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こちらも、初めての作家さん将軍の鷹狩りの下準備をするお鳥見役には幕府の密偵と言う裏の役割があった江戸郊外、雑司ヶ谷の組屋敷に暮らす矢島家は当主が任務のため旅立ち留守宅を女房・珠世が切り盛りしているそんな屋敷に、ある日子だくさんの浪人者が押しかけて来て…さまざまな難題を持ち前の明るさと機転で解決していく珠世その笑顔と大家族の情愛に心安らぐ人気シリーズ第一作札幌も、桜の開花宣言が18日にでも、その後気温が下がり寒い日々が続いています・・・が、
読む。不義の娘、おさいの波乱に満ちた生の物語。ただ、短編は、おさいに関わった人々の視点で描かれる。...『かってまま(文春文庫)』諸田玲子https://t.co/ItElXa3gjy#booklog—その後の、転んでもタダのオバサン(@ohoba3)March9,2024かってまま(文春文庫)Amazon(アマゾン)
新撰組で好きな隊士はいる?▼本日限定!ブログスタンプTV番組があまりにも良く出来ていて尚且つ俳優の演技が見事だったためほんとうのお話ではないかと錯覚したくらいストーリーは元禄時代、浅野家の江戸屋敷に使える奥女中のきよ(武井咲)。浅草小町と呼ばれるほどの美女であった。彼女の初恋の相手は、のちに赤穂浪士の一人となる磯貝十郎左衛門(福士誠治)であった。きよは、身分違いの障害を乗り越えて恋に生きることを決心する。そんななか、江戸城
諸田玲子著。図書館で。以前、帰蝶の本を読んだので、借りてきたが読んでると、???ファンタジー風味が強い、最初から強い。尼子氏再興を目指してっていうのは、ちらと知ってはいた。毛利家側の本も読んだような。最後まで読んで、やっぱり、時代劇なのにファンタジー部分が強すぎかな。いくら出雲神話の地でもね…尼子の骨肉の争いが壮絶なのはよくわかった。毛利の調略かも、という説もあるのかな。
ユーモア時代小説です。「きりきり舞い」シリーズ第4作目。舞台は江戸。主人公は「東海道中膝栗毛」の戯作者・十返舎一九の娘・舞ちゃん。小町美人で踊りのお師匠さん。長年の大酒飲みがたたり中風になった一九は、執筆意欲も削がれて元気なし、稼ぎもなし。家族の大黒柱となって怒涛の日々を送る舞ちゃん。一九の弟子である浪人・今井尚武と結婚して、やっと平穏な暮らしになったと安堵したとたん、大火に見舞われて住んでいた借家もろとも焼け出されます。火を逃れた一家は、命からがら隣町へ避難します。逃げる途中で、近所のお婆
今日は晴天。それなのに屋根の上にもベランダにも雪が残っていて、洗濯物が外に干せない・・・雪融けで空気が乾燥しないのは良いけれどね。先月読了した本『心淋し川』西條奈加目次:心淋し川(うらさびしがわ)閨仏(ねやぼとけ)はじめましょ冬虫夏草(とうちゅうかそう)明けぬ星灰の男「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のど
きょうの北部九州は、曇り晴れ、ときどきアラレ。車で出かけていて、駐車場に帰り着いたとたん、バラバラと激しいアラレが降ってきました。かなり激しい降りです。ありゃ、後ろの席に置いていたつもりの傘がない。しょうがないので、アラレが降る様子を車の中で眺めながら10分ほど待っていました。バラバラバラバラ・・・。ワイパーの上に、冷たそうに積もっています。粒が大きくて堅そうなのでヒョウかも。10分ほどで降りやみました。ワイパーのところに積もっています。あらぁ、氷やなぁ。気温は6~7℃くらい
久しぶりの諸田さん。図書館の書架から適当に選んだものだったが、かなり面白かった。短編のような雰囲気もあるが、一人の女の一生をずっと追っている。赤ちゃんから始まり、幼児、少女と進んでいく度に住むところ、一緒に過ごしている人が違う。なぜ短編かというと、ひとつひとつの編の主人公はその女性ではないからなんだよね。その女性の周りにいる人を中心にしたお話として書かれていて、脇役にその女性が段々と成長しながらいつもいるっていう構成なんだな。謎も多い。この人がふたつ前の編のあの人とこーつながってい
「楠の実が熟すまで」を読む。江戸時代、公家と武家の対立が激化する京を舞台に、聡明で闊達な一人の女性が、幕府の密命を背負ってさ...『楠の実が熟すまで(角川文庫)』諸田玲子https://t.co/ln9TyOhAp0#booklog—その後の、転んでもタダのオバサン(@ohoba3)January7,2024
数日前は、すこし歩けば汗が出るような暖かさでしたが、きょうの朝は雪が舞うほど寒い福岡市内。いまは、どんよりとした冬空です。今しばらく、気温の低い天気が続くようですね。12月も半ばをすぎ、世間様はあわただしい雰囲気が漂っています。ワイドショーでは今年の反省会をしていますし、スーパーに行けばクリスマスとお正月の食材が並び始めています。ウォーキングでときどき立ち寄る神社では、立派な門松の準備をしていました。隠居のわたしは、読書&ウォーキング&家事三昧(笑)。午前中は、新年用の「おじいち
この表紙がカッコよくて好き。赤穂四十七士の中に、元々は津山森家に仕えていた者たちがいた。神崎与五郎、横川勘平、茅野和助の3人である。彼らは、森家の次に赤穂藩浅野家に仕えたが、ほどなく吉良邸討ち入りに参加し、切腹の沙汰を受けた。彼らは赤穂藩の中では新参者で、浅野家にそれほどの思い入れがあったともいえないが、なぜ討ち入りに加わったのだろうか?*****焦点となる3人と、森家の当主・森長直、その妻・お道の視点から描かれた5つの短編から成っている。タイトルに「討ち入り」とあるが、赤穂浪士に
BOOKデータベースより「〈第13回本屋が選ぶ時代小説大賞決定発表〉◎受賞作『まいまいつぶろ』村木嵐グラビア&インタビュー「古都・鴨川で喜びの声」◎時代小説、これが今年の収穫だ!大矢博子末國善己縄田一男◎歴代受賞者競作永井紗耶子「混沌の輪」秘仏の扉砂原浩太朗「波と波」藩邸差配役日日控木下昌輝「恋双六」新シリーズ〈読切!時代小説人気シリーズ〉西條奈加「身代わり」狸穴屋お始末日記畠中恵「おとうと」まんまこと諸田玲子「榎屋敷の怪」おまあ推理帖織守きょうや「夜
昨日はお気に入りの音楽🎼を聴きながら、いつものように和服👘の着付けの自主練をしました。汗ばみました。そして、まとまって読書ができました。最初だけは読んでそのままになっていた「嫁ぐ日」(by諸田玲子)を一気に読み終えました。この「狸穴あいあい坂」シリーズは、順を追って読んだわけではありませんので、ストーリーの流れを掴むのに少し時間がかかることがありました。この「嫁ぐ日」というタイトルで、主人公の結寿(ゆず)が、慕っていた妻木道三郎を諦め、いよいよ山田家に嫁いだお話かと思いきや
私にとって大事な名前である「まあ」はこの人からとった。私が大好きな戦国武将、前田利家。理由は「日本一のNo2」だったことと「律儀さを大事にした男」だったから。秀吉に追われた高山右近を匿ったり、一向一揆の中心的寺院を匿ったりした。主君筋の行動でも理不尽だと思うと、正面からぶつかるような短絡的で浅慮なことをせず、いい意味で面従腹背で動いた。「天下獲る(=No1)」とかどうでもいいよ(と思っていたかどうかは分からないが)とばかりに、さっと、しかし慎重に動き続け、織田家
「其の一日」の短編集に収められた5篇のうち後半2篇を読了しました。◆いよいよ「釜中の魚(ふちゅうのうお)」では、あの井伊直弼に纏わるお話です。釜中の魚とは?釜中の魚(フチュウノウオ)とは?意味や使い方-コトバンクデジタル大辞泉-釜中の魚の用語解説-《「資治通鑑」漢紀から》まもなく煮られようとしている釜の中の魚。死が迫っていることをいう語。魚うおの釜中に遊ぶが如し。kotobank.jp→滅びる運命が目前に迫っているもののたとえこういう意味で、井伊直弼についての話である
こちらも、初めての作家さん江戸は浅草田原町恋の痛みをいやしてくれる若き「女医者」がいた中條流の女医者とは妊婦や子供の病を扱うことになっているが堕胎医でもある自身も切ない過去を抱える女医は叶わぬ恋に落ちてしまうあろうことか子堕ろしを取り締まる同心と・・・ほおずきご近所さんで江戸時代には堕胎剤として使用されていたとか食用ホオズキが出回る前子供のころ、普通に食べていたのは???食用には適さないされているけどきょうも、皆さまとと
「其の一日」には、歴史上の人物の特別な一日を取り上げ、その人物の心情を上手く描写した作品、短編集です。どれも重く深い短編です。ゆっくり読んでいます。【立つ鳥】は、主人公彦次郎が、明日には登城して罷免されるであろうという特別な一日が描かれています。新井白石に失脚させらるた当時の勘定奉行の荻原重秀の話です。【蛙】当時はお家第一で、他家から養子を迎えることは普通に行われていた。自分の義理の息子の妻を選ぶ際、自分が義理の息子に想いを寄せていたため、できるだけ美貌とは程遠い女性を選んだ、という女
単行本『相も変わらずきりきり舞い』諸田玲子(著)光文社(出版)古本主人公は『東海道中膝栗毛』の戯作者、十返舎一九の娘の舞さん。舞さんは、奇人変人に囲まれていたようで、災いがふりかからないように“奇人気まぐれきりきり舞い”と日々おまじないを唱えていたようです。人って、順応するのか、悟って生きていくところに逞しさを感じます。時代小説ですが、まるで、風景が浮かんで来るような描写で、コメディ仕立てなので、スラスラと
今図書館で借りた本をいろいろ入れ替え、読もうとしますが、話に入り込めず、やっとやはり諸田玲子氏の物に落ち着きました。それで、前々から気になっていた諸田氏の用いる二六時中という表現があり、「四六時中」ではないのかな?と思いつつ読んでいました。やっと調べて納得できました。「一日中」と表現するのに、昔、もともとは二六時中と言っていたのを、24時間制になって、四六時中と表現するようになったのです。「四六時中」と「二六時中」【四六時中】の正しい意味は?言葉の由来は、なんと九九にあっ
「狸穴あいあい坂」を読了しました。ネタばれあります。主人公結寿(ゆず)は、元火付盗改の祖父と麻布狸穴(まみあな)で暮らす十七の娘。読んでいて、つくづく思うのは、時代小説に登場する十代後半の女性は、現代女性より大人びて描かれているということです。結寿が密かに思いを寄せる相手は、八丁堀同心妻木道三郎。子持ちのやもめである。祖父の仕事であった火付盗改と、同心とは手柄を競い合う仇敵関係、犬猿の仲にあり、結寿の思いは叶うはずもないが、、、妻木道三郎のことを道三郎はいつも飄然としている。手柄
諸田玲子氏の「狸穴あいあい坂」を読み進めていて、あと少しで読了ですが、読み方のわからない漢字があり、調べたので記録しておきます。破落戸あと少しで終わる頃に何度も出て来て、調べました。ごろつきだそうです。当て字ということですが、諸田先生、他の漢字には読み仮名がふってあるのに、この破落戸ごろつきには読み仮名がなく、とうとう調べました。↓の記事より破落戸の読み方「破落戸」の読み方を知ってる?字面からは想像しづらくて驚く!|Oggi.jpoggi.jp他に
読み終わりました📕
BOOKデータベースより「江戸は浅草田原町。恋の痛みをいやしてくれる若き「女医者」がいた。自身も切ない過去を抱える女医は、叶わぬ恋に落ちてしまう。あろうことか、子堕ろしを取り締まる同心と……。女の悲哀と恋模様を巧みに織りなした連作時代長篇。新たに最終章を書き下ろした決定版。」諸田玲子さんの時代ミステリは大好きです。お鳥見女房シリーズとか、追いかけていました。こちらも楽しませていただきました。どうしても、女性の医者が主人公の「闇医者おゑん」(あさのあつこ著)シリーズと比
諸田玲子氏の「心がわり狸穴あいあい坂」を読了しました。ネタばれあります。タイトルの〈心がわり〉とはどういうことか?と思いつつ読み進めました。火盗改方与力の娘結寿(ゆず)は慕う人がいたが、身分違いで思いは秘めたまま、御先手組の小山田家に渋々嫁いだ。夫万之助は口数少ないけれど、次第に心が通じるようになっていた。やっと後継ぎを身籠った頃、小山田家に思いもよらぬ災難が振りかかり、お家は格下げとなった。現代では考えられないことを結寿の実家が、結寿の知らぬところで提案していた。格下げとなった
第1章の「がけっぽち」だけを読んだ段階では、短編集か?と思ったけれど、そうではなく、「おさい」(後に複数の別名で登場)という不義の恋の結果生まれた美しい女性の、数奇の人生の(長編)物語でした。この女性が人と会うと、相手の心を揺さぶり、救い、、、どこか、人たらしの面も持ち合わせた女性だと感じました。ずっと誰かを待っているのでした。誰かとは、生みの親。年齢を重ねて、目的の男を見つけ、、、妹を救いだしたのです。章と章の間に、時間が流れて「おさい」が姿、名前を変えて登場し、その時間の流れの経
諸田玲子「波止場浪漫上・下」(文春文庫2018.05)の上巻を読んだ。博徒の親分・清水の次郎長の娘“けん”の伝記のような小説だ。“けん”が波止場で歌を口ずさむ場面がある:やよふな子漕げ船を漕げよこげよ漕げよこげよやよふな子汐満ちて風凪ぬ漕げよこげよ漕げよこげよやよふな子聞いたことも無い歌だ。小説のこの部分の時代設定は明治24年となっている。ネット検索で、「船子(ふなこ)」、小学唱歌集/三編(明治17年03月)初出、里見義作詞と判った。メロディー
「恋ほおずき」(諸田玲子著)を面白く読みました。ネタばれあります。天保の時代の女医江予を取り巻く人間模様に、温かな感情がこみ上げて来ました。すべて思い通りになっているというわけではありませんが、読後に清々しい感情がありました。血の繋がらない妹に対する江予の深い愛情、元かっぱらいだった少年が十手を握る親分の手下になり、用を言いつけられ、時には自発的に犯人を見つけ出したり、、、その少年への周囲の大人たちの温かな眼差し。過去に切なく苦しい思いを経験した江予は、再び叶わぬ恋に落ちてしまうのだ
BOOKデータベースより「時代小説の名手・諸田玲子が、浮世絵の名作に材を取って、紡いだ極上の短篇七本。安藤広重「目黒太鼓橋夕日の岡」歌川国政「五代目市川團十郎の暫」歌川国貞「集女八景粛湘夜雨」鈴木春信「縁先物語」葛飾北斎「百物語さらやしき」喜多川歌麿「深く忍恋」東洲斎写楽「二世市川高麗蔵の亀屋忠兵衛と中山富三郎の梅川」七つの名作から生まれた物語は、男女の喜怒哀楽の表情を濃密に描いた感動作となっている。表紙を飾る鈴木春信の「縁先物語」から生まれた物語は、かつて美童と騒
今、諸田玲子氏の「恋ほおずき」を読んでいます。時は天保、江戸の浅草田原町の〈女医者〉のところへ来る不幸せな女性たちに纏わるお話。その〈女医者〉自身にも切ない過去があり、、、〈女医者〉は、叶わぬ恋に落ちてしまうのだが、、、その物語の中程に、私自身がずっと好きではない言葉「宿命」について、主人公の〈女医者〉江予と叶わぬ恋の相手津田清之助の逢瀬での会話に、その「宿命」について語り合う場面があり、私の備忘録として記録しておきます。「、、、、、志津どのの持って生まれた宿命(さだめ)だ」「宿命
その尻ぬぐいをするのは。諸田玲子さんの「きりきり舞い」を読む。きりきり舞いきりきり舞い1(光文社文庫)Amazon(アマゾン)605円稀代の戯作者、十返舎一九の娘、舞の、奇人に囲まれて大騒ぎをする奮闘を描く。舞の周りには、奇人ばかり。父親を筆頭に、北斎、その娘のお栄、父親の弟子の今井尚武、皆が皆、自己中で、何かしらの騒ぎを巻き起こす。ま、才能ある物書きや絵描きは、常人とは違っているのが当たり前、というのが定説だが。騒動に巻き込まれ、きりきり