「もし人が周到なる注意と練習とを積むならば、人は全く自分の性格をも、気質をも、習慣をも変更することが出来る」と科学者は言っている。即ち人の脳髄は、ただ「心」と呼ばれる物の一つの道具に過ぎない。その脳髄は何百億万と言う極微の細胞から成立し、しかもその大部分は平常使用されずにいる。そこで人が今まで何等注意も、興味も払わなかった或る問題に就いて、何等かの機会に刺激を受け、衝動を感じ、その問題に注意を払うようになると、今まで静止していた所の脳細胞がにわかに活動を開始し、そこに新しい感覚、新しい性質、新し