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2013年5月2日、インド、ビシャカパトナム出港。次は、ブラジルで穀物を積め、との指示が用船者より来ていたので、これから南米到着までの一か月間は、毎日貨物倉の掃除作業だ。ソマリア沖の海賊は、大きな漁船を改造した母船に、小型の高速艇を搭載し、インド洋のかなり広い範囲で暴れ回っている。そのため、赤い線で囲ったエリアが危険区域と設定されていて、そこに立ちいって万一襲われたとしても、保険が出ないので、大回りしてそのエリアを避ける。貨物倉の掃除作業。まずは掃き掃除だが、7つある貨物倉(大体25m
2013年12月25日、クリスマスに敦賀を出港、アメリカのポートランドに向かう。福井から輪島までの日本海図。内航船に乗っている時に、何度も通った海域なので懐かしい。日本海フェリー、近海郵船のRORO船と、すれ違う船も馴染みがあるので、しばし甲板員時代に戻ったような感覚。この海図を見ていると、いつも尾小屋鉄道の廃線跡がある場所に目が行ってしまう。船乗りになりたくて、サラリーマンを辞め、何のあてもなく警戒船や屋形船のアルバイトで食いつないでいた頃。ふっと時間が出来たので、子供の頃に読んだ
2011年10月16日06時50分、アメリカに向けて川崎を出港。貨物倉の掃除にかかるが、積んでいたのが掃除の大変なペトロリュームコークという石油からできた石炭。高圧で海水をかけても、シミとなって残ってしまう。前回乗船していた船には、洗剤を高圧で吹き付ける道具が積んであったが、今回は無いので全員でゴムへらを使いこそげて落とす。貨物倉の長さは26mから31m、幅が32m、高さが16m、それが5つあるので、実質10名で掃除するのは大変。キャプテンも自分も、カッパを着て手伝う。高いところは、