとすごくない
『天窓』石井みや句集文學の森2700円+税石井みや氏は1946年東京生まれ倉敷市在住1992年『童子』入会辻桃子に師事第二句集俳句という形式を信頼した真摯かつやわらかな詠みぶり。「徹底写生で写生を越える」―師の教えをしなやかに体現。辻桃子先生による軽やかなエッセイ調の序文が句集を盛り立てる。新生姜あやふく戀に落ちかけて明るしよ天窓に降るさみだれは孑孑の水に生れては水に立ち鶏小屋の屋根にもひとつ春たまごマンゴーに骨のやうなる種一つ六月や仏の花を蟻のぼり
おウチde俳句・・・何とか投句しましたが、最近、俳句脳の収縮を感じているんですよね特に、台所は苦しかったいつも、いやいや台所に立ってるからね〜〜〜そこで、好きな台所俳句をば。辻桃子先生は、台所俳句をたくさん詠んでいます。芋煮ゆる恋愛せよと大声で/辻桃子季語芋(三秋・植物)俳句で「芋」と言ったら里芋のこと。里芋を煮ると、滑りのある泡が多くたちます。その音は、なかなかダイナミック。その音に負けないくらいの大声で「恋愛せよ」と叫んでいるのは、誰なのでしょうか?良妻賢母の手本のよ