ブログ記事20件
昨日の続きです。ある火曜日の稽古の話ですが、オーストラリアの道場からのゲストが一緒でしたので、基本を中心に行ないました。これまで立ち方、「突き」、「受け」について稽古した内容を綴ってきましたが、今日はタイトルにある「蹴り」の話です。加えて、これまで稽古した後、その名称通り、単に呼吸を整えるだけと思っていた調息動作にも武技としての解釈があり、それを通じて稽古中の行為には全て意味がある、ということを確認してもらいました。その後「形(かた)」の稽古も行ないましたので、
ある火曜日の稽古の話しです。研究稽古として行ないましたが、この日の最初のメニューはだからといって難しい技を稽古したわけではありません。タイトルにもあるように、型を行ないました。千唐流で型という表現をする場合、それは「基本型(きほんかた)」を指します。この場合、できるだけ基本に忠実に行なうことが要求されます。もちろん、「形(かた)」の場合も同様ですが、レベルの向上によって個性が出てくることが許容されます。しかし、型として表現する場合、基本をきちんと
今日のテーマはタイトルに示してありますが、「手解き(てほどき)」の技になります。この技法はたくさんありますが、その一つになる技について、千唐流で稽古の区切りで行なっている「調息動作(ちょうそんどうさ)」を武技として用いるケースをご紹介します。「調息動作」というのは、文字通り乱れた呼吸を整えるために行ないますが、このブログでよくお話ししている通り、武術としての稽古には一切の無駄がありません。それは稽古の最初と最後に行なう礼法について同様ですが、今日のテーマである呼吸を整える動作につい
昨日の続きです。新規の移籍組を迎えての初稽古ということで、これまでカタチとして行なっていた動作に魂を入れ、稽古で行なう動きは武技に転用できると、ということを「調息動作(ちょうそくどうさ)」の場合で説明したのがこの日の最後メニューになりました。その一つを昨日のブログでご紹介したわけですが、実はもう一つ説明した技があります。ただ、時間の関係でみんなで稽古することはできませんでしたが、これまでは武技として意識していなかった動きが技になる、というところには驚いていた人がいました。一般部
昨日の続きです。この日最後の稽古メニューになりますが、これまでやっていた一見技に見えないことが実は武技になる、というところを説明・稽古した話です。私は常々、武術としての空手道の稽古に無駄はない、ということをお話ししています。先日のブログでお話ししたこの日の冒頭に説明した礼法にしても、単なる儀礼的なことではなく、武術家としての意識が内在しており、そういう意識は日常生活の中でも活かされる場合があります。今回は限定的な例を挙げてお話しし、現代社会では有り得ない設定ではありましたが、心構え
昨日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。この日は二十四歩(ニーセーシ)の形の扇受けを使った分解の稽古がおこなわれていました。こちらは扇受けの箇所を公式な分解・解説にはないもので行われていました。公式なものですと扇受けの部分は形の最初のところを用いて内八字立ちの状態から行われますが、この日の稽古ではお互いに組手の構えをとったもので行われました。上イラストの右側の人が右中段追い突きを行ってきたとします。そこからまず、立ち方を三戦立ちに変えつ
昨日、一昨日に続き、先週土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。この日は三鷹少年部からの移籍組の体験としても稽古が行われていたため、基本からそこにある武技につながる話もありながらすすめられました。昨日の記事の続きで書いていた調息動作が武技になるの途中からです。相手に掴まれた際に掴み方が相手が強くてハードな場合は上にあげるだけでは外れません。写真は上にあげたところです。そこからですが、相手がしっかりつかんでくれていることが前提で一気に下に落
昨日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。この日は三鷹少年部からの移籍組の体験としても稽古が行われていました。昨日の記事の続きです。その場の中段逆突きのあとは中段前蹴りです。こちらは蹴込みで行われました。こちらでも中山先生から蹴りの3要素の解説もありながら進められました。3要素の中に腰の押し出しがあり、この蹴込みではそれを強調して稽古します。そのほかには腰の回転、膝のスナップがあり、そちらは蹴込みではなくても意識しなければ
昨日の続きです。道場では武術の稽古に無駄はない、ということをよくお話ししています。先日お話しした正座や礼法などもそうですが、それ自体が武術としての心構えや身体操作・武術体を練るところにも活用されるわけで、一見、関係なさそうに見えることの中にも深いところではつながっているのです。それを意識するかしないかで長い間には違いが出てくるわけで、直真塾ではそういった細かなところにも目を向けることの大切さを説いています。昨年の暮れ、2020年の最初で最後の昇級・昇段審査を行なった話をこのブロ
今日から「形(かた)」の話に入ろうかと考えていたのですが、その前にお話ししておきたいと思ったのが、タイトルにある「調息動作(ちょうそくどうさ)」です。文字通り呼吸の乱れを整えるための動作になりますが、一定のまとまりで稽古した後に行ないます。呼吸を整えることは、しっかりした稽古を継続する時に大切なことですが、道場生のほとんどは休憩の一種という理解のようです。そういう部分も必要ではありますが、武術の稽古には無駄が無いというのが私の持論です。ですから、一見休憩に見える動作でも武術的な視点
昨日の続きです。今回、テキストに示したこと以外についても話が飛び、、その解説と共に実際に身体も動かしました。ある意味、ちょっとサービスしたようなことですが、実技そのものは基本の基本ということが多くなったのはこれまでのブログでお話しした通りです。いくら身体の仕組みを絡めた話と稽古と言っても、実際にやったことは基本として行なうことでしたので、少しそこから離れたことも行なうことで、セミナー全体の引き締めを図ったわけです。とは言っても、その内容はこの日にやったことが前提になります。その
昨日の続きです。「転身(てんしん)」という「形(かた)」に出てくる動作からの展開で、基本でよく行なう「調息動作(ちょうそくどうさ)」の話になり、一見、武技になりそうにないことすらも実は技になる、という流れになりました。この日、本来の一般部と少年部からの移籍組が出席していましたが、前者のメンバーには以前教えたことがある技です。でも、移籍組の道場生については、この動作が文字通り呼吸を整えるためのものであることは認識していますが、それが武技になるという発想は持っていません。少年部では
先週火曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。調息動作が武技になることの話をしていましたが、そこからの展開をもう少し稽古していました。その一つですが両手を掴まれたことは同様になりますが、そこからの変化で弧拳のかたちを使っているところです。弧拳は下イラストのようになり、用いるところは黒塗りの手首近くになります。弧拳を用いての技は通常は下写真にあるように受けなどにも用いられます。こういったところからも打突としては空手道ではもちろん
一昨日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。前々回の稽古にて、「転身(テンシン)」と呼ばれるの形(かた)の中から左右から腕を掴まれた際の投げ技の稽古をしていましたが、それに関連した稽古からスタートしました。上イラストのように転身の形の中では手刀のかたちを用いた開手での動きになりますが、実は千唐流の基礎の中ではそれに関連した動きをすでに行っています。それが、稽古の合間に行われる調息動作です。下が調息動作ですが、こちらでは正拳を握った閉手の動きで行われま
これまで稽古はしたけれどブログでは説明していなかった「形(かた)」についての話をしたいと思います。先日も同様の趣旨で書きましたが、今日はその続きといった感じになります。でも、今回は特定の「形」についてというよりも、2つの「形」に共通する動作の部分を取り上げますので、前回とはちょっと趣が変わります。具体的にはタイトルにもアップしてますが、「二十四歩(にーせーし)」と「鷺牌大(ろーはいだい)」です。いずれの「形」にも登場する技は、共に最後のほうに出てきますが、同じ動作になっている
先日のBBK(ボディバランス空手)の稽古の話です。まだスタートしたばかりの方たちですし、この日が初めてという方もいらっしゃいましたので、礼法の確認からスタートしました。具体的な動作だけでなく、その背景まで説明し、立礼・座礼のポイントを理解した上で実際に動いていただきました。その際、特に座礼のほうですが、座った状態から立ち上がる時の様子はそのまま中心軸の錬成に役立つ、という説明をしました。まずは見本を示しますが、一般的には普段から意識することではないため、どこが違うのかは分かりに
今日は先日の講習会でお話しした内容に戻ります。稽古のメインは「正整(せいさん)」の解説と、ポイントを意識して身体を動かすことでしたが、先日お話ししたように、それ以外のことも説明しました。今日もそのことについてお話ししますが、内容的にはタイトルの通りです。でも、そこからは具体的な内容が見えてきません。ですから、まずこの点から明らかにしますと、2つあります。そのうちの一つは、「形(かた)」や基本が終了した際、呼吸を整えるために「調息動作(ちょうそくどうさ)」を行ないますが、この動き
BBK(ボディバランス空手)に新しい方が入会されました。昨日はその初稽古でしたが先月、体験受講されていたので、実質的には2回目になります。その場合、稽古内容は当然基本からになりますが、長く在籍している方もいらっしゃり、全員一緒というわけにはいきません。以前お話ししましたが、BBKでは私を含め2人で指導していますので、今回は2組に分け、私は新入会の方と比較的経験が浅い方たちを集めた組を担当しました。今日はその話になりますが、日が浅い方とは言っても新会員の方とは違いがあります。今回の稽
また直真塾に新しく入門した人がいます。土曜日から稽古に参加しましたが、今年から日本の大学に入学するアメリカ人ですが、両親は2人ともかつて直真塾で汗を流した人たちです。その2世がまた直真塾で修行する、というわけですが、これは大変素晴らしいことです。その日、お母さんと一緒に道場に訪れ、見学ではなく最初から参加、という形になりました。お母さんは見学でしたが、様子を見ていると稽古したくてウズウズしているようにも見えました。その新入門者ですが、アメリカにいる時から空手に興味を持ち、いろいろ回った
昨日の稽古ですが、最初は全員一緒に行ない、その後2組に分かれました。一緒に行なった稽古は基本の「その場稽古」で、先日からお話ししている新入会者の方にも参加してもらいました。既に説明してある「その場突き(そのばづき)」と「その場受け(そのばうけ)」を行ない、新しいこととして「手刀打ち(しゅとううち)」も行ないました。そこでは「手刀」そのもののフォームや打ち方のポイントも説明し、以前からの道場生には復習として、新しい方には武技としての気を付けていただきたいポイントとして説明したことになりま