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若き友人ーと言っても40いくつだがーからいっぱいコメント頂いたので本日は、彼も大好きなブランキー関係。自分は最近、丸山真男にハマっている。『超国家主義の論理と心理』(岩波文庫)や『日本の思想』(岩波新書)。一見難しそうで、まあ難しい部分もあるが、講演録もあり存外ポップ。氏の専攻は政治「思想」。思想なので人間の心に立ち入る。「おまえら、実はこうなんでしょ?」って。これが的を射て面白い。例えば自称リアリスト。これはいわゆる保守に多いが、それって結局、現実追随論者じゃん。俺が中
呆れるばかりの無駄な批判だ。現代ビジネス「酒は禁止、GWも自粛要請…『でも五輪はやるから』日本人はそろそろ堪忍袋の緒が切れていい」酒は禁止、GWも自粛要請…「でも五輪はやるから」日本人はそろそろ堪忍袋の緒が切れていい(赤木智弘)@gendai_biz3度目の緊急事態宣言がやってきた。今回の宣言では東京、大阪、兵庫、京都の4都府県が対象となり、期間は5月11日までが予定されている。つまりゴールデンウィーク前後を緊急事態宣言で抑えてしまおうという考え方である。gendai.isme
5月1日、毎日新聞のオピニオン面です。3人の論者の論考が載っています。当ブログにも些かゆかりの赤木智弘さんも出ています。https://mainichi.jp/articles/20200501/ddm/004/070/012000c全体のリード部分。>新型コロナウイルス感染が拡大し、緊急事態宣言が出される中、社会や家庭で深刻な「格差」問題が浮き彫りとなっている。貧困、ジェンダー、そして教育……。しかも「ステイホーム」が叫ばれる今、介入や支援の難しさもある。果たして、感染症は
「ロスジェネにつながりはいらない」赤木智弘さんが語る唯一の救済策・中高年になったロスジェネ・お金を渡せばいい・つながり失うことを恐れないコピペ元へのリンクロスジェネを救う手段は「お金を直接、分配すること」だけしかない中高年だから、当然体にガタが出てくる。世間の人たちは、いまだにロスジェネ世代を若者だと思っていたりする。下手すると、ロスジェネ世代自身も「自分はまだ若者」と思っていたりする。人手不足は朗報ではない跳ね上がっているのは新卒学生の入社率
「ロスジェネに、つながりはいらない」赤木智弘さんが訴える唯一の救済策「今すぐ、お金の分配を」コピペ元へのリンクロスジェネを救う手段は「お金を直接、分配すること」だけしかない中高年になったロスジェネ中高年だから、当然体にガタが出てくる。「人手不足」をロスジェネ世代にとっても朗報だと勘違いしている人が少なくない。しかし、跳ね上がっているのは新卒学生の入社率でしかない。どこの企業でも「40代の中堅社員が足りない」と言われている。これはバブル崩壊後に、それだけ企業が人
つい最近、登戸で痛ましい小学生連続殺傷事件があり、さらには元事務次官が実子を殺害するという事件があり、そのどちらも「大人の引きこもり」が問題点として指摘されていた。2事件とも(特に前者)は非常に衝撃的だったので、果たして実情はどうなのか?(果たして何が原因であのような事件が起きたのか?)を知りたい気持ちが強かった。そんな折、専門家の人3名が渋谷で「大人の引きこもり」を軸にトークイベントを開催するというので行ってきた。チケット代は¥1000と格安で、しかもスマホから申込&決済ができたからすぐ
斎藤美奈子の「日本の同時代小説」で読んで赤木智弘が面白いと思って購入した赤木智弘「若者を見殺しにする国」朝日文庫主張はバブル崩壊後、そこまでの右肩上がりの経済成長が崩れて、成長を維持するために規制緩和を行い、非正規労働者を許可するなどという政策が実行されたが、それは結局バブル崩壊時に就職期を向かえた団塊ジュニアを貧困に押さえつけるものであり、すでに正規労働者となっていたバブル以前の人々をその位置に固定するものである。維持されている平和は現状の社会階層を固定させて維持されて
岩波新書日本の同時代小説なかなか面白かった。特に2000年代以降の、格差社会から戦争へのところ、東日本大震災への小説の対応への批判など、単に文学史ではなく社会論として面白かった。赤木智弘の本はぜひ読んでみたい。女性作家の分析、村上春樹作品1984年への批判、私小説の潮流の分析などなど何れも興味深かった。僕自身各種の作品はそれなりに読んではいるけど、批評には、それほど触れていないので、社会論も含めて色々と面白かった。書評もやっている、斎藤美奈子氏にとっては、一粒で二度美味しいだな、と
平和は罪だ8月15日の終戦記念日をもって、安保法案などに対して反対運動を行っていた学生団体「SEALDs」が解散した。SEALDsは解散のメッセージと動画を公開している。(*1)若者の政治運動ということで、左派には注目されたが、一方では右派からは蛇蝎のごとく嫌われた。そして僕はどう思っていたかといえば「加齢臭がする組織だな」と思っていた。左右のメディアは彼らを「若者」として扱ったが、僕にはとても彼らが若者であるとは思えなかった。いくら代表やその構成員が若くとも、東日本大震災を
赤木:私たちだって右肩上がりの時代ならば「今はフリーターでも、いつか正社員になって妻や子どもを養う」という夢ぐらいは持てたのかもしれない。だが、給料が増えず、平和なままの流動性なき今の日本では、我々はいつまでたっても貧困から抜け出すことはできない。赤木:平和が続けばこのような不平等が一生続くのだ。そうした閉塞状態を打破し、流動性を生み出してくれるかもしれない何か――。その可能性のひとつが、戦争である。赤木:持つ者は戦争によってそれを失うことにおびえを抱くが、持たざる者は戦争によって何かを得る
5、6年も前のことで恐縮ですが、赤木智弘というフリーターが朝日の論座に「丸山真男をひっぱたきたい」と書いていました。その論文を私も全編通して読んでみましたが、彼がどういうことを言ってるかというと、戦争というものは既存の秩序(金持ちと貧乏人、高学歴者と無学者、エリートと下層階級といったもの)を一旦ガラガラポンしてくれる。戦争が始まって下士官ぐらいになれば丸山のような東大卒のエリートでもぶん殴れる、ということらしい。戦争は、しがないフリーターの俺をエリートと対等にしてくれる。俺にとっての希望