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デイサービスで摘便を繰り返す高齢男性に介入したケースのご紹介をします。注)個人情報保護を遵守したうえ実践に役立つことを願い、ご本人、ご家族に了承を得ています。①相談までの経緯妻と2人暮らしをしている高齢男性。アルツハイマー型認知症と診断を受け、現在、週2回デイサービスを利用。要介護②HDS-R=13点便秘もありアローゼンが処方され服用している。自宅で排便しているかは妻も確認はしていないが摘便行動はしてないとのこと。デイサービス開始して2ヶ月経過した頃から、何故かデイサー
物盗られ妄想+怒鳴り・暴力に介入したケースのご紹介をします。注)個人情報保護を遵守のうえ実践に役立つことを願いご本人・ご家族に了承を得ています。※私が初めて応用行動分析的アプローチで介入したケースです。①相談までの経緯アルツハイマー型認知症と診断された高齢女性。次女と二暮らし。次女は平日は就労のため、家事は高齢女性にまかせていた。些細な異変に気づいたのは、買い物で同じものを買ってくるようになったことであった。そのうち「お金がないからちょうだい」としばしば無心するようになり、そ
物盗られ妄想に介入したケースのご紹介をします。注)個人情報保護を遵守したうえ実践に役立つことを願い、ご本人、ご家族に了承を得ています。①相談までの経緯ご主人が他界してから独居生活を続けている高齢女性。長男夫婦が車で30分のところに住んでおり、週末には顔を出していたが、1人暮らしとなり2年経過してから、物の仕舞い忘れや管理ができなくなり、その後「財布が盗まれた」と訴え出すようになったため、精神科の認知症専門医のいる病院受診。アルツハイマー型認知症と診断を受け、アリセプト処方(現在は1
5月下旬に自傷行動・他傷行動に介入したケースのご紹介をします。注)個人情報保護を遵守のうえ実践に役立つことを願いご家族に了承を得ています。①相談までの経緯特別養護老人ホームに入所したばかりのレビー・ピックと水頭症(シャント術済)の診断を受けた高齢男性が、「『死ね~』『うるさ~い』と大声で叫ぶと同時に自分の手で頭を叩いたり、右前腕を噛む」の自傷行動と、「介護職員がおむつ交換・更衣・入浴等の介助の時に介護職員を叩いたり、『ま○○』『ち○○』と卑猥な発言を繰り返す。食事介助の時は箸・スプーン
困った行動の改善相談を受けるなかで、認知症と診断された人が、家族と暮らしていても疎外感や孤独感を抱いている方が非常に多いです。どうしてか?夫婦関係・親子関係等、家族との関係性が認知症と診断される前と後で関わりの内容が大きく変っていくのが大きな特徴です。家族特性は大きく分けて4タイプに分けられます。①「認知症だから言ってもわからない」と、本人に積極的に話しかけない、話しかけても見当違いの返答が返ってくると、何気ない会話自体が減っていきて関わりが希薄になるタイプ。②本人の些細
帰宅願望・徘徊に介入したケースのご紹介をします。注)個人情報保護を遵守のうえ実践に役立つことを願いご家族に了承を得ています。①相談までの経緯夫と二人で飲食店を営んでいたが、夫が他界後、一年程してから物忘れが目立つようになり、長女夫婦と同居することになった。その後、女性はアルツハイマーの診断を受ける。同居して半年程してから「家に帰る」「夫が帰ってくる」「子供達が待っている」と帰宅願望を言うようになる。当初は「母さんの家はここでしょ」「お父さんは死んだでしょ」「私が子供でしょ」と毎日押
男性の放尿の介入前に行ったことは①男性の好子となる嗜好物を検討。前頭側頭型認知症特有の甘いお菓子(クッキー・ブロックチョコ・一口あんドーナツ)を強化子として使うことにした。②マンション住民に対して放尿という困った行動が繰り返されている原因を説明。男性が放尿行動する前に、住民から特異な人扱いをし、陰口・罵り等が発端であること。放尿行動をすることで、住民が慌てる様、困惑する様、怒らせることが好子=メリットとなったこと。そして、住民がとる行動(慌てる・困惑・叱責)が放尿行動を強化させてい
行動の直後に何が起きたかが重要!!行動の直後に、その人にメリットがあれば、行動を繰り返すようになり(強化)行動の直後に、その人にデメリットがあれば、行動を止めるようになる(弱化)メリットを『好子』デメリットを『嫌子』と呼びます。【基本編】【行動を繰り返すパターン:強化】①行動の結果、好子を得ることができた場合は、その行動を繰り返すようになります。A.好子出現の強化②行動の結果、嫌子が無くなった場合も、その行動を繰り返すようになります。B.嫌子消失の強化