幼い頃、夏の楽しみと言えば、両親の郷里である熊本に長期間帰省すること。そして、高校野球を観ること。テレビをあまり見せてくれない家だったが、高校野球を観る分には寛容だった。令和の時代になり高校野球のあり方にも様々な意見が取沙汰されるようになり、時代の変遷を感じる。私個人としては、高校時代には高校野球へのアンチテーゼを抱えた時期もある。甲子園は高体連ではなく朝日新聞の営利事業であることに、「…?」という疑問符が渦巻いたものだ。夏はインターハイに向けて汗水流すものだという自分たちの部活動との違いに違和