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このところ仲間内で大人気のTV番組、は、”不適切にも程がある!”、1986年からタイムスリップして、令和6年に来てしまったおじさん(現代ではお爺さん)の現代版”謎の転校生”=ケン・ソゴルのストーリー、番組の中での、”38年前”からやってきた、というセリフに思わずドキッとしてしまう、アタクシたち世代、1986年など、つい昨日のことのように思っている世代にとって、40年近く前??などと言われてしまっては、毎日がタイムトラベルしているかのような気分になってしまう。
5月21日(日)コタツはヌクヌク♪5月の下旬にも関わらずコタツに入ってるなんて!そんなきのうでした今日もそんな感じか…きのうよりは、気温上がるようですけど、朝は寒かったお昼頃から晴れるとかしかし、いつになったらコタツ片付けられる?小学生の頃の思い出で1番印象に残っている事は?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう2度転校しました一回目は、給食のパン食パンだったのが、転校したらコッペパンになりました二回目は、転校したら制服になりました
「キミは…あの子に、似すぎているんだ」先生はそう言うと「私は何とか、キミを助けたかったんだ」フッと視線をそらすと、うめくようにそうつぶやいた。「助ける?」おうむ返しで、宗太郎は小声で言う。そうだ、確かに…あの不思議な部屋で、こっそりと教えてくれたのは、この男だった…「大体、人を生まれかえらせるって…そんなの、神の領域だ。普通の人間に、出来るわけがないんだ」先生がボソリと言う。「やっぱり、そうだったんだ…」あの特殊なケースに入っている姉さんを見て…何となく、そ
「ボクたちは、ユーレイがいる、と聞いて、面白半分でここに来たんだ」宗太郎は、まるで神林君や清子の姿が目に入らないのか、高梨先生の方をまっすぐに見つめる。「ボクは…姉さんを探しに、ここへ来たんだ」宗太郎のこの一言に、清子は「えっ」と小さく声をもらす。神林君は頭を振って、黙るようにと清子に合図を送る。それに気が付くと、清子は黙ってうなづいた。「じいさんは…自分の理想の恋人をよみがえらせよう…としていた」先生は静かに、そう告げる。「先生は、なぜここに?」かすかに瞳が揺れるの
(なんだ、これは?どういうことだ?)宗太郎はかなり、混乱している。まさか…暗示にでもかかったのか?それとも何か…幻覚作用のある雑草でも、口にしたのか?宗太郎の身体が、グラリと揺れる。「ちょっと、大丈夫?」あわてて清子が、宗太郎を抱えるようにすると、「大丈夫だ」その手を払いのけようとする。ふわふわする体と、もうろうとする自分の頭が、まだうまくついていかないのだが…段々と自分の記憶が、戻りつつあるのを感じていた。「先生、もしかして、先生は…」うわごとのように、宗太郎は繰
「あんまり、ムチャをするなよ」聞き覚えのある声が聞こえてくる。(あっ、先生?)だが…それよりも前に、この声はどこかで聞いたことがある…それも、遠い昔に、何かがあった時に…繰り返し聞いた声に、似ている。「センセイ?」何とか口を動かすと、初めて…自分の声が伝わったようだ。「ソータロー?ねぇ、ソータロー、気が付いたの?」ゆさゆさと、誰かが自分を揺さぶっている。さっきまで、自分の思い通りにならなかった自分の身体が、ようやく動くような気がしてきた。「ねぇ…ここは、どこ?」
(もしかして…何かに焦っているのか?)何だか、変だ…清子はすぐに、いつもと違う空気に気が付く。最初に会った時とは明らかに…ピリピリとひりついた空気を感じる。(何かあるのか?)「乱暴にしないで!ソータローは今、催眠状態に入っているんだから」オジサンの手から、かばうようにして、清子は宗太郎の前に立つ。「何を言っているんだ?」イライラとしびれを切らした顔で、オジサンはそんな清子をはねのけようとしている。「サイトー、いい加減にしないか」たまりかねて、先生も口をはさんだ。
清子はふいに、不安になる。まさか、神林君が宗太郎のことを、どうにかするんじゃあないのか、と…「大丈夫だよ」清子があまりに、顔色が悪かったのだろう。「ボクは…宗太郎をどうにかするつもりはない」彼はそうキッパリと言うけれど…あまりにも、その顔が寂しそうだったので、清子は逆に彼のことが心配になってきた。「ソータローは、知っているんだろうか?」ポツリと神林君が、つぶやいた時…いきなりバン!と扉が開かれた。ついにオジサンが、ガマンの限界が来たのだろう。「一体、いつまで、
時折イライラした声で「お~い、まだですかぁ~」オジサンの声が聞こえる。「もう、限界だろうなぁ」そう言って、言葉を切ると、先生は部屋を出て行こうとする。「待って!」だが清子はまだ、納得出来ていない。「じゃあ…リョウくんはなぜ…ここに呼ばれたの?」そもそも宗太郎がいれば、それでいいんじゃあないの?そう思うけれども。「それは、ボクが説明しよう」いきなり神林くんが、清子の前に出る。「それは…うちの親が、じいちゃんのことを心配したからだ」「なんで?」そんなこと…信じられ
「それって、まさか…ソータロー?」清子よりも早く、神林君が冷静な顔つきで、口に出す。先生は「うん」とうなづくと、「そう…じいさんが、愛した人に、この女の子が似ているんだが…この女の子に面差しが、古屋敷にとてもよく似ているんだ」だから…わかるだろ?そう、二人を見比べる。「えっ、まさか!」今度こそ、そんなことは信じられない…とばかりに、清子は大きく目を見開く。「えっ、そんなこと…」思わず口ごもる。(そんなこと…信じられるわけがない)皆まで言われなくても、清子は戸惑ってい
それは…なに?清子は問い正したい…と思う反面、これ以上、聞いてはいけない…とも思う。「つまり…犯罪の片棒をかついだことがあるって、ことですね」ピシリと神林君が、先生にそう言う。先生は打たれたように、ハッとすると「結果的に、そうだなぁ~」知らなかったんだ…と言いつつも、自分の過去を恥じているようだった。「で、それを知られてしまった」まるで先生の古傷をえぐるようにして、神林君がさらに言うので…先生はうなだれたまま、「そうだ」大きくうなづいた。(もう、やめて!)そう清
「確かに私は、斎藤に頼まれたのは、事実だ」初めて先生は、肯定の顏をしてみせる。「じゃあ…やっぱり、オジサンの味方なんでしょ」清子がさらに、そう聞くと「味方というよりは、アイツに弱みを握られていたんだ」なんでこんなことを、子供に話さないといけないんだろうなぁ~先生は初めて、本音をもらした。「でも、どうして?」弱みを握られたって…やっぱり何かがあったからでしょ?清子は、先生はまっすぐな瞳で見つめる。「まぁ、そうだよなぁ。確かに、うかつだった」先生は初めて、自分の落ち度を
「おっ」自分に逆らうのか、とオジサンが身がまえる。「何を話したって…この子たちはどうせ、納得しないだろ」ボソッとそう言う。先生は「いや」と頭を振ると「どっちみち…宗太郎に聞き出すにしても、この子たちの協力が必要だ」なぜかそう言うと、オジサンの顏をじぃっと凝視する。「へぇ~ずいぶん、偉くなったもんだなぁ」イヤミったらしく、オジサンは先生のことを、ジロジロと見る。だが先生は、そんな挑発にものらず、「下手すると、答えてくれないかもしれないぞ」冷静な顔をしてそう言う。「そうなの
「え~っ?」どういうこと?情報過多で、清子の頭には整理しきれてはいない。だがオジサンは、ニヤニヤしながら、「こいつは…オレの言いなりだ」清子の反応を楽しむように、そう言い切る。「何しろ…オレには、頭が上がらないからな」「嘘でしょ?」リョウくんは…知っているのだろうか?チラリと、神林君の方に視線を向ける。だが、彼は青ざめた顔のまま、何も言葉を発さない。「いや、ホントだ」腹をくくったのか、先生はハッキリとそう答える。どうしても、清子の中では、先生とこの目の前にいる
「えっ…」聞いてはいけない、と本能的に清子はそう思う。(この人…私たちを、混乱させようとしているだけなのよ)だから、落ち着いて…と思うのに、無意識のうちに耳をそばだててしまう。「高梨は、オレが雇ったんだ」ポンとオジサンが言い放つ。「うそっ!」思わず清子はつぶやく。(そんなバカな)そう思う反面、やっぱりな…と、納得する自分がいる。確かに、おかしなシーンが、幾つもあったのだ。なぜ、人目を避けるように、ここへ来たのか?どうしてここまで、神林君のじいちゃんのことに、詳しい
「あぁ」神林くんは、上の空で、棒読みで答える。「じゃあ…先生も、そこにいたのですか?」思わず清子が聞いてみる。そうじゃないと…つじつまが合わないのだ。ここまで詳しく話せるのは、見て来たからではないのか?そう思うからだ。その時、清子はあれっと思う。「先生は、その時…幾つだったんですか?」そう言った瞬間、先生の目が、ギョロリと動き、表情が変わったように見えた。「さぁ?何で、そんなことを聞く?」わずかに声に、強い響きがあったので、「いえ、何となく…」清子は言葉を濁す。「
「あの女の子は…もしかして、依り代(よりしろ)ってこと?」青ざめた顔のまま、神林君が先生に聞く。「ん~まぁ~私にも、その辺はよく、わからないんだよね。あの子を使って、何かをしようとしていたのは、たぶん事実だ」ここは、神林君のおじいさんの実験場ということなのか?そう思うと、急に清子の身体が、ゾワッと鳥肌がたつのを覚えた。「まぁ、もともと…あの人は変人で、通っていたからねぇ」先生は、サラリと言いにくいことを、口にする。やっぱり先生も、そう思っているのだろうか?「だから…この部
「へぇ~ずいぶんスゴイこと、言うんだなぁ」神林くんに向かって、先生は初めて、うっすらと笑みを浮かべる。「私は…じいさんを止めようとしたんだ。いくら好きでも、そんなことをするのは、人として、どうなんだ?ましてや、相手はまだ、子供だ。未来のある子を、そんな…実験の道具に、使ってはいけない。そう思うのに…止められなかったんだ」すまない…初めて先生は、深く頭を垂れた。何だろう、一体?自分のことを、からかっているのか?(もしかして、ドッキリ?)ずいぶん、手の込んだこ
「あの人形は…あの人にソックリなんだ。そして、あの女の子も…」先生はチラリと、ベッドの上を見つめる。「あの」清子は先ほどから、気になっていることを口にする。「あの人は…本当に生きているんですか?」まさか、眠らせている、としたら…このまま、放置をしていて、大丈夫なのだろうか?妙に、生々しいくらいの赤い唇を見詰め、落ち着かない気分になる。「うーん、そうだなぁ」先生は初めて、言い淀む。何しろ、当の本人ではないのだから…じいちゃんのしたことをすべて、把握しているわけではな
それにしても、不思議な隠し部屋だ。六畳くらいの大きさの部屋に、ベッドと肘掛椅子と、丸椅子が一つ。大きな人形と、飾り棚があるだけの部屋だ。人形の部屋か、というくらい、飾り棚にはズラリとビスクドールが並んでいる。「斎藤さんが、おかしくなったのは…この人形を、蚤の市で見つけた時だ」先生がそう言うと、人形のまぶたに手を触れる。すると、まるで本当に眠るかのように、まぶたを閉じた。「あれは…この家に来る、ずっと前のことだ。斎藤さんは初めは…この人形を愛でるためだけに、この家を
「おや、おやぁ~口で勝てなかったら、暴力ですかぁ?さすが…じいさんの可愛がる孫だけ、あるなぁ」神林くんにつかまれたまま、オジサンはゲラゲラと笑う。「何だとぉ!」殴りかかろうと、彼が手を振り上げる。「こんなヤツ、殴っても、何の得にもならないぞ」いきなり高梨先生が、パシッと彼の手をつかむ。先生のその目が、鋭かった。真剣に、神林君のことを、思っているような目だった。有無も言わさぬ強い力で、手をつかむと「挑発には乗るな!」そうひと言だけ告げる。彼はハッと気付いた顔をして、
その時、清子は気が付く。「あの椅子に座っているのは、だれ?」清子の声にビクリとして、宗太郎がガクンとつまづく。すると…椅子がゆっくりと、こちらの方を向いた。キャー!!!「人?」「だれ?」清子の悲鳴に、宗太郎がガクンと膝をつく。「大丈夫か?」先生があわてて、宗太郎を助け起こすと、椅子の上の人物をじぃっと見つめる。「これは…人形だ」淡々とした口調で、神林くんが清子に告げる。「えっ?人形?」それは、黒々とした瞳の女性をかたどった、等身大の人形だった。パッと見だと
「SFかよ」いつの間にか、オジサンものぞき込んで、そうつぶやく。「まさか…死体?」カプセルに入っている女の人を見ると…みるみる清子が、顔色を失う。宗太郎が、じぃっとその女の人を見ている脇で、神林くんがコブシをグッと握り締める。「死体じゃない、生きているんだ」そう叫んだ。「えっ?」何を言っているんだ?一瞬、宗太郎の目の焦点が、ゆっくりと、神林君に定まって行く。おもむろに、ベッドに腰をかけると、宗太郎はポッカリと口を開け、「オジイサンが言ったんだ。『彼女を守って
「あっ」宗太郎が魅入られたように、まっすぐにベッドに近付いて行く。「まさか…オジイサン?」宗太郎の後ろ姿を見ながら、清子がつぶやく。「いや、それはない」清子は頬に手を当てて、じぃっと声を上げるのを耐えている。「じゃあ…だれ?」本当は、神林くんのオジイサンは、死んでいないのではないのか?わざと、誤った情報を流して、みんなの反応を見ているのではないか?清子は、そう疑っている。そうして、何らかの理由で、オジイサンを隠しているのではないのか?だが先生は、何も語ろうとはしない。
「あっ」一瞬の出来事に、一同は唖然としている。「そうだ!中に、何があるんだ?」あわててオジサンが、のぞき込む。窓際に、天蓋のついたベッドがあり、その側にドアに背を向けるようにして、肘掛椅子が置いてあるのが見えた。「おぉ~」「こんなの、初めて見たぞぉ」オジサンは、ジロジロと中を見ている。「なんだか、高そうなベッドだなぁ」一歩中に入って行くと…思ったよりも、広い空間が広がっている。「すごーい」清子も中に入る。「あのベッド、誰かいるのかなぁ」先生の顏を見上げて聞
「何で、ここにいるの?」オジサンに向かって、清子は聞くけれども。「それは、お前たちと一緒だろ?」ニヤニヤするばかりで、教えてはくれない。開かずの扉は、やはり開かないのか?どうにか出来ないものか…と、清子は戻って来た宗太郎を見て、(さて、どうするつもり?)注意深く観察している。宗太郎がツンツンと、清子の脇を突っつく。「なに?」鍵のある場所なんて、私は知らないわよ。清子はキッパリと、態度で示している。だが宗太郎は、相変わらずまだ催眠状態が冷めないのか、無邪気な顔をし
宗太郎は、そんな雑音など、まったく耳に入らないようで、ゴソゴソと、扉を触っている。「おい!そんなトコを探しても…何にも出て来ないぞぉ~」わざと大きな声で、オジサンは宗太郎をからかうように言った。「ソータロー!ねぇ、ソータローってば!」ゲラゲラ笑うオジサンを押しのけて、清子は宗太郎の腕を引っ張る。だが宗太郎は、清子の手をうるさそうによけると、まだ何かをしている。「先生」困ったように、先生の方を向くと、先生はとても落ち着いた顔をして、「好きにさせてあげよう」特に、
清子は一気に、スーッと血の気が引く思いがする。(まさか、聞かれてた?)「いつから?」オジサンの方を向く。「何だよぉ~ご挨拶だなぁ」へへへと、オジサンが笑う。その側には、オジサンのパートナーだという人が、立っている。そのパートナーも、けげんな顔をして、宗太郎たちと先生を見る。一瞬、顔色が変わったので、あの『先生に聞いてみろ』というメッセージは、ウソではなかったのだ、と清子は悟る。「へぇ~キミたちも、ここに目をつけていたのか?」ニヤニヤして、オジサンがこちらを見るので
「開かずの扉?」さっきは気が付かなかったのに、なぜ?(まさか…ソータローは、記憶は戻ったの?)言葉を失う清子なのだが…その表情を読んだのか、「これは、催眠術だよ」ボソリと神林君が、ささやく。「サイミンジュツ?」現実に、目の当りにしている、というのに、どうしても清子は信じられない。「だって、そうだろ?アイツ、ボクたちのことを見ても…まったく反応しないだろ」先ほどからずっと、神林君は宗太郎のことを、観察していたようだ。「まさか、あの噂が、本当だったなんて」神
今、宗太郎が見ている場所は、どこなんだ?清子も宗太郎に注目する。「どこにって?」再び子供のような仕草で、宗太郎は頭をかしげる。「そう、キミの大好きなお姉さんは、どこにいるのか教えてくれるかなぁ」先生は、いつになく優しい口調で、ニコニコしながら、宗太郎を見る。「いいよ」あっさりと、宗太郎はうなづく。「いいの?」思わず清子がつぶやく。宗太郎はコクンとうなづくと、「こっちだよ」スタスタと、宗太郎が歩き出す。あわてて、清子はその後を追いかける。宗太郎の目には、何