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国立文楽劇場の文楽公演、「菅原伝授手習鑑」の通し狂言は、三段目の佐田村へと続きます。珍しい「茶筅酒」の段では、親子、夫婦、嫁舅の関係が、リアルに伝わってきます。玉男が遣う白太夫がひょうきん。先に来た桜丸の女房の八重と、ハハハ、ホホホと笑い合う仲の良さ。今日は、白太夫の賀の祝い。八重の後に、梅王丸の女房の春、松王丸の女房の千代が揃って、祝儀の支度。清十郎の春がリーダー格で、簑二郎の千代がフォロー。かしらはこの二人が老女方なのに、八重だけ娘。これが菜っ葉を切りこぼしたりと
第一八二回=文楽公演令和八年四月七日国立文楽劇場第一部菅原伝授手習鑑作竹田出雲並木千柳三好松洛竹田小出雲二段目道行詞の甘替(みちゆきことばのあまいかい)桜丸豊竹希太夫斎世親王竹本南都太夫苅屋姫竹本咲寿太夫竹本織栄太夫野澤勝平鶴澤清丈'野澤錦吾鶴澤清方三段目「車曳の段」《太夫》松王丸豊竹靖太夫梅王丸竹本小住太夫桜丸竹本亘太夫杉王丸豊竹薫太夫藤原時平竹本津國
2月19日(木)、神奈川芸術劇場での文楽公演、第三部。『勧進帳』。安宅の関の物語は、能にも、歌舞伎にもあり。『義経記』にも。「頼朝義経御仲不和にならせ給ふにより、判官殿奥秀衡に頼み給ひ」と、富樫の言葉。「平家追討に最大の功績を挙げながら、兄頼朝に追われる身となった源義経とその一行は、山伏姿に身をやつし、武蔵坊弁慶らの機転で関所を逃れつつ奥州平泉の藤原秀衡を頼んで北陸道を落ちて行きます。」(『プログラム』の「『勧進帳』の世界」)勧進帳の読み上げ、山伏問答、延年の舞、飛び六方など、見どころ
第一〇〇八回=文楽公演令和七年(2025年)九月十七日国立文楽劇場『心中天網島』「北新地河庄の段」「天満紙屋の段」「大和屋の段」「道行名残の橋づくし」「北新地河庄の段」切竹本千歳太夫豊澤富助後豊竹呂勢太夫鶴澤清治「天満紙屋の段」口豊竹亘太夫竹澤團吾奥豊竹藤太夫鶴澤燕三「大和屋の段」豊竹芳穂太夫野澤錦糸「道行名残の橋づくし」小春豊竹睦太夫治兵衛豊竹靖太夫竹本聖太夫竹本津国
第一七九回=文楽公演令和七年(2025年)七月十九日初日八月十二日千穐楽国立文楽劇場第二部一谷嫩軍記熊谷桜の段熊谷陣屋の段熊谷桜の段太夫豊竹靖太夫三味線野澤勝平熊谷陣屋の段切太夫竹本千歳太夫三味線豊澤宗助奥太夫豊竹藤太夫三味線鶴澤燕三≪人形役割≫熊谷直実吉田玉志相模豊松清十郎藤の局吉田簑一郎源義経吉田一輔梶原平次景高吉田玉輝百姓大ぜい奴大ぜい軍平大ぜい石屋弥陀六実は弥兵衛宗清吉田玉也◎
国立文楽劇場での、親子向けと外国観光客向けがある、夏の文楽公演に行ってきました。昼の部は、一般向けの「一谷嫩軍記」から、熊谷桜の段と熊谷陣屋の段です。熊谷桜の段では、息子を案じてはるばるやって来た相模、それを迎える軍次。追手から逃れてきた藤の局。そこに、梶原に引き立てられた弥陀六。靖太夫がはきはきと、女二人と弥陀六の状況を語る。テンポよく、熊谷陣屋へ。直実がすっと現れ、悲壮感を感じる間もなく、相模と藤の局に対面するのが文楽。その分、敦盛最期の物語はたっぷりと。大き
恒例の夏休み公演第一部は親子劇場なので、第二部から1番乗り誰のサイン?コラボの人形今日の見どころは桂川連理柵・帯屋の段の若太夫、清介と呂勢太夫、清治の語りと三味線清治さんの三味線はジャズみたい期待以上だったのが、一谷嫩軍記・熊谷陣屋の段の藤太夫の語り見せ場満載で凄かったあと、六角堂の段の咲寿太夫と代役の碩太夫の掛け合い碩太夫さんは本当に表情が豊か師匠の千歳太夫さんから受け継いでいる第三部は来週見に来るその前に上方演芸特選会がある
夜中だけ気管軟化症の治療として、人工呼吸器をつけて寝ている長男クン昨日は長男クン、朝5時頃に目覚めたので、呼吸器を外して二度寝朝起きると珍しく、呼吸器をつけて欲しいと『えっ⁉️』と思って、パルスオキシメーターで血中酸素飽和度(SPO2)を測ると、91〜93(正常値は96以上)とりあえず本人の希望通り呼吸器をつけて朝ごはんは普通に食べたし、顔色もご機嫌も普通で吸引も普通。だけど長男はしんどいから学校休むと人工呼吸器をつけてしばらく様子をみるも、SPO2は93前後で、呼吸器つけて
芦屋道満大内鑑は初めて観る演目で、しかも予習しようにも詞章がどこにも見当たらず、新鮮な気持ちでみました。今回の構成では、タイトルになっている芦屋道満さんは登場せず、安倍保名がストーリーの中心です。でも、この保名さん、なんとも情けないというか、大事なところでいつも恋人や妻に助けられるんですね。良いところといえば、狐を助けたことだけ??というか、全体的に失敗ばかりなのです。保憲の後継者になれるか心配で、恋人で保憲の娘の榊に忍んで会いにいくが、それが敵役とくじ引きを
長男推し活⁉️文楽の豊竹藤太夫さんにお目にかかるのをずっと楽しみにしていた長男くん日曜日に大阪の国立文楽劇場へ行ってきました去年の4月は、豊竹若太夫さんの襲名披露に、一昨年の6月は文楽教室と、3年連続して文楽へ素人の私達にとっては、第三部が吉野の千本桜の華やかさなど、パッと目に映る光景が一番わかりやすかったんだと思いますが、今回の目的は、文楽の語り手である太夫さん、『豊竹藤太夫さん』の語りを聴かせて頂くことだったので、藤太夫さんの出番でいらっしゃる第一部を鑑賞‼️万博の影響か、劇場開
七代目竹本住太夫(しちだいめ・たけもと・すみたゆう)文楽太夫本名岸本欣一大正十三年(1924年)十月二十八日生まれ。昭和二十一年(1946年)二代目豊竹古靭太夫後の豊竹山城少掾に師事し二代目豊竹古住太夫を名乗る。昭和三十五年(1960年)九代目竹本文字太夫、六十年(1985年)七代目竹本住太夫を襲名。情(じょう)を熱く深く語る芸で、文楽を支え牽引した。平成三十年(2018年)四月二十八日十四時四十二分死去。九十三歳。三代目吉田簑助(さんだいめ・よしだ・み
国立文楽劇場での、「義経千本桜」の通し上演に行ってきました。まずは、第1部から。昨年から、千本桜や仮名手本の通し上演が続く、文楽と歌舞伎。それを見比べて、それぞれの良さを再確認できるのも、たのしみのひとつ。今回の初段も、2月の大阪松竹座で拝見したばかり。扇雀、團子、笑也、亀鶴などが、いい演技でした。さて、文楽。初段の「仙洞御所」では、何やら企んでいる左大臣の朝方を、義経が戦勝報告に訪れる。若手の太夫と三味線が御簾内で交互に演奏する、賑やかな大序の中、義経がすっきり爽や
三代目桐竹勘十郎(さんだいめ・きりたけ・かんじゅうろう)本名宮永豊実昭和二十八年(1953年)三月一日生まれ。文楽人形遣い昭和四十二年(1967年)七月文楽協会人形部研究生。三代目吉田簑助に師事し初代吉田簑太郎を名乗る。平成十五年(2003年)四月三代目桐竹勘十郎を襲名。令和三年(2021年)七月十六日、重要無形文化財指定保持者認定。三代目桐竹勘十郎七十二歳誕生日の本日は『菅原伝授手習鑑』の松王丸・宿禰太郎・四郎
朝から訪問リハビリを受けて登校した長男今朝は、文楽を見に行きたい‼️と、言い続けていました。一昨年、豊竹藤太夫さんと握手、写真をとってもらったので、藤太夫さんの出演されるものに行きたいらしいそしてようやく、以前長男が外来でお世話になった小児科医の奥さま宛に、半年がかりで長男が一言一句考え、舌スイッチを使ってパソコンで入力したお手紙を投函しました奥様にはお会いしたことがないんだけど、奥様が尾上菊五郎さんのファンだと先生からお聞きしていて、ダブル襲名について奥様とやりとりがしたかったようです
国立文楽劇場での「仮名手本忠臣蔵の通し上演は、今月の「山科閑居」でキリ。雪深い由良助の住居。弾き出しは、富助が重厚に。そこに語り出す千歳太夫が、更に重厚に。そこに乗りつけた駕籠の横で、威儀を正す戸無瀬。決意を秘めた老女方を遣うのは、引き続いての和生。私や恥づかしい、、、と、花嫁衣装で恥じらう小浪。しおらしい娘を、簑紫郎が引き続いて遣う。そう、11月からの通し上演は、ずっと同じ主遣いなので、特徴がよくわかって、感情移入してしまいます。出迎えたのは、一輔のお石。こ
令和七年(2025年)四月二日から四月三十日十一・二十一日休演国立文楽劇場『通し狂言義経千本桜』第1部午前10時30分(午後2時30分終演予定)初 段 仙洞御所の段、堀川御所の段二段目 伏見稲荷の段、渡海屋・大物浦の段第2部午後3時(午後6時終演予定)三段目 椎の木の段、小金吾討死の段、 すしやの段第3部午後6時30分(午後8時30分終演予定) 四段目 道行初音旅、河連法眼館の段『道行初音旅』「恋と忠義はいずれが重い
国立文楽劇場での「仮名手本忠臣蔵」の通し上演、第一部から間を開けて第二部に行きました。五段目から七段目と続く前に、軽妙な「靭猿」。狂言、歌舞伎、文楽の違いを見つけるのが楽しみ。太夫は、猿曳が藤太夫、大名が希太夫、太郎冠者が咲寿太夫の掛合形式。狂言と歌舞伎では子方がかわいい猿は、ちょっと大きめの人形で三人遣い。これが、すっくと立って素早い動き。大名に媚びたり、太郎冠者につっかけたり、なんか人間っぽいぞ。ここでの、玉彦の細かい動きは見逃せない。蓑二郎の優しい猿曳との近しさ
令和六年(2024年)十一月十一日二十一時十四分の吹田会館である。三代目吉田簑助こと平尾勝義の通夜は終わっていた。十一日の通夜・十二日の告別式共に勤務時間と重なるので参列できなかった。仕事帰りに通夜の後の吹田会館前で手を合わせる。このことを十一日夜に為した。現代文楽座技芸員は全員吉田簑助の後輩である。悲しみを胸に秘めて技芸員は国立文楽劇場において『仮名手本忠臣蔵』「大序」「二段目」「三段目」「四段目」「五段目」「六段目」「七段目」『靭
三代目吉田簑助(さんだいめ・よしだ・みのすけ)文楽人形遣い昭和八年(1933年)八月八日大阪府生まれ。令和六年(2024年)十一月七日大阪市において死去。九十一歳。本名平尾勝義芸名歴桐竹紋二郎三代目吉田簑助昭和五十四年(1979年)一月十三日NHK総合放送『阿修羅のごとく』』第一回「女正月」において劇中で人形遣いの役で出演された吉田簑助は『日高川入相花王』の清姫役を遣った。清姫の怒りが凄まじかった。この日の視聴が、自分にとって蓑助師の遣いとの出会
菅原道真。承和十二年六月二十五日(845年8月1日)誕生。延喜三年二月二十五日(903年3月26日)死去。詩歌を詠み筆道の奥義を極めた。左大臣藤原時平の讒言によって流罪に処せられたが苦難を忍んだ。東風吹かば匂ひ恋せよ梅の花主なしとて春な忘れそ道真が京を去る際に詠んだ歌には梅の花への愛があふれている。『菅原伝授手習鑑』(すがわらでんじゅてならいかがみ)は菅丞相こと菅原道真の忍耐と彼に関わる舎人三兄弟
恒例の「中之島文楽」が2024年(令和6年)10月25日(金)と26日(土)大阪市中央公会堂1階大集会室で開催されました。私が鑑賞したのは10月25日(金)17時45分開場、18時30分開演の部でした。今回は、「人形浄瑠璃文楽×講談×現代美術プロジェクションマッピング美しい日本の四季を伝統芸能で魅せる」というキャッチフレーズが付いています。開場しました。ロビーで文楽人形が待っていてくれました。『道行初音旅(みちゆきはつねのたび)』義経千本桜より
本日8月14日(水)午前11時からのNHK-FM『邦楽百番』は義太夫です。8月14日(水)午前11時から11時50分まで。【出演】(敬称略)(浄瑠璃)豊竹藤太夫(三味線)鶴澤清志郎【司会】高瀬耕三義太夫『傾城恋飛脚』新口村の段アプリらじるらじるでも聞くことができます。詳細は公式ホームページをご覧ください。邦楽百番**************アプリ「ヒマラヤ」でラジオを始めました。アプリ「ヒマラヤ」をダウンロードして天野光で検索してくだ
令和六年八月九日国立文楽劇場において第一七五回開場四十年記念文楽公演(令和六年七・八月夏休み特別公演)第一・二・三部を鑑賞した。桐竹勘十郎作・演出『ひょうたん池の大なまず』はなまず人形が生きているかと感じてしまう程生き生きしていた。釣り人ごんべえとのおにぎりの取り合いは素晴らしい。『文楽ってなあに』桐竹勘次郎の解説は分かり易かった。『西遊記』孫悟空を遣う吉田玉佳と銀角を遣う桐竹紋秀が、宙乗りで両者の戦いを表した。緊張と興奮
豊竹咲寿太夫オフィシャルサイトclub.cotobukiHOME千秋楽文楽4月公演は本日無事に千秋楽をむかえました。3部制で、1部と3部はお客さまの分散が目立った公演でした。襲名披露公演と文楽劇場40周年というメモリアルな公演でしたが、それに先駆ける大きな宣伝などもなく、非常にもどかしい思いをしました。若太夫兄さんの襲名披露公演である第2部では「団子売」に出演させていただき、藤太夫兄さんにお願いして舞台でお写真を撮っていただきました。『【台本】「団子売」文楽の床本』豊竹咲寿太
七代目竹本住太夫(しちだいめ・たけもと・すみたゆう)文楽太夫本名岸本欣一大正十三年(1924年)十月二十八日生まれ。昭和二十一年(1946年)二代目豊竹古靭太夫後の豊竹山城少掾に師事し二代目豊竹古住太夫を名乗る。昭和三十五年(1960年)九代目竹本文字太夫、六十年(1985年)七代目竹本住太夫を襲名。情(じょう)を熱く深く語る芸で、文楽を支え牽引した。平成三十年(2018年)四月二十八日十四時四十二分死去。九十三歳。平成二十年一月二十一
三代目桐竹勘十郎(さんだいめ・きりたけ・かんじゅうろう)本名宮永豊実昭和二十八年(1953年)三月一日生まれ。文楽人形遣い昭和四十二年(1967年)七月文楽協会人形部研究生。三代目吉田簑助に師事し初代吉田簑太郎を名乗る。平成十五年(2003年)四月三代目桐竹勘十郎を襲名。令和三年(2021年)七月十六日、重要無形文化財指定保持者認定。三代目桐竹勘十郎七十一歳誕生日の本日は『仮名手本忠臣蔵』の高師直・加古川本蔵・
1月17日(水)、国立文楽劇場の文楽公演。その第三部。17時30分の開演。最初の演目は、『平家女護島(へいけにょごのしま)』。近松門左衛門の作。享保4(1719)年、竹本座初演。五段の時代物。「権勢を誇る平家に苦しめられた人々の姿、暴虐の限りを尽くす清盛の末路などが描かれます。」(プログラムの『鑑賞ガイド』)で、今回上演の『鬼界が島の段』は、二段目の切。「『平家物語』や謡曲『俊寛』に描かれた、平家への反逆の罪に問われ、配流されたまま許されなかった俊寛僧都の悲劇に、千鳥というか島の
『菅原伝授手習鑑』令和五年(2023年)九月五日第二百二十五回文楽公演国立劇場小劇場第一部『通し狂言菅原伝授手習鑑』作竹田出雲並木千柳三好松洛竹田小出雲「茶筅酒の段」太夫竹本三輪太夫三味線竹澤團七「喧嘩の段」太夫豊竹咲寿太夫三味線鶴澤清馗「訴訟の段」太夫豊竹芳穂太夫三味線野澤錦糸「桜丸切腹の段」太夫竹本千歳太夫豊澤富助「天拝山の段」豊竹藤太夫鶴澤清友《人形役割》舎人梅王
『菅原伝授手習鑑車曳の段』令和五年(2023年)九月五日第二百二十五回文楽公演国立劇場小劇場第一部『通し狂言菅原伝授手習鑑』「車曳の段」作竹田出雲並木千柳三好松洛竹田小出雲《太夫》松王丸豊竹藤太夫梅王丸竹本小住太夫桜丸竹本碩太夫杉王丸竹本南都太夫藤原時平竹本津國太夫《三味線》竹澤宗助《人形役割》舎人梅王丸吉田玉佳舎人桜丸吉田勘彌舎人杉王丸桐竹紋吉舎人松王丸吉田玉助左大臣藤原時平吉
国立文楽劇場の11月公演に行きました。まずは、前九年の役を題材にした、「奥州安達原」です。「袖萩祭文」の段がヌキで演じられることが多い、5段構成の時代物。今回は、三段目の通しです。「朱雀堤」の段から。冬の京都の町はずれ、あばら屋から出てきたのは、盲目の袖萩と娘のお君。宮の守り役である傔仗の長女ながら、浪人と駆け落ちして勘当された袖萩。健気に生きる、お君。落ちぶれた姿が、あまりに悲しい。それなのに、落ちのびてきた源義家の妹と、その恋人を気遣う、この優しさ。作法をしつけら