ブログ記事31件
2024年4月7日に辻惟雄「奇想の系譜又兵衛-国芳」を読了しました幽霊絵師火狂の流れで。奇想の絵師が好きで、本で取り上げている絵師の展覧会によく行くのに、本当にこういう本があったとは知りませんでした。岩佐又兵衛と言えば、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でもちらりと話が出てきた、荒木村重の息子なんですよね。狩野山雪は、桃山画壇四巨匠の1人(他は狩野永徳、長谷川等伯、海北友松)。妙心寺天球院の障壁画や襖絵を見たと思いますが、泉涌寺で舎利殿に触れているのに「雲龍図」は出てこず。伊藤若冲はいっ
来ていただいて、ありがとうございます。今日の文字は21日の日曜美術館は「モンスター村上隆、いざ京都!」現在、「京都市京セラ美術館」で開催されている「京都市美術館90周年記念展村上隆もののけ京都」1962年、東京に生まれ1986年、東京藝術大学美術学部日本画科卒業漫画やアニメの二次元作品に日本画の手法を取り入れ独自の世界を構築。海外を中心に活躍する村上隆が8年ぶりに東京以外での初めての大規模個展です。番組では、埼玉県三好町にある2
横尾先生らしい装丁なので紹介。中央に阿修羅像と岡本太郎の「痛ましき腕」油絵を据え、左右に風神雷神図屏風、左にアルカイックスマイルの仏像、北斎の大波、右におそらく琳派の樹木と自らの絵をコラージュした、横尾先生らしさいっぱいのデザインです。本の著者の辻惟雄(つじのぶお)先生は、私の美術の私的教科書である美術出版社の「日本美術史」を監修されている元多摩美大学長・名誉教授。日本美術史上は異端とされる琳派や浮世絵、若冲、蕭白らを広く一般に紹介した研究者でもあります。
ちくまプリマー新書2020年4月初版第1刷発行250頁若冲研究の第一人者がはじめて明かす知られざる若冲像はじめに第一章生い立ち-画家としての出発第二章《動植綵絵》制作-画家としての名声確立コラム1若冲は人物画が苦手?第三章若冲画の世界-その多様さ、おもしろさコラム2《動植綵絵》は隠し絵の宝庫?第四章画業の空白期と、新たな若冲像コラム3作品にひそむ科学の視点-フラクタルと進化論第五章激変した生
私たちsakaguraは絵本専門士2人のユニットです。働く大人にも絵本を届けたいと願い、活動しています。いま、日本経済新聞の朝刊「私の履歴書」のコーナーに美術史家の辻惟雄さんが連載をされています。今日、1月12日には、絵本作家の加古里子さんとの出会いが書かれていました。東京大学理科2類に入学したあと、文学部美術史美術学科に進学した辻さん。理系の勉強から解放され、映画をみたり、本を読んだり、スケッチをしたり、アルバイト(大学の「襖張研究会」に所属して、家を回って襖の張替えをしてい
日経新聞「私の履歴書」、今月フィーチャーされているのは、伊藤若冲や岩佐又兵衛を世に知らしめ、奇想の画家として再評価の潮流を作ったかの美術家・辻惟雄先生。以前、辻先生の講演会が東大で開催され聞きに行きました。テーマは岩佐又兵衛。岩佐又兵衛というと洛中洛外図屏風などの軽妙で表情豊かな人々やイキイキとした街の賑わいなどのイメージが強いものの、血なまぐさく残虐なシリーズも手掛けるなど、別の顔があったことを知りました。その時の写真です。背広の方が辻先生。その辻先生の青春時
今月の日経「私の履歴書」は、美術史家で東大名誉教授の辻惟雄先生です。辻さんは岐阜高校から日比谷高校に編入されて、今朝の記事は大学受験について書かれていました。大学受験時の辻さんの志望は東大理科Ⅱ類。当時はまだ理科Ⅲ類はなかったので、医学部志望の辻さんは理科Ⅱ類を目指したそうです。でも辻さんは数学や物理、化学が苦手だったそうで、東大文科Ⅰ類志望の高校の親友にモルも知らないのかと言われて猛勉強されたとのこと。全然レベルが違いますが、モルや数Ⅱに悪戦苦闘している娘れもんと
情報というものは必ずしも大量にあればよいわけではありません。芸術の場合はとくに、不完全な情報がもたらす誤解が、新たな別の価値の創造につながる場合もままあります。江戸時代の絵師たちは断片的な情報に感覚を研ぎ澄まし、直感と想像力を働かせてそこから本質を受け取りました。そして、知らないがゆえの大胆さもあって、その情報を意外な表現として結実されることができました。若冲ももちろんその一人でした。(37p)『よみがえる天才1伊藤若冲』辻惟雄2020年4月筑摩書房発行ブログテーマ一覧はこち
日曜美術館日曜美術館【NHKEテレ】5月31日(日)午前9時~【再放送】6月7日(日)午後8時~#アートシェア今こそ、見て欲しいこの一作【出演】安藤忠雄、片岡真実横尾忠則、橋本麻里辻惟雄、いとうせいこう原田マハ、高橋明也会田誠、飯沢耕太郎「日曜美術館」のホームページを見たらゴッホの≪星月夜≫が…先週、見逃してしまいました再放送、助かります
緊急事態宣言解除を受ける少し前からどうやら開店していたらしい近所のBOOK-OFF対策を講じていてもなんとなく二の足を踏んでいたものの散歩やサイクリング目的のついでに久しぶりに入店。ある程度、探す本を絞って店にいる時間を少なくしました。現在、併読中なのは、冊。芥川龍之介の羅生門、蜘蛛の糸、杜子春など18編が詰まった短編集。伊藤若冲を取り上げた新書は、謎多き“芸術家”を知るに持ってこいの内容。ようやく川端康成「掌の小説」を読み終えて東野圭吾の短編集「素敵な日本人」を読み始めます積
新型コロナウイルスに揺れる今こそ、見てほしいアートは何ですか?「#アートシェア」題してアーティストや美術館関係者に緊急アンケート。珠玉の作品をお楽しみに。新型コロナウイルスに揺れる今だからこそ、見てほしいアート作品がある。題して「#アートシェア」。番組では,アーティストや美術館関係者などに緊急アンケート。横尾忠則さん、安藤忠雄さん、辻惟雄さん原田マハさん、会田誠さんなどがとっておきの一作をアートシェアします。あの名画から、知られざる逸品まで。今を生きるため
《深鉢》縄文時代中期約4,500年前岩手県盛岡市繋遺跡出土初見でとても気に入りました。すごくおしゃれだと思いましたまっすぐな線とところどころがくるっくるっと輪になっています。規則性があるようで、ない。“渦巻き文”と呼ばれていますが、この文様はなにか植物を単純化して模したものなのでしょうか??巻き貝や、海の渦、諸説あり。とのこと。縄文土器というと、、👇こちらを思い浮かべることが多いかもしれません。こちらもおなじく縄文時代中期のものです。口縁部が炎の形をして
細川家の文庫で2015年に開かれた春画展。前後期両方を参観したが、この展覧会の入場者数は21万人強。内、女性の参観者は55%。会場で販売された分厚い「SHUNGA」は、来場者の実に20%、5万部が売れたというから展覧会として「成功を収めた」というよりは、干天の慈雨のごとく「待ち望まれた」というのが相応しいだろう。その春画展を開催にこぎつけるまでの関係者の幾多のハードルを越えなければならなかった、その顛末のドキュメンタリー映画である。見終わった感
東京藝術大学大学美術館に行きました。企画展円山応挙から近代京都画壇へタイトルそのまんまの展示です。円山応挙から派生していった京都の近代画家たちをフィーチャー。その辺の知識乏しくて、展示を楽しめたことがなかったので(好みではないという問題もある)、今回は鑑賞までに改めて概要を復習してみた。辻惟雄『十八世紀京都画壇』十八世紀京都画壇蕭白、若冲、応挙たちの世界(講談社選書メチエ)1,836円Amazon前書きだけで、近代京都画壇の流れがわかる良書。今後似たような展示に行くこ
3月8日に東京都美術館で「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」を鑑賞し、すぐに本書を図書館に予約した。そして、先だって、ようやく図書館から借りることができた。・・・・半年待ったことになる。で、先ほど読了。奇想の系譜(著)辻惟雄新版奇想の系譜5,400円Amazon本書は、1970年に美術出版社から刊行された『奇想の系譜』を底本に、図版を追加し、加筆修正したものだそうだ。本書は、まるで美術展の図録のように分厚く、しかもハードカバー、図版がカラーなので使われてい
高畑勲【1935年10月29日-2018年4月5日】「アルプスの少女ハイジ」「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」高畑勲監督は背景や人物表現のひとつひとつに、臨場感や説得力を追求した遺作「かぐや姫の物語」は構想から50年を経て制作へ…日曜美術館「高畑勲」日曜美術館【NHKEテレ】9月8日(日)午前9時【再放送】9月15日(日)午後8時「アニメーション映画の開拓者・高畑勲」【ゲスト】片渕須直(アニメーション監督
8月分もリストのみ。あんまり読めなかったあ『若き人々への言葉』ニーチェ/原田義人訳『仏教の思想1』『アンドロメダ病原体』マイクル・クライトン『十八世紀京都画壇』辻惟雄『それなりのジョーシキ』玖保キリコ
本日読了。3月上旬に「奇想の系譜展」を鑑賞してきた。その展覧会の特別顧問を務められた辻惟雄氏の自伝である。奇想の発見(著)辻惟雄奇想の発見:ある美術史家の回想2,376円Amazonいやあ・・・・。美術史家になる人ってどんな人だろう・・・と思っていたら、ちょっと驚きな感じだった。色々驚きの出来事が書かれてあったが、「臨時沖中仕になる」というところを読んでビックリ。著者が大学院生のときに学生運動が盛んであり、その時期にボストンバッグ1つ持って横浜にむかい、
⭐️会期が4月7日まで上野東京都美術館にて「奇想の系譜展〜江戸絵画ミラクルワールド〜」江戸時代の奇想画家8名の傑作が勢ぞろい❣️*幻想の博物誌伊藤若冲(じゃくちゅう)*京のエンターティナー長沢芦雪(ろせつ)*醒めたグロテスク曽我蕭白(しょうはく)*執念のドラマ岩佐又兵衛*狩野派きっての知性派狩野山雪(さんせつ)*幕末浮世絵七変化歌川国芳(くによし)*奇想の起爆剤白隠慧鶴(はくいんえかく)*江戸琳派の鬼才鈴木其一(きいつ)まず再び若冲に会えてよ
東京最終日に東京都美術館に行った。「江戸時代の奇想画家8名の傑作が勢ぞろい」という触れ込み。「奇想の系譜」というのは美術史家の辻惟雄(つじのぶお)氏の著書のタイトルだそうだ。彼が、伊藤若冲を世に紹介し、若冲ブームを引き起こしたらしい。8名というのは岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳・・・「奇想の系譜」という著書に出てくる6人に加え白隠慧鶴、鈴木其一この中で全く聞いたこともないぞ、見た覚えもないぞというのが「曽我蕭白」。こん
上野の東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展――江戸絵画ミラクルワールド」を観てきました。美術史家の辻惟雄が半世紀前(1970年)に出版した『奇想の系譜』という美術史の異端本(当時)に登場する6人の江戸絵画の奇才たちの作品を一同に集めた展覧会です。辻は、従来の江戸絵画研究(教科書)が、狩野派や琳派の形式美(様式美)や円山派の写実、浮世絵などに偏りすぎていて、面白くないと感じていました。そして、学生運動が盛んな時代背景もあり、従来の日本美術史ではあまり注目されてこなかった奇才たちの作品
江戸絵画ミラクルワールド~江戸のアヴァンギャルド一挙公開!~美術史家辻惟雄著『奇想の系譜』で紹介された絵画を中心に、教え子である明治学院大山下裕二教授が監修した企画展自分の記録のための記事なので、いろいろ説明をしないブログです。。。申し訳ありませんが悪しからず~若冲と芦雪蕭白其一慧鶴、又兵衛、国芳人がいっぱいすぎて、1度目では満足出来ず、夜(週末は夜8時まで)もう一度観ました。。。。再入場不可なので、再び入場券をご購入お得意さまジャン😰最後までご覧下さいましてありがと
NHKの日曜美術館でやってました。奇想の系譜展どうしても観たい!何と日帰りで観てきました。片道新幹線で4時間かかりました。スペイン、片道14時間を思えば大したことありません。江戸時代の日本画の魅力を美術史家の辻惟雄が見出しました。伊藤若冲は鶏を水墨画で描いたものが多数曽我蕭白『雪山童子図』ポスターにもなってます。とても奇怪な絵です。観終わってお腹が空いたので美術館に併設のレストラン精養軒が出しているお店でハヤシライスを頂きました。外に出るとあたりは真っ暗我が家に着
東京都美術展の奇想の系譜展に行って着ました♫チケット売り場で20分くらい並んで、入場するとまた中は人が沢山💦最前列で見ると結構ゆっくりな進みになります。結局全て見終わるまで3時間かかりました。休日だったのもありますが、会期の終わり頃って混みがちですよね。しかし作品はとても良かったです✨本展は辻惟雄氏の同名の書籍「奇想の系譜」で紹介されている6人の日本画家に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の作品を展示しています。本の方も是非読んで見たい。画家毎の展示で一人一人の作品をまとめて見られ
東京都美術館「奇想の系譜展」江戸絵画ミラクルワールドを楽しんできました。伊藤若冲を始め8人の戦国時代から江戸時代の画家の大作が揃っています。辻惟雄の著書奇想の系譜ではエキセントリックでファンタスティックとあるそうです。難しい事は分からない私にとってもただただ楽しい!近くからじっくり見ては緻密な技や隠された謎解きを勝手に想像したり、遠くから見てはおおらかさや開放感を感じたり。もっと早く行けば良かった、もう一度観たい!と思っています。鬼の憎めない表情、龍の困ったような目、
年度末の忙しさに更新が遅くなってしまいました・・・・http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2019-03-10/31/16498/1902794/江戸時代に描かれた幻の絵画「奇想」。その「奇想」の画家を紹介した美術史学者である辻惟雄氏の「奇想の系譜」という本は、時代の移り変わりの中で埋もれてしまった江戸の革命的な画家たちに再度スポットを当てました。①伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)40歳から画業に専念した遅咲きの超細密絵師。精緻で濃密な生き物の世界
来ていただいて、ありがとうございます。今日の文字は(Genealogiesoffantasy)今日のNHK「日曜美術館」は「奇想の画家たち~江戸絵画に見る”前衛芸術”~」伊藤若冲、曾我蕭白、今日展覧会場を満員にする奇想の画家たち。しかし、彼らには忘れられた画家になっていた時期があったというのです。そんな彼らを再評価したのは、美術史家の辻惟雄(つじのぶお)さん。1970年、「奇想の系譜又兵衛‐国芳」を出版。現在、東京都美術館で開催されている「
東京都美術館で開催されている、『奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド』を鑑賞してきました。著名な美術史家である辻惟雄先生による著作『奇想の系譜』をテーマとした展示とのことです。私も数年前にこの大作を読了しています(読書録についてははコチラ)。読みやすいのはもちろん、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳らの魅力が伝わり、夢中になって読みましたね。今回は上記の6名に加えて、白隠慧鶴、鈴木其一の作品も含めて一気に拝めるとのこと。江戸絵画好きとしてはたまりません
同じ都美で開催された2016年の若冲展、ひどい混雑で2時間強並んで、ところてんのように押し出されて鑑賞時間は一時間。と言う経験をしたので、今回も開場前に並んだのだが気抜けするような人の少なさ。お陰でゆっくり鑑賞出来て、又兵衛の絵巻や白隠の禅画など楽しむことが出来た。それはそれでとても満足のいくものであったが、心の中にもやもやしたものが残る。奇想、と言うなら北斎は、あるいは同じく「奇想」と銘打たれた雪村はなぜ言及されていないのか、もっと下って「暁斎」は、、、とい
来週から東京上野の東京都美術館で「江戸のアヴァンギャルド一挙終結奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」が開催されるようです。美術史家・辻惟雄氏(1932-)が、今から約半世紀前の1970年に著した『奇想の系譜』。本展はその著作に基づいた、江戸時代の「奇想の絵画」展の決定版です。『奇想の系譜』で採り上げられたのは、それまで書籍や展覧会でまとまって紹介されたことがなかった、因襲の殻を打ち破った、非日常的な世界に誘われるような絵画の数々でした。本展では、同書で紹介された、岩佐又兵衛、