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日伯コンサル奮闘日記|第50回・最終回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実⑩ニッケイ新聞WEB版より2015年10月24日サンタカタリーナ州ブルメナウの街並みブラジル南部サンタカタリーナ州のジョインビリ、ブルメナウ、フロリアノポリスの3都市を市場調査で回ったが、ブラジルはやはり広い。ヨーロッパ、特にドイツ風の街並み、白人比率の高さ、街の清潔さ、オーガナイズされた雰囲気がある。黒人と同時に、日系人にもめったに会わない。さらに、北部が40度超えの暑い日だったが、
日伯コンサル奮闘日記|第49回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実⑨ニッケイ新聞WEB版より2015年10月17日ブラジルの言語は、ポルトガル語である。大企業の役職以上の人であれば、多くは英語を話せるが、日常生活の現場では、ほとんどの場所で英語は通じない。ある意味、日本よりも通じないかも知れない。例えばデスクとか、チェアーなどの初歩的な言葉はもちろん、数字なども知らないことがある。英語とポルトガル語で似た単語も割とあるが、スペルが近くても意味がかなりかけ離れている言
日伯コンサル奮闘日記|第48回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実⑧ニッケイ新聞WEB版より2015年10月10日ATMは動いている銀行職員のストなかなか予定が立たないブラジルという話を何度か書いてきたが、大いに予定を狂わされるものの一つで、今の日本では信じられない、われわれにはどうしようもできないのが、ブラジルのストライキ(以下スト)である。今週もなんと銀行職員のスト。ATMは動いているものの窓口は閉まっている。企業活動にかなり影響が出るだろう。少し前には
日伯コンサル奮闘日記|第47回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実⑦ニッケイ新聞WEB版より2015年10月3日ついに今週1ドルが4レアルを超えた。わずか2年前には、2レアル前後だったのが半分になってしまったわけだ。しかし4レアルを超えたのは、実はこれが初めてではない。確かルーラが大統領に就任した2002年の10月頃にも、一瞬だったが4レアル台を打っている。その時の驚きと、対円でも使い出があったのを覚えている。なぜなら、1990年代初頭の年率3000%というハ
日伯コンサル奮闘日記|第46回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実⑥ニッケイ新聞WEB版より2015年9月26日ブラジルは税金もインフレ率も高く、労働におけるブラジルコストやリスクもある。非常に会社経営が難しく、儲けるのに苦労するという意識が日本にはあるようだが、実はやり方次第では、高い利益を上げられる国である。その一つの方法として、前回、高い公定歩合(SELIC)を利用することを記した。そして、そこから毎年生み出される大きな金利を武器に、様々な仕掛けができるのだ。
日伯コンサル奮闘日記|第45回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実⑤ニッケイ新聞WEB版より2015年9月19日会社設立後、業種・業態によって、ブラジルでは次にやらなければならないことが全く違ってくる。商品によっては、ブラジルで販売するための認証を政府機関から取得しなければならない。そこでまた、前回記した会社設立時と同じ役所の真実に再会する。認証取得後の販売段階では、本当に高い税金と格闘しなければならない。このように、ブラジルには悪い意味での不都合な真実が多いわけ
日伯コンサル奮闘日記|第44回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実④ニッケイ新聞WEB版より2015年9月12日ブラジルで仕事をしていると、最初はブラジル人の計画性の無さにイライラしたり、腹を立てたりするが、その裏に潜む真実に気づくとしょうがないと思えるようになってくる。日本企業も欧米企業もブラジル進出にあたって、当然ながら事業計画やスケジュールを立て、それに準じて進めようとするわけだが、まずはお役所の壁にブチ当り、立ち往生させられることも少なくない。進出の担当
日伯コンサル奮闘日記|第43回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実③ニッケイ新聞WEB版より2015年9月5日ブラジルには、日本人にはなかなか信じられないこと、日本や他の国では起きないし、理屈では納得できないことが多々ある。商品サンプルを送っても通関で止められて、高い関税を払わされて大変なこと。そして、ちゃんと輸出をして販売しようとすると、何重にも税金がかかり、販売網づくりを間違うと、あっと言う間に日本で売っている価格の3倍~10倍になってしまい、まったく売れなく
日伯コンサル奮闘日記|第42回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実②ニッケイ新聞WEB版より2015年8月29日前回はブラジルの不都合な真実として、企業がブラジルに進出しようと思い立ち、反応を見たいと考えてサンプルを送ろうとしても、商品カタログなどの印刷物から商品サンプルまで、荷物さえ簡単に送れないという、GDP世界10位以内に長年入っている国で起こっている不都合な真実の話をした。これは、単に送るのが大変だということだけではなく、きちっと輸出入手続きをしなければ
日伯コンサル奮闘日記|第41回日本人が信じられないブラジルの不都合な真実①ニッケイ新聞WEB版より2015年8月22日日本でブラジルのことを説明するのは極めて難しい。さすがにこの数年、日本のメディアでもブラジル経済のことが取り上げられるようになってきて、サンバ、サッカー、アマゾンといったステレオタイプな見方は少なくなってきた。最近は危険(治安)・不景気・五輪の開催可否と言ったところか…。どちらにしても、一からブラジルのことを説明しなくても良くなって、経済規模は意外と大
日伯コンサル奮闘日記|第40回日伯で起こる様々な逆転現象ニッケイ新聞WEB版より2015年8月15日朝晩冷え込んで、風邪ひきの人も多いサンパウロから、熱中症で死者も出ている東京に戦々恐々で戻った。相当覚悟をしてきたが、運良く帰国した日から猛暑が和らいできて、溶けそうにならずに済んだ。しかし、まさか南国ブラジルから極東の日本に来て、暑さを恐れるようになるとは思わなかった。日本の湿度の高さは独特で、ブラジルの35度と日本の35度では、明らかに日本の方が息苦しく、過ごしにくい
日伯コンサル奮闘日記|第39回心配が絶えない五輪を楽しむには?ニッケイ新聞WEB版より2015年8月8日建設が進む関連施設(Foto:FernandoFrazao/AgenciaBrasil)いよいよというか、ついにリオデジャネイロ五輪まで1年を切った。リオに行く機会も増えてきたが、相変わらず国内線は高い。早めに航空券を予約しようと思うのだが、結局ギリギリにサンパウロからの移動が決まる。今回も航空券が高いので深夜バスで行ったが、最近は夕方に出て深夜に着くバ
日伯コンサル奮闘日記|第38回下を向いて歩こう!ニッケイ新聞WEB版より2015年8月1日犬の散歩の様子(写真素材ぱくたそ、モデルLala)(https://www.pakutaso.com)私はブラジルに来るお客様や友人などに必ず、サンパウロでは上を向いて歩かずに、下を向いて歩くことをお勧めしている。それは2つの理由からだ。一つは、特にパウリスタ大通り周辺などはそうだが、セキュリティ面の問題である。初めてブラジルに来られた方はどうしても、キョロキョロと上を向いて歩い
日伯コンサル奮闘日記|第37回日経のFT買収とブラジルの未来ニッケイ新聞WEB版より2015年7月25日7月23日木曜日のことである。日本のとある金融サイト向けにブラジル経済情報の原稿を書くため、ネットで様々な情報を検索していたら、「日本経済新聞社がフィナンシャル・タイムズ(以下FT)を買収」という記事が流れてきて、思わずあっと叫んでしまった。短い「あっ」という言葉の中に、おそらく3つの思いが詰まっていた。一つは、まさかっ、想定外という意表を突かれた、信じられない思い
日伯コンサル奮闘日記|第36回不景気のブラジルで生き残る外食ビジネスとは?ニッケイ新聞WEB版より2015年7月18日レストランバー「HOOTERS」私が日本に帰国している間に、コンサルタント会社のサンパウロ事務所が入っているビル(パウリスタ大通りに面したビルのすぐ裏手で領事館の近く)の隣の店舗の改装が終わり、新しい店が出来たと聞いて楽しみに帰ってきた。景気が落ち込み、飲食店の売上も軒並み10?30%落ち込んでいる時に、店を畳むのか、思い切って改装をして勝負に出るの
日伯コンサル奮闘日記|第35回ブラジルでのビジネス成功のお手本は身近に!ニッケイ新聞WEB版より2015年7月11日パラー州のトメアスー移住地で、試行錯誤の結果に始められたアグロフォレストリー(森林農法)の畑会合や宴席、取材などで、日系一世ですでにリタイアされた方にお会いする機会が時々あるが、みなさんお元気で、バイタリティに溢れ、お話も面白く、個性が強く、圧倒されることが多い。よくよく考えると、それもそのはずで、ほとんどの方々が事業主であり、分野は様々だが、この難
日伯コンサル奮闘日記|第34回サバイバルに重要な「変化」を服装に見るニッケイ新聞WEB版より2015年7月4日ブラジルから日本に戻り、東京の街を歩いていると、最近は本当にネクタイをしているビジネスパーソンをほとんど見なくなった。私がネクタイをしてお客様のところへ行くと、かえって珍しそうな目で見られる。もちろんノーネクタイは、震災後の日本全体の緊急事態から、国として推進した省エネを経た動きであるが、元来礼や格式を重んじるお国柄としては、平常時には出来なかった、緊急時の一過
日伯コンサル奮闘日記|第33回ギャンブルのような市場で勝ち抜くには?ニッケイ新聞WEB版より2015年6月27日「ブラジルの秋葉原」ともいわれるサンパウロ市セントロのサンタ・イフィジェニア街の電気街の様子(Foto:FotosPublicas)出張中に愛用のMacの電源アダプターが壊れて、とても困った。やはり、純正を買うべきだったか…。ブラジルにお住まいの方は良くお分かりだと思うが、ブラジルのアップル製品は異常に高い。だいたい日本の2倍から3倍である。電源アダ
日伯コンサル奮闘日記|第32回不況のブラジルに必要なパラダイムシフトニッケイ新聞WEB版より2015年6月20日最近、人に会うと必ずブラジルの経済悪化の話題になる。GDPがマイナスに向い、自動車販売が、不調だった前年をさらに割り込み、ついにはブラジル人にとって鉄板と思われていた飲食業までが大幅に落ち込んでいる。一方、公定歩合が上がり続ける中で、お金持ちの資産が膨らみ、富裕層の消費は活発化している。これまで、ボリュームの大きい中間所得者層をターゲットにしていた企業は、営業
日伯コンサル奮闘日記|第31回朝日の南米紙記事誤報に思うメディアの未来ニッケイ新聞WEB版より2015年6月13日朝日新聞夕刊1日付紙面「南米で日系人口減少」の誤報が大きく載った私は新聞が大好きだ。かつては、数紙と契約し、毎朝読むのが楽しみであった。そして、朝日新聞(以下朝日)とも、もう長いお付き合いである。まずは、実家が物心ついた頃から、朝日を購読していた。そして、大学進学時にその親しみのある朝日の新聞奨学生として、大学に行きながら、朝日、日本経済新聞(以下
日伯コンサル奮闘日記|29回ブラジルはグローバル化のバロメーター②ニッケイ新聞WEB版より2015年5月30日日本からブラジルに進出する製造業、メーカーの方々は、当然だが必ず日本や欧米で販売している最先端、もしくはもっとも自信のあるものを売ろうとする。また、自社の製品は、品質が高く、絶対に壊れない、簡単には故障をしない、とおっしゃる。さらに、展示会では反響がいいので売れるはずだと。しかし、実際に販売を始めてもなかなか結果が出ず、思ったように売れないので首を傾げる。
日伯コンサル奮闘日記|第28回ブラジルはグローバル化のバロメーター①ニッケイ新聞WEB版より2015年5月23日今の若い人は知らないと思うが、昔はメイド・イン・ジャパンは、昨今のメイド・イン・チャイナと同じく、粗悪品、すぐ壊れるものの代名詞だった。それが、ある時期から日本製品の評価が高まり、優良品を表すようになり、今やアジアの人は競って購入するようになった。特に日本市場向けに開発されたものは、確かに技も細かく、クォリティが高い。時にはここまで本当に必要かと思うほど凝っ
日伯コンサル奮闘日記|第27回複雑化する移民と経済ニッケイ新聞WEB版より2015年5月16日5月10日付けのブラジルの有力紙フォーリャ・デ・サンパウロに、ブラジルでフィリピン人の乳母を雇う家庭が徐々に増えているという記事があった。確かに最近スーパーで買い物をしていると時々それらしき女性を見かける。近年、家政婦・乳母(エンプレガーダ)にも労働法が適用され、雇用契約をきちっと結ばなければならなくなり、残業代も支払わなければならず、最低賃金も上がったブラジルでは住み込み
日伯コンサル奮闘日記|第26回日本企業のブラジル撤退はブラジルのせいか?(追記)ニッケイ新聞WEB版より2015年5月9日掲題コラムは3回で終了予定であったが、もう一つ大きな課題を取り上げるのを忘れていたので、今回追記をしたい。それは、財務戦略である。財務は、ある意味ブラジルでの経営の生命線であり、企業が途中で躓く起点となっていることも多い。根本的にブラジル財務に関して日本企業の本社は以下の3つの点で勘違いをしている。1)ブラジルはリスクが高い国なので、一度に大きな投資
日伯コンサル奮闘日記|第25回日本企業のブラジル撤退はブラジルのせいか?③ニッケイ新聞WEB版より2015年4月25日不況に突入するブラジル経済に殴り込みをかけるように、昨年8月に工場開設した中国のチェリー自動車(Foto:CheryBrasil/SDPress)日本企業のブラジル撤退の原因としてこれまで、①進出前の調査不足、戦略面も含めたフィージビリティスタディの欠如、②グローバル化に対応していない人事制度を前二回で挙げた。まるで、自分が背負えるだけの食糧
日伯コンサル奮闘日記|第24回日本企業のブラジル撤退はブラジルのせいか?②ニッケイ新聞WEB版より2015年4月18日前回のコラムで、日本企業撤退の原因の一つとして、進出前の調査・フィージビリティスタディの欠如を挙げた。2点目はグローバル時代にふさわしくない日本の人事制度だ。真の意味でグローバル企業かどうかは、人事評価=キャリアパスに現れると思っている。日本のほとんどの大企業は、海外に進出するという意味での国際化は何十年も前からされているが、真のグローバルな組織にな
日伯コンサル奮闘日記|第23回日本企業のブラジル撤退はブラジルのせいか?①ニッケイ新聞WEB版より2015年4月11日昨年終盤から今年にかけて、複数の日本企業のブラジル撤退話を聞いた。ブラジルと関係して20年以上、これまでも数多くの日本企業の撤退劇を見て来たが、よく「やっぱりブラジルは難しいですね」「こんなにコロコロと法律や税金が変わったらビジネスになりませんよ」「関税、物価が高すぎてお手上げです」などの言葉を残して去って行った。当然、その方たちは本社に帰っても同様
日伯コンサル奮闘日記|第22回ジャパンハウスに期待する箱モノ・情報発信以上ニッケイ新聞WEB版より2015年3月28日今年はジャパンハウス始動の年。外務省によるとジャパンハウスとは「日本に関する様々な情報がまとめて入手できるワンストップ・サービスを提供すると共に,カフェ・レストラン,アンテナショップ等を設置し,民間の活力,地方の魅力なども積極的に活用したオールジャパンでの発信」の場であり、「現地の人々が「知りたい日本」を発信することをコンセプト」とし、さらに「日本への関心
日伯コンサル奮闘日記|第21回ブラジルの経営の怖さと美味しさニッケイ新聞WEB版より2015年3月21日ブラジルの経営の美味しさを最も知っている業界の一つは飲食業であり、中でもフランチャイズチェーンで成功すると頬っぺたが落ちそうになる。その反面底なしの怖さもあるが、3月18日付のエスタード・デ・サンパウロ紙に、その美味しさと怖さを象徴するマクドナルドに関する記事が載っていた。内容は、労働組合が現在の社員の待遇改善を求めた要望書を、労働裁判所に提出したという、
日伯コンサル奮闘日記|第20回ブラジルは不況の今が進出の絶好機ニッケイ新聞WEB版より2015年3月14日ブラジルは今、成長の踊り場に来ている。この20年間、リーマンショックなどもお構いなしにほぼ右肩上がりに成長をして来た。人口も10年ごとに2000万人ずつ増え、個人消費は10年近く2桁成長を続けた。その結果、1億人もの中間層が生まれ、ハイパーインフレが収まったことから分割払い・クレジットカードが普及し、消費の伸びを後押しした。成長の背景には政治の安定もあり、カルドー