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皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。「入社しても嫌な事があると、すぐ辞めてしまう・・・最近の若者は我慢が足りない」と嘆く上司。「ちょっと、佑次!何であんたは我慢できないの?!」と学校をすぐ休んでしまう息子に我慢できずにキレる親。特に日本では、「我慢の美徳」みたいな考え方がある様に思いますが、人は何故我慢するのでしょうか?私の考えでは人間や生き物が我慢するのは、大きくは以下の2つの場合に分けられると思います。①報酬系の働きに
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。皆さん、新年おめでとうございます。と言っても、長年の精神的な症状やお悩みを抱え続けて、新年を祝うどころではない方も沢山いらっしゃると思います。「発達障害と診断されて、引きこもりがちな息子を抱えてこれから先、出口の無い様な不安を抱えています」「長年、重度のうつとパニックを抱え、薬を飲んでいるが、社会復帰には程遠い状態です」「アダルトチルドレンから来る生き辛さがいつまで
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回は、「自分への思いやり」(Selfcomapassion)と「他人への思いやり」(comapassion)の大切さをお書きしました。今回はそれらの「思いやり」のバランスを取る事についてお書きしたいと思います。人間関係においては、give(相手への思いやりに基づいた言動をしてあげる)とtake(相手からの思いやりに基づいた言動を感謝して受け取る)のバランスが取れて
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回は、不安やイライラ、モヤモヤ等の神経系や感情の防衛反応に対して、「防衛反応を”自分”と切り離し」「防衛反応を慈しむ」事が大切だとお書きしました。その事に関連して、今回は「自他への思いやり」についてお書きしたいと思います。<自分への思いやりと相手への思いやり>よく「ありのままの自分を愛しなさい」(Selfcomapassion)とか「ありのままの相手を
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回お書きした、「相手の境界線を尊重し、それを踏み越えない様にする」事を実践されると、自分が理想とする相手との距離感が保てなくなり、不安やもやもや、イライラ等の防衛反応が生じる事があるでしょう。そこで今回は、それらの防衛反応を処理する為のヒントをお書きしてゆきたいと思います。<防衛反応の処理>①防衛反応を”自分”と切り離す例えば、前回の「例2」の様に、本当はLINEのや
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>今回は、「相手の境界線を尊重し、それを自分が踏み越えない様にする」為のヒントをお書きしたいと思います。<相手の境界線を尊重し、それを踏み越えない様にする>①相手の自分や他人との距離感を把握するここで、前々回お書きしました”例”を再度挙げてみましょう。例1・「友人が涙目で落ち込んでる様子だったので、心配になって聞いたら、彼氏とうまく行ってない様だった。その
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>今回はまず、「自分側の境界線を明確にして相手が踏み越えない様にする」為のヒントをお書きしたいと思います。<自分側の境界線を引く>①相手の評価を基に、適切な距離感を保つ前回までにお書きした事をヒントを基に周囲の人、独り独りに対して自分が不快を感じない距離感を見つけましょう。⇒それが自分側の境界線になります。②自分側の境界線を守る例えば、動物園やサファリパーク等で猛獣
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回までの方法を参考にして頂き、相手との適切な距離感を保つ事が習慣化できれば、相手との境界線を引く事を目指しましょう。<相手との境界線を引く事について>①相手への評価を基に、適切な距離感を保つ前回お書きしたやり方を参考に、自分が”不快”を感じない相手との距離を保つ様に意識しましょう。②今現在、不快を感じる相手(との関係)を絞り込む例A・「社会人の私に対して、”
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回までの方法を参考にして頂き「協働調性」、「自己調整」の力を身につけて意識の向け先を変えて、「相手を評価する事」に慣れてくれば、相手との適切な距離感を保つ事を目指しましょう。<相手との適切な距離感を保つ>①相手に意識を向けて相手を評価してゆく「私がこの人の事をどう見ているか?どう思うか?」「この人の良い所は?ダメな所は?」「この人の好きな所は?嫌いな所は?」というよう
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>今回は、他人への恐怖の解消・緩和に役立つ「意識の向け先を変える」ヒントをお書きしたいと思います。<他人への恐怖の解消・緩和(4)>(先天的/後天的に)「過敏さ」を持っていらっしゃる場合、或いは、幼少期に主に被虐待的な所謂機能不全家族や否定的な家族環境の中で育った為に長期に渡って日常的にプチトラウマを負い続け、「発達性トラウマ障害」や「複雑性PTSD」等と呼ばれる状態になった場合
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回は、(先天的/後天的を問わず)「過敏さ」によって他人への恐怖を感じてしまう人が神経系や感情等を人間関係の中で調整する(協働調整)力を高めてゆくヒントをお書きしましたが、今回は自分で調整する(自己調整)力を高めてゆく為のヒントをお書きしたいと思います。※幼少期に主に被虐待的な所謂機能不全家族や否定的な家族環境の中で育った為に長期に渡って日常的にプチトラウマを負い続け、「発達性
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回お書きした様に、(先天的/後天的を問わず)「過敏さ」によって他人への恐怖を感じてしまう人は、多くの場合、神経系や感情等を人間関係の中で調整する(協働調整)力や自分で調整する(自己調整)力が弱い場合が多いですので、それを高めてゆく必要があります。※幼少期に主に被虐待的な所謂機能不全家族や否定的な家族環境の中で育った為に長期に渡って日常的にプチトラウマを負い続け、「発達性
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><他人への恐怖の解消・緩和(1)>①トラウマの解消他人への恐怖のきっかけとなった出来事が限定的(事故・事件、行きずりの被害、学校でのいじめ等)な場合は、EМDR等でそのトラウマの解消をした方が良いでしょう。(詳細は省略します)②発達性トラウマの場合幼少期に主に被虐待的な所謂機能不全家族や否定的な家族環境の中で育った場合、長期に渡って日常的にプチトラウマを負い続けます。そうして「
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回、「他人への恐怖や不信感がぬぐわれない限りは対人交流への意欲は生じず、他人との適切な距離感や境界線を引くというのは、その恐怖が払しょくされてからの話になる」とお書きしました。それでは、「他人への恐怖」はどの様に形成されて行ったのでしょうか?今回は、その原因を推察してみたいと思います。<「他人への恐怖」の原因>①トラウマ信頼していた人からの裏切りや他人からの暴力・い
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回、「他人との適切な距離感」を掴んだり「他人との境界線を引く」前に、まずしなければいけない事があると思う、とお書きしました。それは一体何なのか?について今回はお書きしたいと思います。まず、「自分が居心地が良い他人との距離感を掴みたいけどつかめない」とか「他人との境界線を引きたくても引けない」とか「他人と接するのが苦痛だ!・・・でも独りじゃ寂しい」等といった葛藤・ジレン
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>「知り合った人と親しくなってたと思って、私が言いたい事を言う様になったからか、突然冷たくされて、辛くなってLINEをブロックしてその人を切ってしまった・・・。そんな事がよくある私は他人との距離感がうまくつかめないのかなあ。」「子供時代、家では母の愚痴の聞き役だったし、学校でもクラスの子達に軽く見られ、良い様に利用されていたと感じる。今の職場でも、私が断れない
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。「親子/兄妹姉妹との関係」「彼氏/彼女との関係」「夫婦/パートナーとの関係」「義父母や親せきとの関係」「友人関係」「職場の人間関係」「ママ友やご近所さんとの関係」・・・。お悩みになってお越しになる方の多くは、広い意味では人間関係のお悩みをお持ちです。例えば、「母親に支配されて来たと気づいたが、中々距離を取る事ができない」「彼氏が浮気するんじゃないか?と不安で、ついつい問い詰めてしまい、喧
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>今回も引き続き、「境界性パーソナリティー障害(BPD)」と診断された架空の女性の例を基にお書きします。<➉フォロー・微調整・その他(2)>最後に「誰に働きかけるのか?」についてお書きします。例えばもし、BPDと診断された彼女がカウンセリングに前向きではなく、一方、彼氏はそんな彼女を何とか治してあげたい、と前向きな場合。治癒や解決に前向きでない人がカウンセリングを受け
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>今回も引き続き、「境界性パーソナリティー障害(BPD)」と診断された架空の女性の例を基にお書きします。<➉フォロー・微調整・その他(1)>前回お書きした様に、クライアントさんに課題(BPD等の症状や悩みの具体的な解決策)をお伝えしてそれを実行して頂きます。そして、次回お越しになった時には、まず進捗をお伺いします。その際に大切な事は「課題の中で少しでもできた部分はコンプリメン
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>今回も引き続き、「境界性パーソナリティー障害(BPD)」と診断された架空の女性の例を基にお書きします。<⑨クライアントが実践できる様に落とし込む>①変えられない部分のノーマライズ例:「すぐ不安になったったり、激しい感情が出てきてしまうのは恐らくお父さんからの遺伝だと考えられます。もっとも、お父さんもご先祖さんからの遺伝を引き継いでる筈ですから誰が悪い訳でもありませ
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>前回までにお書きした様に、クライアントさんの今のお悩みや症状の”根本原因”が想像でき、それを説明し腑に落として頂き、働き掛ける(介入)ポイントが決まれば、それを提示してゆきます。<⑧その解消法を伝える>例えば、前回、前々回にお書きした、「境界性パーソナリティー障害(BPD)」と診断された架空の女性の例では、①変えられない部分のノーマライズ例:「すぐ不安になったったり、
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><⑦悩み/症状の解消の為に働きかけるポイントを決める(2)>前回の例の様に、CLさんの今のお悩みや症状の根本原因が推測できれば、働きかける(介入)ポイントを決めてゆきます。この例では、①変えられない部分のノーマライズこのCLさんの自己調整不全は、恐らく遺伝的なものだと考えられますのでそこはノーマライズしてゆきます。②内的作業モデルを作る自己客観視⇒自己調整の能力を高め
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><⑦悩み/症状の解消の為に働きかけるポイントを決める(1)>CLさんの今のお悩みや症状の根本原因が推測できれば、働きかける(介入)ポイントを決めてゆきます。まず今回は架空の例で、根本原因(と思しきもの)を推測してみましょう。例えば、「彼氏にLINEを送っても、すぐに返事が無い。”見捨てられるかも?”と思って、彼が仕事中であろうがLINEを何十通も送ったけど既読が付かな
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><カウンセリングで大切なポイント⑥根本原因の説明と得心>前回の「⑤」によって、CLさんの今のお悩みや症状の根本原因が推測できれば、それを心理教育的に分かり易く説明し、腑に落として頂く必要があると思います。何故ならば、例えば認知行動療法等の、意識⇒無意識(身体感覚や感情等)といったトップダウン的な療法の場合は勿論の事、身体感覚や感情から入る無意識⇒意識といったボトムアップ
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><カウンセリングで大切なポイント⑤”根本原因”の妥当性を確認する>前回の例の様にお悩みや症状の”根本原因”(と思しきもの)を掘り下げて行ったら、その”想像”の妥当性を知る為に、その想像を踏まえての、成育歴や家族歴、症歴、等をお聴きしてゆきます。但し、「トラウマ」が無意識下に抑圧されている場合や発達性トラウマ等の場合は、抵抗架橋法やホログラフィートークでも、介入が難しく
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><カウンセリングで大切なポイント④お悩みの根本原因を想像する>私の場合は、「何が原因でその症状や悩みが出てきているのか?」を想像しながら、”根本原因”(と思しきもの)へと掘り下げてゆきます。<例>例えば、電車に乗るとドキドキし始め、失神しそうになるので、電車に乗れない、等の所謂「パニック障害」で苦しんでおられる場合。(以下「CO」=カウンセラー、「CL」=クライアン
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><カウンセリングで大切なポイント③CLのリソースや強みを知る>(1)自己否定や自己批判、自責を緩和するCLさんのリソースや強みを引き出す前に、CLさんがネガティブなナラティブやスキーマに取り込まれていて、自己否定や自己批判、自責が強い場合は、まずそれを緩和してゆく事が大切だと思います。私の場合は、CLさんに「ご自分の長所や短所はどういった所だと感じますか?」等と質問し、
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き><カウンセリングで大切なポイント②CLの個性・特性を知る>前回お書きした「①」によって、カウンセラーがCL(クライアント)さんの(一時的な)「安全基地」となれば、今のお悩みや症状等の解消に向けて”探索行動”や”治癒”に向けての精神力動が働くか?と言えば、必ずしもそうではないと感じています。何故なら、特に被虐待的な環境で育った方や、そうではなくても(不快)刺激
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。<前回からの続き>今回から、カウンセラーを目指す方(心理士や心理師等)や既に臨床の現場に立っておられるカウンセラーさんや対人援助職の方に向けて、私が考える「カウンセリングで大切な10のポイント」について、一つ一つ詳しくをお書きしてゆきたいと思います。<カウンセリング゙で大切なポイント①安心・安全>カウンセリングにお越しの方の大半は、「(不快)刺激に対する過敏さ」を持っていらっしゃる場合が殆
皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、のぶさわです。私は13年前にカウンセリングルームを開業し、これまでに4,000ケースを超えるありとあらゆる精神的なお悩みや精神疾患と呼ばれる症状でお困りになって来られた方にカウンセリングをさせて頂いて参りました。そもそも私が臨床の現場に立とうと思ったのは、臨床を通じて様々な経験を積ませて頂き、臨床家として成長し、そこで得た経験と知識を世の中(「悩んでおられるクライアントさん」や「悩んでおられる対人援助職の方」等